ABRSM(英国王立音楽検定)音楽理論グレード6 初めの一歩

ABRSM(英国王立音楽検定)音楽理論グレード6のシラバスは下記の通り。(日本語は公益財団法人かけはし芸術文化振興財団より抜粋、英語はABRSMより抜粋)

グレード5までの内容に加えて、和声の範囲が次のようになります。長調、短調(和声的、旋律的)の音階におけるすべての和音の基本形、第一転回形、第二転回形の用法。属七の和音の基本形、第一転回形、第二転回形、第三転回形、および長調、短調における二度上の七和音の基本形、第一転回形の認識。また、これらの和音すべてを含む数字付き低音の和声実習。転調の原則や終止形、および装飾音や非和声音(経過音、補助音、倚音、逸音、先取音などを含む)などの知識が問われます。
  1. 4声体の混声4部合唱のスコア、またはピアノ譜(大譜表)による4小節程度のバス課題(受検者が選択)。
  2. 全ての調における8小節の全音階的旋律の和声付け。音符による和声の記譜、または数字付きバスの記入(受検者が選択)。
  3. 指定された楽器(選択肢あり)での旋律の創作課題。冒頭部分に続け、属調、下属調、平行調への転調を含む。
  4. ピアノ、混声4部合唱、またはさまざまな合奏曲(声楽も含む)のスコア・リーディングとそれらに関する知識について。スコア上における装飾音の奏法や和声の判別、楽曲構成、様式、演奏に関する諸問題を含む。

As in preceding grades. The harmonic vocabulary expected will include: the use of 53, 63 and 64 chords on any degree of the major or minor (harmonic and melodic) scale; the recognition of the dominant seventh chord in root position, first, second and third inversions, and the supertonic seventh chord in root position and first inversion, in any major or minor key; and the figuring for all these chords. An understanding of the principles of modulation and a knowledge of cadences, ornamentation and melodic decoration (which might include passing notes, auxiliary notes, appoggiaturas, changing notes and notes of anticipation) will also be expected. Questions will cover:
  1. Writing specified chords for voices in four parts or for keyboard (at the candidate’s choice) above a given bass part of about four bars.
  2. The indication of suitable chords for the accompaniment of a diatonic melody of about eight bars in any key, using any recognized method of notation, or, at the candidate’s choice, the provision of a bass to a given melody, adding figures to indicate the intended harmonies.
  3. Composition of a melody for a specified instrument (a choice will be given), using a given opening. Modulation to the dominant, subdominant, relative major or relative minor may be required.
  4. Questions on short extracts of music written for piano or in open score for voices or for any combination of instruments and/or voices, designed to test the candidate’s knowledge of the elements and notation of music, including the realization of ornaments, the identification and notation of underlying harmonic structure, phrase structure, style, performance, and on the voices and instruments for which the works were written.

なんか読んでいるだけでくらっとくる。

なんの、なんの。千里の道も一歩から。

ABRSMの薄い教本Music Theory in Practiceをレッスンで使用することに決め、その前段階としてシラバスの冒頭で述べられている「長調、短調(和声的、旋律的)の音階におけるすべての和音の基本形、第一転回形、第二転回形/the use of 53, 63 and 64 chords on any degree of the major or minor (harmonic and melodic) scale」の部分を先に一通りざっと学んで後々の混乱を防ごう、ということになった。

宿題:まずは長調から。それぞれのキーの音階をtriad root positionで書き出し、全てのdegreeに関してroot、1st inversion、2nd inversionを書き出すこと。さしあたってC Major(↓)。


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(↑6度viと7度vii のローマ数字が間違ってる...)

ちなみにコードのtonality(調性)を知るには、
  1. triadの5thをチェック。もしperfect 5thなら3rdのtonalityで決まる。3rdがメジャーならメジャー、マイナーならマイナー。(3rdが表現されてなければsuspended chord。これはグレード6の範囲外)
  2. perfect 5thでなければ、[augmented→通常major 3rd]、[diminished→通常minor 3rd]。例外有り。

これからちまちまとcircle of 5thに添ってこの作業を繰り返す予定。

(こんな古めかしいコード表現を使用することはめったにない、というのはその通りらしい。ま、知っていて役に立つことと、試験シラバスになっているということで私はひたすら学習に励むことにしている。)

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# by uk_alien | 2018-09-20 06:02 | Music Theory 音楽理論 | Comments(0)

Caressed

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# by uk_alien | 2018-09-20 00:25 | photography | Comments(0)

