<   2006年 03月 ( 25 )   > この月の画像一覧

大変なお仕事のお給料

私の義理兄の一人はパートタイム契約のGP。年収は8万ポンドをくだらない。

イギリスの家族医、General Practitioner(GP)の月給はヨーロッパ一高額なのだそうだ。2005年の総選挙前に実施された20%の昇給後は年収10万ポンド(2千万円)以上のGPもざらでない。この20%の昇給は糖尿病などの慢性病の治療行為など「GPが以前は行っていないとされていた医療行為を行うこと」に対する報償とされている。

しかし、そうした治療行為は「もともとGPがやっていたこと、そしてもともとGPがやるべきこと」で、それに対して20%もの昇給は大きすぎると批判されてもいる。さらなる税金、300milポンドがこの昇給分に当てられた。

同時にGPは新しい契約で「週末、夜間の診療はしない」という選択権を与えられた。しかし、契約上「しない」と選択して、「仕方ないな、やってあげる」とすると、より高いレートで報酬が与えられる。ん?何か変だぞ。

時間外(週末と夜間)にオープンしている某サージェリーでは、この昇給後、患者一人あたりのコストが3ポンドから5ポンド弱に自動的に跳ね上がった。このサージェリーのコストは低い方で、他のサージェリーでは2倍、3倍のコストを政府に請求するところもあるそうだ。この時間外サージェリーで勤めるドイツ人GPのインタビュー。「この時間外の契約はものすごく稼げる(lucurative)。一週間で5,000ポンドかな。ドイツじゃ一ヶ月かかってもこんなに稼げないからね。」

義理兄は大晦日の夜勤を申し出て一晩に千数百ポンドを稼いだといってたっけ。もっと多かったかもしれない。翌朝うつろな目で、やっぱりもうやらない、といっていた。皆がシャンペン飲んでよっぱらってるときに自殺未遂の男をなだめすかすの警察に引渡すのでばたばたするのはなんともむなしいそうだ。

彼の家で行われる正月恒例のファミリーパーティーで、義理兄に「君は仏教徒だろう?」ときかれたのでそうだと答えると、「仏教徒は文句を言わないんだって?すばらしい宗教じゃないか。」

訴訟の危険を賢明に避けつつ、ききたくもない患者の不平を永遠にきくことにうんざりしている彼は今年本格的なサンドバッグを購入した。
[PR]
by uk_alien | 2006-03-31 17:56 | concept

お前はLabourのようだ

先日のBBCのドキュメンタリー「パノラマ」は興味深かった。「The NHS Blame Game」と題し、記録的な資金の投入にもかかわらず、NHSが記録的な赤字を抱えているのはなぜ?誰のせい?というのがテーマだった。

パトリシア・ヒューイット保健大臣を筆頭とする保健省は、負債に関し、赤字を抱える一部のトラストの経営陣を責めている。

しかし、クビになった、多額の赤字を抱えるSurrey and Sussex Trustの元常任理事は、コスト削減のための「抜本的な改革」はトラストの独断では不可能であったことを指摘。

彼らは費用効果が低いCrawley病院をクローズ、Redhill病院の優れた病棟に統合していくということで経営効率を図ろうとした。しかし、Crawleyは労働党のベースが不安定なため、地域選挙が近づくと、保健大臣からプランにストップがかかり、実際動かせたのはマタニティー病棟だけとなった。結果として二重の病棟経営を強いられたトラストはこの件で数milポンドの赤字を負った。

ところ変わって、11.5milポンドの負債を抱えるBedford Hospital。曰く、「我々は非常に優れた病院だし、来る患者には制限なく門戸を開けている。予算内で運営しなければならないことは当然心得ている」、しかし、「中央からの指令に従わなければならない中で、コントロール出来ない赤字要素は非常に大きい」と指摘する。

