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暖かい飲み物はバッグの中

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私は長時間外出する際はよく暖かい飲み物を自分で作って持って行く。

超貧乏だった学生時代、数十ペンス出してキャンティーンのまずいコーヒーを飲むくらいなら自分で作って持って行こう、と身についた貧乏癖。テイクアウェイのコーヒーショップがそこら中に立ち並ぶ21世紀になっても未だ抜けない。

日本の知り合いから小さな携帯用のサーモスステンレスマグを頂きこれまで大変重宝していたのだが、部品の一部を紛失してしまい中身の漏れが生じるようになってしまった。

新しいマグを買うのに色々ネットで調べてみたら、どうやらアメリカでは象印のステンレスマグが頗る高い評価を得ているよう。確かに作りやデザインもよさそうだ。イギリスでは私の欲しいサイズ(360ml)の需要が低いのか、やや入手しにくい感じだったが在庫のある店を北アイルランドに見つけ早速注文した。真ん中の黒いのが象印↓。



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モデルはひとつ前のもの。(そして日本の二倍の値段...あー考えたくない。)

以前使っていたサーモス(左側のピンク)と比べるとこの象印は同じ容量なのにとても軽くサイズも小ぶり。片手で開けられるようになっていて、飲み口からもとても飲みやすく非常に満足。(ちなみに写真右側の大きなトナカイマグはフィルターコーヒー用に使っておりこれらのステンレスマグと同じ容量が入る欲張りマグ。)

テイクアウェイコーヒーはプラスチックゴミが問題になっているのでどうしても足が遠のいてしまうし、使い捨てカップを避けるために「マイカップ」を持参した上で数ポンドの値段を払ってまで彼らのコーヒーが飲みたいわけでもない。

やはり板に付いた貧乏性はなかなか抜けるものではないということか。

ともあれ長い散歩の途中で自然の美しさを堪能しながら暖かい飲み物をバッグから取り出しほっと一息つく、というのも結構楽しめるものだ。


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by uk_alien | 2018-09-27 08:35 | great about it | Comments(0)

万年筆はイタリックス

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(なんか昭和のコマーシャルみたいなタイトル 笑)

昔から万年筆が好きだ。美しい道具だと思う。

好きで沢山集めている人たちの気持ちがよくわかる。また、字が綺麗だったり文章を書くのが好きな人たちは道具にこだわる気持ちもあるのだろうと察する。

私は字も文章も下手な上、何十年も前に分不相応に高いお金を出して買ってしまったモンブランの書き味をどうしても好きになれず、以来筆記用具は安いものを使うことにしている。失くしたら悲しいし、昨今は文字を書くという行為自体殆どしていなかった、という事実もある。

さて、昨年末。年が新しくなると同時に少し気分を変えたくなり、紙のオーガナイザーとペンを使いたくなった。知る人ぞ知るファイロファックス。未だ売られているので驚いた(笑)イギリスのブランド。


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リマインダーや周期的な予定の管理はスマートフォンの機能の方が断然優れているのでそちらを継続して利用し、紙のオーガナイザーは自分が使いやすいレイアウトのレフィルをダウンロードしたり自分で作ったりしてプリント、主に計画用途に使用している。

せっかくだからここでペンも新調しようと思いペンマニアさんたちのご意見を少しネットで調べてみた結果、イギリスのあまり知られていないブランドで書き味のよさと費用効果の高さでさり気なく人気のあるItalixのParson's Essentialに非常に興味が湧いた。ローカルだし、値段も一本42.95ポンド(6300円くらい)と質の良い万年筆にしては安価。Medium Non-Italic(普通の先が丸いタイプのニブ)とMedium Cursive(少しイタリックのようになっているタイプのニブ)を購入した。


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このMedium Non-Italicの使い心地がとても良い(上記写真の一番上、インクはダイアミンロイヤルブルー)。ブラスのボディということで手に心地よい重みを感じさせてくれる。インクのフローが良いせいか、私がこのペンを使うと筆圧が高くならずちょっと細めな飾り気のない書き上がり。しかし手の疲弊を感じさせず、勉強するときのノートとりに最適だ。

あまりに気に入ったので同じく万年筆ファンの旦那にも買ってあげることにした。同じニブだけど彼は筆圧が高くストロークの太さにバリエーションが出るので書きあがりが私のものとは全く違う。今ではとても気に入ってメインのペンとして使っているようだ。しかもインクは美しいオックスブラッドで。ブルーブラックだけしか使わない人だったのにすっかりハマって「もっと違う色を買ってみようよ」とワクワクしている 笑。

