<   2012年 03月 ( 6 )   > この月の画像一覧

携帯ショッツ

フローズンショルダーのおかげでカメラが持ち歩けない。
だから巨大なSamsung Galaxy Noteを天にかざして片手ショット。



カメラとレンズがキャビネットの中ですねている。
私もすねている。
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by uk_alien | 2012-03-31 17:23 | photography

不意打ちの昇進

今日上司が「明日の昇進発表のメールが社内に回るけど、君も含まれているから」という。

「え、でも私知識がぜんぜん十分じゃないんですけど」と、率直に反応。だってそうなんだもの。

要は落ちてきたボールを絶対にのがさない「姿勢」の問題なのだそうだ。試験も受かったし。そうか。私、バレーボールの選手のときもそうだったもんな。関係ないか。

眉をひそめつつも日ごろの努力を認めてくれた礼を言う。意外すぎてどうもぴんとこない。後から考えたらなんてungratefulな反応をしたんだろう、私。

明日会社に行ったら上司にきちんと礼のメールを打とう。
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by uk_alien | 2012-03-30 02:43 | work

Yayoi Kusama @ Tate Modern

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Tate Modernで開催中のYayoi Kusamaの特別展は凄まじい。

展示自体Miróの時と同じように画家の人生を作品とともに歩んでいるようで惹き込まれる。友人曰く、curatorがよいのだそうだ。私個人的にはこのアーティストはMiróと比べると人としてより興味深く、より魅力的な作品を生み出していると思った。

彼女の若い頃のスケッチや1950年代の黄ばんだ朝日新聞の縦書きの記事の切り抜きもあわせて展示されており、それらから受け取る情報に浸りきる。「ああ、母国語の強みだ」という思いを久々に味わい、記事の内容に心を打たれる。



あの時代に、芸術の才能とともに女として生まれ、その才能を具現化させていく信念と確信、そして生涯を通し心理的障害をコントロールする意志力。まさに息を呑まされる。

何度足を運んでも飽きることがない。

5 June 2012まで。機会があれば、是非。
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by uk_alien | 2012-03-29 01:42 | art

Natalie Dessay

かっこいいなぁ、この人。



Natalie Dessay English Interview 1
Natalie Dessay English Interview 2
Natalie Dessay English Interview 3

Natalie DessayのNY MetでのLucia di Lammermoor (2011)。NY Times (By ZACHARY WOOLFE)では2011版のうけはいまいちだったみたい。

Her little fidgets, eye motions and twitches around the mouth register in the high definition of extreme movie theater close-ups, but they disappear in the opera house, along with our interest.


言っていることはなんとなく想像できる。でも生で観れなかった私たちは逆にHDの強みで演技の細部まで鑑賞出来、ドラマは伝わり、泣ける。

DVDでたら買おう。
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by uk_alien | 2012-03-29 00:07 | music

La fille du régiment

極度に酷い四十肩(フローズンショルダー)とともに暮らして5ヶ月が経った。

フィジオも体操もプライベートの専門コンサルタントによるhydrodilationもt大した効果がない。それでも毎日せっせと腕を動かす。いつかはよくなるだろうと希望をもって。「どこ出身なの?日本かぁ、日本人は多いんだよね、フローズンショルダーが。四十肩とか五十肩とかいうんでしょう?」と陽気にばか高い金額の15分の診察(?)をこなしていくプライベートのコンサルタント。

「80%の人には効果があるんだよね」

で、私はその5人に1人の1人にあたるわけだ。溜息。

この5ヶ月、会社を休んだのは二日だけ。

「そんなにがんばりぬいても誰もメダルはくれないのよ、休みなさい!」とギリシャ人のフィジオに怒られるが、昭和生まれの日本人なんだよ、肩も心も(涙)。

仕事に支障がないように週末は失われた睡眠の回復と休息に費やされるのだが、金曜になるともう痛みと疲労が重なって気を失いそうになる。先週の金曜日は拍車がかかりもうどっぷり悲劇にひたる気分だったので、どうしても1995年のRoyal Opera HouseのLa Traviataが観たくなった。

