犬には飼い主、猫にはスタッフ

我家の猫ヘンリーは20歳を超える。

耳が遠くなって久しい。それと並行して以前は蚊の鳴くような愛らしい鳴き声だったのが、今は異様に大きなだみ声で鳴くようになった。

難聴な猫の利点:掃除機でグルーミングが可能




(ちなみにバックグラウンドに聞こえる鳴き声は勿論ヘンリー。携帯上のビデオを観ながら演奏する私に「つまらない」と言っている。別撮りのオーディオと映像をiMovie上で合わせるのを一度やってみたいと思ってていたが、やってみると本当に簡単。)

「猫は可愛い」と思っている人が多いようだが、子猫の可愛らしさに惹かれて猫を飼い始めるというのはどうかと思う。年齢を重ねた猫の要求のレベルは高い。勿論「都心の4LDKの庭付き一戸建て」をせがむ訳では無く、欲求内容自体は極めてシンプルだ。

彼の「ミヤオウ」を通訳するとざっと以下のボキャブラリーになる。

お腹が空いた
トイレが綺麗じゃない
トイレしたいからトイレに行かなきゃいけない、嫌だなあ(年齢のせいで用を足すのが困難)
寒い、すこぶる寒い
つまらない
淋しい
体が痒い(=ブラッシングしてほしい)
喉が渇いた
いつものところに飲み水がない(キッチンで犬と飲み水をシェアするのが嫌なのか、それともこっちの方がワイルドだと思うのか、彼はシャワートレイに残った水、もしくはそこに用意されたボールから水を飲むことを好む)
水を飲みたいのにシャワールームのドアが開いてない
ミルクが飲みたい
遊びたい、遊びたい、遊びたい
いつものところにベッドがない
ソファーに一緒に座ってほしい
昼寝から目覚めた午後の3時だから抱っこしてほしい
暖かい膝の上に座ってゆっくりしたい
チキンが冷たすぎる
チキンが生温すぎる

しかも何を欲しているのかは非常に分かりやすく、それさえ満たしてやれば「みやっ」と小声で答え、大抵は満足して昼寝の場所に戻っていく。

しかし要求する頻度と鳴き声のボリュームに問題がある。人使いは非常に荒い。

あまりに我儘がすぎる時にはこちらもしっかり意思表示をするけれど、大概は「持病の癲癇(年に2回くらい定期的に発作が起きる)もあるしもう先も短いのだから」と甘やかしてしまう。先が短いと胸を痛めて甘やかしてもう三年以上が経過しているのだが 笑。

癲癇発作が起こり始めてからは好き嫌いでやせ細ってしまうのを避けるために市販のキャットフードはやめた。「これだったら絶対食べる」お墨付きの好物、茹でた鶏肉が彼の主食。毎週生のチキンを丸ごと買ってきて圧力鍋で茹で、肉を骨から丁寧に外してフードプロセッサーで細かく砕き、茹でたストックと絡めてタッパーウェアに入れて冷凍保存し常備しておく。これが健康的かどうかはわからないが、この歳で癲癇発作以外は至って健康、すこぶるハッピーなのでよしとする。(ちなみにこの作業が面倒でシーバというプレミアムキャットフードブランドを試してみたことがあったが見向きもしなかった。)

「ここまでされて、あんたは幸せなんだよ」という私を「当然」とでも言うようにふふんと睨め付けるこの猫。

だから、猫を飼おうかと考えている人はよーく考えた方がいいと思う。

20年後にはいつの間にか「飼い主」から「スタッフ」に格下げされているかもしれないから。


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# by uk_alien | 2018-08-03 00:49 | animals | Comments(0)

Dario Marianelli - Dawn 最終セクションまで 両手練習

とりあえず最後までなんとかゆっくりと両手で弾けるようになったMarianelliのDawn。このDからのセクションがちょっときつい。ここに練習時間のウェイトを置かないと。




先日また映画Pride and Prejudiceを見てしまった。原作のイメージとは大分違うけど、映像と音楽がとても綺麗で好きだなあ。

この曲Dawnが流れてくる映画の最初のシーン。イギリスのカントリーサイドの朝の雰囲気がそのまま映像になっていて美しい↓




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# by uk_alien | 2018-08-01 23:30 | Videos ピアノ練習動画 | Comments(0)

Heller Op.47 No.1 最終セクション

夏休み課題の一つ、Heller Op.47 No.1が「とりあえず楽譜を読みながらセクションごとに最後まで両手でゆっくり弾けるレベル」まで到達した。

最後のセクションのナメクジ両手練習↓




楽譜に記載されている最終スピードはAllegretto 。今ターゲットスピードを考えているところ。このビデオの軽快に進む演奏が曲の作りによくあっていて好きだなあ。↓



