「ほっ」と。キャンペーン

カテゴリ:family( 21 )

先日義理ママの家へ出かけた。

義理兄夫婦と彼らの長男、そして彼のガールフレンドも来るというので楽しみにしていたのだが...。

このガールフレンド、分子化学だかなんだかの博士号をもち、ロンドンにある某有名大学の研究室で働いている30を超えたメキシカンなのだが、こいつがまたどぎついスペイン語訛りでしゃべる、しゃべる、しゃべりまくる。まさにトーキングマシーン。

旦那も私も人の話を聞かない人間がきらいなので最近は彼女と少し距離をおいていたのだが、今回はまた輪をかけてすさまじく、他の人が何を話していようが割り込んできて話題をのっとり、自分の体験談や自分の家族の話にすりかえて、いつまでもいつまでも一人でしゃべっている。ちょっと度が過ぎるし、ここで話題を変えよう....という周囲の人間の努力は無残に踏みにじられ、再び彼女のスピーチがはじまる...。

78歳になる義理ママは頻繁に会えない息子たちと会話を交わすチャンスもなく、トーキングマシーンの強いスペイン語訛りの英語が聞き取なくて途方に暮れる一方失礼になると思って聞き返せないでいる。

こんな調子で一日が終わりってすっかり後味の悪い思いで帰路についた私たちだった。

翌朝旦那と珈琲を飲みながら、「やっぱりなんか後味が悪いよね」と話し、あれは「美味しい料理を作って息子たちに会うのを楽しみしていた母」に対して不当であったとと結論した。そして来週末に私たちだけで訪ねて行って、彼女にランチを作ってあげよう、ということになった。

旦那が電話をすると、最初はすっかり疲れ果てていた義理ママの声に元気が戻って「誕生日がまたやってきたようだ!」と喜びとても楽しみにしているという。

よかった、よかった。

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by uk_alien | 2015-08-04 00:49 | family

次世代



昨日は義長兄の家で家族パーティー。義兄姉母甥姪ガール/ボーイフレンド一同が彼のお屋敷に集結する。

こうした集まりは以前は気が重かったのだけれど、私が歳をとったせいか、それとも義甥姪たちが大人になったせいか、彼らといろいろな内容のある話をすることが出来、とても楽しい一日を過ごすことができた。

ニシキヘビのシドニーをペットに持つ甥が彼女を階上からつれてくる。触らせてもらうとビロードのようななめらかな肌触りで意外に暖かい。動物や子供の面倒見がとてもよいやさしい気質に育った彼。「一体どうしてニシキヘビをペットに飼おうと思ったの?」ときくと、「僕は犬や猫が大好きなんだけどアレルギーがあるから飼えないんだ」という。家をあけなければいけないときは専門のペットショップが面倒を見てくれ、寿命は約35年。万一何らかの理由で手放さなければいけなくなっても、新しい飼い主を専門家を通して見つけるのはまったく問題ないそうだ。餌は2週間に一回ラットを一匹。2ポンドちょっと。運動は毎日短時間タンクから出してあげ、するすると勝手に動かしておく。また、毎日そうすることでいわゆる「信頼関係」が保たれるというわけだ。

背が高くとてもハンサムな彼のガールフレンドはこれまたスタイルのよい綺麗な女性。肌の色によく合う薄いモーブ色のサテンのドレスをエレガントに着こなしている。と、シドニーが大勢の人に囲まれているので隠れたいのか、彼女のドレスのホルターにを通って首にからみきだした。「すごい、フォトジェニック。美女と野獣!」と思わず歓声を上げてしまったのは私。

彼がシドニーを彼女の首からやさしくほどいているのを指して、別の近しくしている甥のガールフレンドに小声で「Raw, sliced, wasabi and soy sauce, yum」というと彼女は「No, boiled for soup」と返す。私は日本、彼女は中国出身。お国柄ね。

義長兄と4番目の妻との間の男の子は4歳。億万長者の父親を持ち目に入れても痛くないという育て方をされているのでまったくしつけがついておらず甘やかされて芯から腐りきっている。彼が大人になる頃には義兄は70を超える。遺産を当てにして定職にもつかずぶらぶらするか、父親の血を引いて豪傑なビジネスマンになるか。他人事なので楽しみである。

