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カテゴリ:misfortune( 35 )

思わず、くらっ

今日、高速道路の速度制限が臨時で時速50マイルになっている。何だろうと思って電光掲示板を読んだら、

Animals on Road

とある。乗り入れたジャンクションから次のジャンクションまでずっとこのサインだったので、一体何がのしのし歩いているんだろう、とわくわくしてゆっくり走ったのだけれど、結局何も見当たらず、速度制限Endのサインにたどり着いた。

一体何だったんだろう?サイかな 笑。

さて、7月、水道のメインパイプの古いつなぎ部分が外れ、水道工を呼んだ。作業費用80ポンド/30分という料金で夜中さんざん居座られた挙句、結局「部品が合わない」とほざかれ、翌日新しい部品を買って来た彼は30分もしないうちに修理し、締めて料金は300ポンドだった...という記事を書いた。

「少なくとも直ったんだから...」と煮えたぎる怒りを鎮め、熱さがのど元を過ぎた先日、彼が直した新しい部品の繋ぎ部分から水が再び漏れ出した。

あ゛~

正気をとりもどしつつ、彼の領収書をファイルからとりだして見てみると、一回の仕事は百日間保証、とある。今はもう11月末で保証切れ。

ああ、目の焦点が遠くなる...。
by uk_alien | 2007-11-27 01:08 | misfortune | Comments(2)

オリエント家電王国

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日本を後にするということは、便利で気の利いた家電生活を後にするということ。(↑このこじんまりしたNationalの掃除機!美しい!)イギリスで家電の買い替えを徐々に迫られている今、改めてもの作りの国ともの作りははるか昔にあきらめた国のマーケットの違いに驚かされる。

数年前掃除機がいかれてDisonの掃除機を買ったときにも痛烈に感じた。一体なんだってたかが掃除機に280ポンドも払うんだ?しかもコンパクトに収納出来ない。イギリスは確かに土足のカーペットを隅から隅までパワフルに掃除しなくちゃいけないから畳やフローリングの日本とは要求されているものが違うのかもしれないけど...それにしてもでかくて不便。

現在冷蔵庫、洗濯機、オーブンと息切れ状態で使っていて、全てが一気に壊れる前に徐々に買い換えていかなければならないのだが、選択肢を考えるとちょっと気が思い。冷蔵庫とオーブンは置けるサイズが決まっているのでそれで大分選択肢は絞られるが、問題は洗濯機。

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同じようなサイズでピンからキリまである。洗濯機専門の修理屋さんのウェブサイト、Washer Helpを読むと、やはり製品としてはMiele(↑)が一番のようだけれど、「壊れにくい、修理の際も安心、容量6kg、タイマー機能、脱水スピード1400rpm」と、日本では当たり前か一昔前のスペックを手に入れるために700ポンドも800ポンド(14万円~16万円)というのは高すぎる。仕方がないから中道を行って、Boschか何かにするかな...。

ちなみにISE(Independent Service Engineering)というフリーの家電専門の修理屋さんが集まって作った無印良品のような洗濯機のCI555WHも面白いコンセプト。商品レビューの'Which'でも勧められている。それでも500ポンド(10万円)だから安くはない。

5~6万円で最新の洗濯機が買える日本が懐かしい...。
by uk_alien | 2007-11-14 03:23 | misfortune | Comments(7)

4度目の正直

この一年、スキンケアのトラブルが重なった。原材料のラノリン(羊の毛根の油で合わない人は合わない)に反応してるのかと思ったけれど、そうでもないらしい。ラノリンが入ってないものにも見事反応してしまった。

一度反応すると10日間くらいは、それはそれはひどい目にあう。冬が近づき、セントラルヒーティングとオフィスのエアコンの負担を肌にひしひしと感じるため、保湿力のあるスキンケアを探しているのだけれど、三度目の被害からやっと立ち直ったときには新しい商品を試す勇気はすっかりなえてしまった。

とりあえずネットで敏感肌用のスキンケアのブランドを調べてみる。コテッジインダストリーからプレミアブランドまでいろいろ。わざわざ送料を払ってアロエやら何やらを水に溶かして防腐剤を入れたようなローションは買っても仕方ないし、Lushをグレードアップしたようなオーガニックブランドもどんぐりの背比べでどれがいいのか今ひとつわからない。その上をいくexclusiveブランドはちょっと手が出ないし...。