やっぱりペダルが入るといい感じだけど、とりあえずはペダルなしでレガートに気をつけて練習を進める。これから、

  • 「セクション+次のセクションの頭」ごとに進める
  • メンタルマップ(演奏と共にどういう風に思考を動かしていくのか)を作る(困惑しやすく、集中力がない私にはこれを作ることが結構役立つ)
  • マップに沿う形でゆっくり始め、形が整ったらメトロノームを使ってスピードを上げていく
  • 難しいセクションを見定めて「虫眼鏡練習」をして他のセクションのレベルに上げる

に入ろうと思う。



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# by uk_alien | 2018-07-31 18:27 | Videos ピアノ練習動画 | Comments(0)

Dario Marianelli - Dawn セクションC&D両手練習

Dario MarianelliのDawn、セクションC&Dの両手練習。最終のスピードを考えるとちょっと気が重いけど、頑張る。




さて、週末は義兄夫婦が泊りがけで遊びに来てくれた。とても気さくないい人たちで昨夜は美味しいお酒と旦那の手料理を皆で楽しく味わった。

と、今朝になって旦那がピアノでこのMarianelliのDawnを弾いてよとリクエストしてくる。義兄夫婦も知っている曲だからというのもあるのだろう。練習中だから人前で弾くレベルじゃないんだけどな、と思いつつもとりあえずピアノの前に座る私。

こういう場面では、元来ショーマンシップと言うか見せびらかし気質がすっぱり欠落している私は「頑張ってちゃんと弾こう」という意欲が全く湧かず、普段よりいい加減でスチャラカな演奏になる。とりあえずこんなもんです、と言ってさっさと終わらせる。

そうして「そうか、この姿勢に問題があるんだ」とふと気づいた。

音楽はそれそのものの美しさは勿論あるにせよ、ある意味では言語と同じく単なる媒体であって「演奏」即ちミュージックメイキングを通して聞き手の心に影響を及ぼすことに意義があり、楽譜を覚えたり難しいパッセージが弾けるようになるといった自己満足的な喜びはあくまでも付属的な要素に過ぎないんだ。音楽を誰かのために奏でる、そのためにマインドセットをシフトして、今この瞬間のミュージックメイキングに集中出来る能力を培うことは楽器を習う上でものすごく重要なことに違いないと思った。

レッスンで自己ベストが弾けないという記事を以前書いたけれど、それもこのマインドセットに関係があるのかもしれない。先生も「聞き手/聴衆」なのだ。ピアノを習うのに発表会や演奏会がなぜ大事なのかというのも今更ながらにわかった気がする。単なるモティベーションアップのギミックだと思ってた。頭悪いなあ。

それを理解したからどうなのだと聞かれると返答に窮する。でも今までは自分だけが聞き手の対象で「今の演奏は結構良かった」とか「気持ちよく弾けた」と思えることで充分満足していたけれど、取り組んでいる曲をコミュニケーション媒体として、すなわち「人に聞いてもらうために」仕上げるということを意識することで曲の捉え方、アプローチの仕方が少し変わってくるように思った。

先生がいつも口にするperforming という言葉の意味合いが少し理解出来た気がする。毎度ながら本当に理解が鈍い私。



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# by uk_alien | 2018-07-29 22:25 | Videos ピアノ練習動画 | Comments(0)

Heller Op.47 No.1 - セクションB 両手練習

夏休みの課題としてこのHeller Op.47 No.1の準備を進めている...のだが、勿論思うようになんて進まない。

セクションBに移り、ただでさえ錆切っている私の脳味噌は猛暑(目下の日本に比べたら申し訳の立たない摂氏30度程度)が重なって思考を拒否している 涙。そんな時は潔く別のことをすればいいのだけれど、何かはじめるとそっちに夢中になってしまい宿題が放ったらかしになるのでここは心を鬼にしてピアノの前に居座る。

「Three two, hold, move! Open!Noooooooo!Come again!」と声に出して自分に指示しながら練習する姿はきっと側から見たら異様に違いない。「君はピアノ部屋でよく喋るよね、一人で」と旦那にも呆れられている。

やっとこの状態↓



ああ、左手の小指がホールドしてないー。コードに入ってスピードが落ちてるー。ダイナミクスも全然なってないーー。

これ、スピード上げるの大変だろうな。







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# by uk_alien | 2018-07-28 18:00 | Videos ピアノ練習動画 | Comments(0)

夏休みの課題③ Heller Op.47 No.1

夏休みの三つ目の課題はHellerのOp.47 No.1の予習。

やばい、いい加減に始めないとまずい、と焦りを覚え昨日から手をつけ始めた。

「ホリデー後に始めるから準備しておくように。音符の長さと休符に注意を払って、きっちりしたタイミングでキーボードから離れるように。特に左手の練習にみっちり時間を費やすこと」とだけ言い残される。

