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カテゴリ:holiday( 23 )

Sunset


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by uk_alien | 2012-10-03 17:39 | holiday

Time to rest

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by uk_alien | 2012-10-03 10:54 | holiday

Rustic charms

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by uk_alien | 2012-10-03 10:51 | holiday


今年もホリデーは11月のDartmoor。

義兄夫婦とコテッジをシェアし、大人4人+犬二匹のパーティーで1日7~8マイルをひたすらのしのし歩く。

天気には恵まれず、ウォータープルーフに身を固めて川と化した道を歩きまくり、へとへとになってコテッジに戻る。順番にお風呂に入った後は夕飯の支度。旦那がシェフ、義兄は皿洗い役。

ステーキ&チップス、ソーセージ&マッシュ、チキン&チップス、ボロネーズソース&パスタと、普段ならとてもじゃないけれど毎日食べられないメニューをぱくぱく食べてしまう。美味しい水と美味しい空気、たっぷりの運動のおかげだ。

ちなみに、私はあまり肉食ではないのだけれど、このChagfordの肉屋で売っているrump steak(腰から尻にかけての肉)には毎年うならされる。値段も手ごろで本当に美味しい。ステーキ好きな人には本当にお勧めだ。

そしてなんといってもエール!

West Countryの私のお気に入りはTeignworthyのReel Ale。アルコールは4%と軽めで、エールの風味とすっきりした飲み心地を両方楽しめる、長いウォーキングの後にはもってこいのエールだ。ロンドンでは手に入らないので、Chagfordの酒屋でストックアップ。でもすぐに飲みきってしまうんだろうな。



今回はDrewsteingtonでコテッジを借りたので、ローカルはRiver Teign沿いにあるThe Fingle Bridge InnのパブとThe Drewe Arms。食事は前者ではランチを、後者ではディナーを試した。

Fignle Bridgeのステーキ&エールパイはパブレベルでダントツに美味。ソースも勿論なのだが、やはり決め手は牛肉とにらんだ。チップスもいわゆる冷凍チップスではなく、生のじゃがいもを太く切ってきちんと油で揚げたものでほくほくしていて本当に美味しい。9ポンドを切ってこの味ならまずほとんどの人が満足するじゃないだろうか。

Drewe Armsの方はもう少しレストランぽく結構ファンシー。私はスターターにトルティーラチップス&サルサ(やめときゃよかった)と高級版フィッシュ&チップスを注文。魚は衣がふわふわで結構美味しかったのだけれど、それでも値段と味を考え合わせるとランチ+パイントで十分といったところだろうか。

そして今回は土日しか営業しないLustleighのティールームのcream teaをタイミングよく食すことができた。うれしい。スコンはどっしりめでジャムもクリームも(地域柄当然だろうけど)美味しい。店内と店員はチョコレートボックスビレッジの概観からは少しイメージが違う感じでちょっとクリニカル。なんだか落ち着けない感じだ。メニューにジャパニーズ煎茶やチャイニーズなんちゃらがあって、ま、「ティールームなんだから」という気にならないでもないが、それでもなんかわざわざDartmoorでこういう雰囲気を味合わなくてもいいかなという気がした。スコンはどうしても二つ食べきれずギブアップ。

そうそう、今回は「1845年から一度も火が消えたことがない暖炉」で有名なDartmoorのど真ん中にあるWarren House Innでもしっかりエールを飲んできた。暖かくてcosyなパブの中は犬だらけ 笑。やっぱりDartmoorといったらこういうものだよな、と納得してしまう。次回はここでランチをしよう。

夕飯の後はぐったり疲れてDVDタイム。いろいろDVDは持参したのだけれど、結局は義姉が持ってきたITVのコスチュームドラマ、Forsyte Sagaに全員しっかりはまり込み、一週間かけて2シリーズの全エピソードを見終えることに。




