カテゴリ:Piano ピアノ( 14 )

フレーズの閉じ方 Burgmüller Op.100 No.10

レッスンでBurgmüller Op.100 No.10を弾いたら、いい感じにフレージングが出来ているけど閉じ方が重すぎる、と注意された。モーツアルトのようなラブリーな雰囲気を出すにはこの軽いフレージングオフが大事なのだそうだ。

「タイミングを遅らせないでゆっくりソフトにリリースしてクローズする」と美しく実演してくれる。

「はい、わかりました」と言ったはいいけれど、いつもながら家に帰っててんでやり方がわかっていないことに気づく。なんでもっとつっこんで聞かなかったんだろう。

困った時はグーグル。いくつかビデオを観てみる。「二音のフレージングであれば最初の音は長めに、二つ目は短く軽めに腕からリフトして次の音に沈み込む」とのこと。ふむふむ。

更にフレーズの閉じ方とはちょっと違うかもしれないけど、この人(↓)のモーツアルトピアノソナタの「短いフレーズの解釈の仕方」のデモを観ていたらとても感心してしまった。この微妙な違いを綺麗にデモンストレーション出来るってすごいなぁ。

下の画像リンクは最初から始まるけれど、モーツアルトのソナタのデモは9:53から始まる。



最初はK545第2楽章の出だしの例。
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デモ① 10:41(よくない例)Urtextのフレージングをそのままアップダウンの手首で弾くと滑らかさが出ない

かの時代はバイオリンの弓使いや吹奏楽器の吹き方に習ってピアノが演奏されたのでそれを理解した上で楽譜のフレージングを演奏するとこうなる:

デモ② 11:42 バイオリンの弓使いのアップダウンに習ってフレーズの間にほんの少しのギャップをおくが、全体としては繋がって纏まりのある弾き方

デモ③ 11:57 フレーズ内はレガートで弾いてフレーズの次にくる最初の音に吹奏楽器のアーティキュレーションの「t」子音を入れ込む、即ちごく小さなアクセントを置くようにする弾き方。

デモ④ 12:06上記のデモ③と比較して、この2小節全体を(短いフレーズで区切らずに)長いフレージングで一気に弾いた場合。少しロマンチックな雰囲気になるが曲に合い聞き手を納得させられる使い方であればこれもよしとする。

(↑このデモ④のロマンチックなフレージングオフ、Burgmüllerの練習曲に役立ちそうな気がする。)

次にK333の第1楽章の出だし。


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デモ① 12:44(よくない例)書いてあるフレージング通りに区切った場合

デモ② 12:51 フレーズの間に殆ど気づかないほどの短いギャップを入れ込んだ場合(言語で言ったら子音のように)

...といった感じ。

Mitsuko Uchidaのレコーディングを聴いていると彼女の美しいタッチとアーティキュレーションにうっとりさせられるけれど、このビデオを観て一体自分が何にうっとりしているのかちょっと見せてもらったような気がした。これらの理解が自分の演奏に繋がるかどうかは別問題だけど。笑

Heller Op.47 No.1でもフレーズの閉じ方が重いと指摘されたからちょっと注意して練習してみようと思う。

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by uk_alien | 2018-08-24 21:10 | Piano ピアノ | Comments(0)

ちょっと撃沈

「ピアノを弾く=音楽を奏でる」ことは「なんとなく綺麗に弾けること」とは一致しない。

そう頭では理解できても、やはりそこは初心者の性。何となく弾けただけで結構有頂天になってしまう。

そうしてレッスンに行くと案の定撃沈される。

Dario Marianelli - Dawn
  • 最初と最後は全く無視して早いアルペジオセクションに集中して時間をかけること。
  • 最初から弾くこと、通しで弾くことは心を鬼にして避けること。
  • ペダルは間違いも上手に隠してしまうので暫くはペダルを外してまずは確実にスコアを学ぶこと。(ペダルを入れる際は計画して必ずスコアにきちんと記入すること。何となく入れない)
  • 小さなチャンクに分けて確実に心地よく弾けるポイントをチェックし、逆に心地悪く失敗しやすい場所をスコアにまめにマークして更に更に細かくどこが心地悪いのかを分析、理解しクローズアップ練習てコンテクストに入れて広げていくこと。

