カテゴリ:just a thought( 54 )

フレンチドアの野望

家にいるとあそこを変えたい、ここを変えたいと考えるのは皆同じ。

カーペットをはがしたりペンキ塗ったりというくらいなら自分でできるけど、そうでないこともうつらうつら夢見てしまう。そうして少し夏らしさが見え隠れした先週、「ダイニングルームの窓をフレンチドアに変えたい」という野望が再び燃え上がった。(コンサーバトリー増築の苦労はどこへやら)

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業者さんに来てもらって見積もりをとる。げ、高い。

窓やドアは家を建てるときに買うと、そのサイズに合わせて家を作るからとても安く済むそうだ。でも出来上がった家に入れ込むためには全てテイラーメイド。滅茶高くなる。なんで規格サイズってのがないのかな、この国は。

木材じゃなくてPVCuにすると半額らしい。しかし我家の場合他の窓は全て木製だし、木製のコンサーバトリーの真横にPVCuのフレンチドアってわけにはいかない。ここは涙を呑んでフレンチドアのこの値段を払うかな...と決心を固めようとしたら、今度はデザインの話。

通常フレンチドアは、ハンドル操作で自動的にロックを解除できるmaster doorと、もう一方のslave doorと呼ばれる、手動で上下のボルトを外さないと開かないドアの二枚で成り立っている。

ちょっとした用足しで外に出るのであれば、いちいちslave doorのボルトを外すのは面倒、master doorだけをあけるだけで済ませたい。そうなると一つのドアを開けただけで出入りが出来る実用的なドア幅を考慮する必要が生じる。

実用性を重視してドアパネルを大きくし、細めのdemi panelsを両サイドに入れるか。(耐え難くはないけど、なんだかだっさい印象)
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もしくは実用性はきっぱり無視してあくまでもシンメトリー美を追求するか。(私ならドア一枚開けただけで通り抜けられるけど...旦那はカニ歩きだな)
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それとも贅沢して両方のドアにハンドルだけでオペレートできるシステムをつけるか。(...義理ママじゃないんだからそれはないな。)

そんなことをうつらうつら考えて天気の悪さをやりすごしている毎日。
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by uk_alien | 2007-07-11 20:31 | just a thought

卓越

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イギリスは天気が悪いと一般に言う。庭に水まく手間が省けるから雨も悪くないとも思う。でも、ここまで連日悪くなくてもいいんでないかい?という状態が続いている。

6月のうちは「まだ7月があるさ」と思っていたが、今となっては「夏は終わったな...」と呟かざるを得ない悲観が漂う。

それに、大気が不安定なのか、駄目押しで時折ものすごい突風が吹き荒れる。前触れもなく、突然現れたの竜巻のように「ごん!」とヒットする。

昨日の夕方、テラスの綴じてあったパラソルと木のダイニングチェアがこの突風に煽られてすさまじい音とともに倒れた。「あっ」と息を呑んだのもつかの間、コンサーバトリーに当たってラベンダーをなぎ倒す。

ガラスは割れなかったがコンサーバトリーの木のフレームが少しへこみ、ペイントが剥ぎ取られた。がーん。

今朝散歩の途中で顔見知りのおじさんに会う。彼の愛犬のボーダーコリーはいつもぶっとい枝を3本くらい口に加えて運んでいるSophie the sticks。ぽつぽつ歩きながら天気の話をする。

「でもね、考えてごらん。過去に避暑に出かけた思い出で"あの夏は毎日どしゃぶりで酷い目にあった"とか...そういうのってちらほらあるでしょう?こういう夏も時々あるというものだよ」

...すばらしい。The inevitable is inevitable。

すざまじい電車の遅れやキャンセルに耐えつつ空白の時刻表ボードをじっと見つめつづけるイギリス人気質をここにも垣間見た気がした。
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by uk_alien | 2007-07-06 17:11 | just a thought

五月雨

離婚や失業や挫折、破産や倒産に差し押さえ...。

ただでさえ山あり谷ありの人生なのに、駄目押しでこうしたことさら険しい山や深い谷に人は見舞われる。そういうときは周りの人たちがトラブルフリーでとても幸せな生活を賢く満喫しているように見え、自分と彼らの間のぶっとい境界線をこれでもかというように見せつけられている気になる。

もう大分前、私が険しい山に潰されそうになったとき、若気のいたりであろう、「人生でそういう目にだけはあいたくない」と親友が口にするのをきいて、架空の境界線の片方にぽつねんと立っている自分がありありと見えたのを今でも覚えている。

母国にいても耐え難いつらさを異国で耐えなければいけない孤独感は想像に難くない。それをじっと耐えてなんとか生きていく気力を振り絞ろうとしている人がいる。

私が宗教家だったらその人のために祈るのだろう。

でもそうじゃないから何が出来るか、何がお互いに負担じゃないのか、何がお互いに自然なのか、ぐるぐる思考が頭を巡る。

そとは雨。
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by uk_alien | 2007-05-17 18:24 | just a thought