「ドラマなんだから」という理屈はウォーキングで疲れアルコールがまわった私たちの頭には存在しない。「Soamsはジンジャートッサー。僕は大嫌いだ!」「いや、彼は可哀想な人間なのよ、なぜか同情してしまうわ」「Ireneは結局はmanipulative。何にも言わないから男は皆自分のいいように彼女を理解してしまうんだ」「私はFleurが大嫌い!manipulative bitch!」などなど好き勝手なことを言いつつ、ドラマのセリフの一語一句でざわつく私たち。

国内のホリデーはそれはそれでとても楽しいものなのだ。
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by uk_alien | 2010-11-15 03:50 | holiday

ホリデーはおもてなし




5月初旬のバンクホリデーに有給休暇を合わせ、南ウェールズの義兄の家でホリデーを過ごした。

今回の一大イベントは、義兄夫婦を何度かディナーに招待してくれたご夫婦を逆にお招きし、おもてなしすること。料理にあまり自信のない義兄夫婦がスポンサーになり、私と旦那がシェフになる。

こういうおもてなしの場合、「安全な西洋料理」がお得意の旦那に任せるのが常なのだが、「彼ら、とてもfoodieなのよ」ときくやいなやそれならば少しジャパニージーに捻ったものをと私がメニューを考えることにした。

シンプルな味の組み合わせを想像しながらメニューを考えるのはとても楽しい。それに今回はディナーを通して義兄夫婦がゲストの相手をしてくれるから料理のために席をはずすのもあまり気が引けずにすむ。

で、メニューは

フィンガーフード:お上品なアボカド&スモークサーモン + sauvignon blanc/pinot grigio/chardonnayを好みで

「白ワインに合うおなかにたまらない美味しいフィンガーフード」を考えることにした。で、ベースはFeuilles de Brickを5~6センチくらいの大きさにはさみでたくさん切り、刷毛でバターを塗ってそれだけをオーブンで焼く。焼いた後に載せるものは...

①アボカドをスライスし、わさびとハーブ塩(Herb de Provenceと岩塩を1対1で混ぜてグラインダーに入れておく - とても便利)とこしょうとライムを搾った汁を合わせて軽く混ぜておく。

②レッドオニオンとトマトを極薄くスライスし、caperとオリーブオイルとワインビネガー、ハーブ塩&コショウと混ぜておく。

①と②と小さめのにちぎったスモークサーモンを、色合いが美しくなるようにベースに載せて飾る。とても美味しい。ベースのパリッとした口当たりがとても楽しく、でもおなかにたまらない!友達同士の集まりならベースを焼きたてのパンをに変え、自分たちで好きに作れるようにトッピングをボールに入れたたままテーブルに出しておくのも楽しい。


スターター:ペルー風フライドシーフード + Italian Gavi/sauvignon blanc/pinot grigio/chardonnayを好みで

小麦粉とsmoked paprikaとハーブ塩をボールに混ぜ、海老、イカ、ムール貝にまぶして揚げたものを千切りにしたレタスの上に載せ、切ったレモンで飾る。ソースはレモン汁とガーリックマヨネーズ、コショウを混ぜて別の器で出す。

メイン:和風に楽しむウェルシュビーフ + French Pinot Noir

①塩コショウをしておいた牛肉の塊をフライパンでオリーブオイルとごま油をまぜたオイルで好みの焼き加減に焼く。(火が通るのには結構時間がかかる。)肉はSt ClearsにあるEynon'sに行き、rumpとmedallionを見せてもらい、medallionを購入した。チーン、30ポンドなり。7人分と思えば高くないが、自分の懐からの出費でないだけに失敗は許されない 汗。

②ご飯を皿の中央に平たく盛り、その上にrocket/spinach/water cressサラダを載せて隠す。

③ソースは醤油、米酢、オリーブオイル、ごま油、にんにくをいためて風味をつけたごま油、おろししょうが、炒った白ごま、砂糖を混ぜたものを作っておき、柚子汁と薄くスライスしたspring onionsを直前に混ぜる。さらに大根おろしをたくさんすっておき、肉が焼けてスライスできたらソースの3分の2を混ぜて中央のご飯とサラダを避けて皿の外側にだりらっと円を書くように置き、肉をスライスしたものを載せ、残りのソースを上からかける。細く千切りにした針ショウガとみじん切りにしたchivesを上から全体に散らす。生の赤唐辛子をみじん切りにしておき、各人好みで散らせるようにサーブする。