Heller Op.47 No.1
  • 焦りすぎ。スピードを落としてアーティキュレーションを練習すること。
  • スピードより、ダイナミクスを重視してきちんと入れること。
  • 左側のページ:タイミングをきっちり学ぶため、左手の2音と右手の1音だけを通して練習すること
  • 左側のページ:最初のビート(左手のベース)と右手の2音目にウェイトをかけてテンポを保つ
  • 右側のページ:コードのスラースタカートが重すぎて短すぎるので、軽くして長くすること
  • 右側のページ:フレージングが入っていないのでコードは繋げない。

練習計画について
いくつかの曲の習得を同時進行させる際の練習計画は、それぞれのピースの進行具合とタスクの難易度を自分でしっかり分析してプライオリティーを立て時間を有効に割り当てること。
ピアノの前に座った段階で「今日は何をしようかなぁ」とぼんやり考えるのはすこぶる危険。しかも「どこが問題かちょっと考えようっと」とダラリンと最初から通しで弾く行為は「ランダムに街で見かけた知らない人と結婚する」ことに相当するくらいリスクが高く無意味な失敗を繰り返す元凶である。(こ、このねじり込むような比喩に息を飲む私。見透かされている、見透かされている....。)


ごもっともでございます。(ちんまり)

夏休み?

そんなときもあったなぁ。


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by uk_alien | 2018-08-16 06:04 | Piano ピアノ | Comments(0)

ばいばいBertini

ファーストビートに集中してたらセカンドビートの後が遅れる、緊張はまだとりきれない...

が、今日やっと先生の「ま、よしとしましょう」がもらえた。うう、嬉しい。頑張ったのでとても嬉しい。ばいばい、Bertini。

これでLisztのRomanceの左手スピードアップに集中できる。目標両手♩=70、なので片手で♩=100まで上げようとしているのだが...これもまた容易ではない。涙

今週末はイースター休暇で長いお休み。私たちはWalesに住む義理の兄夫婦の家に犬猫を連れて総出で泊まりに行く。ウォーキングホリデーだー!わーい。

彼の家には義理ママから譲り受けた古いイギリス製のピアノがあるので遊びに行くたびに弾かせてもらう。ハープのような、古い昔のピアノ音がして独特の味わいがある。

彼の息子達は一人はピアノも軽く弾きこなすプロの弾き語りギタリスト、もうひとりは仕事はファイナンス関係だがピアノグレード8の持ち主で目下Appassionataの第三楽章を独学で練習している輩。その中に混じるとしょぼーんと縮こまる私。

でもいいんだ。地道に頑張るんだもん。もん。もん。

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by uk_alien | 2018-03-27 03:21 | Piano ピアノ | Comments(0)

ピアノをできるだけ長く楽しむツールキット

私は小さい頃から緊張の塊。

柳も幽霊から抽象的なコンセプトまで何から何までが怖かった上に、周りの人たちと違うことを出来るだけ隠していくことにエネルギーを費やしたりして緊張状態が普通になってしまった。今から思えばみんながみんなそれぞれ違っていたのにね。

学生の頃友人に「樹木に例えるなら uk_alienは柿の木だね」と言われたっけ。言い得て妙。

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大人でも子供でもそういうタイプの人とそうでない人はパッキリ分かれるとピアノの先生は言う。

勿論どちらのタイプでもその人なりでいいのだろうけど、楽器を弾くとなると体の緊張が怪我に繋がるので注意が必要だ。頭をフル回転しながら理想の音楽を奏でるために体、主に上肢を動かすのだから誰でも肩、腕、手指が緊張してしまうのは当たり前だし、緊張しやすいタイプの人間なら尚更。しかも筋・骨格系が影響を受けやすい身体だともうダブルワミー。

ピアノを習い始める前から様々な理由でフローズンショルダー、バネ指、ゴルフ肘、テニス肘、関節炎を患ってきた。これでピアノなんか習っていけるのかとも思ったが、ある意味では逆に痛みに敏感に反応して対処するようになったので上手く体質と付き合えるようになったと思う。

