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カラフルな人生

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私は結構冬の風邪菌に対抗することができる。ほとんど意地の世界だけど。だからクリスマスあたりに高熱を出したり、咳きやくしゃみで周りから顰蹙を買うということはあまりない(胃バグは別として)。

しかし、毎年1月後半から2月いっぱいにかけて、まるで年越しの風邪菌との戦いでエネルギーがつきたかのごとく、これ、と明確に指摘できないウィルスに悩まされる。どうというわけではないが、体力的にlethargic/washed outになり、弱まっているところに腫れ物ができたり、持病の頭痛や首の痛みがひどくなってしまう。ま、痛み止めを使ったり、休み休み過ごしたりすることで、普通の人のふりをすることはできるのだけれど。

これに伴ってひどくなるのがsynesthesia、共感覚の症状。多分脳の各部署が受ける情報を総体的に解釈してバランスをとる部分の機能が体力の減退とともに弱まってしまうために起こるのだろう。普段は問題なくマネッジされている、言葉や数字の色、音、質感、重さ、意味合いの強度がほとんど同じレベルに近づいてしまい、とても、とても疲れる。

この混乱状態に伴って、普段無意識的に支えられている母国語と生活言語を隔てている壁が、体力が弱まることでもろくなり、更に状況を悪くする。

たとえば「CAT(キャット)」を聞いたり見たりしたときに、英語の「CAT」の意味とそれに関連した情報と、CATの綴りのそれぞれアルファベットが帯びる色合い(うす黄色、赤、黄土色)と、具合が悪いために聴覚能力が母国語の限られた'sound boxes'に逆戻りしてしまうためであろう、'C/K'の音からアルファベットのKの色とよく似た日本語の「かきくけこ」の(特に「かき」あたりからの)うすい黄緑が次々に認識され、少し遅れて「猫」という概念の記憶とその漢字からくる質感と色合い(黒と白と少し黄色)の情報が頭を席捲する...というか、手で色を触るような感じ。

これが、見たり聞いたりする数字や言葉全てに影響する。気が狂っていくような、知恵遅れになっていくような恐ろしさ。自分だけ、という思いが強まると悲しくなって泣いてしまう。

でも、これは多かれ少なかれ誰しもが持っているコンディション。
ネット時代の昨今、行き詰ったらRELIGION、ではなく、GOOGLE。

他にも結構いるじゃないの、と思うと安心するものだ。
by uk_alien | 2009-02-10 07:02 | misfortune

カメラ小僧のイギリス帰化人。愛機はライカMモノクローム。はたと思い立って始めた大人ピアノ初心者で目下楽しくて仕方がないピアノ練習と音楽理論の勉強をブログに綴る日々 ー London UK


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