ひとつには人件費。2002年6月、報酬を上げれば「お暇な」シニア・コンサルタント達はもっと働いてくれるだろうという思惑のもと、政府は一人20,000ポンドに上る報酬の大幅引き上げを行った。しかし、実際は「お暇」でなく、33.5時間/週の契約で実労50-60時間/週(超過分は無償)働いていたシニアコンサルタント達にとって、契約労働時間が40時間に増え報酬が増えても、それ以上のインプットは不可能であり、従って、実際は「以前と同じ作業量に対し余計に支払われる」という図式となった。保健省はこの報酬引き上げ分の見込み額を過小評価、誤算分は全国あわせて90milポンド。この誤算分はそれぞれの病院が吸収することになっており、Bedford Hospitalに生じた負債はシニアコンサルタント誤算分で1milポンド。同様に、ナース・アドミンのグレード変更(昇給)に伴った保健省の誤算分が全国で18milポンド、Bedford Hospitalの負担分に更に1milポンドが加わった。

また、Bedford Hospitalは、政府が課すターゲットと、その結果に対する対処にも問題があるとする。患者の待ち時間を縮める目的で病院に課された2005年4月のターゲット。Bedford Hospitalは見事このターゲットを達成した。待ち時間短縮のためには、より多くの患者を診察・治療する必要があり、必然的により多くの医療・人件・アドミンコストを費やすことになる。当然次年度の予算アップを期待していた彼らに、保健省から返ってきた答えは'Well done, but you've overspent'。

以前の会計システムでは、こうした「より多くの患者が集中した病院はその分コスト負担がかかる」という不公平さを補うために、年度末に黒字病院が赤字病院を補うという形でバランスがとれたそうだ。しかし、現在の会計システムでは、なんと、負債がある病院は、①その負債の返済と、さらにペナルティーとして②その負債額分だけ時期の予算が削減されるという二重の負担を負うことになっている。このせいで、返済のみであれば2年で完済できるBedford Hospitalの負債は、完済まで8年かかることになる。この二重苦システムを改変する気は政府にはないようだ。

なんてこったい。病院に対する同情と、労働党への反感がつのる。

話はまったく変わるが、我家の経済は私が管理している。旦那には毎月(我家の財政にしては)気前の良い額の小遣いを渡している。しかし、週末にゆっくり楽しむポッシュなおコーヒー豆やお紅茶(PG tipsとインスタントコーヒーは家計費ね)、多いときには一日に一本の割りで消費するワインのケース、たまのテイクアウェイ、そして時々頼むちょっとした買い物等々の費用は全て旦那の良心に訴え、彼の小遣いの中から出費させており、消費には勿論私も参加している。「私一人だったら買わないもん」というのが理由。健康と経済のために「ワインの量を減らせ!」「テイクアウェイの回数を減らせ!」とやかましく言う割りに、旦那が努力してワインの消費量を半分に減らし、テイクアウェイの回数を3分の一以下に減らしてもほめず、まだまだ、と責めて相変わらず旦那の小遣いの中から出費させ、中央経済への影響を最小限に抑えている。

そんな私はよく旦那に「お前はLabourのようだ」といわれる。

...私もそう思う。
[PR]
by uk_alien | 2006-03-30 23:14 | venting

待ち伏せ

春が近づくと猫たちはやたら外に出たがる。

f0045624_18302421.jpg


家の猫は家猫なのであまり遠くにはいかず、庭の中をぶらぶらしている程度。

f0045624_18262268.jpg


自分達は鳥には見えないとでも思っているのか、あまりにもあからさまに待ち伏せしているときがあって笑える。
[PR]
by uk_alien | 2006-03-28 18:33 | animals

きてます、きてます

王国を築きあげる前に腹ごしらえをするクイーン・バンブル・ビー。

f0045624_1231512.jpg


ひなたぼっこするてんとう虫。

f0045624_1251771.jpg


そして早春のピンク、すぐりの花があと少しで開きそう...

f0045624_1264437.jpg


春ですよね~。
[PR]
by uk_alien | 2006-03-28 01:35 | garden

母の日のジレンマ

母の日がやってくる。
今年はロンドン南西部の郊外に住む義兄(長男)の家でパーティの予定。

行きたくない...(タメ息)。

彼女が嫌いなわけでは決してない。しかし、私が自分の家族と気持ち的にも距離的にも遠い上に、義理ママの女家長パワーと旦那の末っ子の甘えが重なって、我家は旦那側の家族にべったり過ぎるのだ。

週に数回の電話、月に一度の訪問、毎クリスマスの滞在、年に二回の家族パーティー、プラス今回の母の日パーティーのようなオケージョナル・イベンツ。さりげないマニピュレーションと、黒人ママなみの母性。仏のような広い心(?)にも限度ってモノがある。つい先週末も、三男の誕生日が過ぎた後、「バースデーボーイに電話を入れなかったのはなぜ?」と、めちゃ不機嫌な電話を受けたこともあって、私は今結構頭にきている。一体我々をいくつだと思っているんだ!

