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いつもここで間違える!

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ピアノの先生くらいになると、楽譜に目を通しただけでどこが難しいのか、間違えが起こりやすいのかが分かるらしい。

私はというと勿論そんなレベルからは程遠く、最初は注意深くゆっくりと学び始めて、注意がそれる3回目のリピートくらいでしっかり間違え危険信号がフラッシュし、その部分に「ここ、ちょっとクセモノ」ラベルを貼る程度。でもってラベルを貼ったにも関わらず集中せずにそこをを弾き流して再び間違え、いらついて同じ箇所を考えなしに繰り返して更に間違えを重ね、気がつく頃にはしっかりと「間違え」を学んでしまいその修正に時間をかけなければならなくなる。曲の仕上げ段階になってこの「古い」間違いが突然顔を出してきて驚かされるのも稀ではない。

今月末(2019年10月末)まで無料で閲覧出来るGraham Fitchのこのビデオはこうした「ここは自信がない」箇所の取り扱いを説明している。(別にこの人に縁があるわけでもコミッションをもらってるわけでもないけど、結構お役立ちと思いご紹介。)

「難しい/自信がない/間違えがちな箇所を特定して、時間をかけて、コンテクストに戻す」というアドバイスはよく耳にする。でもこの人のアドバイスのユニークな点は、「多くの場合問題箇所を特定して本体から完全に切り離していないか、または、特定出来てもその部分の練習が十分ではない段階でコンテクストに早く戻しすぎてしまう」と指摘していること。ビデオの中ではそれを防ぐ手段として問題のフレーズ/バー/セクションの部分だけを写真に撮ってタブレット上で編集し本体から完全に切り離してそこを練習することを例としてあげている。

こうして練習中の別々の曲から切り離してきた問題パーツだけを集め混ぜこぜにし、同じ箇所に一度に長く時間を使うのではなくその部分が繰り返されるように順番を組み(a-b-c-a-b-c)、同じ箇所でも次の順番では異なる「練習ツール(リズムを変えたりスタカート練習をしたり等々)」を適用して習得を促すことを勧めている。

他の練習から完全隔離して時間を割り当てることから、彼はこれらをこのQ spots(Qは隔離とか検疫を意味するquarantineから)と呼んでいる。

とても理にかなっていると思う。

因みに習得のための練習ツールとなると私は知識も経験も少ないし、「適切な適用」となると結構お手上げ。やはりこの点では即効力を求めて誤ったツールを使用するより、ない脳みそをひねってどうしてそこが難しいのか原因をピンポイント出来るまで考えて、どんな練習が役立つのか自分で考えた上で先生に相談するのが一番なのかもしれない。(言うは易しで時間と気力がいるけど)

by uk_alien | 2019-10-28 20:02 | Piano ピアノ | Comments(0)

プチ練習No.22 Gretchaninov Op.98 No.2 In Camp

プチ練習No.22はGretchaninov Op.98 No.2 In Camp。



演奏が平たいなあ。

by uk_alien | 2019-10-28 07:48 | Audio ピアノプチ練習 | Comments(0)

ピアノの練習についてふと思う

新しい曲を始める時は「ゆっくり正確にフレーズ毎に練習し、だんだん繋げていくのよ」と先生はよく言う。自分ではそうしているつもりでも一週間後のレッスンでは先生によく「早く弾きすぎ」と注意される。

「効率」「最短」「ゆっくり焦らず」「走り方は走りながら学んで」「最後の仕上げ」… 色々色々その都度矛盾するようなことを言われていると何が何だかもうわからなくなって混乱してしまう。148.png

この混乱状態を何とか克服する目的で、最近ピアノの練習法の本というのを初めて読んでみた。そして自習用に選んだマテリアルを 自分の力量だけで計画的にこなしてみたら、少しずつ先生が何を伝えようとしているのかわかるような気がしてきた。

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それでも疲れている時の練習はよく「暴走」する。「これだけ真面目に練習してきたのだし、明日レッスンなんだからどうしても仕上げなければ!」という理不尽な野望をもつ感情的なuk_alienさんに、疲労を訴える肉体的uk_alienさんと理性的計画的なuk_alienさんは気押され、集中力に欠けたたれ流し演奏が繰り返されて一週間丁寧に積み重ねてきた練習の成果が水の泡と化してしまう。

「理性的な自分だけに耳を傾けていると原始的感情的な自分が暴走するから、色々な自分をコンファレンスルームに集めてデモクラティックにそれぞれの言い分に耳を傾けてあげてね」と先生が面白おかしく言っていたっけ。

精神と身体のバランスをとりながら少しずつ積み重ねていくピアノの練習は、スポーツやヨガとちょっと似ている気がした。

by uk_alien | 2019-10-26 07:41 | Piano ピアノ | Comments(0)

