食欲旺盛
2012年 06月 24日

大きくなってベンチを飾ってね、と暖かく見守っていると、先日すぐ手前のフィールドに移動されてきた牛たちが柵のすぐ向こう側にたむろってむしゃむしゃと私の薔薇を食べ始める。
げっろぉふまいろうずぃず!
ああ、この薔薇たちは大きくなるチャンスがあるのだろうか。
モネの油絵のように美しかった柵の向こうのEnglish meadowはこの数日間でこれらの牛たちに踏み倒され、食べ散らかされて見るも無惨な様を呈している。
ま、土地開発で家が立ち並ぶよりましだよね、と旦那と苦笑いをした。
Prunus Triloba
2009年 04月 05日

今年も無事咲き始めた。遅霜にやられませんように。
身体の具合で、庭いじりや家事が難しくなってきた。
ダウンサイズしてZONE1のこじんまりしたフラットに移りたいと思っているのだけれど、カントリーサイド派の旦那は頑として同意せず。
困ったものだ。
どうにか、こうにか
2008年 05月 11日

3月から沈没状態だったポンコツの体。先週、絶不調のクライマックスとして傍目にも非常にわかりやすいインフルエンザ症状がどかんとでてくれたおかげか、今週になって「最悪」の状態から、やっとだましだましの普通の生活がおくれるいつもの「不調」程度に戻ってくれた。
わーい。
と、いうことで、今日は天気もいいことだし久々の外出、RHSのWisleyへ出かけることにした。

今はちょうど新緑、azeleaとrhododendron、blue bell、そして七分咲きのwisteriaが見ごろ。来週あたりがwisteriaのピークだろうか。

いつもなら敬遠するばか高いティールームへも入っちゃう。3ポンドの値札を見てみぬふりして私はグースベリーとエルダーのチーズケーキを、旦那はクリームスコンを。とても美味しい。

併設されているガーデンセンターで新しくしつらえる表の塀に沿わせるためのwisteriaを選んだ。

本当に、本当に、普通に外出できるって、素晴らしい...(うるる)

我家の庭では天気の悪さで開花が遅れた八重桜達が青々とした葉に混じって咲き残り、まだ開かないwisteriaの房は、毛並みの悪いグレーの猫の尻尾のように垂れ下がって静かに出番を待っている。
今年の夏は夏らしいといいな...と願いつつ、夏日が訪れているうちにやることはやっておかないと...と、さっさと庭にsauvignon blancとランチを運び出して、快晴の午後を楽しんだ。
夏の香り
2007年 08月 07日

テラスをちょっとコンチネンタルっぽくしようと思って今年の春に買い込んだオリーブ達。夏の日差しを浴びてとても幸せそう。

長い間香りを放っていたジャズミンが散って、役目を引き継いだのはゆりの花達。
香りがテーブルに届いてとても優雅な気分にさせてくれる。
日本の美
2007年 04月 30日
飽き性の義理ママのおかげで昨年石のベンチも入手、桜の木の下に置かれたことだし、今年こそは決行と思い、日本酒を買いこんだ。草むしりと馬糞撒きの重労働を終えた旦那と暫しのお花見。

「だんさん、おひとついかがですぅ~?」「はいはい、ども、ありがとうございます」と怪しげな日本語がとびかう。

と、旦那の杯に桜の花びらがそっと舞い込んだ。

風に吹かれて揺れる満開の桜の花を見上げて、暫し呆然とする。とても美しい。
来年こそは日本人の友人達と彼らのパートナーを招待してお花見しようね、と旦那と話した。「日本式にラグを敷いて芝生の上に座るんだ!」と意気込んだら、「君達はね。僕達はベンチ」なのだそうだ。はいはい。
藤の虜
2007年 02月 24日

(image from http://gardenaction.co.uk)
イギリスで家を買うとき、庭や家の壁に沿って古い藤が植わっていればとてももうけものだ。藤は形よく剪定され見事な花を咲かせるくらいに成長するまで結構な年数がかかる。