近くのHMVにだめもとで寄り、期待通りだめだったので一瞬あきらめかけたが、エネルギーを振りしぼってCovent GardenのRoyal Opera Houseショップまで足を運ぶことにした。人気商品なんだから在庫は山と積んでいるにちがいない...と思いきや、ない。お店の人に頼んでストックルームを見てもらったが...やはりない。ついてないなぁ。

映画Notting Hillの本屋の店員'Martin'を思い起こさせるこの店員が「注文もできますよ」という。「うーん、今晩みたかったんですよ。そういう気分なので」というと「そんなに早くは取り寄せられないなぁ」と笑う。「いいです。なんか別に観たいものがあるか探して見ますから。ありがとう」といって陳列棚にもどった。

どうしよっかなぁ~...とだらだらだらだらうだうだうだうだしていると、'Martin'が「どんなのが観たいか決めてるの?」と寄ってきた。Mozartはだめ?このプロダクション、すごくいいよとROHのLe Nozze di Figaroを指す。「知ってる、観た、ものすごくよかったよ、それ」「じゃあこれは?」とDomiongoのIl Trovatoreを勧める。「うん、このCD版持ってる。すごくいいと思うけど今日はそういう気分じゃなくって女性の声を聴きたい気分なんだ」

「じゃあこれもだめだね」と彼は笑いながらDomingoのMacbethを指す。「ふふふ、だめ。それすごく質が高いって批評を読んだけど、今日はそういう気分じゃないんだ。このIl barbiere di Sivigliaにしようかなと思っていたの。このTenorのFlorezのコンサートにこの前行って、すごくよかったし」

それもいいけど、こっちの方が絶対いいと思うな。と彼がDonizettiのLa fille du régimentを取り出す。例のFlorezの9 high C’s、2007年ROHのプロダクションだ。「ソプラノのNatalie Dessayもすごくいいから」

うーん、よさそう。

Renee FlemingのLa Traviata(Los Angels Opera)には控えめにしかしきっぱり首を振り、彼はJonas KaufmanのCarmen(ROH)を勧める。とてもよさそうなプロダクションだと思っていたしKaufmanのRoyal Albert Hallの今年のコンサートは後ろ髪をひかれつつきっぱりあきらめていたので、それにもぐっと惹かれた。

ということでこのCarmenとLa Fille du Régimentに決める。

彼は2週間後のRigolettoを予約してあるそうで初めて観るのだそうだ。私はひとしきりプロダクションへの賞賛の意を表し、今回Duca役のVittorioはしごくチャーミングと意見の一致を見た。私が見たときはDmitri HvorostovskyがRigoletto役でね、歌唱はまさにすばらしかったけど演技がでくのぼうだったんだよねと嘆くと'Martin'が「彼の演技最悪だよね」と声を潜めて同意する。

てなわけで、なんだかんだとオペラ話でもりあがって、意外な場所で意外に楽しい時間をすごした。

「DVDよくなかったら明日店に来てパンチしてね」
「ふふふ、私絶対気に入ると思うな。2週間後のRigoletto楽しんでね」

ちなみに。La Fille du Régiment、ものすごくいい。まさにOpera Comiqueの真髄という感じ。舞台のセットは写真やyoutubeで見ていた限りではあまりぴんとこなかったのだが、オペラ全体を通して見て、非常によくできたプロダクションだと思った。Natalie Dessayの美しく力強くしかもコントロールがしっかり効いたcoloraturaはGruberová をほうふつさせ、まさに鳥肌が立つ。そして彼女の存在感あふれる演技力にはFlorezのマダムキラーチャームもまったく薄れてしまうほどだ。
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by uk_alien | 2012-03-27 05:51 | music
先日、1~2年前に予約しておいたLang langのBeethoven Piano Concerto No. 1 & 4を聴きに久しぶりにRoyal Albert Hall へ出向いた。