Good Morning, September

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9月の光は本当に美しい。


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# by uk_alien | 2018-09-16 02:07 | photography | Comments(2)

Burgmüller Op.100 No.10終了、これからHeller Op.47 No.1に集中

フレージングがテーマだったBurgmüller Op.100 No.10がやっと終了した。



終了にあたり先生から以下のコメントを受ける。

  1. 曲を通して音色の出し方、ダイナミクスの表し方は大分良くなった
  2. 2音のスラーは音符の長さをキープしつつも手首を使って力を抜いて弾くように。音にはあからさまに現れていないが見ていると手から緊張が抜けていないのがわかる
  3. フォルテは手指を緊張させて鍵盤を叩いて音量を上げるのではなく、肩の力を抜いて腕の重さを使ってボリュームを出すように。そうすることでより豊かな表現が可能になる。これは今後の重要な課題

最後のポイント3は先生が「緊張バージョンの演奏」と「腕の重みを利用したリラックスした演奏」を実演してくれて、私の出している音はまさに前者、そして後者の演奏はダイナミクスの幅が広がり、深みがあってとても綺麗だった。うん、ああいう風に弾きたい。

今後は理論の勉強を含めていきたいのでテクニカルの練習曲は一曲ずつに絞る事になった。目下取り組んでいる曲はHeller Op.47 No.1

詳細の表現がまだ身についていないのと、ペースの不安定さが足を引っ張っていてスピードアップにまで漕ぎ着けない状態。





  1. フレージング表現をしながらクレッシェンドでpからfに一つのBarで一気に持ち上げる部分
  2. fの音量のキープ=スコア上でfが続いても気がつかずに音量を落としてしまうことはありがちなので意識的にきちんとキープしてどこからdimを入れていくのかしっかり把握して弾くこと
  3. スラースタッカートの演奏=テヌートにならないように音を出した瞬間に怠惰な感じで手を持ち上げ始める
  4. ピアニッシモの弾き方=ピアニシモの前の部分に小さなクレッシェンドをつけて変化を目立たせる。鍵盤に吸い付くように手を置いて音量をコントロールする

ということを意識して弾いたが、ビデオではやはりペースの不安定さが明らかに出てしまった。

メトロノームを使ってどこでスピードが狂いがちなのかを見定めて意識的にペースを安定させるようにと言われている。




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# by uk_alien | 2018-09-15 00:34 | Videos ピアノ練習動画 | Comments(0)

プチ練習No.8 Piece

プチ練習No.8はPiece。11秒のショート&スウィート。





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いつもながら録音して後から聞くと詳細への気配りの甘さが浮き彫りに....。

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# by uk_alien | 2018-09-14 17:30 | Audio ピアノプチ練習 | Comments(0)

胡蝶蘭の水栽培

胡蝶蘭の世話は難しくはないけれど、放っておくと根の呼吸を妨げて窒息させてしまうというsnow mould(沢山の小さな白くて丸いカビ)が悩みのタネ。

これまではメイルオーダーで購入する過酸化水素液で根と容器を定期的に消毒、更に新しい植え替え材を使って植え替えてあげることでなんとかしのいできた。

しかし難聴で癲癇持ちの老猫とこれまた難聴で病気持ちの老犬の世話に日々追われている昨今、家の中の植物の世話まではだんだん手が届かなくなってきた。特に庭の世話が大変な夏場と収穫した野菜や果物を保存処理しなければならない今の時期はあっというまに時間が経ち、うっかり水やりを忘れるということもざら。

先日鉢の中にsnow mouldを見つけたので全て消毒をして植え替えてあげた胡蝶蘭たち。これで暫くは大丈夫、とたかを括っていたら急激に湿度が上がったためか別の種類の見たこともないカビが鉢の中に生え始めている。

どうしたもんかなあと考えていたらネットで水栽培をしている人の話を読んだ。週に2日水に浸けて残りの5日は根を乾かすというやり方らしい。それなら株と鉢を清潔に保つことも容易いし植え替える手間とコストが省ける。

と、いうことで今日から我が家の7株の胡蝶蘭達は水に浸かっている。


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大丈夫かなぁ。うまく行くだろうかちょっと不安。



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# by uk_alien | 2018-09-13 19:05 | Orchids 胡蝶蘭 | Comments(0)

Dawn - セクションC-E練習

Dawnに関しては、「スピードは出さずにどう弾くのか考えながら詳細を決めていくこと。セクションBの最後〜C〜Eが一番複雑なのでそこに集中してダイナミクスとペースの変化を使って水の流れのような動きが出せるよう練習すること」というのが先生から言い渡された目下の課題。

