屋外の楽しみ方

f0045624_325506.jpg


屋外で食事をとる、という行為がどんなに素晴らしいものであったか、ということを忘れて久かった。イギリスの昨年の天候は、それはそれは悲惨で、夏は存在しなかったに等しい。

今年はおかげさまで比較的よい天候に恵まれている。質の良い魚をシンプルに料理し、有機野菜のサラダをたっぷり添えて、グラスワインを味わいながら、満開のバラや、その向こうの木々が風になびくのを眺めていると、なんとも贅沢な気分になる。

今回のホリデーで借りたコテッジには、庭もテラスもなく、苦肉の策で玄関前のスペースに蚤の市で買ったテーブルと椅子を持ち出し、にわかテラスをこしらえた。朝はそこで買いたてのクロワッサンとコーヒーを楽しみ、午後は冷えたロゼを、更に何時間にも及ぶランチ/サパーもやっぱりこのスペースで。

f0045624_3264453.jpg


リネンを取替えに来たオーナーが、ロゼを楽しむ私達を路地から見上げて、「ああ、そう。私も全く同じことをしたものだわ。ここに7年間もすんでいたんですもの!」と懐かしげに目を細めて歓喜の声をあげた。

こうした、maison de villageに典型的な、プライバシーをかなぐり捨てた屋外の楽しみ方はそれなりに味わいがある。しかし、二週間後に我家にもどり、自分たちの庭の植物や空間を再体験したとき、改めてプライベートガーデンのありがたみをしみじみと感じた。

f0045624_3274362.jpg


私達には、そうした空間が空気と同じくらい大事な存在なんだと心から思った。
[PR]
Commented by ihoko at 2008-07-02 15:27 x
本当に・・・これってものすごく大切なことなんですよね。
実感で、わかります。
トトロ村、みんな裏庭があるのに・・・わざわざ表に椅子を出してそこで涼んでいるんです。理解不可能。家はテラスとサンルームしかないですが、そういうプライベート空間(野外)で食事をしたり本を読むことが夏の醍醐味なのに・・イタリア人と私は対極にあるようです。
Commented by hiroex at 2008-07-02 16:35 x
田舎に住んでこそ近くにあるはずの庭付き生活なのに、イギリスの田舎の我が家はフラット暮らし。今年になって日光の降り注ぐ夏を初めてしって「あぁ、家選びしくじったかも…」と後悔してます。
今プライベートガーデンでゆっくりお茶を楽しまれているということは隣家とのトラブルは収束にむかっているのですね。お疲れ様でした。
Commented by uk_alien at 2008-07-03 02:03
■ ihokoさん、多分ihokoさんのお宅はこんな感じだろうと想像しておりました。
この、表で涼む文化は異種独特なものがありますよね。コミュニティスピリットが残っているということなのでしょうか。社交好きなのか、詮索好きなのか....。
Commented by uk_alien at 2008-07-03 02:08
■ hiroexさん、旅行がお好きなのであれば、フラットで正解ですよ。もし落ち着かれるのであれば家や庭はいいですが、やはり掃除や手入れが大変です...。
隣家とのいざこざ、落ち着きましたよ。警察にもしっかり届けましたが。彼らはいつものペースにもどり、キ印の奥さんの方はビキニ姿で庭をうろうろしてはセルライトでぶくぶくになった醜い太ももの裏をちらつかせ、わざわざ庭に受話器を持ち出して大きな声で電話しています。これを完全に無視できるようになったら悟りがひらけるかな...と思っています 笑。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by uk_alien | 2008-07-02 03:42 | holiday | Comments(4)

London, UK


by uk_alien
プロフィールを見る
画像一覧