春はコンサート

Royal Philharmonic OrchestraをバックにSo-Ock Kimのソロを聴きに行く。BruchのViolin Concerto in G minor。

クラシック音楽という苛酷な領域において、若さと未経験とはこういうことを意味するのかと、無学な観客の理解をひときわ深めてくれるくらいにひどいソロの1st movement。指揮者とオーケストラがどう対応するのかを見物する分にはとても興味深い演奏となった。

ソロの独断場に近い2nd movementでは、テンポ(とチューニング)の悪いソロにペースを合わせるRoyal Philmarmonic Orchestraの母のような愛情が涙をそそる。しかし、彼女の演奏で質の高いテクニックを垣間見させる場面がそこここに見られたのは確かだ。

後の3rd movementではもう頼むから引込んでくれと思わせるくらいに悲惨な演奏となった。拍手(そう、皆とてもやさしい...)の後、指揮者から花束を受け取ったKimは、そこからデイジーを引き抜き謙虚な姿勢でfirst violinistに手渡す。

ごもっとも、といわんがばかりにこのfirst violinist、2部のRimsky-Korsakov Scheherazadeの演奏においては、あまりに完璧すぎて逆に退屈な演奏になってしまうのではと少しこちらが心配するくらいに、それはそれは麗しい音を奏で、観客の魂をなごませてくれた。

とても興味深い一夜。
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by uk_alien | 2010-04-02 02:03 | just a diary