今日はめでたし

多国籍でにぎわう通訳のクラスで、だんだんルースな仲良しグループがまとまってきた。

①おちゃらけラテンチーム
やかましイタリアおかん
フレンチ・タート
はらひれポーチュギーズ
典型ラテン・ボーイ(国籍不明-アラビックとスパニッシュを話す)

②しっとりおばちゃん&トイ・ボーイチーム
オリエンタルだよジャパニーズ
ケアリング・インディアン・レディー
クワイエット・スーダニーズ・レディー
話とまらぬメキシカン・ボーイ

③不思議にまとまる英語がちょっとだめチーム
イタリアン・マフィアおじさん
強烈なまりのベトナミーズ姉さん

今のところ、
ソマリアン・ガール
グッドルッキングロシアン・ボーイ
クールなターキッシュ娘
東欧アイリッシュ姉さん
ギグリング・モロッカン・マミー
の所属が不明。

さて、話かわって、dyslexia失読症やlearning difficultiesという言葉はきいたことがあったが、実際今までこれがそうか、という例はお目にかかったことがなかった。

ケアリング・インディアン・レディーいわく、彼女は「文章を読んでも覚えていられず、理解するのに何度も読み直さなければいけない」そうだ。そして、複雑なことを早く説明されるとついていけず、ノートもとれない。

実際、隣に座っていて彼女の英語や知性に問題がないのはよくわかる。ただ、多くの情報を受け取ったときにそれを概念に素早く纏めて処理/理解が出来ないため、すぐに頭がパンクしてしまうのだ。こうした能力はクラスで学習していく上では必要不可欠なため、その部分へのサポートが得られないとどんどん遅れていってしまう。反面、その部分のサポートさえ得られれば、人並みか人並み以上に能力が発揮できる、というものだ。

実をいうと、私は「learning difficultiesなんていうけど、要は勉強が出来ない子のためのていのいい言い訳でしょう?」と思っていた。ignorantとはこういうことをいうのだよな、と自戒。説明しにくいが、IQとEQがなぜ知性を観察する別々の視点としてそれぞれ存在するのかを垣間見た気がした。

私も多くの能力が欠落しているが、日本の講義中心スタイル教育のおかげでこの程度の情報量ならば普通にこなせるから、クラスの後に時間をとって、ノートをコピーさせてあげた。特に重要な情報ではないし、私のへび字が彼女に読めるかどうかは疑問だが、安心材料というものだ。そして重要なのが、彼女が完璧にパンクしてしまった、コースの最後に提出しなければいけない3つのワークうちの一つ、バイリンガル専門用語集を作成する上でのrequirementsを詳しく説明し直した。

詳しく説明しなければいけないと、自分がわからない部分が見えてくる。チューターに確認してクリアになって一石二鳥となった。

ということで今日はめでたし、めでたしの異文化体験。
そうしている間にも、最終提出課題のワークはどんどん切羽詰ってくる...。
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Commented by 3ぱいんと at 2006-05-14 07:40 x
グッドルッキングロシアン・ボーイ!!(反応しすぎ・・・

確かに誰かに教えていることによって学ぶことってたくさんありますね。
まあ、私が教えたのはシャンプーだとか、そういう体を使ったものばかりですが・・・。

dyslexia、姪っ子もそうらしいです。
メールのスペルミスがひどく、ただのアホかと思っていました。
義姉の話も、我が子可愛さにその他の才能を誇大評価しているのだとばかり・・・。
まあ、実際会った事がないので、なんともいえませんが。
この地球の裏側に住む姪に会う前に(会うことがあるかどうかは分かりませんが)私の中の彼女に対する偏見も今回ちょっとだけ、いい意味で崩されました。
実際にそういう人に会ってみて自分で確かめるまでは、完全には自分の見方をなかなか変えられない頭の固い私です。
Commented by nantoka at 2006-05-14 07:50 x
ひゃひゃひゃ!! その種分最高です!!
なんか、見なくてももう十分お目にかかった様な気分で!!笑!!
でも、最近私も色んな事がすぐに頭に入らなくなりました・・・や、やばいです・・汗。

草刈幾を始め、可愛い我が家の子供達?が、どんどん里子に出されていっております。
最近、ベットも・・・何処で寝るのー??!!!笑
Commented by ihoko at 2006-05-14 14:16 x
本日のグループ分けで、なんだか様子が私までクラスに紛れ込んだような気が致しましたわ。すばらしい表現力・ネーミングでございましたね。
イタリアン・マフィアおじさんで目が止まり、強烈なまりのベトナミーズ姉さんでグッときて、グッドルッキングロシアン・ボーイは強烈なとどめでございましたわ。
私は「learning difficultiesなんていうけど、要は勉強が出来ない子のためのていのいい言い訳でしょう?私も思ってました。お勉強させていただきましたわ。ありがとう。

