英語と「ぼのぼの」なトラウマ

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ある時期、フルタイムで働きながら、週末に米軍基地の中にあるメリーランド大学の分校で単位をとっていたことがある。クラスは私以外は皆米人で言葉の障害はあったが、そこは恐れをしらぬ若さの力、やりがいがあり、学びも多く楽しかった。

さて、その後恐れを知らぬまま、ところ変わってイギリスの大学院。メリーランドでの経験もあるし、よもや英語でつまずくなんて夢にも思っていなかった。なめてかかっていたのだ、身の程をわきまえぬ愚か者め。

カーマを察するのに時間を要すことはなかった。...やばい。まじでやばい。まったく、まったく英語がききとれない。まず、イギリス人の英語がドイツ語にしかきこえず、何をいっているのか、さっっぱり、わからなかった。しかも、ロジックについていけない。一つのことを言うのになんでそんなもってまわった言い方をするのか、なんでそんな皮肉っぽい言い方をするのかががわからない。さらに、クラスの雰囲気が...硬い。めちゃ硬い。アメリカから留学してきた女の子は一学期が終わる前に帰ってしまった。

毎日が「ぼのぼの」の汗かき図だった。苦労を共にするフェロー非英語圏生徒が周りにいないのは以前の経験で慣れていた。しかし、英語が堪能なインド人やトルコ人のクラスメートの「流暢な」英語がヒンデューかターキッシュにしかきこえないというシナリオは想像していなかった。きつい。

「ぼのぼの」状態で、とりあえず走りつづけた。走りきって完走した。卒業というより、まさに完走だった。

で、実をいうと、6年たった今でもこの「ぼのぼの」のトラウマに悩まされる。ふとした拍子に、「私にこの人のいうことが理解できるわけない」という外人恐怖症的不条理な考えがふっと頭をよぎるのだ。で、実際コミュニケーションはスムースにいくか、なんとかなってしまうのだが、このトラウマ、どうしてもまだ消え去ってくれる気配がない。

性格だね。

といわれるとそれまでなのだが、私にとっての適応の道はまだまだ長いようだ。
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Commented by leira-london at 2006-03-10 02:39 x
ビジネススクールではやってることがビジネスに関することだったので授業は全然大丈夫でしたが、プレゼンテーションやエッセイは、できた!!と思っても英語圏の人々には評価は下。外人だからってこちらのビジネススクールは容赦なくシビアに評価しますからね。おまけぐらいしてよぉ。

地獄のようなエッセイ、テスト、プレゼンとこなしてきましたが、やっぱり会話は苦手。

旦那と相手に話をするのは気楽で良いのですが、パーティーとかで知らない人と話をしないといけないとなると、けっこうコンプレックスがあります。日本人のしゃべる英語に慣れていない人が大半なので、身構えちゃいますわ、いまだに。どうすりゃよいのよ状態です。
どのようにして克服されました?
Commented by 3ぱいんと at 2006-03-10 09:04 x
私の場合、英語での社交的な場面でかなり諦めが早いため、相手の言い回しやアクセントなどが難しいと判断した場合は思考が止まります。
又、相手の言っている意味は大まかに理解しているが肝心な1語が理解できないためにつっこみたいのにつっこめず無口になる、もしくはちょっと気を抜いた瞬間に話が全く理解できなくなり、やはり無口になる、更に、いいたいことはあってもどのような表現が適切なのかわからず無口になる、という慢性的言語障害。
もう少し頻繁にカレーを食べれば自分に自信が持てて、相乗効果で社交家になれるでしょうか。
Commented by nantoka at 2006-03-10 15:24 x
昨日、ワイン飲みすぎて、コメント書こう思いましたが、文章がヘロヘロになりそうで止めましたー! 笑

大学院で!! 凄い・・・それでも、そんな躊躇・・と言うかトラウマが出来てしまなんて・・私は道さえも歩けない・・

私は、東京の米軍ホテルでバイトしてイギリスに行きましたが、バンバン指摘されまくりました。
英語学校でも、「それは、アメリカ的でイギリスでは使わないのよ~。でも、使いたかったらいいのよう~」と、やんわりと・・笑
発音もアメリカっぽいとか・・実際ベタベタな日本語英語なんですけどね・・はは。

公式の場での英語、絶対無理ですわ!ボキャブラリー全然無いですし・・・旦那さんも私の英語直してくれなかったので、癖になり今頃直せるかー!状態です・・・は~


Commented by uk_alien at 2006-03-10 18:23
■ leira-londonさん、まずもう本当によくやった!とお褒めしたいです。ネイティブ言語でも大変なのに、ご苦労は本当にお察します。ご苦労さまでした。もう、<大変よくできました>ハンコ、ばしっ。
私はこっちの所謂ソーシャルシーンは今のところまだ悪夢、克服なんて棺おけ入る前に出来るのかしらと思っちゃう、とほほ。ビジネス関係のパーティーなどがスケジュールに入ったときはなるべくいやだと思わないように気をそらしたものですが、ふと、「アゴラフォビアとかパニックアタックというのはこうして始まるのかもしれない」と思ったものでした。気を取り直してHiとかいって普通に話し話し始めても、相手が「対外人リスニング姿勢」になって、PARDON? PARDON? OH, I SEEとかやられるとどうしても気がそがれてしまいます。これも慣れていくうちに笑い飛ばせるようになるとまだ希望は捨てていませんが、長い道のり、本当にいろいろ模索中です。
Commented by uk_alien at 2006-03-10 18:30
■ 3ぱいんとさん、大爆笑、カレーで洗脳ならぬ、洗胃からですか?
おっしゃるっていること、私のことを書かれているみたい、痛いくらいによくわかります。多分同じくらいの語学力でも国民性によって態度が全然違ってくるんですよね。
私はきっと何か変なことを口にして「あいつ、わかってないな」と思われるのが怖いんだと思います。ばかと思われたくないんでしょうか、奢ってるんでしょうか、多分。ここの感覚を修正しないかぎり克服は出来なくって、とても克服したいと思っています。
Commented by uk_alien at 2006-03-10 18:40
■ nantokaさん、ワインでへろへろでした?酔っ払ったコメントでもいいのに 笑!イギリスの語学学校の先生ってアメリカ英語をすみからすみまで指摘しますよね~。発音も日本人は皆やはり「アメリカっぽい」と指摘されてしまうようです。耳につくんでしょうね。こちらにきたてのとき、どこにいっても「あら、アメリカにいたの?」「アメリカからきたの?」「アメリカのアクセントだねー」といわれて。ただでさえ新しい生活で緊張して自意識過剰になってるときにアクセントを指摘され続けて、「お前は皆と違う」って言われ続けているような感じがして、すごくコンプレックスになりました(そういう性格)。発音教室まで通っちゃいましたよ 笑。
家の旦那もぜんぜん私の英語、直してくれないんです!友達とかが、「どうやって英語でコミュニケーションしてるの?すごいわね。」とかいうんですが、「夫婦の会話なんて夫婦語みたいなものだから、もし英語じゃなかったとしても、ヒンズー語でもスワヒリ語でも犬語でも、きっとお互い通じ合ってるんだろうと思う」といつも答えます。
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by uk_alien | 2006-03-09 22:01 | english | Comments(6)

カメラ小僧のイギリス帰化人。愛機はライカMモノクローム。はたと思い立って始めた大人ピアノ初心者で目下楽しくて仕方がないピアノ練習と音楽理論の勉強をブログに綴る日々 ー London UK


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