デザート:naughtyに楽しむhealthyなシフォンケーキ + デザートワイン

前の晩にプレーンシフォンを焼いて、しっとり感が失われないよう気をつけてラップをし、冷蔵庫で冷やしておく。当日whipping creamをなべで煮立つ直前まで暖め、砂糖とGreen & Blacksのダークチョコレートを混ぜて溶かし、ブランデーを混ぜ、氷を入れたボールの上で冷やす。クリームはあわ立てず、冷やしながらゆっくり混ぜてたらっとしたチョコレートソースをつくり、やわらかすぎるかなと思う時点で冷蔵庫に入れておく。スライスしたアーモンドをフライパンでトーストしておく。サーブする寸前にシフォンケーキとソースを冷蔵庫から出し、スライスしたケーキの上にたらりーとソースをたらし、アーモンドを散らして、最後にダークチョコレートをグレイターを使って上から散らす。


どうなることかと心配したが思いのほかうまくいき、結果的には皆とても満足してくれたようだった。

「結果的に...」というのは、いかに食べ物/料理が好き、といってもthey are Welsh and we are not...ということで案の定、肉の焼き加減に関して多大な注意を払うことになり、4種類の固まり肉を用意、キッチンから肉の焼き具合を見せるために数度テーブルに足を運び、しまいにはピンク≠devil、red juice≠生肉/barbarianでないことを証明するために肉を小さく切って試食をしてもらい、Goサインをもらってスライスに入ったという始末。ラッキーだったのはゲストのご夫婦はお二人ともとても気さくな人柄で、こうしたプロセスも楽しいディナーの一興となったこと。料理の話にも花が咲き、本当に楽しい夜となった。

ソファーに移り、ワインを片手に義理の甥のギターの生演奏を楽しむ。彼は昨年The most promising jazz musician of the yearの賞を受けており、9月からはさらに音楽を学ぶためにロンドンのカレッジにやってくる。

いつもは話がとまらない奥さんがソファーでうたた寝をはじめ、ここぞとばかりに旦那さんは政治の話題から労働党が導入した新しいGPコントラクトの話まで(ご夫婦二人ともお医者さん)、止まらない、止まらない。

ふと気が付くと夜中の3時を回っていた。義理の甥がうたた寝から目が覚めた奥さんと話が止まらない旦那さんを一緒に車で送って行く。

こんな遅くまでおきていたのは何年ぶりだろう。

翌日はゆっくり.......なーんてことはありえない。

しっかり朝早く起き、西へ向けて約一時間、St David'sから2マイルくらい離れたところに車を止め、ものすごい北風の中、犬二匹と義兄夫婦と私たちで海岸線を14キロ歩いた。

Dead, dead, deaded-dead...
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by uk_alien | 2010-05-09 23:53 | holiday

紅葉、狩りました

今年は不景気のムードを反映して海外旅行には行かず、夏の2週間のホリデーもDIYのために費やした。

それでもやはりホリデーには行かせてあげたい(誰をだ?)ということで、少ない予算で最大効果を狙い、11月に一か八かのDartmoorハイキングホリデーに行くことに決めた。UK holidayか、うーん、Charming。

職場の同僚達に「勇気あるね~、11月のDartmoorってったら、雨だよ、雨。晴れる方がおかしい」とか、「あたし、11月のDartmoorで雪が降って、コテッジに閉じ込められた覚えがあるわ」等々、"励まし"の言葉を散々浴びせられて出発。

でも私だってそこまでナイーブじゃない。今年の頭に投資したウォーキングブーツとゲートル、スティックに加え、ホリデー前にBerghausのフリースインナーとウォーキングジャケット+ウォーキングパンツを揃えた。完全防水。

この季節のイギリス南西部は木々の葉が色づいてとても美しい。日本では「紅葉狩り」という言葉があるのに、イギリス人は11月にこぞってカントリーサイドに行くという習慣はない。なんてもったいないんだろう。やはり天気が悪すぎるからだろうか。それとも日本と比べると、割と身近で美しい紅葉が楽しめるからだろうか。(自宅の庭とかね。)

で、ロンドン近辺では最悪の天候だったこの一週間の、南西部の天気はというと...