Commented by maxey at 2006-05-14 19:18 x
うちの親戚にもdyslexiaがいるのですが、初めてそうだと聞いたとき、理解できず、そのdyslexiaの彼は『こうこう、こういう状況で、うんぬんかんぬん』とかなり長い説明を私にしてきたのを覚えてます。。。聞いた感じ、見た感じ、人となりを見てる感じ、ばかとは思えなかったので、いまいちだからdyslexiaとはなんなのじゃ、べつに不都合なさそうじゃん、とずっと思ってました・・・。すっきりしました。あはは。。。
日本では聞いたことないのですが、日本ではただの『要領悪い子』で片付けられてる気がしますが・・・ホントのところどうなのでしょう?
Commented by ぽめ at 2006-05-14 21:25 x
>はらひれポーチュギーズ

これだけでかなり具体的に人物像を想像できてしまいます。わははは。

私もlearning difficultiesとdyslexiaに関してはかなり無知だったのですが、仕事の一つとしてこの手のレポートをザザザーと読まなくてはならないことがありまして今では見方が変わりました。ただ、この国の特徴としてサポートを受ける側が「優遇してもらって当然」という横柄な態度である場合も少なくないのでdyslexiaと言われると「本当かいな?」とまず疑ってかかります(苦笑)。
Commented by leira-london at 2006-05-15 01:35 x
ネーミング最高です。クラスの様子がわかるようです。
失読症、難読症についてはかなりの%UKにいるみたいですね。彼らの程度はいろいろらしいですけど。かなりひどい人は犯罪に走りがちだそうです。イギリスの有名人ではヴァージンのリチャード・ブロスナン、モデルジョディ・キッド。秀でる人は一握りみたいですけどね。
Commented by uk_alien at 2006-05-15 17:01
■ 3ぱいんとさん、やっぱり目の前にして、どんな状況なのか見てみないとなんともいえないですよね。一言learning difficultiesといってもすごく意味が広いから、
>我が子可愛さにその他の才能を誇大評価しているのだとばかり
っていうのもあるんだと思うんですよ(勿論姪っ子さんがどうこうというのではなく)。もしくは教えなきゃいけない時期にちゃんと教えてなかったり。

このケアリング・インディアン・レディー(多分40歳後半~50歳くらいだと思う)の場合、実際彼女と話をしてみて、人間的にしっかりしていて、知識や知性がある、そしてその上で自分の弱いところをはっきり説明している、という点で強く納得させられたんです。

ま、子どもの場合は枠を広く取っとかないと、どのケースがジェニュインかどうかなんてわからないですからね。一概に「お前はアホや~」とか「努力が足りん」いうのではなく「learning difficulties」でくくっておいたほうがいいというのはわかりますよね。
Commented by uk_alien at 2006-05-15 17:03
■ nantokaさん、ベッドも??床で寝てるんですかっ?痛そう。
>最近私も色んな事がすぐに頭に入らなくなりました
く~、わかります。英語に関しては私も失読症なんじゃないかと思うことが多々あります。読んでも読んでも頭に入らない~...
Commented by uk_alien at 2006-05-15 17:07
■ ihokoさん、イタリアン・マフィアおじさん、すっごいんですよ。「When in Rome, do romans do. If someone lives in this country for more than six years and is still wearing that thing (モスリムのローブを手で真似て), it's their problem, innit?」とかいっちゃうんですよ、クラスで。ローブ巻いてるおばちゃんとかクラスにいるのに!
Commented by uk_alien at 2006-05-15 17:23
■ maxeyさん、
>日本ではただの『要領悪い子』で片付けられてる気がしますが・・・
その通りですよね。それでも大半が読み書き計算はちゃんと出来るように育つので不思議です。ただ、本当に学習困難な要素を持った子にとっては、きついかもしれないですね。

ん、まてよ。私は親にほっとかれた子なので、小学校で日にちがどう増えていくかわからず、タテ・ヨコの給食当番表が読めず(わかる?)、漢字テストでクラスで最低を争い、いろいろ必要なものが揃えられず自分で考えられるようになるまでは先生にばか扱いされてすっごく苦労したんだけど、6年生くらいになってからやっと自分で自分の面倒がみれるようになって、担任の先生がなぜか私を普通に見てくれたおかげで、めきめき成績が伸び始めたんだっけ。(この「めきめき」もまた家庭の事情であいにく止まってしまうのですが...。)だとしたらやっぱり周りからの期待や励ましが高いほうが子どもにとってはいいんだろうな。いわゆるピグマリオン効果ってやつですね。
Commented by uk_alien at 2006-05-15 17:30
■ ぽめさん、
>ただ、この国の特徴としてサポートを受ける側が「優遇してもらって当然」という横柄な態度である場合も少なくない
すごおく同意。
>のでdyslexiaと言われると「本当かいな?」とまず疑ってかかります
すっごく、すごおく同意。そういうものが確かに存在することはわかったと。でも表面的な自己診断的な言葉だけでは信じません。
Commented by uk_alien at 2006-05-15 17:33
■ leira-londonさん、なぜUKにそんなに多いのでしょうね。貧富の差が関係するのでしょうか。そして移民の問題も?3Rはどこへ行っちゃったんでしょう?不思議です。
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by uk_alien | 2006-05-14 06:31 | english | Comments(12)

カメラ小僧のイギリス帰化人。愛機はライカMモノクローム。はたと思い立って始めた大人ピアノ初心者で目下楽しくて仕方がないピアノ練習と音楽理論の勉強をブログに綴る日々 ー London UK


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