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宴の後

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この時期は欲しくないのにもらってしまったクリスマスプレゼントがネットにあふれる。

私はこのクリスマスギフトやソックスフィラーというコンセプトが理解できないクリスマススピリットが欠落したScrooge。毎年毎年一生使われないガラクタが増えていくのが悲しい。

今年は旦那の方から我家の家計状態をしっかり伝え、no nonsenseを唱え続けた効果があり、10月の段階で早めのクリスマスプレゼントをありがたく頂戴していた。旦那には服とワインを買えとキャッシュ、私にはコンサーバトリー用の観葉植物。civilised。すばらしい。

さて、クリスマス当日。あれだけ言ったのに恒例のでっかいソックスがプレゼントでぱんぱんになっている。ああ、母の愛とはかくたるものよ!

数々のbits and pieces - チョコレート、スパイス、ワインコルク(嗚呼!)、皮むき(人は一生にいくつの皮むきを使うのだろう?)、花瓶、なんちゃらが入ったオリーブオイル、ハーブ、よくわからないけど入れ物が気に入ったから買ったの!というフランスのお菓子、特別なハーブソルト、バターディッシュ(あるっちゅーに)、フルーツケーキ、マグ(もう戸棚に入らない~!)、amazonでも売れなさそうな本達(Jamieの本は当たり)、エトセトラ、エトセトラ。

決定打は三段重ねのスチーマー。あるっちゅーに...。

義理マ「あなたは多分竹のを持ってるでしょうけど、これはとっても便利なのよ」
私「...(竹?)...」
旦那「母さん、ぼく達のは竹じゃないよ、母さんが以前くれたやつだよ」
義理マ「あら、そう。忘れちゃったわ。そっちを誰かにあげたら?これすごいスグレモノよ」

愛情が無駄遣いにしか見えないふとどき者の私は、「Jamieの本だけで十分なのに」という思いをぐっと呑みこみありがたくスチーマーとその他のプレゼント達を頂戴した。

さて、猫たちの様子を見に部屋に戻った私は、ベッドルームのたんすの上にぽつんと置かれたティーポットに気がついた。このスペアールームは普段彼女が飽きて手放したい物置き場になっている。

「ねえ、あれ、要らないのかな?」

手ごろなサイズのティーポットがずっと欲しかったのだが買うと高いし気に入ったものも見つからないしでずっと買えずにいた。

義理ママに聞いてみると、その食器のフルセットはもう要らないから別の息子家族にあげたそうだ。ティーポットは断られたが、やっぱりセットだし、彼ら用にまだとっておきたいから私たちにはあげられないという。

その代わり、といって別の要らないティーポット達が呈示された。大きいのはやはりセットで買ったがシリーズが廃盤となり、今後何かが壊れたときに買い足しが出来ないからもう要らないという。(注:ちなみにこの国の中流階級はこれをbeing practicalという。驚きだ。)

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捨てる神あれば拾う神あり、だ。大小ありがたく頂戴した。
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by uk_alien | 2006-12-28 20:16 | family

やめられない行事

クリスマスは毎年猫二匹とワインを車に詰め込んで泊りがけで義理ママの家へ行く。今年はそれに犬が一匹加わった。

イブ・ランチに来ていた義理兄夫婦を10分差でかわす。ラッキー。

世の中の貧困や災難に対してはぴっしりドアを閉ざし、義理ママの巨大な冷蔵庫のドアを開けるとそこは胃袋のパラダイス。Duchy of Cornwall、Fortnum & Mason、Waitroseの特選されたしゃれにならない量のオーガニック食品が並ぶ。どう考えても初老女主1名+中年男女二名が2泊3日で消化しきれる量ではない。

イヴ・ディナーは毎年私たちが作る。今年はツナステーキ。すずき(sea bass)でいく予定だったのだが当日朝一に出かけ、たまたま新鮮で美味しそうなツナを見つけて予定を変更した。

