想い出の品
2007年 11月 30日

私はコレで英語を学びました、みたいな記事をよく見かける。私の場合の「コレ」は暗室入門本。一人でもくもくと辞書を引き引き理解して、WimbledonからNorth Circularを通ってFinchleyのRK Photography(今でもあるらしい)へ通い片言英語で暗室器材を集めた。
当時は今と違い、candid photographyとよばれる、いわゆるスナップ写真ばかりを撮っていた。バルクフィルムから巻いたフィルムが撮影し終わると、リールに巻きつけ現像タンクに入れる。即席ダークルームのお風呂場に、器材や薬品を準備し、ストップウォッチとタイムシートを交互ににらみながら現像。ほこりがつかないように乾かしたらコンタクトシートを焼いてどのショットを焼くか選ぶ。コントラストを決めて引き伸ばし機で拡大・焼付け。
現像液に浸してイメージがゆっくり現れてきたときの感動は今でも忘れられない。自分がシャッターを切った動機がそのまま写真に現れているときは最高に興奮する。でも拡大してピントが合ってないことがわかるとがっかり。

一年の滞在の後、日本へ帰国という段になってもこれらの器材はどうしても手放せず、引き伸ばし機からプラスチックトレーまで全て日本に持ち帰った。その後再び渡英、永住と決まったときも、やはりどうしても手放すことは出来ず、嫁入り道具として持参した。
今でもこれらは我家の屋根裏にひっそり眠っている。
ちなみに何を隠そう、我家の旦那も実は暗室小僧だったらしく、一緒になった当時、引き伸ばし機から何から全てを持っていた。2セット、というのはいくらなんでも多すぎる、質の低いものを処分しよう、とお互いの器材を比べたところ、殆どの旦那の器材は私が集めたものより質が悪く(私よりはるかに金持ちだったくせに)、彼の思い出の品はあえなく処分となった。
ひどい妻だ。
お日様の味
2007年 11月 30日
そこで景気づけのためにお日様の味、シーフードパエリアを夕飯に作った。

適当に玉ねぎ、リーク、ペッパーなどの野菜を細かく切り、ガーリックとともにオリーブオイルで炒め、ライス(私は買い置きのBasmati riceを使用)とストック(あればチキンストック、なければストックパウダーで十分)とサフランを入れて混ぜる。更に、グリーンピース、冷凍のシーフードやチキン、ポーク、チョリゾなどあるものを放り込み、煮立ったらアルミホイルで多い、弱火で約20分くらい調理する。
スパイスの中でサフランは一番高価なものの1つ。私はテスコのものをいつも常備し、今日は夕飯作るの億劫だな~と思う日にパエリアを作っている。0.4gで2ポンド39ときくとものすごく高く聞こえるけど、ま、お日様の味と思えば安いもの。
ぼったくり
2007年 11月 29日

今年の秋のホリデーでプロバンスに行った時のこと。
友人をTGVのAvignon駅でピックアップするのに走っていたN100。日曜だからどこの店もあいてないだろうなと思ってぼんやり窓の外を眺めていたら、道沿いにHomebaseかWyevaleかといった郊外型のガーデンセンターがある。営業しているようなのでN100から逸れ、興味半分に入ってみた。
様々な植物やアウトドア家具などと一緒に、大量生産品のインテリア小物も売っている。結構いけてるデザインのものもあり、値段も手ごろだ。しめしめ。時間に追われつつ、いくつか買う中で、このLaura Ashley Home系の花瓶(↓)も12EURくらいで購入した。

さて、私たちが滞在したBonnieuxという村は、リュベロンの数ある村の中でも人気の場所。ここから見る夕陽に照らされたリュベロンの谷はまるでその土の豊かさを誇っているかのように輝き、大変印象深い。
そんな場所だから、おしゃれな土産物屋も何件か並ぶ。そのうちの一軒で先の花瓶と全く同じ物を見つけた。値札を見て愕然。25EUR...!
ぼったくり!
場所が場所だけに見せ方はとてもおしゃれに見せていたけれど、倍以上の値段で売っちゃうっていうのは結構すごすぎる。
ちょっと弱気
2007年 11月 28日
風邪バグと胃バグに悩まされつつもなんとか頑張っているけれど、あまりに日が短くてちょっと塞いでしまう。
2年半日本にも帰っておらず、精神衛生上帰った方がいいと思うけれど、想い出深い両親の家は最後に日本を離れたときにもう手放してしまったから、泊まるところもままない。あの家がなくなってしまった、その現実がいまだに受け入れられないんだと思う。帰ることで逆に精神的負担が倍増しそうで...
おっといけない。元気を出さなければ。
似た様な状況で頑張ってる人も沢山いるから、その人たちに心からエール。
いきなり、この間作った鯖そば。
smoked mackerelはあそこまで塩を使わなくてもいいのに、と思うのだけれど...