ちなみに一日を通してかなり高価なワイン/ウィスキー/ブランデーが振舞われたので今日は久々のものすごい二日酔い。うう、隣のおばちゃんちで庭仕事しなきゃならないのに...頭が痛い。(自業自得)
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by uk_alien | 2010-09-12 20:05 | family

スカムかラッキーか

昔、よく人生ゲームで遊んだ。
思いがけない配当や不運が、なんとなく異国風で不思議な感じがしたものだ。

先日いつものように義理ママからの電話が入った。彼女によると、1950年代に既に亡くなっているある人物の財産のうち、彼女の夫が所有権を有する分があるという知らせを受けたそうだ。価値は48,000ポンド(約一千万)。

夫は既に亡くなっているからこの所有権はそっくり義理ママに移行する。
さあ、スカムかラッキーか。

ことがことだけに彼女はソリシターを使って真偽を確認中。
ちょっと人生ゲームみたいだ。

この彼女の今は亡き旦那さん、つまり私の義父にあたる人はものすごく慎重な倹約家で、こうした小さめの投資をちまちまと各方面にしていた人だから結構信憑性はある。

生前彼はロンドンとその近郊にオフィスを持つソリシターの会社のパートナーだった。ある日、同じビルに入っていた、プロパティモーゲッジ専門の小さな会社が、彼の会社に話をもちかけた。

「実はうちもここいらで頑張ってUK全体に拡張しようかと思う。お宅には今までのうちの仕事をやってきてもらったことだし、これからうちがオフィスを出す毎にお宅の出張所を置く、という形でビジネスを展開しないか」

コントロールフリークの毛があった義父は、自分の支店をリモートコントロールするのも嫌がっていたくらいで、この話はあっさりと断ったらしい。

このモーゲッジ会社、今ではイギリスでトップを争うビルディングソサイエティーになっている。もし彼が当時YESといっていれば、今回のunclaimed propertyもミリオン単位のサプライズだったかもしれない。

残念、残念。
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by uk_alien | 2008-02-13 01:25 | family

運の悪いやつ

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昨日は旦那が率いるシステムプロジェクトの新しいバージョンが全社的に導入される日だった。

彼はITが背景の人間ではないが結構そちらには明るく、本業の業務知識が豊富なことと、全社的に足並みを揃えさせる大掛かりなプロジェクトを管理出来る人間ということで白羽の矢が当たっていた。

少し前から使われていたこのシステムは社内のユーザーの受けはあまりよくなかった。しかし、プロセスをより簡略化した今回のバージョンアップで人気挽回を目論み、先週は立ち上げ前に地方支社巡業。ユーザーからの受けは非常によく、あとは導入をまつのみだった。

ところが、前の晩にITがメインサーバーからこのシステムをごっそり移動してくれてしまった。旦那に一言も知らせることなく。ここのところメインサーバーへの負担が大きく、それならこのプロジェクトのシステムをもっと空きのあるところへ移そうということだったらしい。

旦那に連絡しなかった理由は「マイナーチェンジだから別に知らせる必要もないと思った」のだそうだ。うーん、イギリスっぽいというか、ITっぽいというか...。全社を業務不能に陥れるリスクのあるチェンジはマイナーチェンジとはいわないと思うんだけど。旦那にしてみれば、「何でよりによって今日なんだ、何で連絡してくれなかったんだ。報せてくれれば当日の朝だろうが何だろうが即座に導入を来週に持ち越したのに!!」と、畳があればかきむしりたい思い。

当日、ロンドン全体と、ロンドンとサーバーをシェアしている地方の支社全てを巻き込んでシステムが落ち続けたそうだ。落ちる、落ちる。日に5回。「新しいシステムはX月X日に立ち上げ!」とXデーに向けて全社へ宣伝していた旦那。当然社内の全員がこのXデーのシステムトラブルは旦那のプロジェクトが原因と推測する。

常々彼をやっかむ人間からのひやかしメールや、システムが使えないおかげで仕事が全くできずストレスがピークになっている連中からの罵倒を丸一日受け続けた彼。「トラブルは新システムとは全く関係ない」旨を説明しても、「信じられないね、原因は君のプロジェクトだろう?」という反応。

