カテゴリ:just a diary( 57 )

春はコンサート

Royal Philharmonic OrchestraをバックにSo-Ock Kimのソロを聴きに行く。BruchのViolin Concerto in G minor。

クラシック音楽という苛酷な領域において、若さと未経験とはこういうことを意味するのかと、無学な観客の理解をひときわ深めてくれるくらいにひどいソロの1st movement。指揮者とオーケストラがどう対応するのかを見物する分にはとても興味深い演奏となった。

ソロの独断場に近い2nd movementでは、テンポ(とチューニング)の悪いソロにペースを合わせるRoyal Philmarmonic Orchestraの母のような愛情が涙をそそる。しかし、彼女の演奏で質の高いテクニックを垣間見させる場面がそこここに見られたのは確かだ。

後の3rd movementではもう頼むから引込んでくれと思わせるくらいに悲惨な演奏となった。拍手(そう、皆とてもやさしい...)の後、指揮者から花束を受け取ったKimは、そこからデイジーを引き抜き謙虚な姿勢でfirst violinistに手渡す。

ごもっとも、といわんがばかりにこのfirst violinist、2部のRimsky-Korsakov Scheherazadeの演奏においては、あまりに完璧すぎて逆に退屈な演奏になってしまうのではと少しこちらが心配するくらいに、それはそれは麗しい音を奏で、観客の魂をなごませてくれた。

とても興味深い一夜。
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by uk_alien | 2010-04-02 02:03 | just a diary

Nerdのつぶやき

初のスピーカーの試聴に旦那と二人で行ってきた。

今回立ち会ってくれたのは、先日私たちの少ない予算に薄ら笑いを隠し切れなかったショップマネージャーではなく、ぱっと見はどう見ても「nerd」という言葉しか思い起こさせない青年。

しかし、人は見かけで判断してはいけない。試聴用の部屋に移り、ディスカッションを始めるやいなや、彼はnerdからextremely enthusiastic, knowledgeable and helpful shop assistantに格上げされた。

まずはどんなものを求めているのかを説明する。端的に言うと、「Hi-Fiにほとんどの重点を置いたAVシステム」。予算の上限(当初の予算の6倍)を伝え、ただし自分たちが試聴して満足するなら半分の予算のセットで落ち着くつもりの意図を伝えた。

「変にきこえるかもしれませんが、僕はHi-Fiが専門なんです」という彼は目を輝かせて、「音楽にそれだけの重点を置くなら試聴は音楽からはじめましょう。ほとんどのAVレシーバーは映画に関してはそつなくこなせるので、Hi-Fiアンプの代用としてどれだけの力を発揮できるのかが判断の基準になります」と説明してくれた。とても賛成。

まずはボトムラインとして私が提示したB&Wの685+Denon AVR2310+Denon DCD510からはじめる。いくつか好きな曲をかけてもらう。

スピーカーからの振動が聴覚を通して脳内に作り出す空間感(soundstageという専門用語がこれにあたるのだろうか)はこの値段のスピーカーにしては広いのではと思う。バックグラウンドに流しておく分には十分な感じだ。明瞭さと細部の描写もひどくはない、が、全体として何かベールがかかっているような感じが否めない。

ど素人の分野でしかも外国語で自分が感じたことを説明するのはきわめて難しい。しかし、めげずに何とか伝える。

「一気にグレードアップしたシステムを使って『ほら、こんなに違う』と提示するのは簡単ですが、そうではなく、一つずつコンポーネントを変えていって、徐々に何がひっかかっているのかを解明していきましょう」

おお、実験心理学の知覚の恒常性の世界ではないか。たまらん。(私もnerd)

まずはリフレッシュの意味で最初と同じセットで30秒試聴する。次にケーブルをシールドされたものに切り替え、同じ音楽を30秒試聴。「音の真ん中部分にほんの少し深みが加わって(なんだそりゃ)、高音がクリアになった感じがします」と私。旦那はぴんとこないのか沈黙を保つ。

「そう、いい線いってる。That's what it's supposed to be doing。ちょっと、待ってね。試したいものがあるから」といって彼はうれしそうにストックルームに姿を消し、小さめのスピーカーを持って戻ってきた。「じゃあ、次にもう一度前と同じセットで同じ曲を30秒かけた後、この違うスピーカーに変えてみよう」