Medium Cursive(上の写真、上から3番目、ダイアミンのオックスブラッドインク)も書きやすいが長時間使うならMedium Non-Italicのニブに軍配が上がる。

写真の上から2番目はモンブランのマイスターシュティッククラシック(手が疲れるので好きになれない)でダイアミンのエバーグリーンインク、一番下は超安価なシェーファーのカリグラフィーペン(安かろうこんなもんだろうというクオリティ)でダイアミンのエンシェントコッパーインク。

オタッキーでしょう 笑。

ちなみにイタリックスを販売しているMr Penのカスタマーサービスが旧式のスタイルでとても行き届いていてちょっと驚いた。きっと昔のイギリスってこうだったんだろうなあと思わせてくれた。

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by uk_alien | 2018-03-14 05:59 | great about it | Comments(0)

Happy Anniversary


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by uk_alien | 2010-09-26 03:20 | great about it | Comments(0)

'Coz I can see it in your eyes...'



私はあきらめが悪い。

10数年前に一回だけたまたま目にしたテレビ番組を調べ上げたことは4年前のこの記事、「執念のサーチ」に書いた。

実は、イギリスに滞在していた同じ時期によく車のラジオから聞こえていた曲があった。なんてことはない軽い感じのレゲエ調の曲。DJの英語は早すぎて曲名も歌手もわからず、HITSやレゲエHITSのCDを調べてもどうも見当たらない。

日本に帰ってからも「知りたい」という欲望は消えず、「外人のDJなら知っているに違いない」というわけのわからない理屈で、当時English OnlyということではじまったRadio JapanだかFM Japanだかという横浜のラジオ局のDJに電話して歌ってみて、「知ってる?」なんてきいたこともあったっけ。The only flaw in this bravery was that the DJs were New Zealanders, not English.知るわけないってか。

インターネットが普及してから、ふと思い出したようにサーチしてみたりしたのだが、全然ヒットせず。それでも再び先日、耳に残っているサビの部分の歌詞を何の気なくGoogleしてみた。

と、ヒットしたリストの一つにAll Reggae Lyricsがある。

これに違いないと思ってクリックすると、見つかった、見つかった。Don Campbellの'I can see it in your eyes'。

ふふふ、16年後のハッピネス。
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by uk_alien | 2010-06-27 18:40 | great about it | Comments(1)

ブログの古典



BBCのニュースサイトを見ていたら、Public hangings and gossip - the diary of a Victorian と、面白そうな記事があったのでのぞいてみた。

Westminister City Councilが、めずらしく今に残る、ビクトリア時代に生きた男性の日記をオンラインで誰でも読めるようウェブサイトに転記したという。

このイギリスのヴィクトリア時代というのはイギリス人だけでなく、外人の私にとっても非常に興味深い時代。中世を思い起こさせるような古めかし慣習と、科学や産業が猛烈な勢いで発展するモダンな気風が共存し、そこに明瞭な階級区別が存在していた時代だ。



何より興味深いのは、この日記を書いた1826年生まれのティーンエイジャーNathaniel Brycesonが、上中流階級の人間ではなく労働階級の子として生まれていること。現存する分の日記は1846年に書かれ、Nathanielは当時19歳。ここでの記載によると、「Buckingham Palace Roadから少し入ったところにあったLea’s Coal Wharf (Eccleston Wharf)という会社に祖母のコネクションで入社し事務員として働いていた」そうだ。どんなもんだろう...と想像したとき、DickensのCristmas CarolのScroogeの会社につとめる事務員のBob Cratchitを10年くらい若くした青年をなんとなく思い浮かべた。



早速Westminster City Councilのサイトに行ってみる。日記は1846年に書かれた分だけが現存しているらしく、目下1月1日から1月10日までが転載されている。

1846年1月1日の日記を見ると、

木曜日
同僚のエドワード・ハスケットがディーン通りとオックスフォード通の角にあるホワイトハウスに手紙を届けなければならず、一緒に行くことに。そこでエールを一杯飲む、彼のおごりだ。

といった内容の短い記載。

Westminster CouncilのAdult and Community Servicesの役員であるEd ArgarはBBCの記事の中で、

Despite the passage of time and the huge advances in technology, his diary shows that human nature has remained fairly constant over the years - people are still interested in many of the same issues that Victorians were in their day.

