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嘘かホントか

新聞沙汰になった出来事でも、それが事実なのかどうか受け取る側にはどうでもいいこと、というのは残念ながらよくあるもので、今週のゴードン・ブラウンのスピーチの中の'a privilege to work with the most successful Labour prime minister'というラインに対する、シェリー・ブレアーの'well, that's a lie'発言がそれ。

このスピーチでリーダーという地位を決定的に印象付けなくちゃだわというブラウンの決意はいうまでもなく、各国のメディアがこの「次期首相」のスピーチに注目していただけに、翌日のヘッドラインをかっさらったこの「出来事」、ガセだったとしてもあまりのタイミングのよさと信憑性、軽いタッチが絶妙だ。発言を「耳にした」のがBloombergの女性記者という話だけど、もしこれがすべて計算づくしのでっちあげだったとしたら怖いけど賢い。発言を否定するシェリーも内心ではこの記事がもたらした効果に有頂天に違いない。

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トニーの、僕はまだ行きたくないんだけどな、という泣かせるスピーチの後、夫を誇らしげに抱擁するシェリー。「He is mine!」とPMを抱きしめて離さないLittle Britainのけな気なセバスチャンの姿が重なった。
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by uk_alien | 2006-09-27 20:23 | just a thought

もう一つのチャレンジ

コミュニティー通訳の評価の結果が出た。
全てレベル3で合格することが出来た。頑張ったのでとってもうれしい。

さて、その後はじめたCPEのコースとは別に、もう一つはじめたクラスがある。以前からずっと考えていたカウンセラーの養成コースだ。正式な大学などのコースとは違い、いくつもの段階に区切れているアダルトカレッジのコースなので、ついていけなければ途中の段階で終了出来るからちょっと安心。

先日そのグループ面接と個人面接があったのでロンドンまで行ってきた。

実はひそかに「外人」人口を期待してこのロンドンの学校に決めたのだけれど...やっぱり甘かった。同じグループ面接に居合わせた外人はニューヨーカーとニュージーランダーとインディアン。ま、当たり前だよな(タメイキ)。もう大分前、まだ日本で働いていた頃、ドイツ語が通訳レベルで達者なイギリス人の同僚に、「ゆくゆくはイギリスでカウンセリングを勉強したいんだ」と話したところ、「僕の母が今正式なコースでトレーニング受けてるけど、イギリス人の彼女でさえものすごく大変そうだ。僕だったら外人として外国語でなんか絶対にやらないね、絶対に」ときっぱりいわれたことがあったっけ。本当にいやな奴だった、あのイギリス人は。でもそういう奴に言われたことというのはいつまでも頭にこびりつくものだ。

「なんでいつもこういう無茶の上に更にlinguistically challengingな無茶を重ねずにはおられないのかな、私は」と自身を呪いつつ、もうおなじみの、しかし決して慣れることはない「背水の陣」的な緊張を全身にみっしり感じつつグループ面接に臨む。「みんなの顔をみてごらんよ、みんな緊張してるんだから、みんな同じなんだから...」と思いつつも「でもみんなは言葉の壁がないでしょう?」という悪魔のささやきが。英語がききとれないかもしれない、ディスカッションについていけないかもしれない、なんでこんなところにこんなのがいるんだと思われるかもしれない...

ところが、そんな私の生きるか死ぬかのごとくの心配を銀河の端にぽいとうっちゃるかのように、チューターの横ではなんと手話の通訳が忙しく手と口を動かし全員の話をせっせと通訳している。それを受けているのはこの部屋で説明を受けている30人~40人くらいの受講申込者のうちの、たった一人の聴覚障害を持つ受講申込者。彼女はこのコースの間、この通訳を通して学び、参加し、提供し、そして結果を手にする心づもりなのだ。そしてこの学校はこの通訳のサービスを手配、提供している。

私がどんなに自分の懸念を稚拙と思ったかご想像に難くないと思う。
私に出来る範囲で頑張ろう、だめだと思ったら素直に助けを求めよう...と思った。

個人面接も終え、晴れて入学の許可をもらえた。このコースに関してはコースの性質上もうネットには書かないとは思うのだけれど、今回あまりに目から鱗の出来事だったので同じように言葉で苦労していらっしゃる皆さんとシェアしておきたかった。
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by uk_alien | 2006-09-26 17:39 | english

目を閉じるとタイル

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家でもフラットでも、改築などをするときには、今まで目にとめもしなかったようなものを選ばなければいけない。水道の蛇口とか階段の手すりとか。私達の場合はタイル。