で、そんな私の目下の「ピアノを出来るだけ長〜く弾いていこうね」中年版ツールキット。

その1 ピアノの先生←貴重な存在。私の手の緊張を指摘してくれ、ご自身の経験からの様々なアドバイスをしてくれる。あの小さくしなやかで緊張していない手から奏でられる美しい音を聞くと、身体を緊張させないでピアノを弾くことは「不可能ではない」と思える。

その2 ウォームアップ:British Association of Performing Arts Medicine(演劇・音楽・舞踏のプロ・セミプロ・プロになるために勉強中の学生達の健康を推進するイギリスの非営利団体)がウォームアップのための小さなリーフレットを出していて、ピアノを始めて以来レッスンでも自宅でも必ずこのウォームアップを行っている。→BAPAM Musician's Warm Up Leaflet
身体の状態によっては休憩中やクールダウンに再度行うと良いと言われているがやっていない 汗)

その3 タイマー:スマートフォンのタイマーを45分にセットし、それを超えて練習し続けることはしない。(...してしまうことも過去にあった。しかし、その代償はしっかり払わなければならない事を身を持って知ったので今はもうしない。)その後再び練習に戻る時間と体力があれば15分の休憩を入れる。2セット以上練習してもっと練習する時間と体力があったら、全く別の場所で全く違う事をして再び練習に戻る方が効率的、らしい。ちなみに脳の集中力は25分くらいが限界なんだそうで、それを賢く踏まえて効率的に練習しろと先生に言われているが、生来頭も効率も悪い私にはちょっと難しい。

その4 ネックウォーマー:冬場は特にお役立ち。電子レンジであっためられるタイプのもの。↓
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その5 マッサージオイル:寝る前やちょっとした休憩の合間に自分で腕、指、手をマッサージすると効果的。リラックスできる香りのロクシタンのマッサージオイルがおすすめ...う書こうとして...日本での値段をみて愕然とした。5600円。この値段なら絶対買わない。安価なお気に入りのオイルでどうぞ。

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その6 消炎効果のあるジェル:使わなくて済むのが一番なのだが、気温の低い日に部屋の温度に気づかずテクニカルの練習をして、夕飯作ってる時にシクシクと痛みがやってきて「うわー、やってもうたぁ」と思ったら私はVoltarol。イギリスでは普通にカウンターで買える↓
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その7 怪しいリハビリ道具①:以前肘の腱鞘炎を患った時のリハビリ道具で良いと思ったのはこの温泉街で売っていそうなマッサージの道具。要はプラスチックの棒にローラーが沢山付いているその名も The Stick。腕のマッサージに効果的。

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その8 怪しいリハビリ道具②:Thera-bandのFlexbar これも腱鞘炎を患った時に手に入れたもので日本のamazon.co.jpでも売っている。
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ちなみにその7と8はこの人↓のyoutubeのビデオを観て良さそうなので購入、地元のちゃんとした理学療法士さんの治療と同時進行して使用した。一生治らないと悲観していたのに治ったのでとても嬉しかった。この理学療法士さんがネックウォーマーと自分でするマッサージを勧めてくれ、それ以来これらを使ってなんとか上手く自分の体と付き合っている。




以上、こんな感じかな。ピアノ用ってわけではないけれど、緊張を解くのに時々20分くらいのヨガのDVDも使っている。

そう言えば、先日「ピアノの練習計画・記録」という記事で紹介した表。頑張って使っていて結構役に立っている。意欲的すぎて達成できない傾向があるのは変わっていない 笑。が、なんか記事にそう書いたらそれも普通だよな、と思えるようになって、その日中に出来なかったら計画を修正して、いつか無謀すぎない計画がきちんと立てられるようになると楽観できるようになった。

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by uk_alien | 2018-03-20 22:33 | Piano ピアノ | Comments(0)

"私は偉大なピアニストになっていたことでしょう"

“It’s a truth universally acknowledged, that a single man in possession of a good fortune, must be in want of a wife”

...というのは日本でいう「春は曙」や、「祇園精舎の鐘の音」、「月日は百代の過客にして」と同じくらい、地元イギリスでは知られたJane AustenのPride and Prejudice(高慢と偏見)の出だしだ。