行かなきゃいいじゃん。

その通りなのだが...。彼女がやな奴だったら鬼嫁になるのは厭わない。しかし、旦那の立場や気持ち、義理ママの気持ちを傷つけてまで自分の非家族的指向な性格を押し通すことはしたくない。(前の結婚でかなりそれをやって申し訳なく思っているのもある。)ジレンマ、ジレンマ。

さらに気が重いのが、今回べニュー・ホストとなる義兄。
あちこちに家を持ち、ヘリとボートを所有、お車はおフェラーリ、妻は3人目、自分で築き上げた会社を某大金融グループに売って、今はそこのグループの重役に収まっている彼。根はいい人だが、オントレプレナー、何の話をするにも必ずプライスタッグか統計数字がついてくる。

「庭にある、あの古いオリーブの木が素敵ですよね。とっても南フランスらしい。」
「ああ、あれはね、前のオーナーがX年前にX万ユーロかけてこの庭を作り直させたときに一本○百ユーロ、ポンド換算で約△ポンドで畑から購入したものだ。2本ある。」
「....」

「こちらへはどれくらいの頻度でいらっしゃるんですか?」
「ああ、X月○日以降△十週末を過ごしているから累計XX日間だ。」
「....」

会社で分刻みに動くボスをやっと30秒間捕まえたときの、あのペースと勢いで回答が帰ってくるのだ。花粉症はないが、テストステロンがアレルゲンの私は、もう、息が苦しくなってしまう。

金曜は旦那が全身麻酔をして内視鏡検査を受ける。これを言い訳に断るか、めったに口に出来ない高級シャンペンとワインを浴びるように飲み続けることだけを夢見て行ってくるか。

多分前者だな。
[PR]
by uk_alien | 2006-03-23 02:44 | family
明日、チャンセラー、ゴードン・ブラウンが時期の予算案に関するスピーチを行う。

賛否両論はあると思うが、私は、税金をとれそうなところを見つけては目ざとくかき集めて湯水のようにばら撒くこの男に眉をひそめている。

このスピーチの中に、新たな「ブリリアントなアイディア」、女性のためのサポートパッケージが含まれる。従来男性の領域とされていた水道工や建築作業領域へ女性をもっと送り込もうというイニシアチブだ。薄給の「5C」(cleaning, catering, caring, cashiering, clerical work)から女性を解放するという意図と、中国やインドなど急速に成長する経済国に対抗する手段の一つだとしている。単なるサポートといっても、もしこの案が通るとmillion単位の税金が使われることになる。

私の友人夫婦はティーンの時に出会い、夫婦揃って同じ学校に行き、同じ電気技師の資格をとってスタートした。旦那さんの方は今ヒースロー空港でプロジェクトを担当するメジャーな会社で重要なポジションを占めている。奥さんは現在有名な出版会社で校正担当だ。

非常に低温な環境や、しかも、かなり高い場所で長時間の作業をソロでする仕事。彼女いわく、それは厭わなかったそうだ。ただ、かなりの重量のものを作業場に持ち上げなければならないなど、物理的に彼女の体格(身長167cmサイズ14くらい。華奢ではないが、マッチョでもない)では不可能な作業に関し、その度に近くにいる誰かに助けを求めなければならなかったことに、どうしてもプロフェッショナルとして限界を感じたそうだ。転職の際、彼女の資格と経験を生かせるデスクワークを探そうとした。公募があろうとなかろうと、各社に積極的に打診して回ったが、残念ながら誰も興味を示さなかったそうだ。仕方なく100%方向転換、現在のプロフェッションに落ち着いたという。

