運の悪いやつ

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昨日は旦那が率いるシステムプロジェクトの新しいバージョンが全社的に導入される日だった。

彼はITが背景の人間ではないが結構そちらには明るく、本業の業務知識が豊富なことと、全社的に足並みを揃えさせる大掛かりなプロジェクトを管理出来る人間ということで白羽の矢が当たっていた。

少し前から使われていたこのシステムは社内のユーザーの受けはあまりよくなかった。しかし、プロセスをより簡略化した今回のバージョンアップで人気挽回を目論み、先週は立ち上げ前に地方支社巡業。ユーザーからの受けは非常によく、あとは導入をまつのみだった。

ところが、前の晩にITがメインサーバーからこのシステムをごっそり移動してくれてしまった。旦那に一言も知らせることなく。ここのところメインサーバーへの負担が大きく、それならこのプロジェクトのシステムをもっと空きのあるところへ移そうということだったらしい。

旦那に連絡しなかった理由は「マイナーチェンジだから別に知らせる必要もないと思った」のだそうだ。うーん、イギリスっぽいというか、ITっぽいというか...。全社を業務不能に陥れるリスクのあるチェンジはマイナーチェンジとはいわないと思うんだけど。旦那にしてみれば、「何でよりによって今日なんだ、何で連絡してくれなかったんだ。報せてくれれば当日の朝だろうが何だろうが即座に導入を来週に持ち越したのに!!」と、畳があればかきむしりたい思い。

当日、ロンドン全体と、ロンドンとサーバーをシェアしている地方の支社全てを巻き込んでシステムが落ち続けたそうだ。落ちる、落ちる。日に5回。「新しいシステムはX月X日に立ち上げ!」とXデーに向けて全社へ宣伝していた旦那。当然社内の全員がこのXデーのシステムトラブルは旦那のプロジェクトが原因と推測する。

常々彼をやっかむ人間からのひやかしメールや、システムが使えないおかげで仕事が全くできずストレスがピークになっている連中からの罵倒を丸一日受け続けた彼。「トラブルは新システムとは全く関係ない」旨を説明しても、「信じられないね、原因は君のプロジェクトだろう?」という反応。

午後にはITのトップから、システムダウンの本当の理由と、改めて旦那のプロジェクトの新システム立ち上げとは全く無関係である旨を説明するメールが全ユーザーに送られた。旦那にも個人的に深く深く謝罪したそうだ。しかし、「こういうのは立ち上げの印象が大事なんだ、皆からの信頼を失ってしまった」と、めずらしくかなりのショックで帰宅した旦那(それでもしっかり帰りにリオハを買ってる)。

うーん、仕方がない。元気は胃袋から。大判振る舞いでディナーはシンガポーリアンということに。普段では買わない量をたっぷり買い込んで、ぺろっと平らげる。

男性というのは概してこういう政治的なダメッジの回復には長けていると私は信じている。悪い意味ではなく、面の皮が厚いとでも言えばいいのだろうか。「ダメージはもう受けてしまったけど、それをコントロールするのは実力のうちよね。明日には頭も冷えてるだろうから、使えるものはすべて使って、誤解を生じさせてはならない人間にはしっかり真実の理解を徹底させて、印象を変える最大限の努力をしていくしかないわよね。新システム自体はプロセス簡略化が如実に表れているから普通のユーザーの態度はすぐに変わるわよ」と励ます。

旦那は今日は帰りが遅い予定。
元気で戻ってくるかな?
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by uk_alien | 2007-12-08 02:32 | family