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カテゴリ:misfortune( 35 )

家電の悲劇



イギリスで家電を購入しなければならないとき、日本が恋しくならない人は少ないと思う。第二次産業をとうの昔にうっちゃった国、だからすべて輸入品。

日本の家電はまず売っていないから(なんでだろう?)とりあえずある程度の質の製品を求めるならドイツ産ということになるのだが、ドイツの家電は、とても高い。

数年前に冷蔵庫と洗濯機をMieleに買い換えたときに目玉が飛び出たのだが、今年になってオーブンを買い換えなければならなくなった。悲しい。で、どうせ買うなら消費税が17.5%に戻る前の今年中に買ってしまいたいのだが、どれにするか決められない。

どうしよう。

ネットで情報を仕入れ、やっぱりドイツ産だよなと思いつつも、Mieleのオーブンのプライスタッグは800ポンド。沈黙。ワンランク下げて、BoschかNeffにしようと思うのだが、これまたどちらがよいのかわからない。You get what you pay forという一般常識に従って涙をのむか、もっと財布と相談するか。

で、ふと思ったのは、たとえばハイファイを買うのにSonyかPanasonicかSanyoか等々、と迷ったときに、なんとなく日本人ならpros and consがいえるような気がして、ならばドイツ人に聞け、というシンプルな発想で人生暦80年のドイツ出身の婦人に意見を求めた。主観が入るのは当たり前だけど、ここまでくるともうわらにもすがりつく思い。

「妹がMieleのオーブンを使っているけど、とても不満がっている。感覚としてNeffはBoschの安いバージョンというイメージだけど、最近新しくした自分のキッチンにはNeffのオーブンが組み込まれていて、目下それにはたいそう満足している。でもチョイスがあるなら私はBoschね」

というお答え。ちなみに中道派の義理ママの一押しもBosch。

あとは旦那に決めさせることにした。オーブンを使う率は彼の方が高い。それでも500-600ポンドの出費になりそうだ。痛い。とても痛い。
by uk_alien | 2009-12-27 22:51 | misfortune | Comments(7)

運の悪い奴ら

ある日、会社からの帰り。信号で停車すると、後ろにいたバンがごつんと当たってきた。

「まじかい、新車なのに」と思い、後ろを振り向くと、いかにも頭の悪そうな白人女が運転席に座っている。脇に寄せるようにジェスチャーをし、先に道路脇に停車すると、その女はそのままとんずらしてしまった。

アホだな、私。こういう場合は後の車がつかえようが、そのまま道路のど真ん中で停車して登録番号、名前、住所、電話番号、保険詳細を聞き取らなければいけないのか。

帰ってからリアバンパーとハッチバックドアを見てみると、傷もへこみもない。頭にくるケースだが、世の中いい人ばかりではない。これを教訓としよう、と思って忘れることにした。

さて、先週の土曜。床屋から帰ってきた旦那を見ると、全身に怒気が漂っている。立体駐車場を出るのに列に並んでいた際、「4x4のど阿呆ドライバー」が、彼の前にいた「f'ngブラックビッチ」がリバースしてきたたためパニくり、結構な勢いでリバースしその後ろで停止していた旦那のマイクラに思いっきり突き当たったらしい。マイクラの鼻面はパグ状態と化している。相手の4x4はスペアタイヤカバーに傷がついた程度。

必要な相手の詳細は聴き取ってきたとのことで、早速保険会社にクレームの報告をした。

2日後、保険会社から旦那に連絡が入った。「相手はあなたが後ろから突っ込んだと言っており、あなたの責任だと主張しています。彼の車にダメージはまったくなく、従って保険会社にクレームするつもりはないとのことです」

爆発寸前の圧力釜状態で会社から帰宅した旦那。私たちのポジションをもう少し明確に把握するため、もう一度保険会社に電話をかけてもらい、こういう場合専門家が事故車を点検するのかどうか確認してもらった。保険会社ははっきりは言わないがどうやらそこまではしない様子。ま、マイクラのパグ顔を直す程度なら保険会社にとっては大した負担ではない。専門家を雇うまでもないのだろう。それに、目撃者の詳細もとれていないし、駐車場のCCTVも大抵こういう場合はカメラ位置が悪く役立たずだろうから、おそらくは50-50の責任になるに違いない。被害者である我々は泣き寝入り、210ポンドのExcessを支払い、昨年の事故のクレームに重ねてのクレームでノンクレームプロテクションを失い、次回のプレミアムがどかんと値上がるという状況だろうか。おー、でぃあ。運が悪い。