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このお話の中で、お金と身分階級をしっかり兼ね備えた未亡人のLady Catherine de Burgh(Mr Darcyの叔母さん)がディナーの後の会話でこうのたまう。

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「There are few people in England, I suppose, who have more true enjoyment of music than myself, or a better natural taste. If I had ever learnt, I should have been a great proficient」(私ほど音楽をこよなく愛し、優れた鑑識力を生まれ持つ者はイングランドにはまずいないでしょう。もし私がピアノを習っていたならば習熟を遥かに極めるレベルに達していたはずです)

頭から花瓶の水をじゃーっとかけてやりたい衝動はさておき。(フィクションなんだから...)

彼女の経済力とコネクションがあればドイツかイタリアからいいチューターを雇えただろうし、いい音楽を生来聞き続け耳が肥えていただろうからとても上手に弾けるようになっていたのかもしれない。

でも、習ったことないからそういうことが言えるんだよね。お金があろうがなかろうが歳とって習い始める勇気がないからそう言うしかないんだよね。

そうしてDarcyの叔母さんを侮蔑しつつ、私は地味〜な練習に励むのである。

世界中の大人ピアノ初心者たち、頑張ろうね。😊

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by uk_alien | 2018-03-18 17:02 | Piano ピアノ | Comments(0)

ピアノの練習計画・記録

レッスンに向けての気の引き締め方が最近再び緩んでいると自覚。
(定期的に反省しては再び気が緩むというサイクルを繰り返している。)

先生に教わったことを書き留めるレッスン記録のノートはきちんといつもつけている。

が、それぞれの曲に関してはきちんとした計画表や記録はなく、また、次のレッスンに向けての練習計画も(いつも意欲的すぎて達成できなかったことから)何となくやめてしまっていた。

練習計画を立てることの利点は「この曲に関しては今どんな感じ?」とレッスンで聞かれた時に最後に弾いてみた時の記憶で「全然ダメなんですぅ」といった回答にならずに「〇〇のセクションでXXのテンポで△△の練習をしました」と理性的な説明が出来ることだった。

いきあたりばったりな練習からもう少し理性的で計画的な練習の仕方に少しずつでも変えていけたらいいなと思って、再びレッスンに向けての練習計画表を使ってみようかと思う。(↓シンプルなA4のシートを作ってみた)
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それぞれの曲にも全体的な視点からみた計画・記録をつけていってみようと思う。

つけるのがうざったかったらあっさり止めようっと。

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by uk_alien | 2018-03-17 04:18 | Piano ピアノ | Comments(0)

初心者ピアノ練習法 − リタルダンド

レッスンでリタルダンドがきちんと出来てないので集中して練習するようにと言われた。

リタルダンドritardando)とは、

音楽の速度標語の一であり、テンポを次第に落としてゆく表現方法を指す。略称は rit. 」または ritard.」。ラレタンドw:rallentando)も同様の意味である。反対語はアッチェレランド(Wikipediaより)

というもの。


rit.のサイン以降、a tempoで元のスピードに戻るまでは「徐々に一定に速度を落とすのが基本」で、その間テンポが上がったり下がったり、また、音符の長さが変わったりすると聴き手にとって「?」という演奏になるらしい。

ではどうやって一定にテンポを落としていくかというと、まずきちんとプランを立てること。しっかり考えておかないと天才か何かでない限りその場でチャチャっとなんか出来るものではないそうだ。rit.の最初のスピードを定めた後、一番最後のスピードを決める。そこにたどり着くまで一定に速度を落とすために譜面上でチェックポイントを決めてそこでどれくらいのスピードにするかを決める。例えば私のRomanceの場合、♩=70で入って♩=50まで落とすと決めて、その間♩=60、♩=55のチェックポイントがどこになるのかを譜面上に書き込む。もちろん弾いてみてイマイチだったらプランを変更する。

練習ではメトロノームでスピードをチェックする。決めた速度でなければ絶対にいけないということは勿論ないが指標を持つのは断然有利。演奏の際にはサブディヴィジョンを含めてしっかりカウントし(One & Two & Three & ....)そのカウント自体のスピードを落としていく。

