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Glyndebourne's Billy Budd

Glyndebourneは、いまだに個人が所有するオペラハウスということと、ロンドンからは大分離れたEast Sussexのカントリーサイドに位置するという点で非常にユニークだ。しかもそのプロダクションの質は世界的に認められている。

これまで、コベントガーデンの舞台もろくろく観れないのに、わざわざGlyndebourneまで出向くまでも...と思っていたのだが、義理ママの「誰しも生涯に一度はGlyndebourneを経験すべき」という断言にそそられ、そこまで言うならばと2011年のプログラムを見てみることにした。年々体の自由がきかなくなり劇場に出向くことが出来なくなった彼女にとってGlyndebourneは一番思い出深いオペラハウスなのだそうだ。

来年のフェスティバルのプログラムは、今年のフェスティバルが始まる前に既に公式に公開されている。チケットは来年の2月頃発売開始だろうか。メンバーじゃないし、いい席のチケットはまずとれないだろうな。

プログラムの目玉はWagnerのDie Meistersinger von Nürnberg。オペラ自体4~5時間の長いオペラなので、1時間20分の長いインターバルをいれると本当に丸一日の経験になる。チケットは一枚200ポンド。旦那と二人で400ポンド、プラスインターバルのレストラン代....。うー、ヨーロピアンシティへのウィークエンドトリップと思えば出せない金額でもないか。うう、こうして海外旅行は先へ先へと遠のいていく。

ともあれ。

今年のGlyndebourneのプロダクションだったBilly Budd。小遣いの大半をコベントガーデンのVerdiに注ぎこんだ私はつつましく地元の映画館でライブフィードで観ることに。

音楽的にも全く私の好みでないBenjamin Brittenのこのオペラは異様に高い評判通り、舞台美術、歌手、オーケストラのすべてがすさまじいほど質の高い作品に仕上がっていた。来年のプログラムには入っていないが、数年後には再演されるに違いない。Brittenファンならば必見のプロダクションだ。

ちなみに。こういう形でオペラを観るのは初めてだったのだが、ライブフィードだからか、薄く幕がはったようなぼけた画像は全くリアリティーがなく、しかも私が行った映画館のスピーカーの音は中音域が金属っぽく「映画」としか感じさせない。ロイヤルオペラハウスもこうしたライブフィードを頻繁に行っておりいつか行ってみたいと思っていたのだが、「小遣いを搾り出すほどでもないが観ておきたい作品」か「金欠だけれどもどうしても観たいキャスト」といった状況にとどめておいた方がいいと思った。
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by uk_alien | 2010-08-28 06:05 | music | Comments(0)

Friday night with a tragedy



It is almost mandatory for a woman, on a husband-free Friday evening, to get a nice bottle of red, a bag of naughty crisps and an easy dinner from Marks for herself and herself only; to seat herself on a comfortable leather sofa with a big smile on her face; and to watch something she really really likes.

So today I called Royal Opera House to enquire if they had a DVD I wanted in stock, which was Rigoletto, their own production from the year 2000, satisfied myself with their affirmative answer, acquired the very DVD at lunch time, got all the provisions I required from M&S, and spent my Friday evening in an extremely satisfying manner.

Happy.

Gilda was played by Christine Schäfer, whose singing was a tad too tight and powerful to my taste. (I'm very much fond of Edita Gruberová's performance as Gilda.) Nonetheless, it somehow seemed to match the style of production, which was pushed powerfully all through with passion. Paolo Gavanelli's acting as Rigoletto, let alone his singing, was extremely convincing and would leave your heart bruised. The Duke's ridiculously twat-ish character was well played and sung by Marcelo Alvarez (who was definitely better than Pavalotti acting-wise IMHO!).
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by uk_alien | 2010-08-21 08:05 | music | Comments(3)

Prom 37

観客の期待を裏切らない演奏というのは、単純なことなようできわめて難しいに違いない。

そうしたトップクラスのソリストの力量をしっかり発揮して私たちを楽しませてくれたProms 37のJames Ehnes。

ソロがあれだけしっかりしていると、オーケストラにもそれなりの美しさを求めるのは当然だと思うのだが、ホールでは1st and 2nd movementでオーケストラの、特にティンパニとホルン(だと思う)のもたつきとタイミングの悪さがところどころで耳に障った。席の位置のせいだろうか(私の席は正面からかなりずれたGrand Tierだった)。フルートのばらつきにも少しいらだちを覚えた。

それでも2nd movementでは価値が計り知れないという1715年モノのStradivariusが奏でるソロの音のあまりの美しさに涙があふれでた。本当に、本当に美しい音だ。もちろんバイオリニストあってのバイオリンなのだろうが。