数時間みりん、酒、しょうがと醤油(色がつきすぎないようほんの少し)につけておいて最後にオリーブオイルを少し塗ってで鉄板(グリドル)でレアに焼く。ソースはつけておいた汁にたまり醤油を少し足して煮たて、あくをよけてさっとかけスプリングオニオンをちらす。つけあわせはオリーブオイルでパンフライしたアスパラガスとベビーコーン。軽めだがオークの香りとバターっぽさをしっかりもったフレンチのシャルドネがぴったり合った。

デザートは義理ママのチョコレートタルト。タルトの上にヘーゼルナッツやらトッフィーやらの層を薄く作り、その上にチョコレートのフィリングを流し込む。脱帽。こないだフランスから買って来たタルトより美味しい。秘訣は極上の素材にヘーゼルナッツのリキュールだそうだ。再びデザートワインが空く。

さて、クリスマスのターキーは勿論waitrose organic。今年は小さめのを頼んでおいたら「これ、チキン?」ってくらいちっちゃいターキー。それでも20ポンド以上するのだそうだ。どういう人が買うのかね~と思うけど、こういう人が買うんだよね。

んが、んんんんんん美味い。この美味しくもなんともない英国のクリスマストラディッションをここまで美味しく作れる義理ママの料理の腕と財力に敬礼。薄味のオーガニックベーコンにくるまったターキーは外はしっかりかりかりに、中はしっとりモイストに仕上がって、カービングの最中でも肉がほろほろと骨から落ちる。暖かいうちでもしっかりゲームっぽいフレーバーが楽しめるなんて、これがクオリティーということよね...。グースファットのことはなるべく頭の隅に追いやり、ほくほくのローストポテトとパースニップとともに楽しんだ。ワインはベリー系のミディアムボディのフレンチ。デザートはシンプルにスパイシーな赤ワインゼリー&ブランデークリーム。

ボクシングデーランチをチキンレバーテリーヌ&サラダで終え、持参した「つづら」に消費しきれなかった食品群を詰め込んで帰路についた。

ね、だから毎年やめられない。
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by uk_alien | 2006-12-27 20:26 | food

霧の中

世の中は霧の中。

国内便やヨーロッパ便などのショートホールは殆どキャンセルでヒースローは混乱状態らしい。我家もこの3日間は朝から晩まで真っ白な霧にすっぽり収まって気分は仙人。

そんな中、家の旦那は親友に付き合ってユーロトンネルを使ってフランスへお買い物トリップ。この親友君は来年の結婚式後のレセプションで出すワインを個人輸入しようという算段。

お土産は何がいい?ときくのでフラン!と答えておいたら

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わーい。

まだ午後の2時だというのにチーズボードとかりかりなパンを前にいきなりボルドーの赤を開け、ついでにクリスマスのために買っておいたデザートワイン開けてしまった。

どうせ霧だもん。へへっ。
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by uk_alien | 2006-12-22 19:35 | great about it

ノックの音

仕事で出ていると気づかないが、家にいると意外に沢山の人にドアをノックされていることがわかる。

郵便屋さん、配送屋さん、不定期な電気やガスメーターのチェック、近所の人、自治会会費集め、チャリティー、セールスマン、地元保守党メンバー、政府の統計機関から委託されている調査員等々。

我家のスパイホールはちょっと高めにしつらえてあるから背伸びしてみるのが面倒くさいし、やっぱり半田舎だからそんなに危ない連中もうろつかない、ということで最初は怪訝だった私も、最近はすっかり安心してドアを開けるようになっていた。

笑ってしまうのは先日二軒隣のニワトリの飼い主がドアをノック。

「Could I borrow an onion, please?」

「たまねぎを借りる」という表現がおかしい。ちなみにこの人は私たちが引越して来る前に隣のビッチ(夫がビルダー)の庭に積んであった屋根瓦を「借りて」一悶着を起こし、近所のビッチ仲間からは「パイキー」と呼ばれている、「オルターナティブ」なファミリー。

「他のものは持ってってくれるなよな」と心でつぶやきながら、たまねぎ一個を渡した。彼は勿論それ以降借りたたまねぎを返してくれない。

さて、そんなご近所ドラマに見舞われているもんだから、昨日もノックの音になんの不信感も感じなかった。ただ、犬がかなり吠えていたので彼が玄関から外に出ないよう、めずらしくチェーンをかけてからドアを開けた。と、若い男性がいきなり名前を名乗りはじめ、IDカードをチェーンのかかったドアの隙間から私に差し出した。

