郵便局で

コースが終わったら絶対amazon.co.ukで売ってやる、と思って一切書き込みをせずにきれいに使ったProficiencyの教科書が結構な値段で売れた。わーい。

早速発送のため、近所の雑貨屋の中に入っている郵便局に行って、80代くらいのちっちゃいおばあさんの後ろに並んだ。

番が来て、彼女は年金の受け取りだか、貯金の引出しだかをしている。郵便局の女の子に、「はいはい、いつものね。あら、髪を切ったの?」ときかれ、大きな声で「そうなのよ、こないだね。もう長くしておく歳じゃないからね」と答え、「仕事はもうなれた?」とききかえす。

「もう、すっかりなれたわよ」「お母さんは元気?」「お母さんはすぐそこで仕事してる、ほら」「あらほんとうだ、それじゃあまたね」

気をつけて財布をバッグにしまい、おばあさんはカートを引きながらゆっくり去っていった。

多くの郵便局が閉鎖されつつあるこのご時世で、この郵便局はとりあえず、いつもすれすれのところで生き残っている。

「田舎では郵便局はコミュニティーの中で重要な役割を果たす...」「80歳のお年寄りにインターネットで切手を買ったり、ネットバンキングをさせるのは酷...」という議論に対し、「やはり時代の変化に犠牲はつきもの」「経営が成り立たない郵便局を維持しておけない」という議論。

どっちもどっちだけれど、実際この会話を耳にして、日々、なんとなくの喪失感はあっても何を失っているのかがはっきり見えないまま普通に生活を送る中、失っているものそのものを見てしまったような、そんな気分になった。
[PR]
Commented by ihoko at 2007-10-19 14:19 x
この田舎に来て・・無くしつつあるものの実態を毎日目にしている私です。本当に・・なくしていいものとなくしてはいけないものをちゃんとわかる政治家は世の中にはいないのだろうか?
Commented by H i at 2007-10-22 03:46 x
私の働くホスピスのある村の郵便局もまさにこんな感じです。
小さな雑貨屋の片隅にあるカウンターが郵便局で、おじいさんおばあさんがのんびり会話しながら用事を済ませています。
なんだかほほえましいなあ・・・と思いつつ眺めてます
Commented by uk_alien at 2007-11-10 18:57
■ ihokoさん、なくしてはいけないものがわかる人は政治家にはならないんですよ、きっと。ふぅ。
Commented by uk_alien at 2007-11-10 18:59
■ H iさん、私もそういう老後を送りたかったのだけれど...。最近ラジオで高齢の人向けのFacebookの話をしていました。うーーん、味気ないですよね...でもそうなっていくんでしょうか。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by uk_alien | 2007-10-19 00:14 | just a thought | Comments(4)

カメラ小僧のイギリス帰化人。愛機はライカMモノクローム。はたと思い立って始めた大人ピアノ初心者で目下楽しくて仕方がないピアノ練習と音楽理論の勉強をブログに綴る日々 ー London UK


by uk_alien
プロフィールを見る