誕生日の贈り物

夕顔

お空の星が
夕顔に、
さびしかないの、と
ききました。

おちちのいろの
夕顔は、
さびしかないわ、と
いいました。

お空の星は
それっきり、
すましてキラキラ
ひかります。

さびしくなった
夕顔は、
だんだん下を
むきました。



GranpaのDVDをたいそう気に入ってくれた元旦那から今年の誕生日プレゼント、金子みすゞの詩集三冊が届いた。明治生まれの日本人女性とは思えない内面の自由さと繊細さ、そして感性の豊かさが読み手の心を包み込み揺さぶる。自分の昔が息を吹き返す。

今年も素晴らしい贈り物をありがとう。


わたしと小鳥とすずと

わたしが両手をひろげても、
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように、
地面(じべた)をはやくは走れない。

わたしがからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あのなるすずはわたしのように
たくさんなうたは知らないよ。

すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。

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金子みすゞ童謡集
「わたしと小鳥とすずと」JULA出版局より
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by uk_alien | 2008-01-25 08:06 | books