軽度な現場作業も中にはあるだろうし、逆に男性顔負けの体格で男性に勝る重作業をする女性もなかにはいるだろう。しかし、一般論として、女性の筋力を男性のそれと比べたときにどちらがこうした職種に適しているかは毅然としている。それぞれ100人の若い男女をトレーニングして、実際そのプロフェッションに残る確率は同じだろうか。そうした領域で、女性だからということだけで彼女達にだけサポートがなされるのはどうなのだろうか。

金融街の役員会議室。各国から飛んできた重役達がみっしりひしめき合って年商ん百億ドルをひねり出すストラテジックミーティング。ガラスの向こうのメンバーは当たり前なのか驚愕すべきなのか、100%ジェントルメン。テストストロンが充満しすぎて見てるこちらまで息ができなくなるくらいだ。突飛な対照かもしれないが、女性が「5C」から開放されるべき先はもっと別のプロフェッションなんじゃないだろうか、といぶかしんでしまう。

いずれにしてもゴードン・ブラウンの明日のスピーチを楽しみにしている。
[PR]
by uk_alien | 2006-03-21 19:36 | venting

図書館へ出かけよう

4年ぶりに図書館へいった。

この図書館は以前から設備が新しく清潔だったが、今回行ってもちゃんとキープアップされていた。(上りのエスカレーターは勿論壊れて動いてなかったが。)

今や蔵書リストをインターネットを使って自宅で検索出来、ネット上で頼んでおくことで自宅近くの小さな図書館まで本を届けてくれる。返却も勿論そこで可能だ。貸し出しの延長申請もネット上で出来、次に待っている人がいなければかなりの期間借りることが可能。すごく便利になった。

私は本を読むのは好きだが、わからない単語が沢山あると、だんだん何をいってるのかわからなくなるし、自己嫌悪に陥ってくる。元気があるときは辞書を引くが、ものすごく時間がかかるし、ちょっとでも眠いと思考が浮遊して、1パラグラフ読んだ後、何が書いてあったか、ときかれたとしても、「え?今晩のおかずはやっぱしパスタかな...、と」という始末。

でもやっぱり本はひとつの話題に関し、ちょっとグーグルしたインターネットの知識より一歩踏み込んだ知識を得ることが出来ると思う。それに4年前は立ち止まりもしなかったセクションに自分の興味が移っているのも面白い。何より、本屋に行ったときもそうだが、なんか自分が知識の海を泳いでいるような、world is my oyster!という気分(実は大きな勘違い)がとても好きだ。
[PR]
by uk_alien | 2006-03-20 19:38 | great about it

どうして出しちゃうの?

血圧があがるからなるべくDaily Mailは読まないようにしている。が、午前中、車の修理で2時間ほど時間をつぶさなければいけなかったので、置いてあった新聞で1994年にChiswickで玄関のドアの鍵をこじ開けて進入し、2人の子どもと妻をもつ教師を包丁で殺したYusuf Bouhaddaouの判決記事をじっくり読んでしまった。

彼は1970年に当時はスラム状態だったNotting Hillにあるモロッコからの移民の家の三男として生まれる。頭もよく、新聞配達などをしながらGCSEを終えるが、薬中毒で泥棒で稼いでいた兄をみて「新聞配達なんてちんけなことはやってられない」と、自分も泥棒を始めるようになりルース・ギャングリーダーとなる。もともとの頭のキレもあるから仕事のプランも実行も手際がよく、何より本性を隠すのがうまいことから彼の賞賛者達は彼をstealthと呼んでいたそうだ。

数々の泥棒を重ねた挙句ついにお縄になった彼は5年半の懲役を受けたが、いつものごとく、半分の刑期で出てきている。しかもその早期出所を許可するかどうかの吟味に費やした時間は20分~30分、彼らはこの男に面会もしていない。その後すぐにコカイン中毒に戻り、月300ポンドの支払いをするためにせっせと泥棒を繰り返し、一ヶ月後にこの殺人を犯している。今回終身刑を受けているが、果たして何年で出てくるやら。Daily Telegraphに殺された教師の妻、Linda Daviesの引用がされている:'The pain of his loss continues every day'。彼女の顔からそのpainが伝わってきて胸が痛い。

前回のチェルシーの銀行家殺しのときにまったく同じ状況でリスクの高い罪人を早期出所させた担当者は一旦停職処分となったが復職している。一体このProbation System、どうなっちゃってるんだろうか?

