想い出の品

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私はコレで英語を学びました、みたいな記事をよく見かける。私の場合の「コレ」は暗室入門本。一人でもくもくと辞書を引き引き理解して、WimbledonからNorth Circularを通ってFinchleyのRK Photography(今でもあるらしい)へ通い片言英語で暗室器材を集めた。

当時は今と違い、candid photographyとよばれる、いわゆるスナップ写真ばかりを撮っていた。バルクフィルムから巻いたフィルムが撮影し終わると、リールに巻きつけ現像タンクに入れる。即席ダークルームのお風呂場に、器材や薬品を準備し、ストップウォッチとタイムシートを交互ににらみながら現像。ほこりがつかないように乾かしたらコンタクトシートを焼いてどのショットを焼くか選ぶ。コントラストを決めて引き伸ばし機で拡大・焼付け。

現像液に浸してイメージがゆっくり現れてきたときの感動は今でも忘れられない。自分がシャッターを切った動機がそのまま写真に現れているときは最高に興奮する。でも拡大してピントが合ってないことがわかるとがっかり。

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一年の滞在の後、日本へ帰国という段になってもこれらの器材はどうしても手放せず、引き伸ばし機からプラスチックトレーまで全て日本に持ち帰った。その後再び渡英、永住と決まったときも、やはりどうしても手放すことは出来ず、嫁入り道具として持参した。

今でもこれらは我家の屋根裏にひっそり眠っている。

ちなみに何を隠そう、我家の旦那も実は暗室小僧だったらしく、一緒になった当時、引き伸ばし機から何から全てを持っていた。2セット、というのはいくらなんでも多すぎる、質の低いものを処分しよう、とお互いの器材を比べたところ、殆どの旦那の器材は私が集めたものより質が悪く(私よりはるかに金持ちだったくせに)、彼の思い出の品はあえなく処分となった。

ひどい妻だ。
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Commented by hiroex at 2007-12-01 16:48 x
いつも写真きれいだなーとこのブログを拝見していたのですが、暗室なんて本格的に写真をされていたのですね。
猫に小判で最近よいカメラを買った私ですが、まだまだ道のりは遠そうです。なにかよい入門書ありますかね?
Commented by uk_alien at 2007-12-03 05:06
■ hiroexさん、よいカメラはよいですよね。猫に小判といいますが、なんといおうと小判を持った人の勝ちです 笑。
今週末にライカを見せてもらいにいったらショップの若いお兄さんの方が夢中になっちゃって、全然触らせてくれないんですよ 笑。その気持ちわかるわ~、と思いながらじっとこらえてました。Summilux 35mm f/2.0付でLeica M8を触らせてもらったんですが...「重くて手に合わないし、思ったよりピントがあわせづらいし、ファインダー内がSLRと違いすぎるし」という15年前のLeica M6と同じ印象を期待していたのだけれど、実際手にしてみて...「そう、これが私の好みなのよね」と思った自分にあせりました。うーん、どうしよう。買えないっちゅーに。
私はフィルム時代の本しか持っていなかったのでロンドンへ出たついでにPiccadillyのWaterstonesへのぞきに行ってきました。今は結構デジカメのknowhow本が揃いましたよね。月並みのアドバイスですが、ぱらぱら見てこれはよさそう、と思う本を買われて、ご自分のペースでご自身のお好きなものを撮られていくのが一番だと思いますよ。
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by uk_alien | 2007-11-30 06:08 | photography | Comments(2)

London, UK


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