カテゴリ:books( 33 )

読書、読書

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Mayfairエリアをぶらついた。用事がなければ滅多に行かない地域なのでとても新鮮に感じられた。

ロンドンもまだ棄てたものではない。

"When a man is tired of London, he is tired of life; for there is in London all that life can afford." - Samuel Johnson


Samuel Johonsonといえば、彼が母親の葬式代をまかなうために一気に書き上げたというThe History of Rasselas, Prince of Abissiniaを先日読了した。英英辞書の編纂者著、というだけに辞書なしでは読めない豊富な語彙だが、ストーリーは単純なので結構楽しめる。そしてその中で語られる人の非幸福と幸福に関する考察は鋭い。

ちなみに。RasselasとFifty Shades of Grayとどちらを読もうか迷ってGrayのサンプルチャプターをアマゾンキンドルでダウンロードして読んでみた。読み始めた本は滅多に途中でやめないタイプだが、そのあまりの平坦で幼稚な執筆に驚かされ、これで三部作を読んだらそのために浪費した人生の時間を真剣に後悔すると確信して、やめた。

Good choice。

で、今は島崎藤村の破戒を読んでいる。二年前の引越しの折、所持していた日本の小説を手放した先から読了後の感想を聞き、新鮮に思って再び読んでみようとウンロードした次第。恥ずかしながら日本語の本を読むのは十数年ぶりで、読み始めから真剣に動揺してしまった。読めない。意味が推察できない。それでも、iBookの国語辞典(結構役立つ)とgoogleを駆使してゆっくり読み進むうちに小説の世界に入り込んでいくことができたた。くさっても母国語。

本は読み返す度に異なる印象を与えてくれる。ふとTVドラマや映画やゲームも同じなのだろうかと考える。忙しくて本を読めなかった時期を振り返り、もっと良い本を沢山読んでおけばよかったと少し後悔した。
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by uk_alien | 2015-04-06 19:54 | books

Persepolis

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イギリスにかなり長く住む日本出身の友人がネットの影響でかなり偏った政治経済陰謀説にはまり込んでいる。熱狂的宗教信者の様を呈して来、日々電話をかけてくるので「自分の目と耳と判断力で確信できない情報は真実として取り扱わない」と伝えたうえでこの友人とは距離を置くことに決めた。

イギリスではネットを介してのイスラムの若者の過激化が問題になっているが、「過激化」というのはなにも宗教という範囲にとどまらず、ややもすると偏見や人種差別に通ずる歴史観や世界感への影響にも当てはまる、と肌で感じさせられた。

偏った情報に身を浸す友人を批判する一方、ふと我が身をふり返ると、確かにここのところ過激か否かにかかわらず、自分の知識と教養を高める努力を怠っていることに気づく。

これはいけない。過激はよくないが無知も同様によくない。

ということで、とあるいきさつで興味を持ったMarjane SatrapiのPersepolisを読んだ。

グラフィックノベル、というジャンルがあったのね。生まれ育ったイランと、イランイラク戦争を避けるために14歳で一人送り出された先のオーストリア。二国間の極端な文化的、言語的、そして価値観的なはざまでそのどちらにも属さない蝙蝠的な存在の主人公(作者)。彼女の「個人」としてのアイデンティティ確立への努力と、それに伴う痛々しい日常の確執が当時の時代生活背景とともに正直にそして独特のユーモアを交えて巧みに描かれている。特に彼女の目を通したペルシャ/イランの人々の描写は、私のような無知な人間の目を開かせてくれる。

読んでよかった、と思わせてくれる一冊だ。
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by uk_alien | 2014-06-30 12:22 | books
森を流れる澄んだ小川のようにストーリーは流れ、このまますりガラスを通した光のように終わるのかと思いきや、ドラマは「現実感」を増す。読了し、眉をひそめてしげしげ本のカバーを眺め、何ちゅう物語なんだと呟いた後に、あたかも作者の計略にすんなりはまりこむかのように、主人公の「想い出」が自分の記憶となって心を走り抜けていく。と、前置きなしにぼろぼろと涙が流れ落ちた。手品の仕掛けを賞賛するように本のカバーを眺め続け、改めて物凄いストーリーテリングだと実感した。
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by uk_alien | 2014-03-22 20:33 | books

がっかりしたこと

Life of Piを読み終えた後、巻末にあったReading Group Discussion Topicsを読んでなんだかがっかりしてしまった。

あれは本に含めないほうがいいんじゃないかと思う。

本から得たカラフルな経験の色がすっかりさめてしまった。それが頭で本をしっかり理解して論議するということなんだろうけど、私は色や質感をしっかり堪能した後、余韻で思考をめぐらせるのが楽しい。

人それぞれなのだろうけど。

あんな風にディスカッションしたら私はこの本が大嫌いになるんじゃないかと思った。
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by uk_alien | 2013-05-12 05:46 | books

The Ginger Tree

友人との待ち合わせで時間があったので久しぶりにPiccadillyのWaterstonesで時間をつぶした。来年のカレンダーをみたり、やけに時代遅れにみえるステーショナリーのコーナーをぶらついたり。