圧力がまったく抜けない状態の旦那に、彼の会社のベネフィットの一つである法律相談ラインに電話をかけるよう勧めた。保険会社同士の判断が私たちにとって納得のいくものでなかった場合、とれる可能性のあるステップを知っておくのは悪いことではない。

驚いたことに、夜の8時を回っているというのに電話は当直の弁護士に繋がれた。とてもいい感じの女性だったらしい。状況を説明すると、どうやら50-50に落ち着くという線は現実的なものらしく、しかしながら、50-50というのは、「いかなる損害も保険会社同士が50-50で負担する」ということで、つまり4x4の運転手にとってはいくら「自分の車にはダメージがないからクレームは起こさない」と言い張っても本件は否応なしにクレーム扱いになり、従って彼のノンクレームプロテクション/次回のプレミアムに大きく影響することになる。

旦那の声がいきなり明るくなり、スチームがみるみる抜けていくのが手に取るようにわかった。電話をかける前には血管が切れる勢いだった怒りとストレスが、電話を切った後には見違えるようにやわらいでいる。「At least he can't get away with it.」

最悪な事態になってもとりあえずは狂犬にかまれたと思ってあきらめられるレベルにこぎつけた。以前から役にたつのかと懐疑的に捕らえていたこの相談サービス。確かに、いかなる理由であれ社員がストレスのピークにあるとき、カスタマーサービスの訓練を受けた弁護士のヘルプやアドバイスを受けられれば、当人はもとより、回りまわって会社にとってもベネフィットがあるわけだ。ふーん、納得。

それにしても、自分の利益のために他人を犠牲にするのを全くいとわない連中というのは思ったより巷をうようよしているに違いない。

くわばら、くわばら。
by uk_alien | 2009-03-19 06:16 | misfortune | Comments(6)

カラフルな人生

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私は結構冬の風邪菌に対抗することができる。ほとんど意地の世界だけど。だからクリスマスあたりに高熱を出したり、咳きやくしゃみで周りから顰蹙を買うということはあまりない(胃バグは別として)。

しかし、毎年1月後半から2月いっぱいにかけて、まるで年越しの風邪菌との戦いでエネルギーがつきたかのごとく、これ、と明確に指摘できないウィルスに悩まされる。どうというわけではないが、体力的にlethargic/washed outになり、弱まっているところに腫れ物ができたり、持病の頭痛や首の痛みがひどくなってしまう。ま、痛み止めを使ったり、休み休み過ごしたりすることで、普通の人のふりをすることはできるのだけれど。

これに伴ってひどくなるのがsynesthesia、共感覚の症状。多分脳の各部署が受ける情報を総体的に解釈してバランスをとる部分の機能が体力の減退とともに弱まってしまうために起こるのだろう。普段は問題なくマネッジされている、言葉や数字の色、音、質感、重さ、意味合いの強度がほとんど同じレベルに近づいてしまい、とても、とても疲れる。

この混乱状態に伴って、普段無意識的に支えられている母国語と生活言語を隔てている壁が、体力が弱まることでもろくなり、更に状況を悪くする。

たとえば「CAT(キャット)」を聞いたり見たりしたときに、英語の「CAT」の意味とそれに関連した情報と、CATの綴りのそれぞれアルファベットが帯びる色合い(うす黄色、赤、黄土色)と、具合が悪いために聴覚能力が母国語の限られた'sound boxes'に逆戻りしてしまうためであろう、'C/K'の音からアルファベットのKの色とよく似た日本語の「かきくけこ」の(特に「かき」あたりからの)うすい黄緑が次々に認識され、少し遅れて「猫」という概念の記憶とその漢字からくる質感と色合い(黒と白と少し黄色)の情報が頭を席捲する...というか、手で色を触るような感じ。

これが、見たり聞いたりする数字や言葉全てに影響する。気が狂っていくような、知恵遅れになっていくような恐ろしさ。自分だけ、という思いが強まると悲しくなって泣いてしまう。

