普通の幸せ

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いつも8時半とか9時に帰ってくる旦那から5時半に電話。

「今日8時からCruftsの初日だよね。で、僕は牛乳を買って帰らなくちゃいけないから早めに駅に着いてなきゃいけないんだよね。」
「(あ、そういえばそうだった。)そうだよねー。今日は晩御飯、野菜天ぷらだからね。楽しみにしててね。」
「やったー!」

私は生活を営む基本能力がどうも欠けている。掃除、洗濯、アイロン、DIY、買い物etc.。それぞれの分野は出来なくはないが、バランスよくルティーン化するに至らない。また、テレビの番組とかの時間はいつも忘れてしまうし、生活備品やちょっとした食品を買わなくちゃいけない、とかいうのも大抵忘れてしまって、「明日/来週でもいいや」とあきらめるか、どうしても必要に迫られた時に買うタイプ。でも旦那はちゃんとそういうことを覚えていて、更に仕事の時間までそれに合わせて調整することが出来る。仕事を理由に家庭をおざなりにする昭和一桁オヤジ哲学が何気にしみついている私にしてみれば神業だ。

8時前に食事を終えて家族全員しっかりソファに座り込んだ。兄猫は旦那のひざの上に、妹猫は私のお腹の上に。ドッグショーなんて所詮大したことはないのはわかってるけど、こういうことを楽しみにする普通のひと時がすごく幸せだ。

普通の幸せを実現できる男、私にとってこの旦那、Godsendとはこういうことをいうのだと思う。

(グループチャンピオンがそれぞれ選ばれた後、最終ラウンドでどの犬が勝つか5ポンドの賭けをする。Godsendに感謝はしてるが、絶対勝つぞと誓う私なのだった。)
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# by uk_alien | 2006-03-11 03:10 | food & drink | Comments(10)

兄妹仲良く...

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犬でも猫でも子供でも、二匹/二人いるとその違いが浮き立つ。

我家の猫は二匹セットでロンドンのレスキュー・センター、Battersea Dogs' Homeからひきとってきた。兄妹、かもしれないし違うかもしれない。

兄は半ロン毛でいっつも身奇麗にして毛づやもよい。身のこなしも洗練されており、頭がよく、愛情たっぷり。life is all about comfortというのが彼の哲学で、いつも旦那か私のひざの上にふかふかな身体を丸めている。家の中でも近所でもどこにいても口笛で呼ぶと走ってくる忠実な猫だ。「good dog!」といつもほめている。しかし滅多にきけない彼のミャオはものすごいソプラノ。旦那からはpoofといわれている。

対照的な妹は、なぜか一切毛づくろいをせず、すごく臭くふけっぽい。頭がにぶく、動きがなんとも貧乏くさい。恐らく前の飼い主にいじめられたのだろう、家にきた当初は私達によりつくことはなく、とくに旦那を怖がった。しかも嫉妬深くずる賢い兄ちゃんにいつもいじめられているので根性は底なしにいじけている。古雑巾を絞るよな彼女の鳴き声はすざまじいボリュームだ。こういう子がいじめっこのターゲットになるんだよな、となにげに思う。

昨日の雨の中、夕方になってやっと散歩から帰ってきたこの妹はひどい有様だった。この匂いはもう我慢ならん、ということで彼女を風呂に入れることにした。ものすごい罵倒の言葉(だと思う)を間断なくのどの奥からふりしぼる彼女をおざなりになだめすかして、シャンプー、タオルドライが終わった。この寒い中ぬれたままでは放っておけないので、再び怒鳴り散らす彼女をドライヤーで半乾きまで乾かした。数日間は私によりつかないだろうな、と思っていたら、どっこい、きれいになってよほど気持ちがよくなったのだろう。昨夜のシャンプーの一件から彼女は私のそばを離れずのどのごろごろも止まらない。今日もご機嫌よくにわか貴婦人のように振舞っている。

動物というのは本当に面白い。
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# by uk_alien | 2006-03-10 01:06 | animals | Comments(8)

英語と「ぼのぼの」なトラウマ

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ある時期、フルタイムで働きながら、週末に米軍基地の中にあるメリーランド大学の分校で単位をとっていたことがある。クラスは私以外は皆米人で言葉の障害はあったが、そこは恐れをしらぬ若さの力、やりがいがあり、学びも多く楽しかった。