と書いている。まさにその通りで、まるで誰かのブログを呼んでいるような気分になる。たまたまそれが1846年に書かれたというだけ。

このアーカイブを皆が読めるようにオンラインに載せる、という行為にも感心させられる。
読み手にとってはまさにinsightfulなアーカイブだ。
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by uk_alien | 2010-01-11 00:02 | great about it | Comments(2)

Winter blue?

Try this: Max Bruch, Concerto No. 1 in G minor by Midori

Absolute treat for soul.

BruchのConcerto No. 1はコンサートでも見甲斐がある。若い女性のバイオリニストがストレートナーで丹念にアイロンした長い髪を振り乱して楽器をかなぐり弾いているパフォーマンス(ばかりではないけれど)がBruchの感情のこもったロマンチックな音楽とあいまって、終いのFinaleでは観客の心をロックコンサート並みに盛り上げてくれる。残念なのは演奏者の気分が高揚しすぎてしまうせいか、しばしばバイオリンのソロの音が昭和演歌のくどい「こぶし」のように耳障りになってしまうことが多いことか。

このMidoriの演奏はとても艶っぽい。神童と呼ばれたYehudi MenuhinのMendelssohn Concerto E minor & Bruch Concerto No.1 in G minor (with the Philharmonia Orchestra, 1959) を私はvinylで持っており、これも繊細で完璧な演奏だけれども、私はこのMidoriの演奏の艶っぽさがとても好きだ。Adagioでは真に魂をくすぐられる。

興味がある方はwe7でフルトラックが聴けるので是非お試しを。(Track 4, 5 and 6)
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by uk_alien | 2010-01-09 23:31 | great about it | Comments(3)

洗車を怠ると...





北海道の雪解け時期は、溶けかけた雪と泥が混じってすぐに車が汚くなる。このまま春までいってしまえ、と放っておいたら子供に指で「汚いぞ」と落書きされてしまったことがあったっけ。

で、今日仕事帰りに信号で目の前に停止した埃まみれのバンにふと目をやると、「Cleaned by NHS」と落書きしてある。うーん、さすが。英国児童の落書きだけに、風刺が効いている。
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by uk_alien | 2009-11-17 01:33 | great about it | Comments(0)

Geoffrey Gurrumul Yunupingu

雨がガラスの屋根にあたってやさしく音をたてていた。春から夏にかけて惜しみなく精を出して面倒を見てきた庭は、このさしてよくもない天気ににもめげずにすこぶる美しく、それに励まされた私は亡くなった義理の祖母の遺品のCDコレクションの中から以前確か目にしたと記憶するMaria Callasを文字通り「掘り出し」てCDプレーヤーのスロットに差し込んだ。

録音技術が進化する1980年以前のレコーディングも含め、彼女の死去を惜しんでベスト中のベストを集めたこの全集は、稀な才能を持ったこの歌姫の絶頂期を惜しみなく誇っている。かすかな雨音と、こよなく美しい田園風景、そしてMaria Callas。なんて贅沢なんだろう。それにしてもこの週末はやっぱり芝を刈らないと...。

メールのチェックを済ませ、返事を書き、PCをシャットダウンする前に久々のイベントチェックをしていると、今晩SouthbankのQueen Elizabeth HallでGurrumulのコンサートがあることがわかった。7時半スタート。

...目下、5時半。

一瞬の躊躇の後、今晩予定していたweekly grocery shoppingで頭が一杯の旦那に即効で連絡を入れ、数分前に後にしたロンドンのオフィスに彼を押し戻した後、ネットで残る数席からベストの二席を選んで予約を済ませた。Beautiful. I love technology. Well, sometimes. 詳細を旦那のオフィスにforwardし、振り乱れた髪のまま、適当にスマートに見える(=犬の散歩服でない)服をまとい、動物たちにディナーを与え、なにやらもの言いたげな犬に鋼の意思の一瞥を投げ飛ばして車で最寄り駅に向かった。目的意識とコミットメントが成功をもたらす、と、20数年前に受けたセミナーの講師が言ってたっけ。

そうして7時にはQueen Elizabeth Hallの前に到着し、オフィスから歩いてきた旦那と落ち合った。

「連絡くれた後youtubeで少し観たけど、なんだかとてもethnicって感じのシンガーだよね」と、少し警戒がちの旦那。

はいはい。気に入らなかったら後で文句を言ってね。But I firmly believe he's worth seeing live despite all this.