でも、これは多かれ少なかれ誰しもが持っているコンディション。
ネット時代の昨今、行き詰ったらRELIGION、ではなく、GOOGLE。

他にも結構いるじゃないの、と思うと安心するものだ。
by uk_alien | 2009-02-10 07:02 | misfortune | Comments(2)

ばいばいCS2



時々ふと、コンピューターにはある一定の年数が過ぎると壊れる、というプログラムが組まれているんじゃないかと疑う。

で、2004年に購入した私のSony Vaioがいかれた。立ち上げるときの「たんたんた~ら~ら~ん」というWindows XPのメロディートーンが、古臭い蓄音機のような音にかわり、まるで「I ... am ... dying ... so ...leave ... me ... alo ... oo.....ne」といっているようだ。

ウィルススキャンをかけようにもクリック一回のアクションに数分かかってしまうひどさなので、ここは一旦CドライブをワイプアウトしてXPと他のソフトウェアをインストールしなおすことにした。

OutlookのファイルとExplorerのFavouriteをDドライブに移す。アップデートにかかる手間隙を考えると気が遠いけど、ま、仕方ない。リカバリーとXPのインストール、基本的なソフトウェアのリインストールで4時間を費やす。

蘇生成功。



何かを失うことは覚悟していた。していたものの、Photoshop CS2が動かなくなることは覚悟していなかった。ファイルやプログラムはあるけれど、どうしても動いてくれない。で、結構あきらめのよい私はあきらめることにした。

ただし、年末にレンズ購入のために莫大な出費をしているのでとてもではないけれどCS4に5~600ポンドかける余裕はない。さらに、最低あと2年はこの「o」keyのなくなっている歯っ欠けSony Vaioを使いたし、そうなるとRAMのアップグレード制限の関係でCS4は(お金があって買えたとしても)使えない。

そこで、旦那のElements 6.0を「借りる」ことにした。Elementsといっても、バージョンは6.0、CSの2.0よりは使い勝手がいいんじゃないか...と期待していたら甘かった。そこここでちゃんと機能が制限されている。ま、アマチュアユースでその違いに500ポンドの差額を出すかどうかは別として。

使えないとなると、使っていた機能が恋しい...けれど、ここは我慢。
ということで、しばらくはElementsユーザー。
by uk_alien | 2009-02-06 05:03 | misfortune | Comments(0)

春、とびまして、秋冬

今年は夏は姿を見せず。

こさむい春から初夏が過ぎ、いまかいまかとイギリス国民総勢が期待を膨らませた7月8月はあえなく過ぎ、夏はついに来ず。

そして今は秋、しかも寒く湿った秋。

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土曜の朝、ほんのわずか姿を見せた太陽は以降ぶ厚い雲に覆われ、続くは雨、雨、雨。
僅かに残されたインディアンサマーへの期待もどうやらかなわないよう。

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皆にならって辛抱強く来年の夏を夢見よう。
by uk_alien | 2008-09-07 23:21 | misfortune | Comments(3)

On the bus

Using the public transport for commuting could be fairly unpleasant from time to time, but after my recent car accident and subsequent discovery of the pleasure of not having to drive whilst being able to read on the bus and the train, I have been positively putting up with it.

Everyday I encounter a type of behaviour that some people consider perfectly normal and others not so, especially on the bus.

Yesterday morning, I was immersing myself in the world of Bourne Identity (which is absolutely compelling!) when I realised my bus was not moving at all. I looked up, and saw a policeman coming to the bus driver. It seemed there had just been an accident, so we were to wait for our go for the impromptu traffic diversion.

As we moved a bit forward, the accident scene became clear. It was a head-on collision on the other side of the lane. Judging by the damage of the car fronts, they must have been at about 30-35 mph each. A man had been dragged out of his car and laid on the road, motionless with a portable oxygen mask on his face.

Various emotions were stirred up in me. Initially curiosity, soon taken over by fear, sympathy, worry etc. Then suddenly a young girl behind me uttered ‘Oh, my God!’ and instantly raised herself to walk towards the front of the bus, in order to have a better view, swinging her plump body and clothes which enwrapped it as well as her head, presumably to show modesty in accordance with to her religious belief.