午後にはITのトップから、システムダウンの本当の理由と、改めて旦那のプロジェクトの新システム立ち上げとは全く無関係である旨を説明するメールが全ユーザーに送られた。旦那にも個人的に深く深く謝罪したそうだ。しかし、「こういうのは立ち上げの印象が大事なんだ、皆からの信頼を失ってしまった」と、めずらしくかなりのショックで帰宅した旦那(それでもしっかり帰りにリオハを買ってる)。

うーん、仕方がない。元気は胃袋から。大判振る舞いでディナーはシンガポーリアンということに。普段では買わない量をたっぷり買い込んで、ぺろっと平らげる。

男性というのは概してこういう政治的なダメッジの回復には長けていると私は信じている。悪い意味ではなく、面の皮が厚いとでも言えばいいのだろうか。「ダメージはもう受けてしまったけど、それをコントロールするのは実力のうちよね。明日には頭も冷えてるだろうから、使えるものはすべて使って、誤解を生じさせてはならない人間にはしっかり真実の理解を徹底させて、印象を変える最大限の努力をしていくしかないわよね。新システム自体はプロセス簡略化が如実に表れているから普通のユーザーの態度はすぐに変わるわよ」と励ます。

旦那は今日は帰りが遅い予定。
元気で戻ってくるかな?
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by uk_alien | 2007-12-08 02:32 | family

贅沢なお泊り

義理ママの片方の耳たぶの部分には皮膚が増殖し続けてしまうkeloidの問題がある。(この「キーロイド」と日本語の「けろいど」が同じことをさす言葉だというのを今始めて知った。)

放っておくと大きくなリ続け、また痛みも伴うため、何年かおきに手術で取り除き、その後放射線を当てる治療をする。

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今回放射線治療をする病院は比較的我家の近く。手術の2日後に出勤ラッシュの中不慣れな場所を運転するのは彼女にとって負担が大きすぎるので、前の晩から私たちが彼女の家に泊り、旦那が休暇をとって病院まで車で連れて行ってあげることにした。

前日の朝は旦那は我家からロンドンへ出勤。夕飯分のキャットフードをトレーに残し、猫は一晩留守番、私は犬連れで出勤。会社の前で義理ママと待ち合わせてウォルターを彼女に預け(私の会社は比較的彼女の家に近いところにある)、仕事が終わり次第私も旦那もそれぞれ彼女の家へ直行という算段。

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仕事が終わり、義理ママの家に着くと、彼女は早速暖かい紅茶を入れてくれ、ハム(手作り!)/トマト/チーズ on toastを作ってくれた。食後はクッキーとジャーマンビスケットとナイジェラ・ローソンレシピのスパイシーチョコレートマフィン。全て...手作り。

職場や家族の話、健康の話、テレビ番組の話にコンピューターの話と...いろいろ話し込んでいるうちにあっという間に時間が過ぎ、旦那が帰ってくるのを待ってディナー。ポークをプラムやマッシュルームと一緒にcalvados(りんごのブランデー)を入れて煮込んでクリームで仕上げ、野菜とマッシュドポテトを添えてでいただいた。デザートは洋梨の赤ワイン煮。正直言ってちょっとしたレストランより格段に美味しい。

夜は、普段なら絶対に観ないであろうChannel 4のProperty LadderとRamsey's Kitchen Nightmareを無理やり義理ママに観させて、朝はお風呂の後にcooked breakfastを作ってもらう。もう勝手放題、贅沢邦題。

朝食をとりおえ、二人+犬2匹を病院へ送り出し、私は戸締りをして出勤。仕事が終わったら我家へ帰宅し、ちょうど、治療が終わって戻ってきた二人と合流した。思ったよりも元気な義理ママに安心。

彼女は紅茶を一杯飲むと、「都合をつけ時間をさいてくれた」私たちに心から感謝しつつ、自ら車を運転して帰って行った。なんどもなんども、逆に感謝するのはこっちだといっても、全然きいてくれず。

本当に、感謝するのはこっちなのに。
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by uk_alien | 2007-12-06 03:09 | family

