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罪と罰

DostoyevskyのCrime and Punishmentを読了した。

バックグラウンドも深い意味も全くわからずに読んだものだから、ヨーロッパ人からみたどらえもんと同じくらいのぎこちなさがあると思うのだがそれなりに楽しめたと思う。

Raskolnikovの目を通して描写されるキャラクターは偏頭痛の際に患う視覚障害のように増幅されて読み手に伝わってくるものだから、読んでいて結構疲れた。体調もいまだにすぐれないものだから特にPyotr Petrovich Luzhinの妖怪ぶりが一番こたえた気がする。

Svidrigailovがなぜ最終的に自殺したのかがいまひとつわからない。最後まで「絶望」するキャラクターという感じがしなかったのだけれど。Douniaにそこまでほれこんでいたということなのだろうか。もしくはDouniaの高潔さと美貌が、彼女のか弱さと対照的にそれほど力強いものだということが強調されていたのだろうか。

今度また再読するときにはストーリーを追いかけるのではなく一味違ったキャラクター分析ができるのかもしれない。

ところで、キンドル3を購入してから3週間になる。とても読みやすく、気に入っている。

次は何を読もうかな。試しに青空文庫から太宰治の斜陽をダウンロードしてみた。上手く変換できないのでワードにペーストしてキンドルに送ってみる。問題なく読めるようだ。

でも読んでみたいと思っていた本は電子ブックになっておらず、結構がっかりした。
オンライン購入も円決済だからちょっと面倒な感じだな。
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by uk_alien | 2010-10-24 01:00 | books | Comments(1)

看病疲れ

義理ママが人工股関節置換術、こちらでいうヒップ・オプの手術を受けた。「もちろん」全てプライベート医療。今回は片方だけ。心配性な末っ子夫婦の私たちは猫二匹と犬一匹を連れ大移動、二週間べったり彼女の家に泊まることに決めた。成功率が高いといっても手術は手術。彼女にいらぬ心配や不自由な思いをしてほしくないという気持ちからだった。

手術は問題なく終わり、回復も良好。それはそれで本当によかったのだが…今回二週間べったり彼女の面倒をみることで、これまで半分聞き流していた義姉たちの不平の意味が痛いほどわかることと相成った。

どこの国にも金持ちが住むエリアというのはあるものだが、彼女の住む街もまさにそういうところ。「人生で一度も働いたことのないのに所得税のトップバンドにあてはまり、無知の割には世界を十分に理解しつくしていると思い込んでいる気位の高い金持ちのデブで白人の老婦人」がうようよしているエリアだ。彼女も勿論その一人。歳をとり身体の自由がきかなくなったことでできなくなった家事や庭仕事は人を雇って解決する。「頭を使えば解決できない問題なんてないものよ、私はいつもそうした自分のアイディアでものごとを解決してきたの」。はいはい。実際はこの「頭」と「アイディア」が「金」に置き換わっているという見方は彼女たちは決してしないものなのだ。

私たちが買い物を済ませ帰宅した直後には「バードフィーダーが空になっているから補充して頂戴。鳥の餌は納屋に入ってすぐ右の入れ物に入っているわ」とメイドかクリーナーに命令する口調でぴしゃりと言う。おいおい、私たちはあんたの日常最低限の生活をサポートするために来てるんであって、あんたの裕福な生活のフリルの皺伸ばしをするために来てるんじゃないんだぞ。

ある朝、「You’ll be glad to know that December the 24th is the birthday of the Japanese Emperor」と擦り寄ってくる。「Yes, indeed. It is his birthday. I remember it because I thought it was rather incongruent that his birthday falls on the Xmas eve. Why?」と聞き返すと、「私の新しく買った来年のカレンダーにわざわざ書いてあるのよ。とんでもないわ。そんな'rubbish'、知りたくもない!」

私は勤皇派ではない。それは認めよう。しかし、自分の発言が相手にどうとられるかという側面を全く意識していない彼女の無知さに飽きれ、「インターナショナル版なだけ、なぜそれがそんなに気に入らないのか」と聞き返すと、「私のカレンダーは私のファミリーや生活といったプライベートライフのためのものなのよ。そんなどうでもいい日のことなんか私は知りたくもないし書いてあるだけでいらいらするわ!」…なのだそうだ。「店に行って取り替えてきて頂戴」

あんただってチェコからの移民でしょうが。ラッキーなことに、こうしたマダムの生息地は一旦買ったカレンダーでも「気に入らない」というだけでレシートがなくても交換してくれる。店員も「義母に遣いに出された可哀想な中国人」に同情したに違いない。

今日は水曜日。土曜日までの辛抱なのだが、明日の木曜から金曜にかけては旦那が出張なので二日間べったり義理ママと過ごすことになる。

毎日のふざけた発言に頭が麻痺し、何も反応せずにじっと遠くを見つめる。

私と旦那は老人ホームへの入居を毛嫌いし(注:彼女はフリーメイソンのホームへの入居の権利をもっている)こよなく愛する自宅にできるだけ長くとどまりたいという彼女の意思を尊重し、半同居生活になってでも私たちで出来る限りのサポートはするつもり...だった。

とんでもない。「必要が生じたらこの家をうっぱらってとっととホームに入ってもらおう」という旦那の発言に心から賛同する。

偏頭痛はやまない。
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by uk_alien | 2010-10-14 00:03 | venting | Comments(2)

Got my Kindle

I finally decided to get a proper ebook reader and got a Kindle 3 3G. I'm actually writing this article on it. Why? Well, why not. It's my new toy. I'm hoping it'll be easier on my eyes compared to my current PDA with LCD screen. We'll see. I'll go back to my Dostoyevsky.
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by uk_alien | 2010-10-06 04:45 | books | Comments(1)

カメラ小僧のイギリス帰化人。愛機はライカMモノクローム。はたと思い立って始めた大人ピアノ初心者で目下楽しくて仕方がないピアノ練習と音楽理論の勉強をブログに綴る日々 ー London UK


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