手の届かないLeica M8とSummilux 35mm f/1.4(要は、カメラ)を夢見つつ、元気を出そうっと。今週末ロンドンの専門店で見てくるんだっ。
妙な空気
2007年 11月 28日
霊感とか第六感とかじゃなくて、普通に運転しているときに、普段ではあまりお目にかからないニアミスやら、とんでもない運転やらが妙に目立つ日。
顕著なのはバンクホリデーウィークエンドの金曜日の午後4時以降。ドライバーの気分が浮かれていて注意が散漫しているのか、興奮してマッチョな気分に盛り上がっているのか、twatishな連中が異様に氾濫し過ぎて運転しづらい。
さて、今日は何ということはない平凡な11月の火曜日。朝から霧が少しうっとしいという程度で、何がどうというわけではないのに、家を出てから妙に失礼無謀な運転が目につき、なんだかいやな感じがする。
「M11のど真ん中にアームチェアがでんと居座っていて、皆よけながら走っている」というトラフィックニュースに大笑いしていると、自分が走っている一番右側の高速道路の車線に車が一台「停まっている」のが見えてきた。おいおい。
とりあえずよけられたのでそのまま進む。もう一台が路肩に駐車しているところをみると、軽い接触かなにかだったのではないだろうか。この後、最右側の車を路肩まで寄せるのに一時的に前面通行止めにしなければいけないからすごい渋滞になるだろう。くわばら、くわばら。
帰りもやはり、無謀な車線変更をする車が目立ち、いやだなあと思っていると、荷台のドアを大きくあけたトラックが路肩に停車しているのが目に入る。高速パトロールだかなんだかの車とバンも一緒だ。なんだろう?と思って臨時速度制限の脇の掲示板を見たら、
Obstraction on Road
とある。ここでも落っことしちゃったのかな。今度はなんだろう。
DFSのソファーかな 笑。
今日もお腹がすいたので家に着き次第再びコートを脱がずにランチを作った。(セントラルヒーティングを昼間切ってるのがいけないのだ。家に帰ると寒い。設定を変えよう。)
ざっとパスタを茹で、昨夜に庭から掘ってきておいた大根の葉の部分を刻んでにんにくとオリーブオイルと海草入りの塩(義理ママにもらった)で炒め、大根少々をすりおろし、冷凍してある納豆をレンジで温め、最後に醤油を大根おろしの上に少したらして出来上がり。
Voila!

納豆スパゲッティ。
美味。日本にいたら、絶対作らないと思うけど。
思わず、くらっ
2007年 11月 27日
Animals on Road
とある。乗り入れたジャンクションから次のジャンクションまでずっとこのサインだったので、一体何がのしのし歩いているんだろう、とわくわくしてゆっくり走ったのだけれど、結局何も見当たらず、速度制限Endのサインにたどり着いた。
一体何だったんだろう?サイかな 笑。
さて、7月、水道のメインパイプの古いつなぎ部分が外れ、水道工を呼んだ。作業費用80ポンド/30分という料金で夜中さんざん居座られた挙句、結局「部品が合わない」とほざかれ、翌日新しい部品を買って来た彼は30分もしないうちに修理し、締めて料金は300ポンドだった...という記事を書いた。
「少なくとも直ったんだから...」と煮えたぎる怒りを鎮め、熱さがのど元を過ぎた先日、彼が直した新しい部品の繋ぎ部分から水が再び漏れ出した。
あ゛~
正気をとりもどしつつ、彼の領収書をファイルからとりだして見てみると、一回の仕事は百日間保証、とある。今はもう11月末で保証切れ。
ああ、目の焦点が遠くなる...。
お天気な日曜日
2007年 11月 25日

犬の散歩に行って、ガーデニングもして、家の掃除もして...と野望に燃えるけど、3時頃には暗く寒くなってしまうから、午後になるといつも時間との戦い。
真っ暗になる5時頃にはソファーに崩れて6時頃にご飯が出来上がるよう、ストーブの上で夕飯が煮えている...というcosyな状況を作りたいもの。そう想像するときがこの季節、一番幸せなのだけど...いつも絶対そうはいかず、庭仕事でがっちり冷え込んでぐったりして、もう夕飯なんかどーでもいい、という気持ちになって旦那任せにしてしまう。
今日はそうならないようメニューを考えよう...う~ん...簡単鯖そば。これでいこう。
簡単ベトナム春巻きの巻
2007年 11月 25日