言葉の意味が二次的にしか感じられないくらいに、それだけで十分に感情的にパワフルなGurrumulの歌声は、まるで魂に直接響いてくるようだった。自分の身体の一部のように苦もなくギターを奏で、音をはずすことなくず淡々と、時にやさしく、時にせつなく歌い続けていく。

「一言も発しない無言の男」は、それでも曲の合間の観客の熱烈な拍手喝采にかすかに微笑み、「contentment」か、「happiness」か、なんであろうとも彼の文化背景なりの喜びを感じていたように私には思えた。

Geoffrey Gurrumul Yunupingu's website

A very complimentary reveiw of this concert by the Telegraph

'Bapa' by Gurrumul - ライブで泣けます
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by uk_alien | 2009-07-24 05:08 | great about it | Comments(0)

Grow your own drugs

医者嫌い、薬嫌い、化粧品嫌いの私は今BBC2でシリーズでやっているGrow Your Own Drugsが結構楽しみ。過去数十年の間で急速に失われてしまった植物の薬効成分の知識を見直し、身近に手に入る材料を使って処方薬を家庭で作ろうというコンセプト。

宣伝を見たときには結構きわどいトピックなのではと思ったけれど、実際は取り上げ方やデモンストレーション、説明や注意などに嫌味がなく、何よりRHSのKew Gardensでトレーニングを受けたというEthnobtanist/GardenerのJames Wongがとてもチャーミング。誰がどっから見つけてきたんだと驚くくらい自然なプレゼンテーション。



(おそらくはチャイニーズの)おばあさんがが昔作ってくれたというチキンスープの話をしながら、明るくモダンなキッチンで彼が作る、生姜、ニンニク、しいたけマッシュルームがたっぷりはいったチキンスープは、私にとってなぜかJamie OliverのWinter Warmer Soupより遥かにconvincing。

なんでもChemistの西洋文化にちょっと辟易気味ならとてもお勧め。
(これから約一ヶ月、下のリンクからBBC iPlayerで視聴可)
シリーズ1/6 - Fruits
シリーズ2/6 - Flowers
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by uk_alien | 2009-03-11 02:00 | great about it | Comments(2)

大きなのっぽの古時計

イギリスで売られているものはほとんどが輸入品。発明はできても大量生産をしない(できない?)国。

それでもイギリスの発明家や思想家、偉人たちの話を読むと、やはりイギリスは歴史的に多大な貢献をしたのだな(無意識に過去形)と畏敬の念を抱かされる。ものすごいお金が集まったんだろうな、世界から。当時は。

17世紀、鍛冶屋さんの子供として生まれたThomas Tompionはイギリスが誇る偉大な時計師。当時の国王チャールズ二世に、天文学者の精密計算に使用する時計の製作を命じられて作られた彼の時計のおかげで、地球が地軸を中心に一定の時間で回転していることが天文学者John Flamsteedによって証明されている。しかもこの時計、一年に一回だけネジを巻けばいいのだそうだ。

彼は自分の製品にシリアルナンバーを刻まることをはじめた最初のメーカー。彼の代表作と呼ばれるthe Mostynは現在英国博物館が所有し、世界で一番高価な時計、といわれている。(↓)



いやはや、精巧さが写真から伝わってくるよう。

我が家のリビングルームにも義祖母の形見のGrandfather Clockがある。いや、いや、形見といっても高価なアンティークなどではなく、百貨店の片隅で売っているようなやつ。でも調節をきちんとして、3つの錘を引き上げる鎖を定期的に引いていれば、驚異的な正確さを保ってチックタックと動き続け、気がつくと時報のチャイムが正確にBBC24のニュースヘッドラインの音楽とデュエットを奏でている。

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彼のチャイムが鳴ると、家に来る職人さんやお客さんが、はっと顔を上げ、時計に気づき、「いいですね、こういうの」といってくれる。

私もいいなと思う。
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by uk_alien | 2009-02-12 02:52 | great about it | Comments(4)

カメラ小僧のイギリス帰化人。愛機はライカMモノクローム。はたと思い立って始めた大人ピアノ初心者で目下楽しくて仕方がないピアノ練習と音楽理論の勉強をブログに綴る日々 ー London UK


by uk_alien
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