3rd movementではなぜかそうしたばらつきがなくなってまとまり、かなりのハイテンポで盛り上がった。このスピードでまったくもたつきを感じさせないソリストの腕に本当に驚かされる。才能のある若い体操選手の美しい床体操の演技か、Swan Laneの32 fouettesを観ているようだった。ほとんどアスレチック。

このコンサートは昨日BBCで生放送されている。

録画しておいたものと昨日の演奏を聴き比べると、いいも悪いもその違いに愕然としてしまう。ライブで感じたオーケストラのタイミングの悪さやばらつきは放送されたものではほとんど感じられない。TVだけを観ていれば「よい演奏だった」という印象に落ち着いたに違いない。ソロのボリュームが上げられ前面に押し出されるせいでオーケストラのblemisesが隠されるせいか、単に全体のバランスがsound engineerを通して修正されるせいか、それとも割と小ぶりのオーケストラで演奏されるBruchのViolin concertoが大きなRoyal Albert Hallにそぐわないのか。それともただ単純に私が座っていた場所が悪かったのだろうか。

その一方で、放送されたものではバイオリンが奏でる美しい音色は十分再現しきれてない。魂にストレートに入り込んでくる経験はそこにはない。私のシステムは弦楽器の演奏の再生にはかなり優れているのだが、所詮Hi Fi - Hi Fideltyといってもhiというだけでtruthfulではないということだ。当たり前といわれれば当たり前なのだが、こういうことは実際自分の耳で比べてみることで真の理解が得られるというものだ。

だとすると、これまでずっと放送を通してしか聴いたことのなく、どうしても好きになれないPaul Lewisの演奏は、もしかしたらライブではかなり違って聴こえるのかもしれない、と思った。
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by uk_alien | 2010-08-14 23:58 | music | Comments(0)

Me time day

今日は旦那が友達たちとフットボールの試合を観に出かけたから'ME' timeを思い切りエンジョイすることに。

...といっても天気が悪いからコンピューターの前に座りこんでネットで腕時計探し(私はもう何年も腕時計を携えておらず特に不便は感じなかったのだが、電車通勤になって不都合を感じることが多くなった)をし、結局予算内で気に入るものがなく、あきらめて「ME timeマニュアル」通りに風呂にバブルバスを入れて湯を張り、キャンドルをつけクラシックを流す。

うーん、結構効果があるでないの。とてもリラックスできる。キャンドル効果はばかにできない。

洗った髪を乾かし、パルマハムとバターだけのシンプルなバゲットでランチを済ませ、さて、何を観ようかなとHDのメニューをサーチ。以前に録画しておいたSense and SensibilityでいつもながらのAustenが描くのVictorian ladiesの苦難に同情し、Hugh Grantの驚くほどユニバーサルな演技に呆れ、さらにうーん、もう一本、と思ってThe Lake Houseを観てみることに。

これは当時の批評が芳しくなかったわりに、耳にしたプロットがどうも気になって、いつか観はてみたいと思っていた作品だった。Kianu Reevesが演技出来ないのは万民一致の意見としてもSandra Bullockのチャームに勝てる人はそういない。それにSpeedは軽薄趣味の私のお気に入りの映画の一つだったりする。

人の想いと時間というテーマがSandra Bullockによりとても微妙に触感的に演じられいる。時の流れに押し流されるように過去に置き去りにされた主人公の思い出の本としてJane AustenのPersuasionが触れられるのだが、それによって時間の冷徹な重みと更にそれを超越しうる想い、愛情、という映画のテーマの深みが増す。"there could have been no two hearts so open, no tastes so similar, no feelings so in unison, no countenances so beloved."というquoteがされたときにはさすがにぐっときてしまった。 (ぐっときたのはそこだけじゃないけど)

ややもすればcheesyになってしまうタイムスリップのSF的な要素は私には嫌味には感じられなかった。

ということで結構気に入った。
3ポンドDVDをテスコで見かけたら買おう。
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by uk_alien | 2010-08-08 06:34 | film | Comments(2)

Proms 27

鍵盤をはたきちらすPaul Lewisを美しくつつみこむthe Halléのオーケストラでとても楽しんだBeethoven Piano Concerto No3。うーん、美しい演奏だった(ピアニストじゃなくって)。
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by uk_alien | 2010-08-08 05:13 | music | Comments(0)

秋も悲劇で

たらっっ、たらっっ、たらっったたっったらっったたっったら~

ということで10月のRoyal Opera HouseのRigolettoを予約した。

人生は楽しまなくてはいけない。
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by uk_alien | 2010-08-04 05:53 | music | Comments(0)

カメラ小僧のイギリス帰化人。愛機はライカMモノクローム。はたと思い立って始めた大人ピアノ初心者で目下楽しくて仕方がないピアノ練習と音楽理論の勉強をブログに綴る日々 ー London UK


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