「好みと予算で決めればいい」

でも今まで好きとか嫌いとか考えたこともなかったのだからそんなすぐに決められない。リサーチと店巡りの長~いプロセスを辿って自分の好みを発見することから始まり、その後予算を考えながら、自分の作り出したい雰囲気に沿っているかどうかのバランスをとることになるのだろう。こうした素材やパーツのマッピングが頭の中に既に出来上がっていて、何度も仕上がりを見てきたプロのデザイナーならともかく、いっかいぽっきりの選択に迫られてる一見さん素人にははっきりいってtorturous。

こんなとき旦那は世の中の男性一般(?)の例に従い決定が単純で早い。まずチョイス限定の理由付けから始まる。「この店は2000sqmの大きなショールームがあるので、選択肢は豊富なはずだ。」そしてあとは絞り込むだけ。「その中で僕はコレが好き。値段もOK。だからコレに決める」

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「ふ~ん、じゃあ、どうしてこっちじゃないの?何をしてそっちといわせるの?」
「...わかんないけど僕はそっちが好き」
「でもそれって実際に日の光でみてみるとちょっと白すぎるんじゃない?ぱっと見好きじゃなくても、こっちの方が大きめなサイズも混ぜられるし、色も少しベージュっぽいからリラックスした雰囲気が作れるんじゃないかなあ...」
「...」

私のようにいろいろいろいろ考えても、結局たどり着く結論は旦那と同じなのかもしれない...。けど、そういう見方があるのかと気付くのが嫌な私はどうしてもやっぱりすぐには結論が出せず、いろいろいろいろな選択肢を考慮する...。

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目の前にあるものを選ぶのは比較的簡単だけど、小さなサンプルタイルや写真のイメージから、実際自分の家に使われることを想像するのはものすごく疲れるブレインエキササイズ。

ベッドに入って疲れて目を閉じるとタイルのパターンが目の前に浮かんだ。
た、たすけてくれ~!
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by uk_alien | 2006-09-25 20:46 | conservatory
私は家具に関しては結構気が長い。納得できるものが見つからなければ見つけるまで不便は厭わない。

我家のダイニングテーブルは4年前にBathのアンティーク屋から買った19C後半のビクトリアンパイン。昔はパインのテーブルは食事をするテーブルではなく作業台としてしか使われなかったそうだ。だから道具用の引き出しがついているものが多く、そのせいでダイニングやキッチンテーブルとして使うには椅子との高さを調整するため、足を5cmくらい付け足しているものが多い。

家のはベーカリーで生地をこねるのに使われていたもの。テーブルのトップ全体がぱかっと開き、中にはパンを発酵させるスペースが。イギリスのちょっとした歴史が感じられるようだ。

こういう古いパインはwoodworms(シバンムシ?)の大好物。よく、アンティーク「風」の家具や小物にわざと小さな穴をあけて古い感じを出しているものがあるが、本物の穴の作り主がwoodwormsだ。2年前、旦那がこのテーブルで仕事をしていたとき、文字通り「むしゃ...むしゃ...」と彼らがテーブルを食べる音が聞こえてきて、あわてて特別な薬品を買ってきて処置をしたことがあった。

さて、椅子はといえば、もう、そこここからかき集めてきたものをずっと使ってきたのだが、昨年やっとペアのカーバーをフレンチのアンティーク屋から購入した。プロバンスの伝統的なデザインで多分1900年代前半くらいのもの。それ以来ずっと似たようなデザインで残りの4脚のダイニングチェアーを手に入れようとしていたのだけれど、高すぎたり、タイミングを逃したりでずっと買えずにいた。...が、この秋のインテリア志向の勢いにのって(そしてずっと手をつけずに貯金しておいたコンサーバトリー予算の一部を拝借して)やっと購入までこぎつけることが出来た。これらがその椅子。

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写真のテーブルは「せっかくセットだからどうしようかな」と考えたのだけど、どうしてもベーカリーテーブルを手放す気にはなれず、また、全部一つのスタイルで揃えてしまうとあまりにフレンチフレンチでちょっと家の雰囲気にも合わないかなと思いとどまった。運良く店も椅子だけを売ることに同意してくれた。

こういうものは、広義では「アンティーク」になるのだけれど、要はセカンドハンドの域だろう。でも同じ品質や存在感のものを新品で買うより断然安いし、使い込まれて味があるものが多い。今回も、4脚+配送全て込み込みで、ちょっと質がいいダイニングチェア新品一脚分の値段ですんだ。

4年かかってやっと我家のダイニングセットが出来上がった。うれしい。
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by uk_alien | 2006-09-22 01:35 | just a diary