片手練習を繰り返した後、両手を合わせてビデオに撮った。あちゃー、全然駄目だ。





ちょっとメモる。

  • ビデオの一番最初の部分の右手、「四分休符+四分音符+四分音符」の繰り返しのところで休符をしっかり弾くことを忘れない
  • ↑この部分で右手のメロディーを少しクレッシェンドにしたいのに表現できてない
  • フレーズ内の流れがぎこちない=まだ手を動かすことに神経が行きすぎてどう弾くのかイメージして出した音を聞きながら弾いていない=もっと部分分けして片手練習する
  • forteのアルペジオに入ったらスローでも今からしっかりボリュームを出して弾く
  • アルペジオのターンがぎこちなく、時間がかかりすぎ。素早くスムースにターンできるように練習すること。
  • 右手1&2のリピート、うるさすぎ。メロディーが最優先、続いて左手のアルペジオの流れるような動きを出す方が優先。
  • 右手オクターブの繰り返しに入ってから小指のメロディー部分の2音目(四分音符)が短すぎる
  • 概して左手の伴奏に色と流れがない。フレージングとダイナミクスを考えながら片手練習すること
  • 左手繰り返して降りてくる部分がうるさい

沈没。地道に片手に戻って練習します。

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# by uk_alien | 2018-09-12 03:47 | Videos ピアノ練習動画 | Comments(0)

ドギーバッグは私のワイン

昨日の日曜はSt Georges Hillにある成金義兄ちゃんちで年に一度の恒例ファミリーパーティー。

いつもは電車で行ってご馳走と美味しいワインを心ゆくまで楽しませてもらうのだけれど、今年は日曜で電車の乗り継ぎがたいそう悪く車の方が断然早い、ということで涙を飲んで私が運転して行くことになった。ワ、ワインが飲めない....。

警備員付きのゲートを潜り、エステートに入る。田園調布ってこんな感じなのだろうか。チラチラ垣間見える大きな家たちを吟味しつつ、手入れの行き届いた垣根たちに沿った道をゆるゆると走って義兄ちゃんちに到着。我らがPoloをプライベートナンバーのフェラーリの前に置き去りにする。なんてあからさまな貧富の差。

私の家全体がそのまますっぽり入ってしまうくらいの豪奢なキッチンにはプライベートシェフによる様々なご馳走と美味しそうな赤ワインのデキャンターたちがずらりと並ぶ。ああ、やっぱり電車でくればよかった...と嘆いても、時すでに遅し。シャンペンとロゼのグラスが次々に空になっていくのを尻目にスパークリングウォーターをガブガブと飲み続ける私。号泣

義兄ちゃんは赤・白・ピンク・バブリーとボトルが空になるたびに次々に新しいものを地下のセラー(↓)から出してきては皆に勧めている。勿論ファミリーパーティーだから特別に高価なボトルが開けられるということはない。でも彼にとっての「テーブルワイン」は私たちにとっては「盆と正月が一緒に来る」レベル。



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いいの。ワインが飲めなくても泣かない。だってこの家にはもう一つの楽しみがあるだもん、もん。

キッチンを背にどっしりとしたガラスのフレンチドアを通り抜けるとそこは彼らのフォーマルな応接室。出窓に囲まれて明るくなった部屋の角にはヤマハのグランドピアノが鎮座し、部屋の中央には豪奢なソファーがアレンジしてある。(フェラーリは買ってもスタインウェイは買わない、というところに成金のプライオリティーを感じる 笑)

ここでこのピアノを弾かせてもらうのが私の毎年の楽しみ。少し礼儀に反するけれど、屋外の陽当たりの良いテラスで繰り広げられる団欒の合間を縫ってはこの美しくしつらえられた部屋に忍び込み、心ゆくまで弾かせてもらう。

同じピアノというけれど、やはりグランドとアップライトは本当に別物だ。弾いてみるとメカニズムが違うのがしっかり伝わってくる。

鍵盤のタッチだけならどちらかというと私のピアノの方が軽くて弾きやすい気がするのだけれど(慣れかな?)、グランドだと小さな音から大きな音までダイナミクスの作られ方のスケールが違うので演奏の仕方自体が少し変わってくるような気がした。部屋の巨大さ、天井の高さ、とろけそうになるくらい柔らかな足元のカーペットとパンパンに膨らんだクッションがずらりと並ぶソフトファーニッシング等々もアコースティックに影響しているに違いない。ああ、押入れのような私のピアノ部屋のちっちゃーいアップライトがなんだか健気に思えてくる。