一見Twin peaksのLaura Palmerか(古い)、はたまたAlien's feotusか(うーん...)という感じに見えるこのシロモノは、以前もアップしたとっても健康的で美味しい一品、ベトナム春巻き。
しゃれたものを詰め、小さ目に作ればスターター、大きく作ればメインになる。沢山食べてもカロリーはとても低く、しかも、rice paperさえ買ってあれば他の材料がなくてもいくらでも応用が効くスグレモノ!
<材料>
ライスペーパー (中華食材屋等でパックで売っている)
はるさめ 両手ですくったくらいの量 (要は適当)
きゅうり 1/4 (細切りにする)
小さいにんじん 1本(細切りにする)
赤か黄色いペッパー(細切りにする)
コリアンダー 1つかみ分くらいを細かく刻む
しいたけかチェストナッツマッシュルーム 3-4個(薄く切る)
チキンの胸肉 150-200gくらい (手で細く裂いて、中国酒か酒+みりんに漬けておく)
ソースの材料:
タイのフィッシュソース 2 tbsp(なければお醤油で代用)
米酢 1 tbsp
ライム汁 1個分
赤とうがらし 1個(種を除き、細かくきざむ)
これらを全て混ぜる。
<作り方>
野菜を刻む。チキンとマッシュルームを一緒に調理する。私は蒸したけど、炒めても煮てもOKだし、チキンじゃなくても何でもOK。はるさめを茹でてざるで水を切る。これにごま油を混ぜるとくっつかず風味が出て美味しい。ライスペーパーをもどすのにボールに熱い湯を入れる。
ライスペーパーを一枚取り出し、湯に5~10秒くらいつける。少し硬いかな?くらいで出し、平らに広げ、はるさめ、野菜、チキンを入れ包む。
Voila!

一人分4-5個でお腹一杯になる。とってもヘルシーで一風変わった一品。
簡単だから是非お試しあれ!
速攻炒飯
2007年 11月 24日
「机で仕事をしながらお昼をとるのは全く構わない」、と言われているのだけれど、時間通りに帰るために、お昼なんかとってられないのが現実。だから仕事が終わると、とっても、とってもお腹がすいている。
シリアル・バーも試したけれど、満腹感とカロリーのバランスがしごくアンバランスに思え、やめた。
仕事が終わり、ファーストフード、ドーナッツ、ペイストリー、マフィンショップと、ありとあらゆる誘惑を振り切り、車を駐車している郊外の駐車場までバスで出る。その後30分運転して家に到着する頃には...もう空腹の絶頂。
いつもなら適当にシリアルか何かで済ませるのだけれど、今日は「絶対に炒飯を作る」と車の中で決意。家に着くとコートも脱がず、犬を庭に出し、冷蔵庫をぐわっと開けて、リーク、ペッパー、卵、残り物のご飯を取り出す。
神風のごとく野菜を刻み、中華なべにごま油を入れて卵をそのままそこに落としてぐわっと炒める。一端この卵を皿にとり、さらに中華なべにごま油を入れ、dried garlicと刻んだ野菜をがががっと炒め、ご飯を足し、卵を混ぜて、ばばっと中国酒と醤油で味付け、最後にいりゴマとmixed nutsをっばとふりかけた。
Voila!

速攻、ものの10分足らずで出来上がり。ペロリと食べてとても満足。
あとから、マッシュルームも入れればよかったな...とか、海老を足してもよかったな、とか...、いろいろな考えが浮かぶ。しかしながら、それでは速攻炒飯にならないのだ。
ただし、コートだけは脱げばよかった。
中華屋のような匂いがとれない...。
テッキー・オタッキーなつぶやき
2007年 11月 23日
外に出る機会が減り、家にこもってこんなんあったらな~と夢見る時間が増えるからかな。ま、冷蔵庫も洗濯機もクッカーも欲しいんだけど。
2年前デジタルSLRに切り替えた際、大枚をはたいて購入したズームはEF17-40mmL。いまだに重宝している。旅行でも大変便利な優れモノ。それ以来ずっと新しいレンズを買わずに我慢してきたのだけれど、ここにきて、やっぱりもう少し明くて長めのレンズを買い足したくなってきた。
今、どうしようかな、と考えているのが50mm f1.4か、その3~4倍の値段のf1.2。後者のレビューがべたぼめだったら清水の舞台から飛び降りようかとも思ったけれど...どうも賛否両論な様子でいまいちそういう気にもならず。開放で美しいボケを...と思うけれど、1.2まで開ける写真って滅多にないし、少しくらいのコントラストなら画像処理でまかなえる...。
ぶつぶつ、ぶつぶつ...