プチ練習No.21 Gretchaninov Op.98 No1 Fairy Tale

今日のプチ練習No.21 はGretchaninov Op.98 No.1 Fairy Tale。



え、たったこれだけ?そう、これだけ。とりあえずこのNo.1は終了。来週に向けてNo.2を練習する予定。

Loeschohorn Op.65 No.42は、「大変よく頑張りました」の花マルでパス。にっこり。次のテクニカルピースはHenry Lemoine Op.37 No.12。「左手のフレージング」がテーマになっているけど、過去の経験から右手の均一で軽快がタッチがネックになるような気がする。

長期プロジェクトピースはChopin Nocturne in C# Minorに決定。

頑張ります。

by uk_alien | 2019-10-26 00:15 | Audio ピアノプチ練習 | Comments(0)

調律師のストレス

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半年ぶりにピアノの調律をしてもらった。

お世話になっている若い調律師さんはもの静かで真面目〜に仕事をしてくれる。

前回の記事でも触れたけれど、彼が有名所のコンサートやレコーディングのピアノ調整・調律を手がけていることを知り、さして近所でもない我家まで未だに来てくれるのは単に私がラッキーだっただけだろうかと不思議に思っていたので今回尋ねてみた。

するといつもの真摯で穏やかな表情で「精神衛生上、半分は一般のクライアントの仕事を入れるようにしているんです。同業のテクニシャンでも神経が太い人は何があっても平気でいられるようですが、僕は真剣になりすぎる質で。例えば…世界的に有名なロシアの若手ピアニストとコンサートを前にホールで2人きりでいるとして、しかも彼の神経がいつになく異様に昂っていてピアノの不具合をああだこうだと指摘してくる、そういう状況って結構きついですよね。僕はピアノ自体には何の落ち度もないってわかっているから」と説明してくれる。

最後の一言、クールだなぁ。

ピアノの調整が終わり、「一つ長すぎる鍵盤がありました。これ。ペダルを踏むと音抜けになる可能性があるので直しておきました。このメーカーは殆どが手作りだからこういう不思議な不具合が生じることもあるんです」

感謝。

「あとは全く問題ないと思いますが、試しに弾いてみますか?」

彼がこうしていつも礼儀正しく聞いてくれるのは本当にありがたい。おごりなく真摯だ。しかし、トリフォノフ相手に自分の調整に不備はないと自信を持てる彼の仕事を私が「咲いた咲いた」を弾いてチェックするのは、グレープジュースしか飲んだことない人間が三ツ星レストランのソムリエを前にワインのチェックをするようなもの。

いつも通り礼儀正しく辞退し、彼の精神的ウェルフェアに貢献した。

そんなこんなで再び調律されて私の小さなピアノはちんまり幸せに鎮座している。

by uk_alien | 2019-10-22 17:14 | Piano ピアノ | Comments(0)

ピアノ練習 フィードバックループを使う

「ピアノの練習は理性的に効率よく行う」と、言うはやすしなのだが実際練習し始めると決めていた時間を超過して効率が悪くなったり、前もって計画していた練習のターゲットからそれて、ふと気がつくと最後までダラダラと弾き続けてしまったり。

練習法をここらで真剣に見直さねばと思い、Graham Fitchの練習方法の本を読んでみた。

基本的に、先生からレッスンで言われ続けてきたことが整理されて書いてある。英語を読むのが苦でない人にはお勧めの本。日本でもきっと同じような本はあると思うけど。

このビデオは彼が「明確で具体的な意図→計画した部分だけの演奏(と注意深いリスニング)→評価→評価内容を次の意図に組み入れる→演奏演奏…」というフィードバックループの重要性を説明しているもの。

彼の本を読んでからこのループシステムを実際ノートに書き出して使うようにしている。勿論書くのは時間がかかるのだが、私の場合「書いているuk_alienさん」のパーソナリティは「話したり頭の中で考えているuk_alienさん」よりはるかに冷静で、この「内在するピアノの先生」の役割にとても適しているから。

また、決めた部分を演奏した後評価をするのにノートに向き合わなければいけないから一旦キーボードから離れることになり、だらだらと繰り返し練習をしたり最後まで弾いてしまったりすることを避けることが出来る。

勿論、冷静で明晰な頭脳の持ち主はこんな遠回りをする必要はまったくないのだけれど。

今週も自習でSimply Classics: Grades 0-1から数曲を仕上げ、レッスンへ向けてはGretchaninovのThe Children’s Bookから数曲と最後の一歩で立ち止まっているLoeschorn Op.65 No.42を仕上げようと思う。
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by uk_alien | 2019-10-21 19:15 | Piano ピアノ | Comments(0)