「心を鬼にして曲の最初から通して弾くことをしない」という先生からの掟をすっぱり破ってどれもこれも曲の頭から最後までペダルをつけて弾いた。こんな機会は滅多にないのだから。

すると、遠い親戚に当たる大好きなウェールズのおじさんが応接室に忍び込んで来てBeethovenのMoonlight Sonataの第一楽章をリクエストしてくれた。よっしゃと久しぶりに弾いてみるとメロディーがトリプレットに埋もれて全然浮き上がらない。オクターブで広がった右手の小指にグランドのハンマーを持ち上げるガッツがないという感じ。やっぱり色々なピアノで練習するって大事なんだと実感した。ちなみにMoonlight Sonata、グランドピアノだと深い悲哀感が滲み出て弾きがいがある。

なんだかんだで楽しい午後はあっという間に過ぎ、そろそろいとまを告げねばと帰り支度をしていると、義姉が私たちのために残ったビュッフェをお土産に詰めてくれた。私たちが貧乏だから可哀想というより(それもあるかもしれないけど)、彼らはすぐにまた別の都市に飛んでビジネスを済ませた後は南仏の別宅に暫く滞在という生活ペースなので「残り物を冷蔵庫にしまっておく」という所謂日常の行為は彼らにとっては日常ではないという事情。

更に義兄ちゃんが残りのワインをデキャンタからボトルに移して「車で来たんだから持って行きなさい」とお土産に渡してくれた。

う...嬉しい!嬉しーい!!(=家に帰ったら私も飲める!)

そうして昨夜二人で赤を一本開け、出張で不在の旦那に悪いなぁと思いながらも今日は私一人で白のムルソー・レ・グリュヤッシュを楽しむ。いいの。旦那はパーティーで浴びるほど飲んだんだから。


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んでもって今晩はシャトー・カロンセギュールのサン・テステフ2006とシャトーバタイエのポイヤック2005を味見するのだ。(にっこり)

義兄ちゃん、ありがとう。

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# by uk_alien | 2018-09-11 01:49 | family | Comments(0)

プチ練習 No.7 My Little Cow

プチ練習No.7はMy Little Cow。

両手を使ってシームレスにメロディーを奏でることと、No.6のWinterと同様、Anacrusis(弱起=第一拍目から始まらないタイプの曲)をしっかりカウントしながら練習しましょうというもの。



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Bar8と11(最初のアナクルーシスはBarとして数えない)のEとCはフレーズマークで区切らず、繋げて一つのフレーズとして弾く。

Aマイナーだからちょっと簡単。

(でも今再び聞いてみたらやっぱり最後の四分音符が長すぎる...。)

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# by uk_alien | 2018-09-08 23:02 | Audio ピアノプチ練習 | Comments(0)

物と共に生きる

購入して8年目で故障した旦那のセイコーキネティックの腕時計。

2010年の修理の時にこの記事を書いたのだが、修理8年後の今年になって再び故障した。

「交換した電池は20年は持つ」という修理屋の豪語は何だったんだ、という疑問はさて置き。

旦那、今回はどうするんだろう。この際高価なブランドに買い換えるのか、それともApple Watchかフィットネスウォッチを買うのかなと見守っていたら「同じところで修理する」という結論。

  • 超高価なブランド時計を着用/保持してリスクを増やしたくない
  • (義理ママ御用達の)Apple Watchは見栄えが悪いし機能の必要性を感じないのに3年周期の高価なアップデートを繰り返す気はない
  • フィットネスウォッチはApple以上に見栄えが悪い上に機能も大して備えていない。FitbitのFlex2の小さな本体部分をポケットに入れて持ち歩いているからそれで十分なのだそうだ。

確かにこのセイコー、長年の着用で愛着もあるだろうしベーシックなデザインには流行り廃りもない。

更に16年目にして再び充電池の交換さえすれば正確に時を刻み続けてくれるというこのメカニクスの信頼性と耐久性は、コンスタントにアップデートを迫られる昨今の風潮に反し、とても新鮮で魅力的だ。

電池交換とオーバーホールで87ポンド。

こうして16年前に地元のジュエリーショップで二人でじっくり選んだ腕時計は再び時を刻みはじめた。


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# by uk_alien | 2018-09-08 17:56 | just a thought | Comments(0)

カメラ小僧のイギリス帰化人。愛機はライカMモノクローム。はたと思い立って始めた大人ピアノ初心者で目下楽しくて仕方がないピアノ練習と音楽理論の勉強をブログに綴る日々 ー London UK


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