このスピーカー、(DynaudioのMC-15と後で説明を受ける。B&W685の2倍以上の値段)は旦那にも私にも全くうけず。「B&Wと比べると音の空間は明らかに狭い感じがします。明瞭さと素早さが増したのははっきりわかります。でも、私にはそれが少し耳障りな感じがします」と説明。

彼はもう一度B&Wのセット+シールドケーブルで同じ曲をかけてくれた。「どんな感じがしますか?」

「オールラウンダーという感じです。適度にいい。でも、何かが欠けていてぐっと心をつかむものがない。まあまあな音だけれど、fall in love with itというレベルではまったくない感じです。何を言っているかよくわからないかもしれませんが」と私。

彼はemotional involvement、depth of soundstage、musicalityといった言葉を使って私が言いたかった内容をパラフレーズしてくれ、「何を言っているのかはよくわかります。システムとしては少しレベルアップになりますが、試してみたいものがあるのでちょっと待っててくれますか?」といって再び姿を消した。と、違うスピーカーのセットをうれしそうに抱えて戻ってきた。「ちょっと準備をするから待っててくださいね」といって忙しくセットアップをはじめる。

「Oh, my god, he's firing up the Arcam 500 now」という旦那のうなり声を私は「really?」とさらっと交わす。私にとってはこれはもうshoppingではなく、experience/educationの世界。最高。

前回と同じようにB&W685をレファレンスとして、次のセットを試す。

「The veil's gone now. How sweet and romantic they sound!」と満足の声を上げる。

Arcam AVR500、Arcam FMJ CD17、そしてDynaudio Focus 110のコンビはロマンチックなMidoriのバイオリンとベルリンフィルのオーケストラを細部の描写を落とさずに麗しく奏でてくれた。スピーカーにclarity, details, resolutionといったものを追求する傾向がある昨今、このlistening fatigueを起こさせないmusicalなスピーカーを個人的にもとても気に入っていると彼は情熱的に語ってくれた。「音楽を聴いている最中に反射的にボリュームを落とす必要性を感じないスピーカー」なのだそうだ。

「クラシックが好きなあなたの趣味には合わないかもしれないけど、ジャンルが違う音楽という意味でちょっとこの曲を聴いてみて。ものすごくレコーディングがいいから」といって彼はCity Owlかそれによく似たsoft male vocal popをかけてくれた。So gentle and mellow.

この曲を使って次の「ちなみにこれより上になると何になるの?」スピーカーのAudiovector S1のを試してみる。Focus 110と比べると、空間の広さは維持され鮮明さが耳障りにならない程度に増す。その結果、放送室のモニタースピーカーを通して聴いているような、生な感じが増す反面、Focus 110が奏でたやさしくリラックスした感じが失われてしまう。「とろけるようなsweet & mellowなボーカル」から「質の高いデモテープ」に豹変した、といえばいいだろうか。

そうか。試聴が重要というのはこういうことをいうんだな。スピーカーのパーソナリティーの違いが非常に強いため、単に予算云々だけではなく、その音が好きな音かどうかというのを真剣に判断しなければいけないのだ。

What a journey.

1時間半の試聴を終え、プライスリストを受け取り、家路についた。今週末は別の場所でATC SCM11の試聴に行って来る。
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by uk_alien | 2010-03-19 05:21 | just a diary

ミュージカルな日々

最近は何かが壊れて新しいものを買わなければ、ということばかり。

で、今度はSonyのall in oneのDVD Player+サラウンドシステムがいかれた。ちっ。

映画だけならBlu-Rayとサラウンドスピーカーがセットになった安いセットで十分だけれど、せっかくだからリビングルームのソファで質のいい音楽を聴けるようにしたい。この際5.1か7.1のチャンネルがあるシネマアンプを買って、スピーカーもちゃんとしたものを買おう...なーんてぼんやり考えて、whathifi.comで一夜漬けの学習をした後、会社の近くにあるハイファイの専門ショップに行ってみた。

「...その予算ですか?そうなるとかなり選択肢が狭まりますね」

と、案の定の台詞をはかれる。ちっ。

結局DenonのシネマアンプとぼちぼちのCD専用プレーヤー、そしてBowers & WilkinsのスピーカーとSubwooferを組み合わせた(当初の予算の二倍にもかかわらず)チープ&シンプルなデザインが出来上がった。こんな値段を出して、これだけしか買えないのか...とがっかりする。ハイファイは写真以上に危険な趣味というが、本当にその通りだ。