ちょっと様子が変なので手にするのを一旦断り、私はどこの会社からの用向きなのかを訪ねた。それでもIDカードを押し付けようとする彼は受け取らない私に腹を立て、早口で会社名を名乗り、自分は警察から正式に個人の家を訪問する許可を得ているのだとまくしたてた。自分は17歳で真っ当な商品販売をしている。少なくとも商売のチャンスを与えてくれてもいいんじゃないかと。

かなりまじ切れしてるぞ、こいつ、と思った。「空き巣や強盗の方が手っ取り早いのにこのくそ寒い中歩き回って真っ当に商売しているんだぞ!何でみんな買ってくれないんだよ!」という理不尽だが感情的には理解できる青少年の怒りが、ただでさえ偏頭痛に苦しむ私の頭でエコーした。

穏便かつ早急な事態収拾の第一歩として私が、

I understand; but there are so many people who knock on the door and I'm just being catious here. Please understand.

というと'I understand that.'と応えた彼は手を外の玄関の柱にかけて足を交差し、'I'll tell you what'の姿勢に入った。お、まずい。ここは印象を残さずanonymousにフェードアウトするのが最善の策だ。根にもたれて戻ってこられたらたまったもんじゃない。

商売を投売り、腹立ち紛れに大仰な態度で何の商品があるのかをまくしたてている青年に静かに「I'm terribly sorry but I have to go.」と私が言うと彼もわれに返って「OK. Merry Christmas to you.」と言って去った。「To you, too.」

いいレッスンになった。スパイホール+チェーンという基本に立ち返ろう。
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by uk_alien | 2006-12-20 18:32 | misfortune

回想記

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いやはや。

最後の最後まですったもんだしたコンサーバトリー部分の増築が終わった。

昨日の大工達の話では我家のように工事が長引くケースというのはもう当たり前なのだそうだ。全額支払った後丸一年間ほったらかしにされていたケースや、芝の上に重い木材を積んだまま長期間放っておかれ、重さと雨でランドスケープされた庭が「沼状態」になり木材が土に30cmくらい沈んでいたケースなどなど。

「お~、悲惨な話ならおれっちにきいてくれよ、いっくらでもあるからさ」と言って、実際今もロンドンで、屋根のガラスの取り付けが悪く、雨水がだだもり状態になっている家の話をしてくれた。「このメーカーの屋根の設計は、きちんと取り付けさえされればものすごく出来がいいんだ。でも、それをよくわかってないPolishだかCzeckだかに下手に取り付けされた日にはそれを後になって修正するのは至難の業という訳さ」

じゃあ、最悪なのはこのメーカーだけかというとそうでもない。旦那の会社のお偉いさんはPVCuでイギリス一シェアが大きい会社に巨大なコンサーバトリーを建てさせたが、プロジェクトの最終ステージで同じようになかなか完成せず、最後はlegal actionをとると脅してやっと完成させたそうだ。

土台工事だけを外注に出して、製作、取り付け、電気工事、最終調整をすべて自分達で行うか、一部を外注に出すにしてもそれを密接にプロジェクトマネッジするような小さ目の会社ならばもうちょっときめ細かいサービスが得られるかもしれない。

例えば、金に糸目はつけない、というのであればDavid SalisburyやJeremy Uglowなどの所謂bespokeといわれる特注ラインでいくのも一つだ。しかし単にごくシンプルなデザインでいくなら、量で勝負の名の知れた大手と比べると、同じもので5000~10000ポンドは多目に支払う覚悟が必要だ。また、デザイナーごとにかなりのエゴ/クセがありそうなので必ずいくつかの会社と話してみる必要がありそう。ちなみに現在の義理ママのコンサーバトリーはJeremyのもの。

あまり名の知れていない小さめの会社も、いいところはいいところなのかもしれない。しかし、工事中に倒産されたり、義理ママのケースのように、完成後に問題があって責任とらせようと思ったら倒産していた、というのはしゃれにならない。

私たちはというと、PVCu、木材合わせて4社からデザインと見積もりを取り寄せ、最終的に木材で最大手のメーカーに決定した。作業中は本当に様々な問題があって業を煮やしたが、それでも完成品としてのこのコンサーバトリーには、強度、サイズ、色、素材、デザイン、値段、仕上がり等全てを含め、非常に満足している。

大晦日を静かにここで過ごすのが楽しみだ。
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by uk_alien | 2006-12-19 21:44 | conservatory

涙のフィナーレ?