と、積み重ねて展示されている本のタイトルが目に留まった。

The Ginger Tree



いつかどこかでレビューを読み記憶のかたすみにタイトルだけ残っていた。本を手に取り頁をめくると新しい本を手にしたときの独特な興奮と期待感が心に湧き起こるのを感じた。電子ブックとは異なるtactileな刺激。

本の裏表紙にある梗概を読み、さらに興味が湧き、これは買うしかないと値段も気にせず購入した。

12.99ポンド。高いよね、きっと。後でチェックしたらKindle版は半額。でもなぜか後悔の感はわかず、以来この時代遅れな形の読書を楽しんでいる。

秋だしね。

The Ginger Tree by Oswald Wynd
Eland Publishing Ltd

Synopsis
In 1903 Mary Mackenzie sails for China to marry the British Military Attache, a man who turns out to be every bit as chilly as the Peking Winter. During one of his many absences, Mary has an affair with a Japanese soldier, Count Kurihama, but her pregnancy is impossible to keep secret.

Rejected by husband, mother and country, and forced to leave her daughter behind, Mary flees to Japan. The Ginger Tree tells the fascinating story of her survival, isolated and alone, in this alien culture.


About the publisher - Eland (This publisher is based in London.)
Eland specializes in keeping the classics of travel literature in print. Eland books open out our understanding of other cultures, interpret the unknown, reveal different environments as well as celebrating the humour and occasional horrors of travel.

(Quoted from www.travelbooks.co.uk)
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by uk_alien | 2012-11-24 22:43 | books
I buy ebooks from Amazon.co.uk as they are often cheaper and buying process is painless.

Normally I then read them on Moon+ on my android phone after removing DRM and converting into Epub using Calibre + Plug-in as I am not happy with the reading experience with Kindle app on the phone (Samsung Note). The font looks smudged and after ICS upgrade, the spacing between lines became fixed at the narrowest setting and I cannot change it.

Then recently I came to notice Calibre no longer removed Amazon DRM as before. Could it be due to Calibre’s version update? Or, have Amazon somehow changed their way of DRMing their books?

I downloaded the latest Plug-in and added it to Calibre. No, it doesn’t work. I reinstalled Calibre and added the Plug-in again. No, it doesn’t work.

With all the glitches I have been experiencing since the ICS upgrade, I was driven to despair. This thingy (i.e. the phone) should make our lives easier, not a nightmare. Why do I have to spend hours and hours on what I used to be happy with, just because one of the components gets upgraded?

Well. Maybe, after all, it’s me unknowingly and impetuously going for a stupid upgrade whenever notifed and buggering up all.

So I go humble and simply give up on Moon+, accepting the inevitability of using Kindle app on android.

Oh, no, it really annoys me. It just does not look right!

By the way, I suffer no guilty conscience in removing DRM as I do not share my ebooks with anyone (even with my husband). This is solely for the purpose of my private enjoyment and I have paid for these books. Why do I have to be constrained to use this half baked Kindle app? (I know this is not an entirely convincing argument as far as the business is concerned, but I strongly feel this way nevertheless.)

This morning, on a miserable gale-whipping grey Sunday, I got up at 7:30am with steely determination to solve the situation.

After googling and re-googling and trying this and that, the following worked for me:
Completely remove the latest version of Calibre on PC using Revo Unstaller
Reinstall the older version of Calibre (0.852)
Add the latest Plug-in (5.1)
Install Kindle for PC to download my books and use these downloaded files rather than moving the ebooks from my Kindle keyboard directory
Then convert


Perhaps this is not the right way, but I don't care it works for me,at least for now.

On the momentum, I decided to remove DRM from iBooks using Requiem 3.3, a freeware that does the job for Apple DRM. iTune store is offering James Herbert books at the price of 99p each at the moment.

It worked. I am extremely happy now and will go back to reading.
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by uk_alien | 2012-06-24 19:06 | books

電子書籍リーダー

肩を悪くしてから重い荷物が持てないので、それまで使っていた古い携帯とアマゾンキンドルとmp3プレイヤーを一つの大きなスマートフォンでまとめることにした。

アップルのインターフェイスは魅力的だけれど私の目的に合うサイズがない。と、いうことでアンドロイドで我慢することに。

本はキンドルのappを使えばいい、reading experienceを云々する人もいるみたいだけれど、キンドルの辞書は反応も内容もとていいし、私はたぶん大丈夫だろう...なーんて思ったのは甘かった。4ヶ月使ってみたけどフォントの滲みがだんだん鼻についてきたのでmoon+に切り替えることに。辞書は今一つだけどユーザーインターフェイスとプレゼンテーションははるかに優れている、と私は思う。

epubフォーマットということでWaterstonesで初めて電子ブックを買った。そして買ったあとにadobe digital editionが私のスマートフォンに対応していないことに気づく。ははは。