ただ、今回驚いたのは有名どころのスピーカーメーカーの多くがBritishだということ。裏にホームシネマのリスニングルームをしつらえているこのショップのマネージャーはDesigned & manufactured in the UKの質で勝負する製品を取り扱うことがどんなに誇らしいかを語ってくれた。

や、かっこいい。これは絶対にBritishを買おう、と思っていろいろ調べているうちにこれが欲しいというものが決まった。ATC





買えない 笑。

シネマを完璧に無視して単純に「アンプ、CDプレーヤー、スピーカー」だけでも買えない。オーディオシステムに家屋増築と同じレベルの予算をかけられちゃう皆さんがうらやましい。

と、いうことで私は他のBritish makeのスピーカーの「auditioning(というのだそうだ、『試聴』ね、要は)」を計画する昨今であった。
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by uk_alien | 2010-03-10 03:43 | just a diary

椅子購入

以前にスタディーを模様替えして以来ずっと買おうと思っていたIKEAのオフィスチェアをついに購入。'Verksam'+arms



ワークチェア選びは慎重に、といえども旦那と私の分でダブルの出費になるのでこれ以上の金額は出せなかった。とはいえこの椅子、この値段にしては悪くない方だと思う。デザインはしゃれていないが、調節が必要な部分はすべて調節が可能になっているのが魅力だ。

旦那と一緒にhis & hersの椅子をそれぞれ自分で組み立て、いろいろな部分を調節しているうちに、実は私は腿から膝の長さに比べて膝から踵までの長さが結構短いことに気が付いた。

格好悪い。
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by uk_alien | 2010-02-09 07:23 | just a diary

Snowed in

再び雪。

状況を軽く見て出発したドライバーたちが坂道カーブを曲がりきれず回転し、それが上ってきた車を停止させ、再び坂道を上り始めようとした車が滑って回転し...と、まるで乱されたチェスの駒のように数台の車があちこちを向いている。このスキースロープ状態の坂道を夏タイヤで降りられると思った彼らの根拠は一体何なんだろう?

わらわらと車から降り、車の向きを立て直そうとしている運転手たちの脇を通り抜け、バスに乗って最寄り駅までたどり着く。いつもなら20分くらいだが、今日はとろとろと1時間半。もう...死にそう。BachのCello Suitesを聴きながらH G WellsのA Dream of Armageddonを読んで時間をつぶす。駅についた頃にはもう既に出勤時間を回っていたのでオフィスに遅れる旨連絡すると、ボスのボスに電車のダイヤも乱れきっているから家に帰るよう言われる。

再び1時間半かけて家に戻る。疲れて何をする気にもならないのでGwyneth Paltrow主演の映画、EmmaをYoutubeで観た。Jane AustenのEmmaは、ほのぼのとしつつも'accident of birth'という言葉が常につきまとい、うすら寒さを感じさせる。

今日はボランティアにも行けない。
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by uk_alien | 2010-01-14 00:35 | just a diary

しばしお休み




誠に恥ずかしながら日本語を使用する機会が皆無で、こうして文章を書くのも大変億劫になり、満足なものも書けずにおります。「その分英語が上達しちゃってぇ」なーんて夢みたいなことは年くってから移民した者にとってはまずありえません 笑/泣。語学のプロの通訳さんとかなら両方ともばっちり、なんでしょうね。

とりあえずボケ予防に再び日本語能力を活性化させる気力と体力と必要性が芽生えるまで、このブログはしばしお休みします。

Flickrのフォトブログはまめに更新しております。写真にご興味のある方はぜひこちらをお訪ねください。

それではまた。
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by uk_alien | 2009-08-29 04:48 | just a diary
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Zone1のど真ん中の新築フラットに引越すと、フロント/バックガーデンのスペースを失うことは勿論、景色、明るさ、プライバシーには決別を強いられ、床面積は現在の25%以下となる。ま、one million poundsの予算があれば別だろうけど...。

不動産評価の打ち合わせで地元の不動産屋を話をして、自分たちが今住んでいる家がどんなにラッキーな場所に位置しているかということも改めて認識した。「Devonのど真ん中なら当たり前な景色でしょうけど、ロンドンだから価値があるんですよ」