「えーーそこまでやるのーーー?」という気持ちが先に立ち思わず口をつく。でも先生は真剣。「そこまでやるんです。フレージングもアチェレランドも長ーいクレシェンドもプランがなければ常に運に任せることになるでしょう?」

確かに「カン」という神秘のベールをを取り除けるのは学習者にとっては有利。

練習の仕方は色々あるだろうけれど、私は

  • メトロノームのスピードをプランに合わせて落としていくと同時に楽譜を見ながら口に出してカウントする
  • その後メトロノームなしで口に出してカウントしながらピアノを弾きそれをスマートフォンで録音してその後タブレット上のメトロノームを使ってスピードチェックする

という方法をとることにした。

(↓こういう感じ)



うーん、smorzandoっぽくない。

  • ♩=70を長めにキープしてもう少し後からスピードを落とし始めよう
  • しっかり♩=50まで落としてみよう


何度も弾いて、その度に「こうじゃないんだよな」と思って疲れてしまうより効果的かもしれない。


【追記】計画を立てて上記のように練習した後は、スピードを各所でスポットチェックするやり方で十分だと思った。演奏の際カウントをしっかりし、そのカウントのスピードを落としていくことがキーだと思う。(だからそう言ってるじゃない、と先生の声が聞こえる 笑)


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by uk_alien | 2018-03-15 08:28 | Piano ピアノ | Comments(0)

ハノンについて

昨日ハノンのNo.1をネットからダウンロードしてウォームアップに使ってみた。

なかなかいいと思った。ウォームアップの後Bertini Op.100 No.14を弾いてみて目下の(そして一生解決することはない)問題である3番と4番のナメクジ指たちが少し独立気味に動くようになっていた。

しばらく他のことをした後再びハノンの練習をしてみて気づいたことが何点かあった。私(初心者、中年、関節・筋肉・腱に問題がある/出やすい)の経験からの推察で権威の全くない意見なのだが。

結論としては要注意(←自分に言い聞かせている)して使えば現時点の私の「課外教材」としていいマテリアルなような気がしている。意識を集中してウォームアップとしてゆっくり進める...全部で数分程度だろうか。

しかし、「もっと、もっと」と長く続けてると「早く弾きたい、最後まで一気に終わらせたい」気持ちに追われて自動的な動きになりやすく、左右、各指のコーディネーションや手指のリラックス感の確認に気が行き届かなくなってしまう。練習している最中で左手の薬指を使うたびに人差し指がキーボードから離れ始めていることに気が付いた。そして全体の指が少し熊手のようになってキーボードから離れてきている。まずい。直さないと先生に怒られる。さらに、腕や肘の腱への影響がかすかに現れ始めたのでその段階で即座にストップした。

生徒の筋・骨格系に問題がなく、先生が脇について問題点を即座に指摘し直させることができる環境だったら全く心配はいらないのかも知れない。

私の先生に関して言えば、若いけれど筋・骨格系に関しては私と同様に問題がでやすい身体で、修士論文も演奏家の怪我について書いたということもあり、こうしたテクニックのための機械的な練習法には非常に慎重に対応しているようだ。因みに私の場合今使っているGraded Pianoforte Studyを使う前はテクニックの教科書としてDozen A Dayのシリーズを使っていた。(↓可愛いでしょう? 笑)


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英語の教科書や勉強法と一緒でどれがいいなんて一概に言えないのだろうなと察する。大人の初心者としては先生のいうことにしっかり耳を傾けた上で学ぶ側として自分でしっかり注意して考えて、自分のこととして上達していかなければならないのだろうと思う。

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by uk_alien | 2018-03-09 19:33 | Piano ピアノ | Comments(0)

レッスンで自己ベストが弾けない

先日「ピアノをいつも自己ベストで弾けるようにするために」という記事の中で先生からいただいたアドバイスを書いた。練習していた曲もほぼ「可」の域に達したと先生もおしゃってくれたからだ。

