結婚の意義は年金にあり

イギリスでは、「結婚していないカップルでも、ガスや水道の請求書などで同棲を証明できれば結婚しているカップルと扱いは同じ」というのが通説。現に私の友人の間でも子供ができても結婚はしていないカップルが結構いる。

しかし、意外な落とし穴というのはここにもあるようだ。

年金。

通常、年金受給者が亡くなると、(支払われるだけのお金があると前提して)遺族年金が寡夫/寡婦に対し支払われる。政府を通した公共年金の場合も、企業を通した年金の場合でも、結婚していた場合は自動的に受給資格ありとみなされるのだが、「同棲していたパートナーの受給資格を認めるか否か」という判断は、企業を通した年金の場合、(他の判断同様)全てTrustee次第となる。

つまり、どんなに数十年の同棲生活を明確に証明できても、Trusteeが受給資格ありと認める判断をしなければ、亡くなった人の年金は残されたパートナーに一切支給されないことになる。(「フルタイムの教育を受ける子供」はパートナーである母親とは別扱い)

残されたゲイパートナーの受給資格を20年前に認めた時代の先を行くTrusteeもあれば、つい数年前、20年を超える同棲生活のパートナーに対し受給資格なしと判断したTrusteeもある。

こうしたことも時代とともに変わっていくのかもしれないが、それより大事をとって「年をとったからそろそろ結婚しなきゃ」というパートナーたちもいるらしい。

週3日ペースで生活をともにしたおめかけさんが老後は「ダンナ」の年金を当てにしていたところ、「ダンナ」の死後、誰に年金を残すかというフォームに彼女の名前が書かれておらず、本妻に全てとられたという話もある。

結婚するかしないかは個人の選択だが、後者を選び、更に、Homemakerとして自分の収入を減らす/なくす決断をした人は、相手が先に逝った場合の年金受給の可否に関して少し考えておいた方がいいのかもしれない。
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by uk_alien | 2009-03-07 03:21 | just a thought