おっしゃる通り。


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でも今回引越しをあきらめたのはそれが理由じゃない。

私たちの庭は自分たちでデザインして自分たちで作り上げたものだ。植わっている植物の種類から位置まですべて二人で考えて面倒を見てきてきている。家の周りや家の中の、オープンでいながらもとてもプライベートで心地よい空間も同じように時間をかけて作り上げてきた。苦労から楽しさまで「私たち」がそこらじゅうに見え隠れしている。それらを完全に切り捨てる用意が私たちにはまだできていない。

家の売り買いはそれだけでストレスが大きいもの。それにライフスタイルの大きな変化が伴うとなると決断のプロセスはもう拷問状態に等しく、夜も眠れなくなるくらい。結果的には100%納得がいく決断を下すことができ、しかも、理性と感情の両面からpros and consを探求しつくしたおかげで、現在の家を維持することのconsに関しても以前よりも大分リラックスした態度をとれるようになった。

現在のままでいいのか、それとも変化を求めるのか...、こういうのもきっと「中年の危機」のプロセスの一環なんだろうなと思う。もしそうならこの危機の第一波を乗り切った旦那と私に花丸をあげたい。

自分達がどういう人間なのか、自分たちにとって何がベストなのかを現実面をふまえながら一生懸命考えて決断が下せたと思う。
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by uk_alien | 2009-05-25 21:46 | just a diary

Are you on the pull?






昨日、仕事の帰りにスーパーで買い物をしていたら、年金受給者のおじさんにナンパされた。

話の成り行きが妙におかしくて、「Are you on the pull by any chance?(おじさん、もしかしてナンパしてるの?)」とストレートにきりかえすも、冷たい態度はとれず。だって、中年だろうとなんだろうとデートの相手が必要なら積極的な態度は大事だと思うし、相手にしつこくせまらない限り悪いことではない。

それにしても、pensioner...。私もそれなりの歳ってことよね。
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by uk_alien | 2009-03-27 03:16 | just a diary

雪のため欠勤いたします



昨日の記録的な大雪のおかげでイギリス南東部の道路・公共交通機関はほぼ壊滅状態。おかげで私は昨日今日と2日続けてお休み。わーい。

「雪で会社に行けない」という言い訳は大和魂の辞書には存在しない...と思うけれど、郷に入れば郷に従え、辞書にも学習機能があるわけで。

それでもとりあえず主要幹線と電車運行の様子を見るために、両日とも朝早く最寄り駅まで犬を連れて旦那と一緒に歩いた。二人とも山岳用のブーツにゲートルを着け、ウォーキングスティックを持参、といういでたち。普段なら20分くらいで歩ける距離だけど、ひざ上まで届きそうな深さの雪を掻き分けて歩くとなるとかなり大変。なぜか「八甲田山」という映画を思い出す。見たことないけど。

駅に着くと、すれちがいざまに男の人が「30分待ったけど、電車は来ないよ。今そこで停車しているロンドン行きの電車は僕が待ってる30分の間、ずっとあそこに停まったまま動かない。Oh dear。悪いことは言わないから家に帰ったほうがいいよ」とアドバイスをくれた。電光板とアナウンスは全てのサービスは停止されたと言っている。Oh, dear。

「あの電車に乗って足止めを食らっている連中は、イギリスの公共交通機関がこの悪天候を耐えしのげると思ったんだろうか」といぶかしむ反面、彼らのイギリス人らしからぬ就業へのコミットメントを賞賛しつつ、再びよったらよったらと家に向かった。

途中、幾人かの四輪駆動のガズガズラーオーナー達が、普段無意味と申し沙汰されているこの動産の所有意義を世間に知らしめねば、とドライブウェイの雪かきにいそしんでいる。笑顔で挨拶を返しつつも、四輪駆動といってもスノータイヤじゃなきゃ危ないんでないかいという疑心がぬぐえず。Good luck!と手を振る。

さらに行き進むと、四輪駆動でもない普通の車が、一旦は道路に出たものの間もなく雪で動けなくなって道の脇に置き去りにされている。脇に寄せられただけでもラッキーというべきか。

家の前の急な坂道のふもとまで戻って来ると、また一台、坂を上ろうとしてスリップし、思いっきり雪にはまり込んで動けなくなった車がいる。見覚えがある車なので運転席を覗き込むと、やはり近所の奥さん。

「いやー、友人の手術の日でね。道路に出てみて、こりゃ運転すべきじゃないとは思って戻ろうと思ったんだけど...。あ、大丈夫、大丈夫。今旦那に電話したから、助けに来てくれるって」