さて、その後恐れを知らぬまま、ところ変わってイギリスの大学院。メリーランドでの経験もあるし、よもや英語でつまずくなんて夢にも思っていなかった。なめてかかっていたのだ、身の程をわきまえぬ愚か者め。

カーマを察するのに時間を要すことはなかった。...やばい。まじでやばい。まったく、まったく英語がききとれない。まず、イギリス人の英語がドイツ語にしかきこえず、何をいっているのか、さっっぱり、わからなかった。しかも、ロジックについていけない。一つのことを言うのになんでそんなもってまわった言い方をするのか、なんでそんな皮肉っぽい言い方をするのかががわからない。さらに、クラスの雰囲気が...硬い。めちゃ硬い。アメリカから留学してきた女の子は一学期が終わる前に帰ってしまった。

毎日が「ぼのぼの」の汗かき図だった。苦労を共にするフェロー非英語圏生徒が周りにいないのは以前の経験で慣れていた。しかし、英語が堪能なインド人やトルコ人のクラスメートの「流暢な」英語がヒンデューかターキッシュにしかきこえないというシナリオは想像していなかった。きつい。

「ぼのぼの」状態で、とりあえず走りつづけた。走りきって完走した。卒業というより、まさに完走だった。

で、実をいうと、6年たった今でもこの「ぼのぼの」のトラウマに悩まされる。ふとした拍子に、「私にこの人のいうことが理解できるわけない」という外人恐怖症的不条理な考えがふっと頭をよぎるのだ。で、実際コミュニケーションはスムースにいくか、なんとかなってしまうのだが、このトラウマ、どうしてもまだ消え去ってくれる気配がない。

性格だね。

といわれるとそれまでなのだが、私にとっての適応の道はまだまだ長いようだ。
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# by uk_alien | 2006-03-09 22:01 | english | Comments(6)

いうこときかないなら、お金をあげよう

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企業においても政治においても、イギリスの、新しいアイディアに対するオープンマインドな姿勢、実行・効果測定を行う行動力(そして忘れ去ってしまうという傾向はちょっと脇においておいて)は目を見張るものがある。ドグマティックな傾向が強い私はこうした姿勢を目の当たりにするたびに感心し、見直さなければと思う。

それでも、労働党が行うトライアルには耳を疑いあごがおちるものが多いのが事実だ。チャンセラー(大蔵大臣?)ゴードン・ブラウンとチルドレンズミニスター(子供大臣?笑)のビバリー・ヒューが送る10のテスト・プロジェクト。そのうちのひとつは、いうこときかないなら、お金をあげよう。

路上にうろつく反社会的な若者の数を減らすため、貧乏なティーンに「スマートカード」を渡し、月25ポンド、総額300ポンドまでのトップアップを渡すそうだ。悪いことをしつづけたティーンからはこのスマートカードを取り上げちゃうという、飴と鞭でいえば飴のテストケースだ。

でも何か変じゃないだろうか?

私の家はお金がなかった。高校までは行かせてもらったが、高校時代の教科書代や遊び金は自分のバイトのお金で払った。時給380円の喫茶店のウェイトレスだ。働けばお金は入る、お金があればモノも教育も買えるのは事実。生まれや他の人との違いを呪ってもどうしようもない。要は自分次第だ。

ステイトスクールに行く16歳の義理の甥っ子は、ニュースペーパー・ラウンドと呼ばれるこっちの新聞配達のバイトをして、身の回りのものから自分が夢中なパイロット・スクールのフィーまでバイト代で払い続け、ついにソロで飛べるところまで来た。両親は尊敬できるすばらしい人たちだが裕福な家ではなかったので本当にえらい奴だと思う。

お金というのは稼いで手に入れるものだと私は思う。
貧しいから、子供だからといって国がただでお金を渡すのはおかしいと思う。
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# by uk_alien | 2006-03-08 20:42 | venting | Comments(11)

個人情報を守ろう

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イギリスにきて、日本にいたときと比べ物にならないくらい、ダイレクトメールやセールス電話の量が増えた。私の名前もろくに読めない人間に親しげに「Mrs ...?」とか電話口でいわれると無性に腹が立つ。

個人情報を規制する法律がしっかりしている割には、情報漏れがひどい。また、何かを発注するときに気がつかないような端っこにスモールプリントで「グループ会社で個人情報をシェアされることを望まれない方はここをティック」みたいなトリッキーなやりかたをしているところもある。