しかし、このBertini Op.100 No.14、毎回一定のレベルを保って弾くことが出来ない。号泣

毎回先生のところに行って「今日が最後!」と思うのだが、スピードが遅くなったり、繰り返し部分の8分音符のレガートがすっかり崩れてスタカート状態になってしまったり。

今日は特に左手の5・4・3の指がよたよたと遅れてしまい撃沈。タッチが重すぎと指摘もされた。

メトロノームを100bpsにセットし、各小節の八つの八分音符のうち最初から五つだけを弾いて残りの三つは引かずにビートにしっかり乗ることを意識した練習をするように、と先生から言いつかる。

(↓こういう練習。ビデオだとまだ練習不足で結構いい加減。もっとしっかりビートを意識してdead on beatで弾けという意味だと思う。あとバーの最初の三つの8分音符でもたつくと言われたからそこの部分のコーディネーションをよくせよという指示もあったっけ)



しゅん。

おっと、落ち込んではいけない。ポジティブな姿勢を保とう。

それにしても、ここまで「ほぼ毎回レッスンで上手に弾けない」のはなぜだろう?

  • 練習が足りない?→曲自体の練習はかなりしてきたし、先生も練習は十分出来ているとおっしゃっている
  • 緊張している?→それはあまりない。が、指が思うように動かず音に表れてくるとものすごく焦ってくるのは確か
  • 集中できてない?→ものすごく焦ると全く集中できなくなる
  • 一度に沢山のことをやろうとしすぎている?→シンプルな曲なのでそれはない
  • 先をしっかり考えていない?→あ、それはある。指が動かないと意識が今弾いているところに集中してしまう
  • ウォームアップが出来てない?→ウォームアップのためのボディエキササイズは毎回レッスン前にやるけれど鍵盤上のウォームアップをすることはない
  • 椅子の高さがきちんと調節されていない?→今度は弾く前にちゃんと調節しよう

...指が動いていないんだ。根本のところはおなじみの小指と薬指の独立性の問題かもしれない...と思えてきた。確かにスケールは始めたばかりだし、指の独立性を高めるための練習はやってないし。

少し調べてこのイギリスベースのピアニストのメラニーさん(Melanie spanswick)のウォームアップに関する記事を読んだ。以下は彼女のブログから抜粋。

"My own warm-ups have always been a mixture of piano exercises and movement. I start by playing diminished chords (I have no idea way I choose these particular chords but it must be something to do with their convenient shape) from the bottom to the top of the keyboard. This seems to encourage my torso to move freely from one side of the keyboard to the other, allowing my arms and wrists to start working flexibly. The shoulders also like the feeling of ‘opening-up’ too. After doing this (for a very short time incidentally), I will play a few Hanon exercises. I haven’t always been a Hanon fan at all but more recently I have found them useful if practised in a certain way, they really can help to loosen up the joints.

Here’s the opening of a typical exercise taken from The Virtuoso Pianist:

piano sheet music of The Virtuoso Pianist Part 1 (1-20)

I find it beneficial to work at these slowly and in a very focused way; using full weight from the arms behind each finger especially on the fourth and fifth fingers, building up their strength. So in the above exercise, I would concentrate specifically on the first and second note at the beginning of each bar in the left hand, making a special effort to put my weight on the fourth and fifth fingers as they appear each time. I would also play extra accents on the fourth (and probably on the fifth) finger every time in the right hand too, encouraging the fingers to work properly. The more arm weight you use then the more your finger will spring into action (it’s best to make sure your finger is really playing on its tip and your knuckles are engaged properly too), you will also produce a much fuller richer tone as well when you practice in this way. I like to add extra accents when playing these exercises, almost displacing the rhythmic pulse; this can help with coordination as well."

概略 私自身のウォームアップはディミニッシュコードの和音を低音部から高音部に向かって弾くことで上半身、腕と手首の柔軟さを取り戻し、肩を開かせることから始めます。そして私はハノンファンではなかったのですが、最近では使い方によっては役に立つ、特に関節を柔らげるのに効果的と思っていくつかウォームアップに使っています。ゆっくりとしたスピードで意識を集中し腕からのウェイトをサポートするために掌をしっかり保って指の先を使って弾いていきます。特に左手の4番と5番の指に関しては腕からのウェイトをかけ、右の4番と5番に関してもそこだけに余分のアクセントをつけたりしてこれらの指がきちんと動くよう練習します。こうした弾き方で練習することでより深みのある豊かな音色を奏でることができ、通常とは異なるところに余分なアクセントを置いて弾くことでコーディネーションの練習にもなります。