いろいろネットを検索していたら日本のブランド、HABAに行き着いた。決して安くはないけれど、無香料・無添加というのがとっても魅力だし、根拠なくMade in Japanというのにも惹かれた(「風邪をひいたらチキンスープでなくおかゆ」という心理)。しかも、海外発送可。

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早速ネットで注文したら...一週間で届いた。すごい。
使い心地は...後ほどご報告。
(まだ使ってない。どきどき。また腫れあがったりして。4度目の正直 笑。)
by uk_alien | 2007-11-13 07:15 | misfortune | Comments(4)

何があっても手を出してはいけないもの

フランスを旅行中、携行したシャンプーをホテルに忘れ、仕方がないので次のホテルで備え付けのシャンプーを使ったら、とんでもないことになってしまった。髪の油分水分は全てなくなり手ざわりはもう自分の体の一部とは感じられないほど...ばりばり(泣)。友人に話したら「ホテルに置いてあるシャンプーはダメよ、手を出しちゃ。特に最近はボディーシャンプーと一緒くたになっててきついのよー」と諭される。時既に遅し。そりゃー、私だって普通は手を出さないけどさぁ...。

旅行から帰り、美容師さんに相談したら、ピュアココナッツオイルがお勧めという。あまり高いお金も出したくないし、どれがいいかな...いっそのこと100%のココナッツオイルを買うか...と迷っていたところ、たまたまケミストでこのシリーズを見つけた。

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ここのところスキントラブルが相次いでいたため警戒心が強くなっている私。とりあえずコンディショナー(1.99ポンド)だけ買って試してみた。シャンプー後、髪につけて1~2分おき、お湯で流すと普通の髪の毛の手触りがよみがえった。重すぎず軽すぎず、とりあえずは、ほっ。傷みやすい/傷んでいる髪の人にはお勧め。
by uk_alien | 2007-11-12 06:56 | misfortune | Comments(3)

科学の力

身なりを気にしない私は基礎化粧品も最低限。アロエや蜂蜜などを肌のコンディションと気分によって使い、他はスーパーで最低限のものを買って済ませている。

それでも去年の冬には、もうお歳だし、もちょっと科学的っぽくて値段の張る皺伸ばしモノを使った方がいいのかな...と思い、ちょうどローションも切れたことだしと、OlayのRegeneristを買ってみた。
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使い始めて暫くすると皮膚にかゆみや腫れの異常が出た。色黒で鋼の皮膚の私は単なる冬の寒さと風のせいだろうと考え、酢や重曹でかゆみをとめる一方、NHS Directのアドバイスに従い医薬用の保湿クリームを洗顔と保湿に使用して症状がなくなるのを待った。

念のためにOlayのローションの使用もずっとやめていたのだが、あれから約半年、せっかく20ポンドも出したんだから使わないと...と貧乏根性が鎌首をもたげた。で、再び使い始めて2日目、とんでもないことになってしまった。顔中がパンパンに腫れて目が半分しか開かない。「そうか、2月のwindburnはwindburnじゃなくてこのローションだったのね」と身をもって実証することに。腫れの次はごく小さな水泡に顔中が覆われ、その後にはかゆみを伴って皮膚が白く剥がれ落ちるという、もうフリーク状態。

前回直ったということは今回も直るはず。辛抱強く医薬用の保湿クリームを使い続け、更にアレルギー用の飲み薬を飲んで症状を抑え、2週間、やっともとに戻った。

この2週間ものすごい顔だったので、自分の肌をとりもどしたときには鏡を見てつくづく「なんて美しくすべすべ...まるで生まれ変わったよう」と実感、旦那にそう漏らすと、「THAT'S WHY it's called 'Regenerist'!」という返事。

人の苦労もしらんと。
by uk_alien | 2007-07-29 19:24 | misfortune | Comments(6)

プラマーな一夜

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停電と断水でどちらを選ぶか、と訊かれればまず間違いなく停電と答える。

夜間の水道工なんて絶対に見つからないし、翌日はフランスへの旅行前にわざわざウェールズから泊りがけでやってくる義兄の家族と義理ママを招いてのBBQを予定している。最悪べニューは義理ママの家に移せるが、水道工がいつ見つかるか=断水がどれくらい続くのかを考えると気が重い。expense...expense...EXPENSE...とう単語が頭にこだまし、かなりの絶望状態。