今日旦那以外のイギリス人の男の前で初めて泣いた。

今朝現れたのは一度9月初旬に会っていた気のいい大工さん二人。仕上げるべき仕事を確認していくと、案の定彼らの予定にはない事項が。雨どいのパイプから排水溝への接続部分だ。

先週の肩透かしを食らった金曜のうちに、私は工務店の社長に確認のためのジョブリストを送っていた。「Please communicate this list to whomever to come so that any material shortage or any other sort of foreseeable trivials will never hinder the work. 」と書いた。「え~僕らきいてないも~ん」というイングリッシュナンセンスを正気で受け止める自信がもう私にはなかったからだ。土曜に来たビルダーにも彼が担当しないジョブは月曜に来る大工が完遂するのかどうか一項目ずつチェックし、この排水溝に関しても「それは月曜に来る人が必ずやります」という答えを明確に受け取っていた(あんのくそがき、釜で煮て食ってやる)。

「聞いてないんだけど」、とうろたえる大工達。

誰のせいでもない...(「誰の~せ~いで~もないあ~めがぁ~ふぅ~っって~いるぅ~」という曲があったな、昔)。またしても「誰のせいでもない」落ち度がサービスプロバイダーから末端の客へ、棚から牛のいばり、もとい、馬糞状態で落っこちてくる。

まっことしやかにイギリスらしいでないかい?

'So, you didn't know about it, did you?(震えてる)'
'No, no. We were only told about ... (so and so).'
'.... てぃぴくる!'

と履き捨てるとくやし涙が頬を流れた。この歳になってnaiveとでもなんとでも言ってくれぃ、私は悔しい。そして怒らない私にとって悔し涙は「ぶち切れ」と同じくらい健全な感情の表現の一種なのだ。

一度ひっこんで涙を二~三粒流した後戻り、大工達になぜ私が感情的に腹が立っているのかを説明した。彼らを今個人的に責めているわけではない。が、8月中旬以降のビルディングワーク全てに関する驚愕的な(そんな日本語があるのかどうかはもうこのさい知らない)プロジェクトマネジメント、更に工務店に平然と嘘をつかれ続けた私の悔しさ、そしてプロジェクトマネジメントという点では超アンプロフェッショナルなfxckingくそ社長。

ハーヴぁー、HOWEVER!

でーく達は知らなかったんだからそこからスタートするしかない。とりあえずプラスター等、他の材料入手のために近所のB&QとWICKESの住所を地図をインターネットから引き出し、手渡した。排水溝の材料はとてもDIYショップでは手に入らないという。う、悔し涙が再び。...Oh, forget it. Let us do whatever we can, shall we????SHALL WE?????

二人のうちのチーフ大工が材料買出しに出た。外出中彼は社長に連絡をとる。

「それはコンサーバトリーのメーカーの排水パイプの処理が誤っている。本来あるべき形でしつらえられていない。従ってそのパーツを注文し、我々はとんずらしよう本来の作業を済ませておこう」

ということでこの状態。

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これでは豪雨の際には雨水が吹き零れてしまう。

後は我々がメーカーに直接文句をたれてストレートな雨どいパーツを入手し、フィッターを呼び戻してつなぎなおさせなければけないというわけだ。

HO, HO, HO!