興味が湧きハノンのサイトから楽譜をダウンロードして弾いてみた。メカニカルになりすぎると意味がない(もしくは怪我の元になる)かもしれないけれど、気をつけて使えば私の軟体動物のような薬指と小指のレスキューになるかもしれないと思った。

今週ウォームアップに使ってみよう。

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by uk_alien | 2018-03-08 09:58 | Piano ピアノ | Comments(0)

初心者向けのピアノスケール練習の順序

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3年半もピアノを習っているのに私はスケールを全く練習していない。

ピアノが達者な方のブログで「今から思えばスケールをもっと練習しておけばよかった」とおっしゃっているのを拝読し、はたと自戒の念にかられ、「私、これからスケールの練習をちゃんとします」と先生に伝えた。

はい、じゃこの順番で練習してねと教えてくださった内容は下記の通り。

私のレベルでは下記の6点を踏まえた上で(1)がひと通り出来るようになったら(2)へ進み、それが出来るようになったらさらに(3)に進むという順番で練習すること。

  • 効率が悪いので片手ではなく最初から両手で弾き、弱点を見つけたら片手に切り換えて練習し、また両手に戻す
  • Contrary(左右の手が反対方向に動くスケール練習)のではなく、Parallel(左右の手が平行に動くスケール練習)で行う
  • 各キーについて1オクターブから始めて、2オクターブ、3オクターブと広げる
  • 一番大事(なのだそうです)実際に鍵盤上で練習する前に頭の中で、①どのキーを練習するのか、②Key Signature(調号)は何でどの鍵に影響しているのか(例えばG Major→F#=鍵盤上の位置をイメージ)をしっかり考え口に出して理解を確認、③スケールは鍵盤上でどう見えるのか、弾いた時にどのように感じるのか(アップ&ダウン、ステップの距離感等)をイメージする
  • Minorスケールは今はHarmonicに集中する
  • スピードはゆっくりとコンスタントなペースで行なう。clarityが最も重要(←ここでいうclarityとは、どの音にもアクセントがなく、安定した重すぎないタッチのきれいなレガートを継続的にスケールの全体に適用出来るという意味に私はとった。言うは易し 涙。でも練習すればできるようになるのかもしれない。)

(1) Key Signature(調号)の順
  • C MajorからCircle of Fifth(5度圏)で#を終え、bへ
  • A MinorからCircle of Fifthで#を終え、bへ
  • Enharmonic(異名同音)は効率上ピンとくる方どちらか一つを選んでそちらで覚える(全部で12のキーだけ覚えるように)

(2) Chromatic順/各キーMajorとMinorで
  • C Major→C Minor→Db Major→C# Minorと進んでいく
  • この段階でアルペジオの練習を導入する

(3) Relative scale(平行調)の順
  • #の数がゼロの平行調(C Major/A Minor)、一つ(G Major/E Minor)二つ、三つ...と進み、bも同じように練習する

以上。先生たちのバックグラウンドや経験、方針によって教え方は色々違うのだろうが私はとりあえず忠実にこのアドバイスに従おうと思っている。

ちなみに今(1)のBb Majorまできた。初心者の私にとって定番の運指を離れてややこしくなり始めたところ。「3と4の組み合わせがポイント」と先生に言われたけれど、脳みそと指を動かす神経が繋がらず間違いを繰り返す。まずい、これは間違いを学んでしまう、と焦る。と、YouTubeで有名なJosh Wrightのビデオのアドバイスを思い出した。

「運指は4がポイントになるから左の4を使ったら『左』、右の4を使ったら『右』、と声に出して言うといい」

声に出すと左右の意識が高まり、間違えるとその瞬間に気がつくからそれを意識的に正すことで間違い癖を避けることが出来る、というわけ。大人の初心者には結構いいコツかもしれない。

ついついスピードアップにかまけて練習の質をおこたってしまう。常に忘れないようにこの記事に戻ってこよう。

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by uk_alien | 2018-03-04 16:02 | Piano ピアノ | Comments(0)

London, UK


by uk_alien
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