うーん、悪くなかった。一か八かの紅葉狩りホリデーは大成功。
防水キットはとても役にたったけど。

地図とコンパスを片手に何マイルも何マイルも歩き、同僚達への土産にはヴィレッジマーケットで手作りのコーヒー&ウォールナッツケーキを入手。最後の晩は宿泊した村にある評判の高いレストランで豪勢なディナーを楽しんだ。

明日からまた会社。
でもクリスマス休暇はそう遠くはないから、それまでがんばろう。
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by uk_alien | 2009-11-09 05:52 | holiday

Having a break


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by uk_alien | 2008-09-17 07:50 | holiday
以前にも書いたが、南仏からCalaisまでの道のりは長い。とても、とても、長い。

AvignonからA7にのって、Lyonまではガッツで突き進むのだが、Beauneあたりでそのガッツは完璧に底をつき、DijonからTroyesまでのストレッチは永遠に続くとしか思えず、TroyesからChalons-en-Champagneにかけては永遠の二乗を廃人状態で時空を超えて運転しつづけることになる。

6時間の長いドライブを終え、Chalons-en-Champagneの手前で予約してあったホテルにようやくたどり着いた。ここは二つの小川に囲まれた美しい庭と静けさが売りのホテル。しかし、町に入って小川のせせらぎを耳にすると、即座に南仏の経験から小川=蚊という図式が頭に浮かんだ。いやな予感...は的中。駐車場に車を入れ、車から足を踏み出した途端に薮蚊の集中攻撃。

庭でウォルターの用足しを済ませなければならない旦那を薮蚊の餌食に残し、私はチェックインに向かった。ホテルのメインのテラスではDJとテラスのテーブルのセッティングをしている。

ん?DJ?

「今夜はスパニッシュナイトなんです」といいながらオーナーの女性が受付にやってきた。「コメントに犬を連れているとあったでしょう?メインビルディングとテラスは犬を連れ込めない決まりなので、お部屋は'パビリオン'になります」

なんとなくネットのレビューを読んでいてこの'パビリオン'に泊まるべきではないような気がしていた私は、わざわざそれを避け、全室禁煙/バスタブ付のメインビルディングの部屋に予約を入れていた。一瞬、一言いってくれればキャンセルして別のホテルにしたのに、とも思ったが、まあ、犬付だしそういうホテルもあるかな...と思って鍵を受け取った。

その'パビリオン'(↓)と呼ばれる近接の建物に回ると、予想的中。色気もそっ気もない管理人部屋のような安っぽい建物で、更に、メインの扉を開けると一気にdamp - 抜けきれない湿気の匂いが鼻をついた。ホールの階段の下には市販の除湿機が置かれている。

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なんとか気を取り直して部屋に入ると、それまでの湿気に、更にこもった熱気が加わった。部屋のつくり上、外気を取り入れるには安っぽいPVCのフレンチドアを開けるしかないが、そうすると表の薮蚊が部屋に入ってしまうため、ずっと閉まったままなようだ。

天井や壁には以前の泊り客が正当防衛のために虐殺した薮蚊達の殺害現場(蚊の足であろうと思われる黒く細いものがへばりついた数々の血痕の筋)がリアルに残っている。ドアのガラスを見ると、薮蚊たちが既にへばりついてチャンスを狙っている。夜になって蒸し暑くてもこのドアは開けられないと悟った。ふと、モーテルを舞台にしたスプラッタームービーのトレーラーが思い出される。この際、フレンチドアからのナイスなcar park view=カーテンを引かない限り、駐車場から部屋が丸見え、という事実はマイナーな問題として脇に追いやった。