始まったCPEコース

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先週からCPEのクラスが始まった。

このチューターの授業は二年ぶり、相変わらずキレがいい。試験へのフォーカスをキープしつつ多様なアクティビティーを取り入れて、びしばしと新しい単語や表現を投げつけてくる。

以前に夜間のクラスをとっていたときには結構ヨーロピアンが多かったように思うが、今回は昼間なので平均年齢もぐぐっと上がり(勿論私も貢献)、国籍も様々。シンガポーリアン、香港チャイニーズ、タイ、スパニッシュ、ジャーマン、ポーリッシュ、中央アフリカ(国の名前きいたことない)、イラニアン、ブラジリアン、ベネズエラン、とジャパニーズ。皆ものすごく勉強熱心で、外人という事実に甘えず常に努力をし続けている。

年齢が近く、探究心旺盛で、見かけも仕草もHelen Huntによく似たイラニアンの女性とすぐに親しくなった。イランは本当に様々な人種がいていまだに不思議。彼女はクルド系でペルシャ語、トルコ語、クルド語、そして英語を話すが、アラビックは全くわからないそうだ。ペルシャ語のアルファベットはアラビックと共通なものが多いので、彼女の走り書きを見ても私には全くアラビックと区別がつかない。

英語で話す分にはとても流暢な彼女は、それでも語彙と文法が不得意という。イギリスで教鞭をとりたいのでどうしてもその部分を補強したい、というのがこのコースを始めた彼女の動機だ。ノートにびっしり雑誌や新聞で出会った新しい単語を書き込み、意味や文法があいまいな記事の切り抜きなども貼り付けて質問をしてくる。う~ん、刺・激・的。私がわかる部分は手助けしたり、辞書を使って指摘したり。二人で雁首そろえても曖昧なところは授業の後にチューターに確認する。教えることにものすごく熱心なチューターは時間を割いて端的にわかりやすく解説をしてくれる。

刺激しあえる勉強仲間が見つかってよかった。
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by uk_alien | 2006-09-21 04:20 | english

結婚記念日ディナー

去年の結婚記念日はプロバンスにあるBISTROT D'EYGALIÈRES ''CHEZ BRU''で地元のロゼ、Domaine de la Mordoréeとともに、懐石風に様々な料理を楽しめるシェフのサプライズメニューを味わったっけ。あれから一年、いまだに思い出してはよだれが...。(興味のある方はこの人のブログを。メニューは違うものもあるけど、感激は伝わるかと...。)

さて、収入が激減し、増築やらなにやらで出費が絶えない今年はそんな贅沢は言ってられない!というわけでやっぱり結婚記念日も手作りディナー。

スターターは私担当。ホタテとアスパラガスの醤油バターソース。イタリアの白、Gaviとクラスティーなパンで。

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メインは旦那担当。ローズマリーとガーリックで風味をつけた子羊のあばら肉のローストに自家製野菜を添えて。ワインは奮発してリオハのリザーバ。お酒を飲まなければもっと材料にお金かけられるんだけどな...。

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デザートはおなじみGuのオレンジ風味のアーモンドフレークがのったチョコレートタルトとデザートワイン。

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二つ星レストランには程遠いけど、今の私達にしてみれば十分な贅沢だ。

でもそろそろフォアグラやトリュフのこってり料理がちょっと恋しくなってきたな...。
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by uk_alien | 2006-09-19 00:53 | food
ロンドンへ出たついでに旦那と待ち合わせをしてPimlicoへ出かけた。

Marston and Langingerで、こないだ買った家具と同色のペンキを買うのが一番の目的だったのだけれど、内心「一つの籐椅子が20万円もする家具屋って他には一体どんなものが売ってるわけ?」と興味深々。あと、以前から行ってみたかったAppley Hoareというフレンチアンティーク家具屋がMarston and Langingerのすぐ近くにあることに気付いたので、それではついでに、ということに。

昼代を節約するために旦那に作ってきてもらったサンドイッチをほおばりながらビクトリア駅からPimlicoへ向かう。

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Appley and Hoareには、正直ちょっとがっかりしてしまった。ウェブサイトでは背景や小物に気を使って絵画のように美しい写真が掲載されているのだが、実際にそれらの商品を店で見てみると、せいぜいお金を出しても5分の1の値段までだな...、というものが多い。

店に積まれた発送品の宛先からすると、注文は(多分ウェブサイトを通して)ほとんどアメリカからのものなようだ。大西洋の向こうから、「Gee, it is really batterred! Honey, remind me how much we spent on that thing?」という声がきこえてくるよう。