楽しいサンデーランチ

今日は義兄ちゃんちでサンデーランチ。
Weybridge駅へ到着すると、早速St George's Hillへ。

門番付のゲートを過ぎると、そこはHollywood、ということは全然なく、lumpsで速度制限がされている極めてquaintなうねった小道に繋がれた大なり小なりのお家達。え、こんなもんなの?というのが正直な感想。逗子の披露山の方が豪奢だったりして...とも思ったが、よーく考えればお互いのプライバシーを守るのために背の高いヘッジや木々で家々が区切られているだけで、「小なり」レベルでも結構な大きさだ。家を建てるのに最低の敷地は1エーカーだそうだから、そう考えると込み合いすぎているということはない。

Grand Designsレベルのモダンな家が次から次に現れるのかと期待していたが、それらはちらほら目にする程度で、殆どはSurrey南西部のカントリーサイドで目にするお宅そのものの普通のスタイル。義兄ちゃんによると、やはり超モダンな家というのは投資面から考えるとあまり得策ではないそうだ。

実際、同じ値段を出せばM25の外に10~15エーカーの土地付Manor Houseが買えるらしい。しかし、世界にいくつも家があって留守がちにする義兄ちゃん一家のような人達たちや、安全第一を考える人達にとってはこの24hr/7days門番付安全エリアのSt George's Hillは魅力なのだろう。それに、ヒースロー/ガトウィック空港への利便、手ごろな庭=メインテナンスが楽というのも魅力だ。

さて、当然のごとくになめらかなシャンペンが空いた後の本日のスターターは昨年のクリスマスプレゼントに私たちが贈った、フランスのフォアグラとワインのセット、とのこと。これまで開ける機会がなかったということで、贈り主がギニーピッグ。「げ、まずかったらどうしよう」、というのが本音だったが、穏やかめの味のフォアグラに少し甘めのBergeracがとてもよくあい、とっても◎。義兄ちゃんも義姉さんもすっかり気に入ってくれて一気になくなった。ほっ。

メインは義兄ちゃんお得意、ちょっとしたレストランなんかよりよっぽど質が高くて品よくマリネードされたラムの脛肉と野菜のロースト。お供は1994のPauillac(Ah, nector!)とBurgundy。飲んだ、飲んだ。へへー!

私たちがランチをちょうど終えた時に図面No2を携えた建築家の訪問。Pauilliacを片手に色付図面=2ミリオンの使い道計画書を挟んだ双方の会話に耳を澄ます。嗚呼、なんて豪奢な日曜の午後の過ごし方なんざんしょ 笑。

でも、二人の話をきいているうちに、私はすっかり、チェスの試合を上から眺める人の気分になり、「突込みが甘いよ、二人とも~」といらいらしはじめた。建築家君にとっては義兄ちゃん一家は知り合いの推薦を通して得たクライアント=お客様=神様(かどうかは知らないけど)。クライアント側の義兄ちゃんは建築家は専門家で、St George's Hillの家々のデザインにも長けているからよくわかっているだろうというスタンス。何がどうなのか、どうするべきと考えているのか、どうもそれぞれの主張が足りない。

まったくもう、それじゃ我家のコンサーバトリーの打ち合わせレベルじゃないの!2ミリオンなんだからもちょっとダイナミックにいってよ!

あと少し見物していたかったのだけれど、残念ながら今晩から出張する旦那の飛行機の時間が迫っていたのでお暇となった。ちっ。

それでも、今回はいつもと違って私たちだけがゲストだったので、「一体フェラーリなんかのどこが魅力なの?」「なんでボートが楽しいの?」「どうしたらお金に目がくらまないで、目前の欲望と老後の資金への投資とのバランスがとれるの?」「それだけあちこちに家があって、どの家が一番homeと感じるの?」といダイレクトな質問を投げかけてフランクに楽しめたサンデーランチだった。
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by uk_alien | 2007-12-03 04:30 | family
今週のサンデーランチは成金義兄ちゃんちでいただくことになっている。