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さすがに運転疲れを隠せない旦那に、どうする?と問いかけた。「この暑さじゃどうせ僕は眠れないよ。Calaisまで行って宿を探してもいいよ」と、旦那。

部屋に隠れていたのだろう、腕にとまった薮蚊をばしっと叩き潰して私はしばし沈黙した。これ以上旦那に運転させたくはないし、私も一日中車の中で西からの熱い日差しを浴びて大分参っている。冷たいシャワーを浴びて食事をとれば少し気分も回復するかもしれない。どうせ朝も早いのだし、我慢しよう、ということに決め、私はシャワーを浴びに浴室に入った。

窓のない浴室のファンは弱すぎて湿気を外に押し出すパワーは全くない。しかも、シャワーの排水溝は詰まって水の流れが悪く、シャワーを止めた後いつまでも水が足場に残っている。

信じられないところだな、と二人であきれつつ、クーラーバッグからあらかじめ用意してあった食物を取り出し、ワインと一緒に簡単に食事を済ませた。TVではポップ音楽祭が生中継されている。そろそろ眠ろうかと思い、TVのスイッチを切った。と、がっちり締めてあるフレンチドアにもめげずに、表の「スパニッシュフェスティバル」の音楽がどっと部屋に流れ込んでくる。え?もう22:00だよ。更に、反対側の入り口のドアからは、別の音楽がものすごいボリュームで流れ込んできた。驚いてドアを開けてホールに出ると、オペラ。

部屋に戻り、もう一度TVをつけてチャンネルを回す、と、VerdiのRigolettoが上映されていた。隣に泊まっている犬連れの老夫妻が外の音楽に嫌気をさしたに違いない。

しゃ、しゃれにならない...。

30分待った。テラスの音楽もオペラも止まない。Relais du Silenceに登録されているから選んだのに...。旦那は疲労と過酷な現況が重なって、既に真っ白に燃え尽きて灰になっており、次のアクションプランを立てる気力は皆無。

時計が22:30を回り、外の音楽がRicky MartinのLivin' La Vida Locaにかわり、隣の部屋からのリゴレットとステレオ状態になったときに私は意を決した。「これはひどい。ひどすぎる。これでお金をとるというのはアンフェアにもほどがある。I must go. I must tell them now.」

返金をしてもらい、部屋を引き上げよう。返金されないとしても、ここにはいられない。という腹を決め、二人で表に出た。テラスに向かう途中でオーナーの旦那の方に出くわす。攻撃的になるつもりはないけれど、しっかりと怒りと不満を顔と声に表しながら話を進める。

「犬の件で勝手にパビリオンに回されたのはホテルのポリシーとしてよしとしましょう。でもあなたたち、湿気の問題があのパビリオンにあることをわかって客を泊めているでしょう。除湿機を見たわよ。ひどい匂い。建物に入ったらすぐに誰でも気付くわ。唯一表の空気を入れられるフレンチドアはあなたたちががなりたてているあのやかましい音楽と薮蚊のせいで開けられない。おまけに、隣に泊まっている老夫婦はテラスの音楽をかき消すのにTVのオペラをものすごいボリュームでかけている。私達にしてみれば、もうステレオ状態の二重苦よ。でもあえて私は隣の老夫婦に同情するわ。大体、あなたたちのホテル、Relais du Silenceのメンバーでしょう?」

彼によると、庭の見栄えと小川に囲まれた立地がcharmingだからRelais du Silenceのメンバーなのだそうだ。シャンペン地方のピークシーズンにやってきて、テラスで音楽が真夜中まで続くのは当然のこと、らしい。

「真夜中...」と私が悲鳴に似た感嘆をあげた。「もしそうなら、あなたたちのウェブサイトもとてもミスリーディングだわ。長時間のドライブの後、暑い夜に湿気がこもる建物で音楽がうるさくでドアも開けられない、眠れない - どこが平穏なの?無責任にもほどがある」