驚いたことに旦那が何件か近所の水道工に電話した後、その晩中に来てくれる水道工が見つかった。夜間作業費65ポンド/30分。とはいえ、こういう修理モノの場合、作業に来てもらえても、結局はいかほどか作業料をとられた挙句に「部品がないんだよね、とりあえず注文するからあさってね」というパターンが見えている(悲観的)。

水道工がやってくるはずの時間(21時)を少し回って電話が鳴った。訪問前の確認の電話かと思いきや...「やっぱり行けない」だと。

I knew it!と叫び続ける私を尻目に旦那は別のところをトライ。なんと、その人も現在の作業後に来れるという。オフシーズンでよかった。しかし夜間作業費80ポンド/30分。うう、さすがにものすごく高い...。「メインの接続が外れただけなら30分以内で直せる簡単な作業なはず」だといわれ、明日の予定もあるしで頼むことに。

夜中を過ぎてやっと到着した誠実そうな若い水道工。ユーティリティールームとバンを行き来しているような感じだが、一時間たってもなんの音沙汰もない。げ、これ以上居座られたら240ポンド...と心配しはじめたときにようやく彼が口にしたのは「もともとこのプラミングをした人がありあわせの部品を使って繋いだようで、僕の手持ちの部品じゃ合わないんだ」だと。

なに~?今更いうのかい、今更?!おとなしく作業してるから確実にやりとげると思っていたのに!

「なんとか水を確保できるようにしてみるから」と、まだ居座ってノコギリやら'はんだ'やらを使って作業をしている。夜も一時を回っているので旦那も水道工ももうろうとしているようだ。冗談じゃない。もうろう頭に大枚はたいて「また来ます」で返せるものか。

「部品は合わないといったのよね。で、既存の部分の部品もプラスチックだから本来そのままにしておくのは望ましくないともいったわよね。今日中に水が使えるように云々はもう忘れて、きちんと直すことは可能なわけ?可能ならどうすればいいわけ?」と私が詰め寄ると、朝一で水道工具の専門店によって、出来れば既存の部分に繋がる金属性の金具を、なければプラスチックの代替を手に入れその足で作業に来れるという。「そうしましょう」といってその水道工具の店の開店時間をネットで調べ、翌朝7時半ということで合意した。

翌朝彼は結局プラスチックの部品しか見つからなかったといって現れ、30分くらいで直して帰っていった。その朝の作業料はチャージされなかったものの、昨夜の作業料は240ポンド。それに材料費とVATが加わって300ポンド、チーン。

いい勉強になった。時間単位でチャージするワークマンには決して作業を丸投げして任せることはせず、最初の30分間のうちにこちらからしっかりコミュニケートして相手に作業を見極めさせなければいけないということか。

「水道関係はまずは元栓を締めて作業をするのが常識でしょう?」
「大体夜間のワークマンを頼むなんてばかったかいに決まってるじゃない。うちはそんなお金ぽんと出せるお金持ちじゃないのよ。BBQだって事情を話せば義理ママの家で出来たのに何で昨日中に直そうとするわけ?」
「全くどうしてイギリス人ってこうなの?一体何を考えて一時間作業してたのかしら。簡単に出来る作業が簡単に出来ないとわかった段階でなぜお客に余分にチャージする前に状況判断をしようと考えないのよ!アホじゃないの?!」

...理不尽と思いつつも、ひとしきり旦那に八つ当たりをして朦朧とした頭でBBQの支度をした。

幸いなことに天気も料理もゲストも最高で、とても楽しいファミリーBBQを過ごせたから...ま、いいとするか。
by uk_alien | 2007-07-28 00:41 | misfortune | Comments(6)

追い討ち

TVでグロスターやオックスフォードの洪水の様子が映し出される。家やビジネスが水びたしになった挙句に停電、断水。すこぶる不便に違いない。

我家も先日2回に渡って長い停電を経験し、現代生活がいかに便利なユーティリティーサービスに依存しているかを痛感した。電気がなければTVやDVDなどのエンターテイメントは勿論、お茶を入れるのにケトルが使えないし、ボイラーが使えないからシャワーも浴びれない...。