勿論、中には鉦や太鼓で探してもなかなか見つからないようなシロモノもあるが、そういうものは、軽く5桁を超えている。テーブル一品36,000ポンド?Pimlicoにお住まいになられる方々ならば、それくらいは厭わないのかもしれない。

Marston and Langingerに入る前に向かいのタイル屋、Fired Earthに立ち寄る。コンサーバトリーの床のタイルがまだ決まっていないのだ。stone 20%off?よしよし。

幸か不幸か、ついに旦那も私も同時にものすごく気に入った石が見つかった...のはいいのだけど、予算の倍の値段。ぐ、決心しきれない。もしかしたら似たような石でもっと安いのが見つかるかもしれない。

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とりあえず、タイルはお預けにして、ペンキペンキ、ということでMarston and Langingerへ。フェミニンでお趣味がいいわよね...ふんふん、と頷きながら、「もし何かお手伝い出来るようでしたらお声をおかけください」というきれいなお姉さんに「ありがという」とにっこり頷き、クッションの一つくらいなら手が届くかなと何気にクッションの値段をちらりと見ると、120ポンド。笑顔が凍る。え?...50cm角のクッションが?

一通り店を回り、とてもではないが手も足も出ないことを改めて確認し、ま、とりあえずペンキは必要なんだからと、旦那がやさしそうなお姉さんに「すみません、ペンキを買いたいんですけど」と声をかけた。お姉さんはにっこり笑って、「ここでは在庫をあまり置いてないんですよ、でも念のため下に行って見て来ますね。どのような目的で使われるのですか?」ときいてきた。「実はお宅の家具を中古で買ったのですが、傷があるからそのタッチアップをしようと思って...。で、他にも家具を手に入れたから同じ色で塗ろうかと思ってるんです」、と旦那。

何も「中古で」とわざわざ言わんでも、お宅の家具があるんですがとなぜ言えないかな?

僅かな狼狽を瞬時に振り払った彼女は、貧困層の客にも優しさと丁寧さを失わない接客を提供する決心を即座に固めたようだった。

店の家具はスプレーで奥深くまでペイントされているのだが、(私が根性でやろうとしている)刷毛での塗布で果たして大丈夫だろうか...等々心配してくれ、「テクニカルなことだから確認しないと!」と、内心引きとめたい我々を後に残し、別のスタッフたちに確認してくれた後、「インテリア用よりもエクステリア用ペイントの方が耐性があるからそちらを買ったほうがいいですよ」とアドバイスをしてくれた。

エクステリア用のペンキはあいにく店には在庫がないので、とりあえず今回は3ポンドのマッチングポット一つを買うことに。カードのスワイパーしか見当たらない、コンピュータースクリーンを水平に埋め込んだスマートなカウンターで、「現金でも大丈夫ですか?」と旦那。勿論ですよ、とにっこり微笑むお姉さん。3ポンドのサンプルポットを美しいラッピングティシューで包み、更にこぎれいなショッピングバッグへ。

映画Four Weddings and A Funeralで、ヒューグラントがアンディ・マクダウェルのウェディングギフトのリストにある超ポッシュな骨董屋へ出向き、「50ポンドくらいのものはあるかな...」と尋ねると、店員が「それならショッピングバッグを50枚というのはどう?一枚1ポンドだから」とはき捨てるように言うシーンがふと頭をよぎる。

後日こちらから電話でどの色を買うかを伝え、送料を節約するために店に配達してもらって再度引き取りに来る手はずを整えた。

「一応私のネームカードを渡しておきますね。そしたら電話を頂いたときにすぐ話がわかりますから」とお姉さん。こんな店でもやっぱり自分の売り上げを上げればその分成績に反映されるのかな...と思って受け取った名刺には、くっきりと「store manager」の肩書きが。

おみそれいたしやした。
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by uk_alien | 2006-09-17 06:31 | conservatory

兄弟再会

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ブリーダーがウォルターの6ヶ月目のチェック・アップのために、彼の唯一の兄弟、フリンを連れて訪ねてきた。彼女はシェットランド・シープドッグ・クラブ、イングリッシュ某支部のセクレタリーで、ショー・ジャッジだ。

フリンは本当はブリーダーの友人の家に引き取られる予定だったのだが、彼女はどうしても手元に残しておきたかったらしい。写真を見ると、なぜ彼女がウォルターの方を手放したのか一目瞭然だろう。耳の形なんか、もうアートの域。

フリンはショー用に育てられているから、きちんと立っていることが求められ、「お手」も「お座り」も教えられていない。その代わり、尻尾は下ろしてなければいけないから、尻尾が上がるたびに「tale down!」とリマインドされる。