今の家に越してきて庭造りを始めた際、フロント側の家の壁に沿って藤を二本植えた。Wisteria Floribunda Multijuga (日本原産の紫の藤)とFloribunda Alba (同じく日本原産の白い藤)だ。あれから努力の4年が経っているのに、残念ながらこれらの藤は求めるラスティック・チャームからは程遠い。
庭に植えた様々な植物の中で、私を一番期待させ、不安にさせ、そしてがっかりさせるのがこの藤だ。夏の終わりにかけては蕾の芽が作られるので絶対に干上がらせてはならない。この時期もし水遣りを怠ったら翌年の花につけが回ってくる。また、4月から5月の初旬にかけての遅霜は、風害とともに最悪の敵だ。初夏の満開を期待させる沢山の親指大の蕾達の息の根を、静かにしかし確実に止めてしまう。なぜ「静か」なのかというと、近所の庭の藤が美しく満開になった頃、「何で家の藤の蕾は大きくならないのかな?」といぶかしみ始めたときに、ふと一ヶ月前の悪天候の記憶がよぎり、「あれか...」と気付いて蕾を潰すと、見かけとは裏腹にからからに乾いていて、手の中でぱりぱりと潰れてしまう...次の蕾も、その隣の蕾も...、それまでは大抵全く気付かないからだ。

藤の花はほぼ二週間くらいで終わってしまう。なんで一年のうちたったの二週間のためにこんなに気苦労を重ねるのだ、と思うが、長期に渡って咲き続けるバラの花々が「魂の主食」だとすると、藤と、(そして日本桜の)息を呑むような満開の姿は、「魂のミネラル」。その季節を楽しみ美しさを味わうことが貴重な一年のアクセントになる。
今年もどうやら家のフロント側の藤はあまり沢山の花をつけそうにない。まだ若いからか、剪定が悪いのか、土か、肥料か...(タメイキ...)。他の場所に懲りずにバックアップでさらに他に3本の藤が植えてある。そのうちのどれかはまあまあの花を咲かせてくれるだろう...と期待して遅霜のない穏やかな春がゆきすぎることを祈ろう。
春の訪れ
2007年 02月 21日

暖かい日差しを待ち望むクロッカスたち。この近くに植えてあるきれいなプリムローズ色のクロッカスはカタツムリ&ナメクジアタックで壊滅状態だった。暖冬後の彼らの繁殖を考えるとちょっと気が遠い。

一番のお気に入りの縞々クロッカス。

南側の境に植えているhorse chestnutの若木。隣の木々が切られてしまった分早く大きくなって鳥達を守って欲しい...と思うのだが、イングランドではこのhorse chestnutを襲うCameraria ohridellaという葉潜り虫がものすごい勢いで広まりつつある。ちょっとくらいの被害ではどうということはないのだが、最近では目に見えて殆どのhorse chestnutsの葉が茶色い大きな点々に覆われ、夏が終わるか終わらないかのうちに落ちてしまっている。我家の若木は去年の葉潜り虫攻撃には耐えたが...どうなることやら。

ものすごい数のつぼみをつけているPrunus Triloba。日本語ではオヒョウモモというらしい。中国原産。開花が楽しみだ。

冬や霜などものともしないプリムローズ。強い強い。
春が「訪れる」というのは気付く側の勝手な解釈で自然は常に常に変化し適応し続けている。頭が人間の世界のことしか考えられないとき、心の狭さを他の植物や生き物達が教え諭してくれるのは本当にありがたい。
鳥のいる風景
2007年 02月 05日

引っ越してきたばかりのときは、家から一番離れた庭の一番奥にあるセイヨウサンザシ(hawthorn)とニワトコ(elder)の木にしか近づかなかった鳥達も、私たちが植えた潅木や幼木が育ってくるにつれ家の周りのフィーダーにやってくるようになった。

いろいろな鳥がやってくるけれど、一番のお気に入りはlong-tale tit(下の写真はwww.garden-birds.co.ukから転載)。

長い尾が箸のようなので私たちはあだ名でchopsticksと呼んでいる。家の近所には背の高い木がないので滅多にみれないのだけれど、冬から早春にかけて庭のピーナッツを2~3羽のグループで食べにやってくる。見逃しがちだが、独特なコールがきこえてあたりを見回すと必ず短いchopsticksがうごめいている。とてもかわいい。
こうして眺めていると、なんとも和やかなのだが、彼らにとっては天気や気温、sparrow hawkや猫の徘徊するコースに運悪く出くわすかどうかなどの、どうにも出来ない要素で明日の生死が決まってしまうという厳しい現実の毎日。
冷蔵庫に一週間分の食料を貯え、その後はまたテスコでショッピングしてリフィル、という状況は実は至極ラッキーなのだと思い知らされる一瞬。
遅ればせながら秋
2006年 11月 09日



それにしても庭から直接犬の散歩に行けるって素晴らしい...(うるうる)。朝の散歩から帰って、湿った空気の中ぼ~っと景色を見ながらマグいっぱいの紅茶をすする幸せなひと時。頑張って生きてきてよかった~...としみじみ思うのである。