Dismissing a stylish black woman who asked her to remain in her seat with a loud ‘NO. WHY?!’, the girl stood there and watched what was happening for about a good ten minutes. When our bus finally started to move, she came around towards where I was, still watching the busy accident scene intently through the windows so that she didn’t miss anything.

Since she was facing to me now, I had a better look of her face. The expression was of excitement, even joy and slight hint of concern. It looked exactly like a face of a four year old, but there wasn’t a mum who could teach her how to observe such a tragedy in a more humane manner.

Still, she was young, I thought. Perhaps around seventeen to nineteen. Manifestation of strong curiosity in a mindless and animalistic manner does not make one more ruthless than ignorant.

After passing the diversion, the prognosis of our bus journey seemed promising, yet I could not go back to the fictitious world of my book. The accident was too real. I started to feel sick and wondered whether it was me reliving my past, or the fact that the girl behind me was now able to even hum, loudly and off tune, with her curiosity well-satisfied by the unexpected drama on an otherwise boring commute.

Yak.
by uk_alien | 2008-09-06 16:49 | misfortune | Comments(1)

お役目、ごくろうさまです

日本にいる友人に久しぶりに電話をかけた。仕事も子育ても家庭も全てうまくいっていて最高なのだが、唯一つ問題があるという。

「お化けがついちゃってるのよ。それも沢山」

え?

体の調子がどうも悪く、いろいろ検査してみたけどどこも悪くない。そこで、鍼やら灸やらの東洋医学系の治療をしてくれるおじさんのところに行ってみたところ「あれまあ、いっぱいのっけてるね~」と指摘されたという。

ちなみに、私は人間には第六感というのはあるものだと思っている。子どもの頃はそれを当たり前のように受け入れて生活するが、歳を重ねるにつれそれは薄れて脇に追いやられる(もしくは意識的に追いやる)。しかし、そういう能力は人に指摘されることで再び意識上に浮上することが多いのではないだろうか。ちなみに私はそういう第六感は絶対に浮上させるつもりはないとかたく意を決している。

さて、この友人。今まで頭の中でしていた会話は、どうやら独り言ではなかったと気付き、そのうちに彼らとかなり明瞭な会話が出来るようになり、場合によっては顔形が見えるよになったらしい。また、面白いことにこれらのモノたちは彼女と会話をすることで気が済んですっとどこかに行ってしまうのだそうだ。

それでも最初は「一緒に死のうよ~」とか言われ続けてとり殺されちゃうんじゃないかと心配したそうだが、このおじさんによると性質の悪いモノは性質の悪い人にしか寄ってこないもので、彼女の場合、そういうものは絶対に寄ってこないから安心するようにと言われたそう。(それ以来、「死んで一緒にこっちにいようよ~」とかいう戯言にははっきり「やだよ!」と言い放てるようになったらしい。)また、そうしたカウンセリング(?)を次々にしてあげる(次から次にくるらしい)ことで彼女自身の魂が磨かれ、いずれ強くなってレベルアップし、そうなると、彼らが寄ってくることがなくなるという。

「それでもいつそのレベルアップがくるのかわかんないのよ~。明日かもしれないし、10年後かもしれないし。それまでコレが続くのかと思うとね~。慣れてきたけど、身体の調子を悪くさせられるのがいやで」とぼやく彼女。「昨日の男の人はさあ~、生前家族ともうまくいってなかった人でね、家族を残して死んでからも、もうさびしい、さびしいって言い続けてるのよ。で、近くに女の子と女の人がいたから、じゃあ、もうみんなで手をつないで、そしたらみんなさびしくないでしょう?っていったら本当にみんな手をつないでいなくなってくれたわ...」

「すごい、それはカスタマーサービスの上級テクニックだよ。大体さあ、現世でもあの世でもみんな一人で孤独に四苦八苦してるんだから、やっぱりその辺はしっかり自覚をもって自律しする努力をしなきゃいけないって、私だったら思っちゃうな。さびしいから泣きつくっていうのはちょっと身勝手だよね。でもGet a life!とはいえないしね。死んでるんだから」と私。

ちなみに、お盆というのは本当にそういう人口(?)が増えるそうで、それも古~い武士のような昔の人たちが「かえってくる」のよ、という。

うう~、知りたくない~。
by uk_alien | 2008-08-19 02:36 | misfortune | Comments(4)