幸い我家はガスコンロなのでマッチを使ってコンロに火をつけてお湯を沸かし、TVが観れなくてもてあました暇は夜の9時の犬の散歩とロンドン版Monopolyで何とかしのぐことが出来た。

さて、先日の火曜はウェールズに住む義兄一家が泊まりにやって来る予定。昼間は義理ママも呼んでファミリーBBQ。週末で散らかった家を掃除し、タコやら海老やらを買い込んで、あとは明日を待つだけ...と一息ついた月曜の夕方、ふとユーティリティールームのメインの水道管からぽたぽた水が漏れているのに気がついた。接続部分が緩んでいるのかしら...と思ったがとりあえず旦那の帰りを待つことにした。

帰宅した旦那が「パイプレンチで締めてみて、駄目なら水道工探しだな...」といいながら締めにかかった途端、ゴン!という鈍い音とともにメインのパイプが外れた。すざまじい勢いでとんでもない量の水が噴出して来る。最悪のシナリオ。

旦那が元栓を締めるまでの約10秒間がゆっくりと流れた。キッチンとユーティリティールームの床のタイルがみるみる水につかり、ダイニングルームのオークフローリングを目指して突き進んでくる。Floor!! Wood floor!!と叫びながらタオルで堤防を作って必死に食い止めるが水の勢いが強く、押し戻しても波になって戻ってくる。

悪夢の10秒が過ぎ、なんとかキッチンとダイニングルームの境で水を食い止めた。長時間かけて床にたまった水をタオルとスポンジで吸い上げる。こうして、まるで水に沈むカントリーサイドに同調するかのように我家の断水状態がはじまった。
by uk_alien | 2007-07-26 17:39 | misfortune | Comments(6)

いけてない夏

どうも、ついていない。

地元のメジャーな道路の管轄がTFL(Transport For London)からローカルカウンシルに移った。それは知っていた。が、それと同時にその周辺の駐車制限と表示を瞬時に変えてしまうだろうなんてことは、物事がナメクジの速度で進むイギリスだけに全く予想していなかった。

で、銀行での用事を済ませるためいつも駐車する愛しいスペースに車を停めた。このスペースでは昨年12月に、駐車可能になる30分前に車を停めたのをCCTVでキャッチされ、TFLに罰金を支払った苦い思い出がある。

脇のポストにある表示で時間帯を再確認し、2軒の銀行で用事を済まして戻ると...ペナルティー通知がしっかりワイパーに挟まっている。開けて読むと、「7分間観察したけど、積み込み行為をしてなかったでしょう?だから50ポンド払ってね。かしこ。カウンシル」

呆然として道の表面の表示を見ると...なんとLoading Bayに変わっている。え?いつ変えたの?!地元住民に何も通知せずに一夜にして表示を変えちゃうわけ?で、飛んで火に入る車を影でじっと「観察」して、速攻でペナルティーチケットを挟み込んでまた隠れるわけ?

パーキングアテンダントが乱暴されるケースがあとを絶たず、また、あるカウンシルがパーキングアテンダントのHealth & Safetyを確約できないためにリクルートできない...なんてニュースを頻繁に耳にするにつけ、「なんて皆さん乱暴なのかしら...」と思っていたが、心から理解の域に達した。私がフーリガンマッチョだったら間違いなく隠れているパーキングアテンダントを探し出して首根っこつかんで怒鳴りつけるかぼこぼこにしていたに違いない。

無性に腹が立ったのと、同じ駐車スペースで計90ポンドの罰金をくらった事実があまりに非現実的/自分がアホに思えたのとで即刻家に帰って...さっさとネットでカウンシルに罰金を支払った。

complaint & dispute letterを書きたい!と心から思ったが80歳の年金暮らしかなんかでない限り(義理ママの友人ケース)まず駐禁のdisputeは絶対に勝てない。「標識・表示を微細に確認し、合法に運転/駐車するのがドライバーの義務」ということで、情状酌量の余地が多々あるケースでもjudicatorの裁量には任せられることはまずない。それに結局のところ、道路にでっかい字で書き足された「LOADING」に気を留めない私も私だ。

くー、それにしてもくやしい。
by uk_alien | 2007-07-25 23:02 | misfortune | Comments(2)

雨...そしてまた雨

大雨と洪水がこれでもかというほどにつづくイギリス。

我家はチョークベースの高地に建っているから洪水の被害はないとたかをくくっていた私たちだったが、先週末の雷と巨大な雹を伴う10分に一インチという大雨で、それがとんでもない勘違いだということがわかった。