彼女のフォードエスコートハッチバックのふくよかなおしり部分は、急な下り坂の急カーブの真正面に突き出ていて、降りてくる車が曲がりきれず、スリップしてぶつかるにはまさに絶好なポジションに位置している。「Mind you, if a car hits there, it'll straighten this up!」タフね、奥さん。

私たちが押しても全く動かず。「スコップと、バケツにグリットを入れて戻ってくるから」と申し出ると、「旦那が今来るはずだから心配しないでいいよ~」とお気楽な彼女。

とりあえず彼女を車に残し、「旦那さんが車で降りてきたら大笑いだよね」と話しながら家へ向かって歩き始ると...旦那さんが車で降りてきた。Un-be-lievable。

落ちかけた顎をすくい上げ、気を取り直して「スコップか何か持ってきた?」と聞くと、「や、何も持ってきてないよ。おお、見て、妻があそこにスタックしてる」

We'll be backと言い残し、一旦家に帰り、スコップとバケツを持って旦那は再びレスキューに向かった。しばらくして戻ってきた旦那に「どうした?」ときくと、「どうしたもこうしたも、ないよ。スコップとグリットを使って奥さんの車を道の脇に沿って真直ぐに停車するので精一杯。旦那さんの車は勿論坂下に残したまま全員で戻ってきた」

以前から、いい人たちだが少々足りないのでは...と疑っていたが。もしかしたら先の電車に乗っていた連中も、雇用への責任感からというよりは単に無謀なだけかもしれない。



犬は喜び庭駆け回り...という日本の童謡はどうやら長毛犬にはあてはまらないようで、胸から脇の下、お腹とおしりにかけ、大きな雪だまが固まって連なってしまうウォルターはいたってアンハッピー 笑。
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by uk_alien | 2009-02-04 04:34 | just a diary

New Year's Eve

無理をしないで休み休み生活することでオフィスを猛威席捲する風邪菌をやりすごしていた。それでもstomach bug、ウィルス性の胃腸炎だけは例年通りクリスマス前にしっかりキャッチ。なぜに?

アルコールは控えめに、ポーションは小さくと予防線を張ってクリスマスに挑んだが、調子に乗って食したボクシングデーのビンテージポート(1985)とクリーミーな羊のチーズは私のmade in the Orientの胃袋とはさっぱり折り合いがつかず、夜中にしっかり再会。

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このまま暫くはお粥一本で養生したいところだが、大晦日は年に一度のジャパニーズディナー。11月にジャパセンで買っておいた35ポンドの日本酒を無駄にするまじ。苦情を申し立てる胃袋に冷たい一瞥を食らわし、いつもの店に鯛とサーモンの刺身を注文した。

大晦日にスーパーへ引き取りに行く。韓国人のごつい兄ちゃんが「鯛は今朝届いたんだ。新鮮だよ」といって12ポンドのうすっぺらい鯛の半身と、9ポンドのサーモンのでかいブロックを手渡してくれた。

30日、31日と休みをとっておいたので、家中は大掃除済み。エスニックな伝統に従うというのはいいことだ。スパークリングクリーンなキッチンで生まれて初めて自分で鯛を刺身用にスライスする。余談だが、鯛の刺身はなぜか「人魚の刺身」を彷彿させる。しかし、これを英語でいうと奥行きがなくなり異様に残酷な響きだけが残る: sliced raw meat from mermaid。ディズニーのせいだな。 サディスティックな喜びを感じながら旦那と交互に新鮮で透明な刺身をスライスしていった。

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野菜の天ぷらを揚げ、日本酒を試す。嗚呼、flowery and flavour-some。すっきりした口当たりの後にエレガントな風味が広がり、鯛の刺身によく合う。期待通り。ジャパセンのお姉さん、試飲させてくれてありがとう。

8時過ぎには食事を済ませ、ぼんやりオペラ座の怪人の映画を観、風呂につかって新年の抱負に思いをめぐらす。

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12時が近づき、暖炉の火で乾いてしょぼしょぼする目をなんとか開きながらTVで花火を暫く観た。テーブルランプ達を消灯し、ベッドへと向かった。

A Happy New Year to Us.

新年への期待と決意でとても新鮮な気分。
大晦日は一年で一番好きな日。
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by uk_alien | 2009-01-03 19:50 | just a diary