不幸は突然やってくる

いずれは自分に起きるんじゃないかと思っていながら、自分だけは大丈夫、とたかをくくっていた。

が、ついに起こした、追突事故。

最近、ぬけきらない風邪のせいで頭がぼうっとして判断力が鈍っており、高速で車線変更をするときなどは普段よりも注意深くなっていた。

高速から逸れ、ジャンクションのラウンドアバウトに向かって降りる2車線のスリップロード。左側の車線が先頭でつまり気味だったため結構なスピードのまま右側の車線に移ろうとドアミラーをチェックした。車あり、行けない。前方に視線を戻し右の車をやりすごしてから再びドアミラーをチェック。ちっ、また別の車だ、行けない。再び前方に視線を戻すと、私の車の二~三倍の値段はしそうな車が目前に迫ってきた。

「You, stupid! Why aren't you moving?」

という誠に自分勝手な思考が頭をよぎり、頭よりも賢い右足が思い切りブレーキを踏みつけ、「Won't stop, too late, here we go!」のgoあたりでクラッシュの音とエアバッグとエアバッグの火薬の匂いが一面に広がった。

一瞬気が遠くなったが、被害者気分には文字通りひたれぬと気を取り直し、エアバッグを払いのけ、助手席側から外に出る。

私が激突した車のドライバーは40代くらいのプロフェッショナルな感じの白人女性。彼女は私が追突した勢いでその前の車に突っこんでいたのでそちらの様子を見に行く。その車にはお金持ちそうなアジア系のお母さんと二人のローティーンの息子たちが乗っていた。ナンバープレートを少し損傷した程度で母親も子ども達も全く無傷なようだ。とりあえず胸を撫で下ろす。「この子達をクリケットマッチに連れてかなきゃいけなくて、急いでるの。これ、レンタカーなのよ」

私は「すみません。警察に連絡します」と一言伝えて奇跡的に充電されていた携帯で999にダイヤルし、警察を頼んで場所と状況を説明した。オペレーターと話をしている間に、Traffic Control Officerの車がたまたま通りかかって停止する。それを伝えると、オペレーターは「それでは彼らに任せますので」といって電話を切った。そうか。こういう事故では警察は立ち会わないんだ。

オフィサーのアドバイスで車を安全な場所に移動し、私達はお互いに住所と電話番号、車の登録番号を交換、後で私の自動車保険の詳細を連絡することを約束した。

情報交換が終わり、ふと気付くとオフィサーはもういない。アジアンママもさっさとクリケットマッチへと行ってしまった。

「私、首が少し緊張しているわ。でもこういう事故の後だから当然よね。ミラーで見ていてあなたが止まるつもりがないってわかったのだけれど、どこにも逃げ場がなくって。でも誰にでもそういう瞬間ってあるものよ。これはカンパニーカーだし、保険も会社がかけているの。後は保険会社同士が全て片付けてくれるわ。あなた、大丈夫?暫く一緒にいてあげましょうか?」と私に向かって彼女はいう。

私が加害者なのに、なんでこの人はこんないい人でいてくれるんだろう...という思いと、No win, no feeのうたい文句が頭をかすめる。うう、心配は後にまわそう。

「大丈夫です。職場と主人に電話をして私も動きます」

ショック状態からとりあえず立ち直り、前がひしゃげているけれどまだなんとか動く車を運転し、主要幹線を離れてカントリーロードを使いながら自宅に戻った。職場から休みをもらい、保険会社に連絡し、二人の女性に保険の詳細をメールして指定ガレージに車を持っていく。

「完璧に廃車です」

ちーん。

うう。今年はどうもついてない。
厄年だろうか。
by uk_alien | 2008-07-22 02:45 | misfortune | Comments(9)

お決まりのボイラー故障

イギリスでは日本で人々が故障することなんか考えもしないものが、規則的に壊れる。

ボイラーもその一つ。「ボイラーが壊れたんだよね~。サービスマン呼んで、結局は新しいの買わなきゃいけなくてX千ポンドが飛んだよ」という話を何人の人から聞いたことか。今回は私の番(涙)。