セミを分かつ隣家に流れ込む水が我家の玄関前に押し寄せ、微妙な高さの関係で排水溝のある場所に流れずに留まってしまう。結局時間をかけて水は引けたが、もしあの勢いでもう10分降り続いていたら恐らく水は玄関に流れ込んでいたに違いない。

昨日の大雨で停電の中水の流れを再びじっくり観察し、結局は玄関側の隣家との境に防水のブロック塀を建てる必要があること、そして玄関側の雨樋のパイプ部分が地面に接する部分を直し、鉄網を入れopen drainageにする必要があることを確信した。コストを考えると頭が痛い。

ちょっと気が遠い。
by uk_alien | 2007-07-22 06:27 | misfortune | Comments(2)

ノックの音

仕事で出ていると気づかないが、家にいると意外に沢山の人にドアをノックされていることがわかる。

郵便屋さん、配送屋さん、不定期な電気やガスメーターのチェック、近所の人、自治会会費集め、チャリティー、セールスマン、地元保守党メンバー、政府の統計機関から委託されている調査員等々。

我家のスパイホールはちょっと高めにしつらえてあるから背伸びしてみるのが面倒くさいし、やっぱり半田舎だからそんなに危ない連中もうろつかない、ということで最初は怪訝だった私も、最近はすっかり安心してドアを開けるようになっていた。

笑ってしまうのは先日二軒隣のニワトリの飼い主がドアをノック。

「Could I borrow an onion, please?」

「たまねぎを借りる」という表現がおかしい。ちなみにこの人は私たちが引越して来る前に隣のビッチ(夫がビルダー)の庭に積んであった屋根瓦を「借りて」一悶着を起こし、近所のビッチ仲間からは「パイキー」と呼ばれている、「オルターナティブ」なファミリー。

「他のものは持ってってくれるなよな」と心でつぶやきながら、たまねぎ一個を渡した。彼は勿論それ以降借りたたまねぎを返してくれない。

さて、そんなご近所ドラマに見舞われているもんだから、昨日もノックの音になんの不信感も感じなかった。ただ、犬がかなり吠えていたので彼が玄関から外に出ないよう、めずらしくチェーンをかけてからドアを開けた。と、若い男性がいきなり名前を名乗りはじめ、IDカードをチェーンのかかったドアの隙間から私に差し出した。

ちょっと様子が変なので手にするのを一旦断り、私はどこの会社からの用向きなのかを訪ねた。それでもIDカードを押し付けようとする彼は受け取らない私に腹を立て、早口で会社名を名乗り、自分は警察から正式に個人の家を訪問する許可を得ているのだとまくしたてた。自分は17歳で真っ当な商品販売をしている。少なくとも商売のチャンスを与えてくれてもいいんじゃないかと。

かなりまじ切れしてるぞ、こいつ、と思った。「空き巣や強盗の方が手っ取り早いのにこのくそ寒い中歩き回って真っ当に商売しているんだぞ!何でみんな買ってくれないんだよ!」という理不尽だが感情的には理解できる青少年の怒りが、ただでさえ偏頭痛に苦しむ私の頭でエコーした。

穏便かつ早急な事態収拾の第一歩として私が、

I understand; but there are so many people who knock on the door and I'm just being catious here. Please understand.

というと'I understand that.'と応えた彼は手を外の玄関の柱にかけて足を交差し、'I'll tell you what'の姿勢に入った。お、まずい。ここは印象を残さずanonymousにフェードアウトするのが最善の策だ。根にもたれて戻ってこられたらたまったもんじゃない。

商売を投売り、腹立ち紛れに大仰な態度で何の商品があるのかをまくしたてている青年に静かに「I'm terribly sorry but I have to go.」と私が言うと彼もわれに返って「OK. Merry Christmas to you.」と言って去った。「To you, too.」

いいレッスンになった。スパイホール+チェーンという基本に立ち返ろう。
by uk_alien | 2006-12-20 18:32 | misfortune | Comments(6)

カメラ小僧のイギリス帰化人。愛機はライカM10-P。はたと思い立って始めた大人ピアノ初心者で目下楽しくて仕方がないピアノ練習をブログに綴る日々 ー London UK


by uk_alien
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