Marchés en Provence

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プロバンスのマーケットは何度行っても飽きない。

メジャーなマーケットでは大抵おなじみのベンダーがいい場所を陣取っているので、どこのマーケットも同じかと思いきや、何度も通っていると、同じような商品でも(特に食べ物は)店によって味や質に格段の差があることに気付く。

これまでの経験上、Lourmarinのマーケットは「美味しい」(笑)。Bonnieuxからの峠を越えて車を停め、マーケットに進み入る最初の通りの中ほど右手に位置する、典型的なプロバンス親父と若い男性のコンビによって売られているチキン(ここではポークも売っていて、よくあるグレービーに浸った野菜などはつけていない)、この通りを過ぎてひらけたあたりの正面右側で売られているパン屋のパン、その先左手の階段を登らずに少し行ったところ右側で陽気なラテン系のベンダーに売られている一見ピザのようなタルトのようなペイストリー(ものすごく美味しい)、...もうこれらと冷えたロゼがあったらあなたのホリデーはいうことなし。

「建設現場」の騒音とミストラルを避けてRoussillonへ行くと、アート&クラフトの小さなマーケットが開かれていた。と、3年前に買ったオリーブオイルの入れ替えボトルと同じものを売ってるベンダーがいる。そろいでビネガーのボトルも買おう、ということでおじさんに「これくださいな」と微笑みかけ、「3年前にオリーブオイルのボトルを買ったんだ」というと、「Gordesだろう」、というので「違う、St Remeyで買ったんだうよ」といったら「それは私達だよ、私達から買ったんだよ!」と話が盛り上がった。「実はそのオリーブオイルのボトルのキャップをなくしてしまったんだ」というと、奥さんがストールの裏からごそごそと小さなキャップを取り出し「なくしちゃだめよ」といって手渡してくれた。

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マーケットはゲストステイタスで場所代さえ出せば誰でも出せるのだそうだ。ただし、レギュラーとしての場所を強固なコネなくして確保するためには石の上にも...10年、はかかるらしい。

しかも、出店者同士のジェラシーは半端なものではなく、リュベロンで一番大きなマーケットで当時警察沙汰にまで発展したいやがらせの被害者によると、他のベンダーと似たような品揃えでマーケットへの新規参入を試みたり、コネを利用していい場所に店を構るならば、象に踏まれても折れない腕っ節を持つか、なまじのいびりじゃへこたれない鋼の神経を持ち合わせる必要がある、のだそうだ。彼女は後者。「私が女だからか、外人だからだったのか...。皆、自分の商品を売ることだけに専念すればいいのに」、と彼女はいう。

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また、「マーケットでは少し注意が必要」と彼女は忠告してくれた。値段の出ていない、チーズやオリーブ、オリーブをベースにしたtapenadeなどの秤り売りには要注意。旅行者を狙って無謀な値段を押し付けるベンダーも結構いるのだそうだ。試食で気に入って、じゃあ、これくらいと、7ユーロくらいの買い物のつもりが「はい、70ユーロです」なんてことになりかねない。この段階でNon!という自由は購入者にあるのだから、「それは高いな、だったらいらない」といえる(もしくはジェスチャーで伝える)心構えを持つか、最初に、「7ユーロくらいだったらどれくらいの量?」とあらかじめ聞けるくらいの語学力を用意してから量り売りに立ち向かった方がいい、とのこと。「たかがオリーブやtapenadeなんかに70ユーロ、100ユーロって...それじゃファミリーの一週間分のスーパーでの買い物じゃない。不正直な商売にもほどがわるわ。私は絶対そういうことはしないの」

はい。最初に出向いたGordesのマーケットでチーズ屋に20ユーロ分のチーズを買わされたまぬけな旅行者の典型は何をかくそう私達。試食したバッファローチーズがとても美味しくて、ふいをつかれてしまった...。くっそー。

皆さん、気をつけませう。
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Commented at 2008-07-03 07:14 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ihoko at 2008-07-03 15:17 x
・・・フランス人もやはりラテン系。ぼったくりはイタリアだけじゃないのね・・と思いましたわ。
イタリアも市場が盛んですけれど・・やはり生存競争は激しそうです。ところで・・本日のお写真、上2枚はまるで家の近所。一番下のお写真は、この村の一番古い地区の城壁の中かと思うほど雰囲気が似ています。
Commented by uk_alien at 2008-07-04 04:18
■ 隠しコメントさん、こんにちは!そちらは天気がよくなさそうですね。イギリスは...まあまあというところでしょうか。
南仏はこっちのほうと比べると気候も文化も異なるので「外国」っていう感じがしてわくわく度が増します。よくよく考えるとイギリスも私にとっては外国なのに...と思うのですが...笑。ま、それだけアットホーム度が増しているということにしておこうと思います。また是非近況をお知らせくださいね。そちらの(そしてイギリス南東部の)天気がよくなることを祈っております。
Commented by uk_alien at 2008-07-04 04:21
■ ihokoさん、イタリアのぼったくりに比べたらプロバンスのマーケットなんて比較にならないような気がします。
これらの写真がご近所にそっくり...ということは...ものすごくいいところに住んでいらっしゃるということですよね。暑そうですが....。
プロバンスで知り合った方が、南仏はそれでもレストランで失敗する可能性があるけど、タスカニーあたりはもうどこに行っても美味しい...といっていました。隣の芝生なのかもしれませんが、そちらの評判は南仏でも高そうですよ。
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by uk_alien | 2008-07-03 01:52 | holiday | Comments(4)

カメラ小僧のイギリス帰化人。愛機はライカMモノクローム。はたと思い立って始めた大人ピアノ初心者で目下楽しくて仕方がないピアノ練習と音楽理論の勉強をブログに綴る日々 ー London UK


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