そんなわけでDRMを外すplug-inをCalibreに埋め込んでDRM解除をしたあとでexploreを使ってマニュアルでファイルを携帯に移した。moon+で問題なく読め辞書も使える。よしよし。携帯からタブレットまですべてiTuneでスムースに21世紀スタンダードで生きている旦那には信じられないくらい先祖帰り的な私。

いいんだもん。

ちなみに本はMarina LewyckaのVarious Pets Alive and Dead。私の個人的な状況からすると何とも皮肉なタイトル。批評は賛否両論なようだ。彼女の作品はThe History of Ukranian Tractorを読んだことがあり、今一つ笑いについていけないところがあったけれど、彼女の奇抜でドライな視点は独特なものがあるのでこの新しい作品も読んでみたくなったというわけ。今はヘビーな内容の本は読む気にならないし。

明日からはまた仕事だ。
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by uk_alien | 2012-04-16 03:19 | books

We need to talk about Kevin

職場のシステムが連結しているデータセンターに深刻な問題が生じて、グループ会社すべてのシステムがロングウィークエンドに全面的賛意を表し完全停止した金曜の昼。

時間つぶしにショッピングに出ると、ITの職員がすれ違いざまに「なが~いお昼休みをゆっくり楽しんでね」とウィンクする。事態は深刻なのね、とぼんやり考えながら一時間半時間をつぶして職場にもどるとやっぱりシステムは動いていない。バックアップシステムも稼動しなかったようだ。

'Contingency' - この言葉に会社は一体いくら叩いてきたんだろう。誰しもがパブやワインバーに足を運びおもいおもいのドリンクをすする金曜の午後13:30。今この界隈で「首を洗っている」人間はそれでも数人いるには違いないが、うちの会社のITダイレクターのジョンはまさにその一人だろう...などとぼんやり思いをめぐらせる。

システムが動かないのでまったく仕事にならず、お上から「帰っていいよ」とのお達し。夜に予約してあったDmitri Hvorostvskyのコンサートまで時間がたっぷりあるので久しぶりにPiccadillyのWaterstonesで時間をつぶすことにした。Kindleを家においてきてしまったので活字中毒の禁断症状を感じていたのと、興味本位で再び紙の本を読んでみたくなったからだ。

うーん、何を買おう...?

久々のWaterstonesだし、せっかくだから暫く立ち読み...もとい、ソファで座り読みをすることにした。気に入らなかったら買わなきゃいいんだから。

棚にならぶ本の中で目に留まったのはWe need to talk about Kevin。映画の広告のTilda Swintonの表情が非常に印象的だったので、是非Film Festivalで観たいと思っていたのだが残念ながら予約できず、それならば原作から読んでみようとぼんやり考えていたところだったのでちょうど良かった。

頁をめくっていくと、しょっぱなから著者の痛いくらいの鋭い洞察力とそれを表現する的確な描写力にぐっと惹きつけられていく。必然的にゆっくり押し流れてゆくストーリーの吸引力とあいまって、読み始めたら本当に止まらなくなった。

購入。

結局それから、通勤電車で、更には駅から家まで二宮金次郎読みをし、旦那側の消灯も無視してベッドの中で一気に読みまくることに。

久々にすごい本。
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by uk_alien | 2011-11-09 04:01 | books

罪と罰

DostoyevskyのCrime and Punishmentを読了した。

バックグラウンドも深い意味も全くわからずに読んだものだから、ヨーロッパ人からみたどらえもんと同じくらいのぎこちなさがあると思うのだがそれなりに楽しめたと思う。

Raskolnikovの目を通して描写されるキャラクターは偏頭痛の際に患う視覚障害のように増幅されて読み手に伝わってくるものだから、読んでいて結構疲れた。体調もいまだにすぐれないものだから特にPyotr Petrovich Luzhinの妖怪ぶりが一番こたえた気がする。

Svidrigailovがなぜ最終的に自殺したのかがいまひとつわからない。最後まで「絶望」するキャラクターという感じがしなかったのだけれど。Douniaにそこまでほれこんでいたということなのだろうか。もしくはDouniaの高潔さと美貌が、彼女のか弱さと対照的にそれほど力強いものだということが強調されていたのだろうか。

今度また再読するときにはストーリーを追いかけるのではなく一味違ったキャラクター分析ができるのかもしれない。

ところで、キンドル3を購入してから3週間になる。とても読みやすく、気に入っている。

次は何を読もうかな。試しに青空文庫から太宰治の斜陽をダウンロードしてみた。上手く変換できないのでワードにペーストしてキンドルに送ってみる。問題なく読めるようだ。

でも読んでみたいと思っていた本は電子ブックになっておらず、結構がっかりした。
オンライン購入も円決済だからちょっと面倒な感じだな。
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by uk_alien | 2010-10-24 01:00 | books

Got my Kindle

I finally decided to get a proper ebook reader and got a Kindle 3 3G. I'm actually writing this article on it. Why? Well, why not. It's my new toy. I'm hoping it'll be easier on my eyes compared to my current PDA with LCD screen. We'll see. I'll go back to my Dostoyevsky.
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by uk_alien | 2010-10-06 04:45 | books