「幸福な家庭」

保守党のポリシーグループ(政策集団)によると教育・借金負債・アルコールやドラッグの乱用等の社会問題の背景には、家庭の崩壊が大きく挙げられるそうだ。だから安定した家庭の重要さをキャメロンは強調する。

かび臭いヴィクトリアンの価値観だという見方もあるが、私はこの保守党の見解に賛成だ。人間は社会的動物。家庭は社会を構成するメンバーを育て上げる基本単位なのだから、そのありかたを支援する政策が政府からは提供されるべきだと私は思う。

それでも、離婚やパートナーとの別離というのは必然的な結末である場合の方が多い。現実から目を逸らした親と偽りの家庭で過ごす環境と、現実問題として別離を選びつつも親がお互いに協力して出来るだけ最善な環境を子どものために作ろうとする環境では、どちらも難しいにしろ、後者の方が現実的かつ建設的だ。

本来の価値観を見直すことは非常に大事だが、こうした環境に陥る家族達をサポートするシステムはやはり必要だろう。

今朝の散歩の途中、父親に車に乗せられるジョージーナを見かけた。ジョージーナは7~8歳くらい。最近両親が離婚をしているので母親と過ごした週末の後これから父親の住まいに向かうのだろう。

彼女は乱暴者のレスキュー犬、ハリーを飼っているが、小さめでふわふわの私の犬、ウォルターが大のお気に入り。原っぱですれ違うと、とろけるような笑顔で「Walter! Walter! Could I hold him, please?」と駆け寄って、それでも彼女には大きいウォルターをうれしそうに両手で抱え上げる。

すれ違う車の中からジョージーナは笑顔でウォルターに手を振った。

私も経験者だから、離婚がどんなに大変かを知っているが、こんなに可愛くて小さな娘がいたら、きっともっと大変だろう、と思った。でも子どもというのは信じられないくらい柔軟で大抵の環境には適応してしまうものだ。たとえ両親が離婚していても、母親、父親(もしくはその一人でも)親としての責任を全うし、愛情を注ぎ、それを感じることで子どもの心は健全に成長していくことが出来るのだと思う。
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by uk_alien | 2006-12-11 22:26 | just a thought