楽譜に目を通し、セクション分けをして運指を決める(絶対後で直されるけど)。最初のセクションを片手ずつ練習して動きのカンを掴むために両手を合わせる。確かに左手を正確に弾くのが難しい。最初の音はホールドして二番目の音を重ね、右手の音が入る前にキーボードから離れるというパターン。暫くの間は意識的に手首を使ってキーボードから手を持ち上げるのがいいのかもしれない。

痛い痛しくスローな練習ビデオ(セクションA)↓



ペダルを使っていないので手が離れてないと直ぐにわかる。汗


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# by uk_alien | 2018-07-25 19:35 | Videos ピアノ練習動画 | Comments(0)

Dario Marianelli - Dawn セクションB 両手練習

他の曲も練習しなければいけないのに、まず好きなことから手をつける「キリギリス」精神。
でもこの曲が好きで、練習しているだけで幸せな気分になる。

このセクションBは曲の中では比較的容易。


次のセクションからは速い両手のアルペジオがまっている。

どうやって練習しようかちょっと戸惑う。

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# by uk_alien | 2018-07-24 00:38 | Videos ピアノ練習動画 | Comments(0)

夏休みの課題② Dario Marianelli - Dawn

「...を弾きたい、と思ったのがきっかけでピアノを習い始める」というはよくある話で、私の場合はBachのGoldberg Veriationsと映画Pride and Prejudice(2005)のDawnがそう。エチュードやソナタではなく映画のサウンドトラックが弾きたくて、というのはちょっと格好悪いかもしれないが曲を聴いた途端に恋に落ちてしまった。そうしてはたと思い立って手習いを始め、とりあえず3年以上続いているのだからよしとしよう。

Goldberg VariationsはマチュアなGlenn Gouldの演奏が好きだ。若さと才能がほとばしる50年代ではなく鼻歌まじりの80年代のレコーディング。批評家には人気がないようだけど。



生存中に全部のバリエーションが弾けるようになる可能性は皆無だから、もし生まれ変わることがあればFrench Suite No.5 in Gと一緒にマスターしようと思う。

それに比べてDario MarianelliのDawnならまだいけそう、ということで晴れてこの度先生が夏休みの課題②に指定してくれた。LisztのRomanceもしっかり磨いておくことを条件に 笑。

Dawnは譜読み練習と運指の当て方を考える目的で以前楽譜に目を通したことがあるので比較的親しみがある。「セクションに分けてダイナミクスとフレージングの記載が殆どないからレコーディングを聴いて自分で考え楽譜に書き写してから練習するように」とのお達し。はーい。

↓まずはセクションA



一ヶ月といってもあっという間に過ぎるから真面目に練習しないといけない。







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# by uk_alien | 2018-07-21 16:01 | Videos ピアノ練習動画 | Comments(0)

夏休みの課題① Burgmüller Op.100 No.10の仕上げ




夏休みの課題の一つはフレージング練習がテーマのBurgmüller Op.100 No.10を仕上げること。

  • 曲として全体的にまとまりが感じられるように演奏したい
  • パルスが感じられる演奏がしたい
  • コントラストをしっかりつけたい
  • サビに重みをつけたい
  • pをチャーミングに弾きたい
  • 左手のダイナミクスを有効に活かしたい
  • 三連音符の箇所を自然に弾きたい

と思っているのだけれど言うは易し。この演奏じゃあセクションの区切りで時間を取りすぎてると言われるんだろうなあ。



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# by uk_alien | 2018-07-20 17:30 | Videos ピアノ練習動画 | Comments(0)

ABRSM(英国王立音楽検定)音楽理論グレード5試験結果

二週間の休暇を終え久しぶりにレッスンに出向くと、6月に受けた音楽理論の試験結果が出ていた。

合格。With distinction。98%。どこを間違えたんだろう?という疑問がふと頭をかすめるが、とりあえずはお祝い。わーい。

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これから先生の休暇のため一ヶ月のお休みになる。でも宿題で新しい曲の課題をもらったからしっかり練習しないと。

今年の夏は高温・晴天が続き、虫の数が例年に比べとても多く、庭に植えてあるイングリッシュラベンダーには驚くほど沢山の熊蜂たちが集まり毎日忙しなく蜜を収穫している。きっと近くに巢があるのだろうな。

早朝から日暮れまで不断に鳴り続ける彼らの勤勉な羽音が見かけの可愛らしさと合間って私たちの夏の生活風景の一部になっている。

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# by uk_alien | 2018-07-19 00:07 | Music Theory 音楽理論 | Comments(0)

London, UK


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