バトルは続く。

PS. Amdega、覚えてろ。ネットのレビューってのはこういうときのために存在するんだぞ(陰湿)。


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...数時間後、赤ワインで頭を冷やし、気を取り直して...
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考えてみたら、豪雨さえ降らなきゃ完成なんだよね。(アホエレクトリッシャンが削りとった部分に詰めたプラスターが痛々しいけど。これは乾いてから自分達できれいに直してペイントしなければならない。)豪雨が降って雨水の吹き零れがひどいようなら適当に応急手当できそうだし。それでも、コンサーバトリー自体はこの問題が解決しない限り完成しないから私たちはメーカーに最後のインストールメントを支払わなくていいんだよね。

向こうから言ってくるまで何年でも黙っていてやる。

と、いうわけでとりあえず私たちにとっては完成。く~うれし~。
ひゅ~  どん  ど~ん。
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by uk_alien | 2006-12-19 02:52 | conservatory

ご期待に応えて

10:00になってもビルダーが現れないので旦那が職場からビルディングカンパニーの社長に電話をするという。私は'disbelief'としか表わせない気持ちでもう気力は残っていない。

旦那の電話に応えてこの社長が家に電話をかけてよこす。
「スケジューリングで混乱があって、ビルダー達は今違う場所にいる。本当に申し訳ない。明日朝一でビルダーを、月曜の昼に大工を送りたいのだが。勿論お宅の都合がよければなのだが。」

「予定を確認します」と一言伝え、カレンダーをチェックする間も電話口で誤り続ける社長さん。「この時期はもう気が狂ったように忙しくてこういう問題も出てきてしまって...月曜には完成になりますから」

「I REALLY DON'T KNOW WHAT TO SAY」と怒りと悔しさで震える声で一言伝え両日家にいる旨伝えた。

シャンペンはおあずけ。
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by uk_alien | 2006-12-15 20:48 | conservatory

ラストスパート...?

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予測を裏切ることなく先週ビルダーは結局現れず。

それでもフィッターによる不具合修理完了に続き、別途注文してあったブラインドも出来上がって月曜に装着完了。床暖も本日最終的につながって初点火。(全部別会社...疲れた)

すかさずベッドシェア。(注 猫にクッションをとられている)

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さて、先週の土曜日にメーカーから残高の請求書が届いた。これはビルディングワークすべてが完了した時点で支払われるべき最終のインストールメント。ビルダーの「今週中には全て終わらせる」という言葉をイギリス人らしく額面どおりに受け取ったプロジェクトマネジメント担当の小娘が小さい脳みそを振り絞ることなく送りつけてきたのだ。

「どうしてそういう仕事の仕方をするかな」という怒りはもう異文化適応の引き出しに丸めてつっこみ、先週末中に短くシャープなメールを送りつけた。「貴殿の確約に反しビルダーは現れず。これにより先の請求は無効。大至急日程を報せよ。」

すると、月曜の朝一でビルダーの社長から電話が入った。「いや、誠に申し訳ない」と穏やかで誠実な声が言う。頭の中で「怒れ!何か言え!」と声がするが...怒れない。事は進み出したのだ、怒っても意味がない(「気持ち的に意味があるんだよ~!」と再び声はすれど。)

日程を金曜に設定した。ビルダーと大工がディスパッチされる(...予定)。その後小娘から謝罪のメールが入り、支払いが絡んでいるだけにこいつのスーパーバイザーもケースに(わずかだが)絡んでいる。いいことだ。いよいよラストスパート。

それにしてもどうしてもっと電話で怒るとか、皮肉にポイントをつくとか出来ないんだろう?日本語だったら...本当に頭にきてるときは出来る...と思うんだよな。う~ん、でもやっぱり性格だな。

なにはともあれ、うまくいけば今週末には真の完成(同じセリフを9月にも書いたような...)。

クリスマスにはシャンペンだな、シャンペン。
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by uk_alien | 2006-12-13 22:36 | conservatory

読みきれなかった本

難しいからとても時間がかかる本があるし、内容はとても興味深いけど、他に興味が移ってしまって中途半端に読んで棚にしまわれている本も結構ある。

ちょっと時間がかかったけれど、来年の6月の英語の試験に関係する課題図書の一つ、Anita DesaiのClear Light of Dayを少し前に読み終わった。とても深みのある文章で、読み終えたあとも物語を追う中で想像された光や空気が心のなかに静かだが強烈に残る、とてもよい本だった。