サイクルの中で

私は飽き性なところがあるので、いろいろなことに表面的に触れられる翻訳の仕事がぼちぼち入ってくるのは嫌ではない。

先日ガイドブックの日英翻訳をしたら、出版元が翻訳者の名前入りで出版してもよいかときいてきた。よほどのレベルでなければ別段特別なお金やクレジットが与えられなくなったバイリンガルの世界。流れ作業で翻訳をこなしている中でのこのニュースは、自分が仕上げた仕事を誇れる権利を与えられたような、少しうれしく不思議な気持ちにさせてくれた。

生活が変わりだすと今までなかったようなことが次々と起こるものだ。縁あって、今度は舞台の脚本の日英翻訳にからむことになった。時間的に全く余裕のない仕事で、6月のCPEの試験を目の前に何をやってるんだ...とあせらなくもないのだが、とても興味あるプロジェクトなので是非やってみようと思った。

暫くはこの勢いで日々が過ぎていきそうだ。スローライフが恋しくなくはないけれど、こういうことは常にサイクルで、またビジービーライフが恋しくなる静かな日々が訪れるのだと確信している。
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by uk_alien | 2007-04-29 01:20 | just a thought

'Windburn'?

ここ2週間くらい、目の脇から頬にかけて、皮膚の表面が乾き、むずがゆく、赤くなっている。

遅いアトピーかなとか、なんちゃらdermatitisかなと心配する一方医者嫌いの私はよほど我慢できない限りGPには行かない。

常備しているステロイド系やアンチヒスタミン系の軟膏を試してみたけれどどれもぴんとこないし、この手の軟膏は効果もわからず使うのはちょっと怖い。

旦那に相談したら、windburnじゃないの?といわれた。なんじゃそりゃ?ネットで調べたら、要はもみじの葉っぱの風害と同じく、冷風にあたり続けることで肌の表面の油分がなくなり、日焼けと同じような症状になるという。吹きっさらしの原っぱを雨の日も風の日も散歩する私。この症状に気付き始めたのも冷たい風にあたって涙がこぼれ、それをぬぐい続けているうちにしみて痛みを感じたはじめたから。うーん、そうかもしれない。

原因はともあれ、こういう場合、肌の乾燥やかゆみを押さえるのにアロエやヴァセリン、重曹、お酢がいいらしい。お手ごろなワインビネガーにしようかなと一瞬思ったがやっぱりMade in Japanでないと(?)と理不尽な理由付けで薄めたミツカン酢をパッティング。しみる~!逆にただれちゃうんじゃないかと心配しながらもその後アロエと重曹を混ぜた即席軟膏を塗ったらかゆみがストップ。ふむ、あながちガセでもないかもしれない。

暫くは化粧もせずに様子をみようと思う。

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そんなこんなしているうちに、外にはきれいな虹!
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by uk_alien | 2007-03-01 19:58 | just a thought

D-holic



先日体重89kgの8歳児(↑)の話でもちきりになっていたが、彼は結局どうなったんだろう?無職で抑うつ状態だという母親は「彼は果物と野菜にアレルギーがあるの」と不思議なことを口走っていたようだが、彼女の手から引き離されたのかな?

現代の人間と食べ物の関係は不思議だ。空腹 - 栄養供給という単純な図式から遠ざかるにつけ、その関係がどんどん複雑になる。拒食、過食、恒常的な空腹状態、ストレス食い、依存症等々。程度の違いはあるにせよ、誰にでも理性や合理性では説明しきれない摂食行動があるのではないかと思う。

私の場合はテスコのカスタードドーナッツ。カスタードと銘打っていること自体犯罪といえるすさまじい味のクリームがどう見ても体には絶対によくなさそうな油と砂糖にまみれたドーナッツにぶちゅっと詰まっている。どー考えても体には悪そうだ。

が、体が弱くなったり、ストレスがたまったりするとこれがどうしても食べたくなる。2007年はもう絶対手を出さないと年末にさらりと誓ったのに、昨日夢にまで出てきたこともあって、やっぱり買ってしまった。うう...。

Doughnut-holic Anonimousでも結成しようかな。
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by uk_alien | 2007-02-28 01:43 | just a thought

遥かなるプロバンス



オーストラリアンのパートナーを持つ旦那の友人がついにオーストラリア移住を決意した。それに際し数年前に投資目的で購入したニースのフラットを手放すという。

9月のホリデーの計画で頭はすっかり南仏になっている私たちは予算など全く考えず勝手にわくわくし、旦那が彼にメールを送った。「売るって言ってたよね」



「なんで興味あるのさ?宝くじでもあたったの?」とクールなお返事。
「あたっちゃないけど、夢見るのは自由でしょ。いくら?」とホットで返す旦那。
「ん~、多分210,000ユーロくらいかな...」...撃沈。

140,000ポンドかいな。たかがフラットで?はぁ~...。今の家を担保にリモーゲッジ組んで商業用モーゲッジを合わせれば...。いや、でもそんなことしたらまた共働きしないとだめだな...ん~...犬もいるし。

興味半分でLuberonあたりのプロパティーをサーチしたけどやっぱり高い、高い。ま、夢見るのは自由だからね。ほんと、宝くじ当たらんかな。
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by uk_alien | 2007-02-16 03:28 | just a thought