ウォルターはやや太り気味である点以外は全てパス。これは私も以前から気にしていたのだが、「チャビー仲間」の旦那は絶対に認めようとしなかった。ブリーダーの同意を得られたのでやっと食事量を減らすことができる。

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育ち方は違っても、パピーはパピー。二匹で仲良く庭を駆け回っていた。
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by uk_alien | 2006-09-14 05:14 | animals

お宅拝見

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人の家をみるのは面白い。その家の主にとって何が大事なのか、どういうムードを頭に描いてデコレーションしているのか、どの点で妥協はするけれど、どこではしないのか、などを感じ取るのが私は好きだ。

さて、昨日はオークションで買ったコンサーバトリーの家具を取りに行った。向かいのおばちゃん所有の、馬を輸送するための車に旦那と乗り込み、おばちゃんの運転で出発。家から更にカントリーサイドへ向かって走ること半時間、丘を上る道路沿いに、なんちゃらコテッジだのなんちゃらハウスだのとそれぞれ個性的な標識で名前が出ている。なるほど、番地じゃないのね、と改めて思いながら目的のコテッジを見つけドライブウェイに車を入れてもらった。

印象は...「お金がかかってるぞ...」。

チューダーっぽい古いコテッジをクラシック・モダンなタッチで上手く改装/増築している。ダブルグレイジングもドアも、コテッジの雰囲気は残しつつ、上質で美しいモダンなパーツが使われている。家が東向きだからだろう、明るくするために、西側の玄関側には窓が多く、そのせいで中がよく見える。グランドフロアはホール/レセプションルーム/リビングルームのすべてがかなりのスケールのオープンプランに改造され、その空間はテラスへ広がるコンサーバトリーにつながって、テラスから先は広々とした庭がなだらかに斜面を下っている。その向こうには勿論隣家など見えない。

ノックすると、50に手が届くくらいのおいちゃんが中から笑顔で「裏に回って」と合図した。

息をのみながら、これまたゲートなどないオープンプランになっている敷地を、家のデザインと調和したセルフスタンディングの自宅オフィスを通り過ぎて庭側に回った。ものすごく品のいいコンサーバトリーと広々とした空間をエンジョイするための気持ちのよいテラス。庭は家と同じように、モダンでオープンな感じにデザインされている。まんべんなくお金が注ぎ込まれているのが肌で感じられた。

買った家具は自宅オフィスに置いてあったのでそこから車まで運んだ。プライベートスクールマナーがしっかり身についた、礼儀正しいローティーンの息子が手伝ってくれる。「モダンとクラシックの調和がとれたいいデザインですね。ここにはどれくらい住んでいるんですか?」ときくと、おいちゃんは、「それが一番の狙いなんだ。10年になるかな。まだまだやりかけなんだけどね」と答えた。

いやはや、いろいろな世界があるものだ、と帰りに旦那と向かいのおばちゃんと三人で話がはずんだ。おばちゃんは「お金はかかってるけど、私らの趣味ではないわね」と一蹴。旦那と私はおばちゃんの意見に同意し、「デザインは美しいけど、どうみても旦那がキャッシュをうならせてデザインを推し進めたものだね」と付け加えた。

更に私と旦那は、「あの家はwifeの匂いがまったくしない」という点で同意。

土曜の11:00の訪問にwifeが出てこない、インテリアデザインの話で彼女の趣味の話が出てこない、というのは極めてまれだ。今回私達が買った家具は絶対に彼の趣味ではない(きっぱり)ので、「きっと奥さんと別れたばっかりなんだよ、で、彼女の趣味のものは処分してるんじゃない?」とか、「亡くなったのかもしれないよ...」とか、一期一会にあやかったドラマチックな推察をめぐらせた。

肝心の家具はというと...、ペンキのタッチアップが少し必要なのと、クッションの生地も確かに4年間の使用は見えなくもない...が...

美しい。

色といい、デザインといい、本当に美しい。アームチェアに腰掛けて更に...にっこり。ラウンジャーに寝そべって、ああ、神様、ありがとう、とつぶやきがこぼれた。

旦那は今このラウンジャーで猫を足に乗せ、幸せそうにうたた寝をしている。
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by uk_alien | 2006-09-11 02:56 | conservatory

え...?

久しぶりにジャパンタイムズの記事を覗いたらこの写真が...。

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Maoismかい?冗談でしょう?
みんな揃ってるところが怖い。
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by uk_alien | 2006-09-09 16:51 | just a thought