ビジネスに長けたこの義兄ちゃん、目下、人生花盛りの人。

4番目の奥さんとの間には一歳の息子が出来、すっかりでれでれパパが板についている(ちなみに彼は推定5~6人の子どもを既に作っているが、歳をとってからの子どもはやはり可愛いのだろう)。更に今年、年子で長女が生まれ、ファミリーライフ充実。先日は宝くじ一等が2~3回当たったレベルのビジネスの配当を得たので、海外で数ヶ所に不動産を買い、ボートを買い替え、UKではSt George's Hill(お金持ちが集まるところ)に土地を買った。これから建築家を使って2ミリオンはたいて新築の家を建てるそうだ。(流行りなのね。興味のある方はこの記事をどうぞ。)

うーん、すごい。

いつ、何が、どういう大きさで、重さで、いくらでと、数字を並べるのが普通の会話のこの義兄ちゃんは、それでもどこか、少年のような情熱と純粋な優しさが漂っていて憎めない。

今回も駅からピックアップしてくれるついでに(勿論犬連れで"電車で"行く。ものすごくいいワインを選んでくれたらしい!)St George's Hillを回って買った土地を見せてくれるという。義兄ちゃん、わくわくだね。確かにいくらお金持ちでも2ミリオンで自分の家を一から建てるというのは一大プロジェクト。最新の設備をモダンなデザインで...。うーん、exciting!私はフェラーリやボートには全く興味ないけど、家となると話は別!お宅拝見かGrand Designsか。こっちまでわくわくしてきてしまう。

噂によるとシティのセントポール寺院に彼をモデルにした像があるらしい。

彼らの両親、つまり義理ママと今はなき彼女の夫が、愛する4人の息子達の子ども時代の想い出にと、彫刻家をコミッションして作らせたブロンズがある。4人の子ども達が戯れているこのブロンズは大変躍動感があり、よく仕上がっている作品だ。オリジナルは義理ママの家に、コピーはそれぞれの息子達の家に飾られていて、勿論我家のマントルピースの上にもでーんとのっている(一番下のうちの旦那はうるわしきオムツ姿 笑!)。

このブロンズが皇室お抱えアーティスト選びの際にバッキンガム宮殿に展示され、その結果、見事お抱えアーティストとして抜擢されることに。彼女はその後クイーニーのポートレートなどを製作している。一方、彼女の旦那さんがこれまた彫刻家で、彼がSt Paulに納めるSt Michael像製作のコミッションを受けた際に、りりしい青年顔の義兄ちゃんがモデルに選ばれた...という話らしい。

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(↑はローマのどこかの教会にあるSt Michaelのイコン画)

さすがだね。オーラが違うもの、この義兄ちゃん。

旦那のオムツ姿がSt Paulのベイビージーザスのモデル...ってことはやっぱりなかったようだ。残念。生涯笑ってやったのに。
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by uk_alien | 2007-12-01 03:12 | family

家族の肖像

クリスマスが来る。

我家はいつも義理ママの家に動物達一同を連れて泊まりに行き、贅沢な食事とワインを楽しみ、TVを観てだらりんと過ごす。義理の家族行事とかクリスマスとか掲げると妙に重々しいけど、クリスマスディナーを囲んで家族郎党が一同に介するわけでもないし、宗教的ではないので、それはそれで結構気軽で楽しい。

さて、今年の夏は義理の長兄が多忙で、彼の家で毎年恒例に行われる家族結集BBQが行われなかった。これはいけないと奮い立った義理ママは、この冬彼女の家で結集パーティーを行うことを決めた。しかもクリスマスに。

どーん...

気が重い。

根性が妙にひんまがった2番目の義理兄は、こうした家族の集まりであからさまに人の感情を逆なでするような発言をし、意図的に言い争いを起こす傾向がある。今年の春には義長兄が大判振舞いしてくれた義理ママの70歳誕生日ディナーを当日電話でドタキャンしてひんしゅくを買った。

しかも、彼がライバル心を燃やすこの義長兄は、今年再びものすごい金額の実入りがあり、目下何を買ってどうするという話がしたくてしたくて仕方がない。本人は単にわくわくして別段自慢するつもりではないのだけれど、話のスケールがスケールなだけに、これに2番目の義理兄が耐えられるかどうか。

兄弟同士で言い争いなんてことになったらやだな...