プチ練習 No.20 The Surprise Symphony

プチ練習No.20はSimply Classics Grades 0-1からのThe Surprise Symphony。レッスンとは無関係でサイトリーディングの力をつけるために2〜3曲を読んでから一週間で仕上げるというタスクを自分で課している。



うーん、サプライズになってない。

簡単だけど、最後まで集中して楽譜を読み続けるのがなかなか難しく、ややもすると簡単なところで間違える。

実はレッスンの方でも「毎回の演奏で『一球入魂』状態になれるこつをつかむ」というのが今週の課題。テクニカルの課題のLoeschhorn, Op.65 No.42は、要求されるレベルには達しているけどレッスン中通しで二回だけ弾かせてもらって、「演奏の質にばらつきがある」といわれ「また来週」ということになった。

1分程度の短い曲でレッスン中に2回しか弾いてないんだよー?ウォームアップなしで一番最初に弾いたバージョンが悪いからといって突き返すのはちょっと酷なんでないかい?残りの大半の時間はどうしたら一球入魂状態にもっていけるかというレクチャーに時間が費やされた。

だから数がこなせずサイトリーディングも全然進歩しないんだけどなぁ。

英語を教えることに例えると、英検三級程度の生徒に何週間も同じマテリアルを使って内容を密に噛み砕いて教える、というのはあまり効果的ではないと私は思う。100%はわかっていない、早く掴めない、さっと返答出来ない、としても同じレベル(←重要)の別のマテリアルに移る。学習は生徒側のモチベーションが最も重要な要素だからそれをキープするモメンタムがとても大事だと考える。

しかしながら、私は楽器の先生ではないし、私の先生をピアノ講師としても人間としても非常に尊敬している。だから先生の決断を信じて言われたことをどうやったらできるのか生徒として努力する。

うん。多くのマテリアルをこなす(英語でいったらボキャブラリーを増やすために多読するようなものか)という作業は結局自分だけで行うことになるのかもしれない。

やるなら楽しくやろうっと。

by uk_alien | 2019-10-19 17:13 | Audio ピアノプチ練習 | Comments(0)

プチ練習 No.19 (仕上げ)Music for the Royal Fireworks Minuet No.2

先日アップロードしたプチ練習No.19 Music for the Royal fireworks Minuet No.2の仕上げをした。



全然仕上がってないじゃん、というインナーボイスは無視して、一週間で頑張ってここまできたね、というインナーボイスににっこり微笑み返す。

by uk_alien | 2019-10-18 16:00 | Audio ピアノプチ練習 | Comments(0)

ベートーベン チェロソナタ ライブストリーム@Wigmore Hall

ロンドンでは今夜10月17日木曜日19:30、日本では明日18日金曜早朝の03:30105.pngからWigmore Hallで行われるベートーベンのチェロソナタのコンサートがウェブサイト上で生でストリームされる。

演奏: Miklós Perényi cello; Dénes Várjon piano
演目: Beethoven
Cello Sonata in F Op. 5 No. 1
Cello Sonata in C Op. 102 No. 112
Variations in F on 'Ein Mädchen oder Weibchen' from Mozart's Die Zauberflöte Op. 66
Cello Sonata in A Op. 69

今年の秋冬はオペラもコンサートも全く予約していなかったので贅沢な気分。
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by uk_alien | 2019-10-17 20:46 | music | Comments(0)

プチ練習No.19 Music for the Royal Fireworks Minuet No.2

今練習中のプチ練習曲、Music for the Royal Fireworks Minuet No.2 by Handel。





演奏の締まりのなさは頭の中でどう弾きたいのかイメージ出来ていないからだろうか。花火なんだからもちょっと軽快なスピードで仕上げたほうが良さそうだな。

録音して聞いてみるのはいい意味でも悪い意味でも役に立つ。

難しい箇所を抜き出して練習しているといつになったら全体が仕上がるのかふと疑問を感じてしまうが、いざ録音してみるとこのプチ練習曲達は本当に短いのが感じられるから「後はちゃちゃっと仕上げて終わりにしてしまえ」と勢いがつく。

勿論録音を聴いて思うように弾けてないのがひしひしと感じられるとがっかりするけど、ポジティブに考えれば、次にどのポイントに集中して練習するかが見えてくる。

あと二日練習して終わりにする予定。

頑張ろっと。

ポジティブ、ポジティブ。(言い聞かせてる)

by uk_alien | 2019-10-17 07:46 | Audio ピアノプチ練習 | Comments(0)

カメラ小僧のイギリス帰化人。愛機はライカM10-P。はたと思い立って始めた大人ピアノ初心者で目下楽しくて仕方がないピアノ練習をブログに綴る日々 ー London UK


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