Home Officeのスポークスマンは、「現在改善が必要かどうか調査中でこのケースによって新たに着目すべき点があればその結果報告に含め、イースターの終わりまでには議会へ提出する...云々」
誰も責任をとらないんだ。改善も議会への報告がなされた後、議会に任されるんだ。この図式、また誰も責任をとらない(双方が双方を責める)スタイルになるんでないかい?

時々この国の政府と公僕は、責任をとる、という概念がないのではないかと真剣に思うときがある。コメディ、Little Britainの銀行員、「Computer says 'no'...」の女性の顔がこの国のシステムとどうしてもだぶってしまう。
[PR]
by uk_alien | 2006-03-15 22:12 | venting

Planet Earth

f0045624_061540.jpg


毎週決まった時間にテレビを観るのは苦手だが、最近これはすごい!と思った番組がBBCのPlanet Earth。「ネイチャーものはつまらなくって」という私でも、このこよなく美しい映像に息を呑む。「コンピューターグラッフィクじゃないのこれ?」というほど。しかも野生動物の習性やハンティングの様子などが地上のカメラとともに最新の航空カメラで撮影されており、映像のクオリティーを保ったまま、空からものすごい倍率でズームインされるので臨場感はハリウッド顔負けだ。何より番組のつくりが、見ている者の視点を地表から地球というレベルに吸い上げるように出来ており、この吸い上げられる、という感覚が誠に新鮮。

BBC1 日曜 9pm (リピートがBBC2である)
5回もので次回が3回目。
興味がある方はぜひどうぞ。
[PR]
by uk_alien | 2006-03-15 00:18 | great about it

バイリンガル

f0045624_19215018.jpg


日本ではバイリンガルやトリリンガルなんて、めったにお目にかからないレアー・スピーシーズ。

なんとなく、言葉を操れる=頭がいいと思ってしまう私は、複数言語を操る、というだけで畏敬の念を抱いてしまう。しかし、どんなに何ヶ国語に触れる機会が子どものころからあっても、そして、それらの言語を話し読むことが出来ても、所詮言葉に関する才能が本人になければ、もしくは本人がその能力をはぐくむ努力をしなければ、どの言語も見事にすべて中途半端になってしまうのが本当のところのようだ。しかも、どの言語も深く習得されていないと、思考能力にまで影響するようである。

さて、バイリンガルといえば、私の友人の娘。4歳で渡英して、今はポッシュなプライベートスクールの6th Form (17歳)。母親とは韓国語で話すので、ぱっとぎき、ものすごいバイリンガルにきこえるのだが彼女の韓国語は実は全然すちゃらかなのだそうだ。敬語もへったくれもないのよ、と。喧嘩はいつも母:韓国語、娘:英語でどなりあうという図式らしい。

ただ、この娘の英語、もとい母国語の言語能力は半端ではない。講師陣も驚嘆する論理能力に探究心、好奇心、そして知性。ここまでいうと本当にやな奴なのだが、どっこい、実に面白く、面倒見がいい。しかも結構なオーバーサイズで鉄火面のような顔してる割りに動きがコミカルなのでにくめない。先日彼女は見事にデピュティヘッドオブスクールに当選した。副生徒会長みたいなもんだが日本の「生徒会」よりももっと大変な役割を担うらしく、最終的に選考するのは各学年の講師ヘッドと校長さんだそうだ。生徒会長さんに選ばれたのは、小さいときからこの学校に通い、両親ともに学校に深くインボルブされている白人の子。

本人は「デピュティーなんだよね~、ちっ。まいっか」とぶちぶち言っていたが、バックグラウンドは必要最低限のことしか出来ないシングルマザーの移民の子ども。奨学金を取り続け、本人の人徳と実力で講師陣や他の生徒の信頼を勝ち得ているのだ。本当によくやった、と思う。
[PR]
by uk_alien | 2006-03-14 19:38 | english