受付に帰って相談した後、部屋に電話を入れるという。

部屋に帰るとすぐに電話が鳴った。「本館の最上階、テラスと反対側に位置する部屋に空きがありますのでお気に召すようであればそちらにすぐに移れます。部屋を見に来てください」という。すぐに見に行くと、そこは全くの別世界。テラスのおちゃらけた音楽は殆ど聞こえず、湿気も匂いもない。エアーコンディションが行き届き温度も適切で、ゆったりしたバスルームにはバスタブがある。すぐにOKし、荷物をとりにパビリオンに戻った。隣のオペラはまだがなりたてている。文句を言えば彼らも本館に移してもらえるのだろう。でも結局は自分の面倒は自分でみるしかないのだ。私達は犬のベッドやら荷物やらをわしっと掴んで光のスピードで本館(↓)に移動した。

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朝起きて車に向かう途中、「薮蚊も夕方よりはひどくないだろうから、彼らの自慢の庭を一瞥してから行こう」といってそちらの方へ歩きはじめ、思わず声をあげた。「え?これだけ?」

写真の与えるイメージというのは恐ろしい。もし庭のことも何も知らないで(蚊の出てないシーズンに)やってくれば「Ah. This is charming.」という言葉も口をつくかもしれない。でも、鉦や太鼓を鳴らして自慢するほどの広さでもないよな、というのが正直な感想だった。

遅まきながらやってきた蚊の大群をやりすごし、あわてて車に乗り込んで私達はCalaisへと向かった。
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by uk_alien | 2008-07-06 06:35 | holiday

甘美な誘惑

ホリデーで素敵な場所に行くとどうしても不動産の値段をチェックしてしまう、というのは人の常。それに応えるように不動産屋はいたるところにある。もしあなたが「いい場所だ」と思うのであれば、他の多くの人も同じように思うわけで、不動産の値段はしっかりそれを反映する。

リュベロンの不動産は高い。maison de villageなぞ、1㎡の床面積あたりの値段で考えると目が飛び出てしまう。ぽん。それでも、ホリデーホームを沢山管理するおじさんいわく、かのクレジットクランチの波はしっかりここにも押し寄せているのだそうだ。「あと6ヶ月待てば、リュベロンの不動産の値段はどかんと落ちるよ」

うーん、その「どかん」がどれほどであっても、もとの値段が値段だからなあ...。

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不景気、といってもお金はあるところにはある。ある村のてっぺんに位置するシャトーが最近売れたそうだ。このシャトー、丘にはりつくように密集する家々に向かって畏敬を放ちつつ、リュベロンの谷一帯を見下ろす。その眺めといったら...。はぁ...。

一体いくらなんだろう。想像もつかない。そこまでのレベルになると、平民は夢に見る気にさえもならない。入居前のファインチューニングのビルディングワークが進むシャトーを後に下々の世界へ下る。と、シャトーの南側すぐ下で赴き深いmaison de villageが一軒売りに出ていた。歩行者用の丸石が敷き詰められた細い道に建つその家は、家幅も広く、道をはさんだところにあるテラスは眺めがよく、夕方遅くまで陽がさしてとても心地よさそうだ。

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私達はこの時点で既に将来この地域に不動産を購入するとしてもmaison de villageは避けよう、と確信しつつあった。実は今回借りたコテッジは、前回訪れたときに「買うならここだな」と思った家(廃人フレンチ婦人宅 - 昨年から売りに出ているが高くて買い手がみつからない)の隣ということで「実地体験(?)」を兼ねて選んでいた。しかし、紙の上で理想と思えたこの売家は思ったよりとても狭いつくりだということがわかり、また、庭の代わりになると思った「眺めのよいルーフテラス」はノンタウニーの私達にとっては決して庭の代替にはならないことを確信するに至っていた。その上、ヴィレッジライフは想像していたよりも、とても、とても、close。いいも悪いもエキスパットコミュニティーが確立しているおかげで、ゴシップウェブを逃れることはまず不可能といっても過言ではない。