私はこのホールのアコースティックが大嫌いだ。「『大嫌いだ』なんて'おこがましい'ことをいうべきじゃない」と誰かに怒られそうだが、大嫌いなものは大嫌いなんだからしょうがない。これまでArenaとGalleryを除いていろいろなところに座ったが、一体どこがsweet spotなんだろうと首を傾げてしまう。あれだけどでかいホールなんだからアコースティックを楽しもうという野望自体に問題がある、と言われればそれまでなのだが、そこは「あれもこれも」entertainされたいと思ってしまう貧乏人の性。

今回は全体のバランスを楽しみたいと思ってStallsの舞台に向かって正面の席を予約してあったのだが、コミッションを受けたBeethovenにしゃあしゃあと嘘をつかれて「セカンドハンドモノ」をつかまされたといういわくつきのOverture、Namensfeierが始まって、いかに自分がこのホールを嫌いだったのかを思い知らされた。なんじゃこのmuffledな音は。

いけない、オーケストラに集中しよう

と思っても、いかんせん、「音」が楽しめない。Overtureが終わって、笑顔で拍手する旦那がちらりと私のgrumpyな様子を伺い、やれやれまたかと苦笑いをする。はいはい、ごめんね、またgrumpyで。

めずらしく、吹き飛んでないヘアスタイルとダークスーツでLang Langが登場し、Piano Concerto No.1の1st movementが始まる。げ、やっぱりだめだ。テンポは早目なのにオーケストラが妙に退屈で入り込めない。帰りにM&SでGustro Pubシリーズのチップスでもを買ってビールをかっくらおう、とさじを投げかけたところでLang Langのピアノが入った。文字通りぐっと前のめりになって引き込まれる。ホールのアコースティック云々という問題とGustro Pubチップスはさっと脇に追いやられ、「これはすごい演奏を生で聴くことになる....かな」と、期待をぐっと膨らませてくれるのはよかったのだが...

どうも変だ。技術的には天才といわれるだけのことはあるとこのど素人の耳にも十分わかるのだが、Beethoven à la 浪花節とでもいおうか、Lang Lang独特の極端に誇張された表現のせいで技術的な面ばかりが目立ち、Beethovenの端麗さを失わない克己的な美しさがそこには全く感じられない。長ったらしいcadenzaでは正直言って眠ってしまった。じっと辛抱強く待っているSalonenとPhilharmoniaがややもすればコミックじみて見える。

No.1の2nd movementはなんだかフォトショップでoversaturatedされておまけにソフトフォーカスでぼやかした「'supposedly'美しいお花畑」を見ているような感じ。美しい「はず」で、美しい「ような気がして」、「きっと」美しい「と思う」んだけど、美しさが全く感じられない。

いや、腐ってもLang Lang。3rd movementのRondoは彼の陽気な演奏が盛り上がるだろう...と気を取り直すが、なぜかpremierという印象を残さず楽しいRondoは終了した。

No.4もほぼ同じ。ただ3rd movementのオーケストラはきりっと引き締まり、コンサートを通してはじめてconcerto -協奏曲というバランスが感じられたような気がした。

考えてみれば天才AshkenazyのBeethovenも「....え?」というものだった(興味のある方はこちら)。ショパンを麗しく弾けてモーツァルトをこの世のものとも思えない軽さと美しさで弾いてベートーベンの暗雲にみなぎる怒りと清澄な光を表現できるピアニスト...はいわば一角獣を追い求めるようなものなのかもしれない。

そうだ。ピアノを習おう。私も黄色いバイエルから始めればどんなコンサートも「すごい!」と素直に楽しめるようになるに違いない。

しっかり冷え切った春の夜気にコートの襟をただし、駅のM&Sに寄ってしっかりGustro Pubシリーズのチップスを買い込む。夜中にビール、とそこまで自暴自棄な気分ではなかったので(翌日も仕事だし)Riojaをあけ、ガーリックマヨネーズにライムを混ぜたディップでチップスの暴力的な味を楽しむことにした。
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by uk_alien | 2012-03-25 22:15 | music