でもそんなのは思い過ごし。みんなもう大人なんだからきっと和やかに過ごせるわ、大丈夫!と自分を励ましていたら、本日義理ママから電話が入った。

彼女の母親が彼女に残した遺産(といってもそんなにすごい金額ではない)は現在信託され、利子を受け取るパートナーの死を待っているのだが、それをどうするのかを彼女は最近決意している。要は、長男は金持ちだから微々たる実入りは実質的に意味がない、次男は一貫して自分を苦しめてきた上にこれまで一切何の助けもなく、これからも一切助けは見込めないからこの分の遺産は渡さない、よって残りの二人に相続権を譲渡する、というもの。

「それはよくない、兄弟決別のもとだ」という反対意見もじっくり考慮したようだが...「結局、私がしたいようにすると決めたの。でも遺書に残して後々面倒を起こすのではなく、私が今電話で本人に直接伝えたわ。理由をはっきり言ったの。後は話を変えたわ」

おいおい、なんでクリスマスを前にそういうことをするかな。一体何がおこるかわかったもんじゃない。

二男は夫婦ともどもプロフェッショナルでかなりの高収入、のわりには借金で首までつかっているという。大した金額でなくても祖母の遺産の取り分がなくなる...というのは決していいニュースではないだろう。


ず~ん

あ~、やだよ~~~。
三男家族も私たちも日ごろから本当に義理ママの面倒みてきてるんだってば~、で、老後もみるんだってば~...でもそんなことおかまいなく逆恨みされるんだよね~きっと...
クリスマスなんかこなければいいのに~...

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by uk_alien | 2007-11-18 03:45 | family

Father and Son

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バンクホリデーは義兄一家の家にお泊り。

働き者の甥っ子はこの9月からAレベル(17歳)。今回のASでMaths、Chemistry、Physics、GeographyでオールAをとった。

彼は勉強とDeputy Headを両立する一方、週に3日~4日アルバイトをしてPPL(Private Pilot's Licence)を既に取得している。小さい頃から夢は商業パイロットになること。しかし、実際は空軍にでも入隊しない限り、プライベートのフライトスクールの費用は庶民に払えるものではない。

それでも夢は簡単には諦めきれないのは人の常。「大学か、フライトスクールか、どうするのか決めたの?」と本人にきくと「決められない」という。「大きな借金をしょってフライトスクールに行って、でも、もしかしたら学校が終わってパイロットの職に就けないかもしれない、そのリスクを負いたい?」ときくと「負いたい、それでも行きたい」という。

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くそ真面目で殆ど休みなく働く彼の父親は、億万長者の兄と自分を比較し、息子の夢をかなえさせてあげられない不甲斐なさにいらつく。「多額の借金をして職が保証されてもいないフライトスクールに行くより、トップの大学に行っていい仕事に就く方が絶対にいい」と考える一方、フライトスクール関して息子に明確にNoと言い渡せず、「足りない分を自分でファイナンスする気があるなら行けばいいじゃないか、お前次第だ」と言っている。子どもの将来を決め付けないという意味ではいいのだろうが、未知の不安と夢と家庭の財政の現実という三竦みはティーンには非常に酷というものだ。

決してアカデミックとはいえないこの父親と母親は、息子のコース選び、大学選びには一切お手上げで関知しない。従って、オックスフォードレベルの実力を持つこの息子は自分でprospectusを集めながら悶々と悩み、ティーンの男の子にありがちな父親との確執に悩みつつ、夢と現実の線引きと、現実のその先の決断を孤独に強いられている。

これはフェアじゃない。

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ディナーが終わって、彼に将来についていろいろ聞くと、次から次に大学やフライトスクールのprospectusや、学校からの個人進路分析の資料、挙句の果てにはChemistryやPhysicsの教科書まで自分の部屋から持ち出してきた。誰かが自分の進路に真剣になってくれているというのがうれしいのだろう。美人の叔母さんならなおさらだ(違うか)。