それでも旦那と二人でこのシャトーの足元の家に心が揺れた。こうした不動産の魅力というのはとても甘美で危険なものだ。早速、契約されている不動産屋を訪ね、高い敷居をまたぎ、詳細を手に入れた。

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うう、思ったほど高値でもない。セントラルヒーティングを入れなければいけないのと、家中の古めかしいデコをやり直さなければならないからだろう。このプロパティー、外から見たテラスの他に、二つのテラスがある。一つはキッチンのすぐ隣、北側に位置する小さめのコートヤード、もう一つはルーフテラス。ここからの眺めの写真がプロパティーの詳細に掲載されていた。「上のシャトーに引けをとらない眺めですよ」と不動産屋はいう。うう...その通りだ。すごい眺め。

コテッジに帰り、もしファイナンシングをしてホリデーホームとして貸したら...という計算を行った。うーん、4週間/年のホリデーコストと比べると、しゃれにならないくらい高価だ。最終的には不動産の支払いが終わって自分のものになるとはいえ、ブッキング状況=収入の懸念や不動産のメインテナンス、モーゲッジ返済に負われるUK側での生活のクオリティーなどを考え合わせると、今現在手元に投資価値を見込む必要のないキャッシュがどかんとあるのでもないかぎり、魅力的なオプションでは決してない。ホリデーホームとして年のうち7ヶ月をレントできたとしてもだ。

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長い旅路を終えてホリデーから帰宅した。

表側の庭ではバラが咲き誇り、モックオレンジの香りが一面に漂っている。玄関のドアを開けると、室内のオープンスペースが目の前にわっと広がり、奥のコンサーバトリーから、ダイニングルームの窓から、西側のキッチンの窓から光があふれこんでいる。あれ?家ってこんなに明るく広かったっけ?

コンサーバトリーのフレンチドアを開け放ち、蚤の市で買ってはるばる運んできたテーブルと椅子をテラスに出して、フリーザーで一気に冷やしたロゼをグラスに注いだ。自分たちでデザイン/ランドスケープし、自分たちで選んだ植物を自分たちが植えた裏庭を見ながらゆったりくつろぎ、プライベートな空間を存分に味わう。様々な色のイングリッシュローズたちが盛りの美しさを競い合っている。

こうしてホリデーは終わってしまったけれど、2週間のビレッジ生活の「怪我の功名」か、その締めくくりには、持っていないものよりも、持っているものに心から祝杯したのだった。
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by uk_alien | 2008-07-06 02:59 | holiday

獣医にて

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コテッジのオーナーが予約してくれた獣医は、英語は通じないけれど、とても清潔で近代的な設備だった。彼女によれば、ここには幾人かの獣医が勤務し、ビジネス意識の高いベルジアンによって運営がされているのだそうだ。

待合室に座っていると、ニースから最近越してきたという英語もフランス語も達者なインディアンの女性が親しげに話しかけてきた。彼女のゴールデンレトリバーがここ数日食べ物に全く手をつけず、心配で獣医に診せに来たという。このゴールデン、さかりもさかりの最中。色気ムンムンで我家の犬のウォルターを追い回す。「だから僕は興味ないんだってば!」と歯を見せて意思表示するするものの、サイズからいって、ウォルターはほとんど押し倒されそうな勢い。

ゴールデンが呼ばれていってしまうと、次はオーストラリアンシェパードのパピーを連れた、アメリカなまりの英語を話すオランダ人の若い女の子が親しげに話しかけてきた。彼女はAvignonで看護婦になるトレーニングを受けているそうで、Vaison-la-Romainに住む彼女の両親もシェルティーを飼っているらしい。こんな片田舎なのにこの獣医、なんてインターナショナルなんだろう...と思ったが、よくよく考えてみると他の外人たちはしっかりネイティブ並にフランス語を話していた。うーん、私もフランス語、なんとかしないとな。

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獣医さんは英語を全く話さなかったけれど、旦那の「むかしとった杵柄」フレンチのおかげで何とかコミュニケーションはとれ、ウォルターの帰国のための処置は今回も無事に終了した。
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by uk_alien | 2008-07-05 05:57 | holiday