前回の水道工のぼったくりの件でさんざんな思いをしたので、今回は故障が発覚した土曜の段階で月曜の午前中のアポをとった。だから今週末はセントラルヒーティングなし、お湯なし。寒いよ~。

先進国といわれるイギリスに住みながら、過去一年間でガス、水道、電気のそれぞれが少なくとも丸一日止まったという経験を全てした。そうして感じたのはやっぱり水道がなにより一番大事ということ。単に水が飲めない、料理が出来ないということだけではなく、洗う/きれいにするという行為には水は必ず必要なので、水道が止まると洗濯、お風呂、歯磨き、皿洗い等々が全て出来ず、トイレも使えない。うーん、あれはきつかった。

停電は全然へいちゃら。でも無意識に明かりをつけようとしたり、何かのスイッチを入れたりという自分が必ずいておかしい。便利な生活に慣れているのよね。

分厚い肌着の上下をしっかり着込み、毛布にくるまって目下タイプしているのだけれど、明日の朝シャワーを浴びれないから後でお湯を沢山沸かして髪の毛を洗わなくては。うーん、面倒。

希望的観測としては、月曜の午後には家はぽかぽか。
でもきっと懐には木枯らしが吹きすさんでいるに違いない... 泣
by uk_alien | 2008-01-28 04:07 | misfortune | Comments(12)

信用の問題

IDカードの話題が再び浮上した。

賛否両論いろいろあるだろうけど、私は未だに反対だ。政府関連機関のデータ管理に信用がおけないのは、Inland Revenueのディスク紛失やMoDのラップトップ紛失以降、誰しも同じだと思うが、私もこれが一番の理由。

こうした個人データを実際取り扱うのは比較的モラルの高い職員などではなく、よくてボトムクラスの公務員、そうでなければ経費削減のために役所に雇われたテンプや外注が主なのではと疑う。こうした人たちがどこまで個人に関するこれだけ纏まったセンシティブなデータを注意深く扱えるのか、経験上、正直言って私は全く信用がおけない。

更に、万一情報が流出した場合、そしてそれが妙に柔軟性のあるこのイギリスのシステムの中で不正に使用された場合、その責任、すなわち、その使用は本人が全く関知しない不正行為であることの発見、証明、被害の負担を個人が負わなければならないという可能性は、ある意味でテロの脅威よりも暗澹としていると思うのは私だけだろうか。

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先日新しい有効期限のクレジットカードを受け取り、その報告を指定の電話番号に電話して行った。その際に「少しあなたのセキュリティーに関する知識について質問があるから。ご自身のID盗難にあって不正使用を発見したら誰に報告しますか?警察には言いますか?XXという割合で人々がID盗難の被害に合っていることはご存知ですか?」、とはじまった内容は、ID盗難に関する情報提供や知識確認などでは全くなく、とどのつまり、「ID(クレジットカードの不正使用ではなくアイデンティティー)が不正使用された際、本人のクレジットへのダメージはとてつもなく大きいから、当社が提供するクレジット保険を買わないか」というものだった。

コールセンターのうるさいノイズに若い女性特有の早口でききとりにくいコールに真面目に答えていただけに、このsneakyなセールスの導入にむっときた。「今の時代はこんなに怖いから」と脅えさせて商品を売ろうというまさにTony Blair商法。

「あなたの言うポイントはよくわかるけど、私のファイナンスレベルで信用保険っていうのはスケールが違うと思う。近頃私のような人間でもそういうprotectionが必要になったという話はまだ耳にしない。何より私はそういう決断を電話の上でなど絶対にしないタイプだし、必要性を感じたら自分でリサーチして考えるから」といってやっと電話を終わらせた。

...うーん。考えれば考えるほどIDカードは作成したくない。

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IDカード申請の際には様々な個人情報を申請する必要があるらしいが、その一つに、過去に住んだ住所全てを申請するという義務があるらしく、不正確な申請は罰金の対象となるらしい。イギリス国内を頻繁に引越しされる方、今からきちんと記録されておいたほうがよいのかもしれない。

やだ、やだ。
by uk_alien | 2008-01-24 01:44 | misfortune | Comments(0)

カメラ小僧のイギリス帰化人。愛機はライカM10-P。はたと思い立って始めた大人ピアノ初心者で目下楽しくて仕方がないピアノ練習をブログに綴る日々 ー London UK


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