個人進路分析にざっと目を通す傍ら、父親に「これ、目を通したの?」ときくと「まさか!そんなの読んでもわからないよ」という。父ちゃん、頼むよ。

資料を見ながら、学校では誰にどんなアドバイスをもらっているのか、自分ではどう思うのか、なぜ特定の科目が得意で興味があるのかなどをいろいろ話した。そうしていくうちに、どうやら「決められない」といいつつも、既に現実的にフライトスクールは諦め、就職の際非常に有利といわれている得意な科目を専攻して可能な限りベストな大学に進む、という方向に気持ちを落ち着けているようだった。結局は本当に賢いのだ、この子は。でも賢いからといって放っておいていいというものではない。

「昨日は『決められない』といっていたけれど、実は大分決心が固まっているんじゃないの?」ときくと、「お金があったら絶対フライトスクールに行く。でも、空を飛ぶのはいい仕事について、プライベートの時間に飛ぶからいい」という。「それでいいと思う?そうすることで後になって後悔すると思う?」と聞くと、「後悔しないと思う」という。うう、健気だ。

私は彼の進路がずっと気になっていたので彼の反応を見てとても安心した。

その一方で、多くを犠牲にし手塩にかけて育ててきた息子が、自分よりはるかに優れた知性を持つようになり、自分の手から自分には全くわからない世界へ飛び立っていくということに対する父親の戸惑いと苛立ちが手に取るように感じられた、そんな数日間だった。
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by uk_alien | 2007-08-30 05:03 | family

今日は紅茶でお祝い

日曜はホリデー帰りの義兄家族と義理ママとでランチ。

べニューは我家だが、食べ物は全て義理ママがサプライする!という。「フレッシュブレッドだけは焼いておいてね」というので、それではお言葉に甘えて、ということになっていた。

土曜の深夜に義兄家族を空港からピックアップし、ホリデー話で朝の3時まで話し込んだあくる朝、9時半に元気よく現れた義理ママの車からは...食べ物やら飲み物やらが出てくる、出てくる、次から次。

アップルジュース、スムージー、エルダーフラワーコーディアル、スパークリングウォーター、サーモンパテにダックパテ、パルマハムにチョリゾにイングリッシュハム、ものすごい量のシュニッツェルズ(チェコ版とんかつ)にソーセージ、たらい一杯のポテトサラダにグリーンサラダ、オリーブの漬物、クリスプス、お手製スコンズ、3種類の手作りジャム、ホームメイドクッキーズ、ヴィクトリアスポンジケーキ、デザートのパヴロヴァとそのクリーム...。

なんだかおとぎ話を思い出してしまった。どんどん食べ物が出てくる底なしの葛籠。

義兄家族はプロバンスがたいそう気に入った様子だった。ファミリー用コテッジを一週間ほど借り、残りの数日はせっかくだからお宅拝見もかねてと、別世界に生きる成金義兄ちゃんのSt Ropezの別荘にも暫く滞在。なんちゃらという皇族だのかんちゃらというセレブだのと入り混じってボートだ、クラブだ、レストランだと引き回されたそうだが、それはそれなりに楽しんだようだった。

宿泊&ピックアップのお礼に素敵な絵を頂き...

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土産話をききながら丸一日のんびり食べたり飲んだりで優雅な一日を過ごした。

今年のクリスマスは義理ママの家で家族郎党を集めた大ファミリーパーティーを行うことがすっかり決まっており(泊りがけ...吐息...)、来週末は義理ママの家でガーデニング(ま、これはいつもお世話になってばかりだからと私から申し出たんだけど...)、8月は義兄のウェールズの家に3泊で出かけるという...もうすっかり義理の家族一色に染まっている生活。

それはそれでよいのだけれど...。本当に頑張った試験に受かったときに、私の努力やその結果を心から誇りに思ってくれる自分の家族がいたらと思ったら少しさびしくなってしまった。

もう何年も前に母が「お前は本当に頑張っているよね。えらいよ」と言ってくれたことがあった。何をどう頑張っているのか全然わからないくせに、とも思ったものだが、親からのそうした言葉は、どんなすごい人のほめ言葉よりもやっぱり一番心にしみるものだ。

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あわただしい週末が過ぎて、今日は一人で優雅にクリームティーでお祝い。

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うん、よくやった。
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by uk_alien | 2007-08-06 21:02 | family