良心の呵責より命が大事

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BBCのドキュメンタリー番組のパノラマが日曜10時から月曜7時半という時間枠に移動したので遅れてインターネットで見るのではなくちゃんとTVで観れるようになった。

今週は、街や近所で犯罪や暴力の現場に出くわした時に良心に従い救助の行動にでるべきなのか、それとも警察が言うように安全のため介入すべきではないのか、という非常に興味深いテーマ

30分の短い時間に市民介入の勇気、計り知れない危険性、不毛性を盛り込み、それを支援する法律などのシステムの欠落の問題点にも光をあてた。

若いギャングに絡まれている女の子を助けるためにギャングに声をかけ、ギャングが散らばりかけたところで友人の方を振り返った隙に後ろから首にパンチを受け亡くなった52歳の男性。16歳のギャングはマンスローターで驚くほど短い3年の刑を受けるが更に早期出所で18ヶ月で刑期を終えたそうだ。

自宅がコーナーショップの二階にあるためにティーンエイジャーグループのハラスメントのターゲットになったシティーワーカーの家族。警察の援助も得られないまま別の家に住んでいる母親にまでハラスメントが及んだところでcitizen's arrestを決意した。一人を捕まえ母親に対し誤らせた翌日、逆に誘拐等で訴えられて実際に刑務所に送られる羽目になった。「18歳以下は事実上司法的に手が出せないからどうにも出来ないんだ」

なんて世界に住んでいるんだと時々思う。80年代の映画ロボコップやらのSFモノでギャングが普通にのさばるストリートを見て「こんなのは映画だけ」と思っていたけど、住んでる地域によってはまさにあの恐怖そのものを普通の市民が毎晩経験している。そして残念ながらロボコップはいない。

ロボコップはいないけれど、バーミンガムには、コミュニティーオフィサーとともに毎夜グループでneighbour watchのために夜回りする女性達がいるそうだ。夜中にふらふら出歩いている10歳~13歳くらいのグループに「何をしてるの~?」と母親のように声をかける。それでも地域の犯罪率の低下に十分貢献しているそうだ。そういう必要がまだない地域に住んでいる自分がとてもラッキーに思える。

犯罪とYobsの波が押し寄せてきたら...若いうちには夜回りに参加するのは厭わないけど...年取ったらThe Hebridesとかにでも逃げ失せようかな。でも寒そうだな。
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by uk_alien | 2007-02-07 21:32 | just a thought

わからずじまい

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もともと他人に親切で面倒見のよい人もいれば非常に利己的な人もいる。もしくは他人とは全て貸し借りのやりとりとドライに割り切る人も。でも大抵はそういう極端なタイプの間を経験や心理状態によっていったりきたりするのだろう。

私もそう。体調や気分がよければもっと親切になれるし、利用されて傷つけば暫く警戒心が強くなるといったところ。

親切といえば、もう大分前に大学時代の講師がいった言葉がいまだに耳に残っている。

「自分の持っている有益な情報や物を親切心から他人と共有するのは、それはそれでいいことなようだけど、究極的には自分を守るために線をしっかり引いて、自分勝手なくらいに秘密にして自分の中に収めとかなくちゃだめだよ。そうすることは生きていく上で大切なことなんだ。」

こう熱心に語った彼は小児麻痺を患って、いつからだが硬直して動けなくなるかわからない状況の中で様々な治療を受けながら教鞭をとっていた。

彼のことを思い出すたびに、彼はあの時実際に何を伝えたかったのだろうと考える。確かに尼さんでもない限り、なんでもかんでも親切や博愛心で提供しましょうというのはばかげているし、相手がどんな形であれ「競争」相手であれば、そうすることで自分の立場を弱めてしまうことになる。そういう意味では理解できる。

でも時間がたてばたつほど私は彼がそういうことを言っていたんじゃないような気がして仕方がない。普通に暮らせる体を保つために莫大な希望と気力とエネルギーと時間を注ぐ生活をする彼が伝えていたメッセージのポイントはどこか別なところにあるように思えてならないのだ。

年齢を重ねて、普通の生活をすることが困難で苦しくなったとき、それでも生きていくという希望を振り絞って日々を過ごしていく中で、ふと「ああ、彼が言っていたのはこのことか」と悟るのかもしれないし、結局はわからずじまいになるのかもしれない。
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by uk_alien | 2007-01-31 03:33 | just a thought

風水効果?

前回の記事を書き、怒りにまかせて大きなゴミ袋4袋分の服、靴、書類、本、ガラクタを捨て、スタディーの家具の配置を変え、本棚を整理し、ebayで売れそうな目に付くガラクタをまとめてよけたら...

すっっっきり。心も身体も軽い軽い。
これって所謂「風水」かしら、と思ってしまうほど。

Tomb Raiderで"I woke up this morning, and just hated EVERYthing..."と微笑むAngelina Jolie気分。

(旦那は日本に帰っちゃうんじゃないかとかなり心配したらしい...)
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by uk_alien | 2007-01-05 03:52 | just a thought