もういい加減読みかけのLes Miserablesに戻りたい(まだ暑さにして2cm/6cmしか進んでない)と思いつつも、せっかく英語のクラスのチューターが「学級文庫」を始めてくれたので、それではと、単純そうな本を借りてきた。

Annie HawesのExtra Virgin。若いイギリス女性がイタリアはタスカニーのLiguriaにあるRustico(普段は使われないコテッジのようなものらしい)にほれ込み、文化や言葉の違いに悪戦苦闘しつつもイタリアに永住してしまう、というお話。単純なプロットだし、ワイン・フード・タスカニー・異文化と、トピックとしては興味がある分野なのですぐに読み終えるだろう...なーんて思ったら大間違い。

つまらない。つまらない、つまらない、つまらない。一体なんでこんな退屈な内容、文章で出版できたんだろうと思うくらいにもうどうしょうもなくつまらない。それでも、「いや、これは単に私がこういう書き方や軽いタッチの皮肉(まではいかないのだけど要はさらっと面白く書こうという努力)に慣れてないだけだ、とりあえず勉強だと思って読み終えよう」と歯を食いしばって意地で読み続けたが、最後の4分の1くらいになるともう拷問状態。

旦那にDitch it!と100回くらい言われてやっと投げ出した。こんなんだったら最初の10頁で投げ出しとけばよかった。

amazon.co.ukでレビューを読み、星5つあげてmarvellousとかfantasticとか書いている人の気が本当に知れない。一方、星1つで「とてもじゃないけど退屈で読み続けられない、50頁であきらめた」とか「(体験談にもかかわらず)キャラクターがみえてこない、退屈」という批評もあって、私だけじゃないのねと胸を撫で下ろす。

ま、人はそれぞれ。
Les Miserablesの残りの4cmに戻ろうっと。
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by uk_alien | 2006-12-13 21:17 | books

「幸福な家庭」

保守党のポリシーグループ(政策集団)によると教育・借金負債・アルコールやドラッグの乱用等の社会問題の背景には、家庭の崩壊が大きく挙げられるそうだ。だから安定した家庭の重要さをキャメロンは強調する。

かび臭いヴィクトリアンの価値観だという見方もあるが、私はこの保守党の見解に賛成だ。人間は社会的動物。家庭は社会を構成するメンバーを育て上げる基本単位なのだから、そのありかたを支援する政策が政府からは提供されるべきだと私は思う。

それでも、離婚やパートナーとの別離というのは必然的な結末である場合の方が多い。現実から目を逸らした親と偽りの家庭で過ごす環境と、現実問題として別離を選びつつも親がお互いに協力して出来るだけ最善な環境を子どものために作ろうとする環境では、どちらも難しいにしろ、後者の方が現実的かつ建設的だ。

本来の価値観を見直すことは非常に大事だが、こうした環境に陥る家族達をサポートするシステムはやはり必要だろう。

今朝の散歩の途中、父親に車に乗せられるジョージーナを見かけた。ジョージーナは7~8歳くらい。最近両親が離婚をしているので母親と過ごした週末の後これから父親の住まいに向かうのだろう。

彼女は乱暴者のレスキュー犬、ハリーを飼っているが、小さめでふわふわの私の犬、ウォルターが大のお気に入り。原っぱですれ違うと、とろけるような笑顔で「Walter! Walter! Could I hold him, please?」と駆け寄って、それでも彼女には大きいウォルターをうれしそうに両手で抱え上げる。

すれ違う車の中からジョージーナは笑顔でウォルターに手を振った。

私も経験者だから、離婚がどんなに大変かを知っているが、こんなに可愛くて小さな娘がいたら、きっともっと大変だろう、と思った。でも子どもというのは信じられないくらい柔軟で大抵の環境には適応してしまうものだ。たとえ両親が離婚していても、母親、父親(もしくはその一人でも)親としての責任を全うし、愛情を注ぎ、それを感じることで子どもの心は健全に成長していくことが出来るのだと思う。
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by uk_alien | 2006-12-11 22:26 | just a thought