効率的な練習を心がける姿勢

数週間前に「経過良好。来週終わらせるから」と先生に言い渡されたテクニカルスタディーのHeller Op.47 No.1。

予想に違わず総崩れ状態の演奏となり、まだ終わらせる状態ではないと判明。いつもいつも本当に同じパターン。

たったの5bpmくらいのスピードアップ。その時点では殆ど仕上がり状態になっているのに「次で終わり」と言い渡されたその一週間後にコーディネーションからアーティキュレーション、タイミングまで全部が全部、どうしちゃったの?というくらいに崩れる。

もう心の中では終了状態になってしまって、曲に対する愛着やイメージ・情熱が失われてしまうという心理的な問題なのか、最後の最後の仕上げ方に問題があるのか、季節が変わって身体が重い通りに動かなくなるのか、それともこの土壇場段階で全部の問題点が露わになるというのはよくあることなのか...、私の周りにはピアノを習っている人がいないのでわからない。

ともあれ。隠れていた問題点が浮き彫りになっているのは事実。直していかなければいけない。

先生によると、私は性格上頑張り過ぎてしまって「効果のない非効率的な練習」を繰り返す癖がまだ抜けていないのだそうだ。

  • どこが問題なのかを聞き分けピンポイントで指摘出来る能力
  • 何が原因なのかを見極める能力
  • どうやって直すのが一番効果的なのかを考えられる能力と経験
  • その練習に効率的に時間を使おうとするマインドセット

こうした能力を徐々に自分の中に育んでいくことが何より重要、と諭される。

例えばこのHellerの曲↓に関しては、私は曲の最後でスケールを左右両手で弾くセクションのコーディネーションが悪い。



この「コーディネーションが悪い」という一括りの問題を細かく分析していくと...

  1. 【問題点】スケールに入る直前の二小節の間に既に少し遅れる傾向がある(0:57)⇨【解決策】そこだけに集中して徹底してビートに乗る練習をする=各ビート毎に止めて左右同時にかっちりタイミングよく合っているかチェックする
  2. 【問題点】ポジションチェンジで次のポジションを掴むタイミングが遅い(0:31)⇨【解決策】ポジションチェンジ前と後の二音だけから練習を始め、前後に一音ずつ徐々に足して練習する
  3. 【問題点】ポジションチェンジ後、左手の5、4、3番の指が鍵盤を離れず、アーティキュレーションが悪くなってタイミングが崩れる(1:04)⇨【解決策】各手4番にアクセント置いて片手練習(0:23)、両手を合わせた段階で左右同時に合わさる3番の指を意識してコーディネーションを改善する

などなど。

「スケール部分が揃わない」と嘆いてセクションの始めから何度も何度も同じ部分を繰り返していたら、揃わない原因を作っている要素がが定着してしまう。(←確かにやってる)

そうではなく、最初はぎこちなくとも問題のある部分をだけをピンポイントにゆっくり練習し始め徐々にスピードを上げていく。しかも一度直ったからといって安心してしまうのではなく、このピンポイント練習を毎日短時間繰り返すことで効果が上る、のだそうだ。(げ、そうなのか。「丁寧に直したのに3日後にまただめになったー」と投げやりになりがちだった私。)

「この曲について言えば、毎日15分で十分。それ以上行う必要はなし。目くら練習を何度も繰り返して腱や筋を痛めてしまうよりよっぽど効率的。」

耳が痛い〜。

救いなのは、最近は頭の中のネガティブな声に付き合うことが徐々に減ってきたことか。ああだこうだと勘ぐるより出来ないんだから出来るようになるための具体的な策を練ってそれに集中すればいい。

そう言えば最近読んだフィジオセラピーの本に、慢性の痛みに悩む体の部位の改善のためにはポジティブな言語を使ったフレーミングがとても重要な役割を果たすと書いてあったっけ。ピアノの先生も同じようなことを言っていた。

よし、I am playing the piano better and better every day...と言葉に出して唱えるとするか。(単純)

そしてきちんと頭を使った効率的な練習方法にシフトしていこうと思う。

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by uk_alien | 2018-12-01 02:24 | Videos ピアノ練習動画 | Comments(0)

カメラ小僧のイギリス帰化人。愛機はライカMモノクローム。はたと思い立って始めた大人ピアノ初心者で目下楽しくて仕方がないピアノ練習と音楽理論の勉強をブログに綴る日々 ー London UK


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