昨夜義理ママから電話があった。(蛇足だが、先週の土曜におじゃましたから、その後から数えると4度目の電話だ。)
なんとなく元気がないのでどうしたの?ときくと、昨日のうちにセールスコールらしき電話が3回もあったそうだ。最初のコールは「なにやらあやしげな外国のアクセント」。きいても何をいっているのか判らないので切ったそうだ。その後かなり時間をはさんで、それぞれ別の声で2回、「Mrs ...?」と名指しでかかってきたそうだが、これらに対しては何も言わずにすぐに切ったらしい。

「私はtpsに登録しているのに、一体どこからこの番号を手に入れたのかしら?」

このtpsというのはTelephone Preference Servcieという公的機関で、ウェブサイトで簡単な登録が出来る。そうすることでイギリス国内にある団体、機関、会社からであれの一切のセールス/マーケティングコールをシャットアウトすることが可能だ。個人情報を扱う団体、機関、会社はこのデータベースのチェックが義務付けられているらしく、もし、うっかりこの登録者に電話をしてしまった後、通報されると罰金が科せられるそうだ。我家は登録してからてきめんにセールスコールの数が減った。それでもかけてくる会社もごくまれにあるが、「tpsに登録しているからうちにはかけられないはず...」とまで言ったところで相手はあっさり引く。

旦那が義理ママに「とにかく相手の団体の名前を入手すること、相手のいってることがききとれなかったら綴らせればいい、相手をペースにのせず、どこからかけているか、どこから番号を入手したか、この番号はtpsに登録しているからマーケティングコールはかけられないはずなので通報させてもらうとはっきる伝えること」、と指示を与えて落ち着いた。

ちなみに、自宅で受ける電話に関し、「外国のアクセントで何をいってるのかききとれない」と真剣に当惑し嘆く可憐なイギリスのご婦人(チェコ生まれだけど)を可哀想といえばいいのか、なんといえばいいのか、外人の私にとっては複雑な気持ちだ。生粋のEnglish Gentlemanの義理の父が生きていれば「時代も変わったものだ」とでもいうのだろうか。
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# by uk_alien | 2006-03-08 01:57 | great about it | Comments(12)

おむすび弁当

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うちの旦那は料理が好きだが食べるのはもっと好きだ。さらに、それにもましてワインが好きなので体重は一向に減らない。なので、買うサンドイッチよりはまだカロリーも少ないだろうと、私は彼がオフィスで食べられる日にはなるべくお弁当を作ってあげるようにしている。

弁当といえば、ある友人の子供がおむすびを学校に持っていっているのだが、どうやら学校で「い゛~」と皆にからかわれるらしい。「サンドイッチにしようか?」というママに、「でも僕はおむすびが好きなの~」。結局、ぽんと口に放り込めるサイズのおむすびにして、人に見られる前に食べてしまうことで解決したそうだ。

この話をきいていた私は心配して「本当にこんなんもっていってばかにされない?」と旦那にきくのだが、彼は「大丈夫、大丈夫」といってわくわくして持っていく。なにげにけなげだ。しかもきんぴらごぼう添え。しぶい。
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# by uk_alien | 2006-03-07 23:06 | food & drink | Comments(8)

楽しいガーデニング?

ホリデー最後の日の、楽しいガーデニング。

残念ながら地面はまだ凍っている。植物を植えることはできない。
旦那は自慢の真っ黒な野菜畑の土にレッドオニオンを植えることにした。私はフラワーベッドを広げるとしよう。ラインを決め、スコップで芝生を取り除き始める。
こつん。石にスコップがあたった。

いつものことだ。どうせ増築の際にビッチの家族が庭に埋めたレンガかコンクリート、さもなければフリントだろう。堀り起こす。うーん、しぶといな。あれ?掘っても、掘っても...。

オニオンを植え終わった旦那が様子を見に来た。フラワーベッドを広げるどころではなくなった。芝生からフラワーベッドにかけてなにやら柱状のものが埋まっているようだった。

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コットンラベンダーを動かし、愛しいオールドローズを持ち上げて掘り続けた。が、この塊、一向に動く気配がない。

旦那が車からジャッキをとってきた。ジャッキを塊の下に置いて、少し持ち上げて木を地面との間に挟み込み、ジャッキを奥に動かして再び少しずつ持ち上げる、ということを注意深く繰り返した。大分ジャッキで持ち上がってから、二人で何度か押し立てようとプッシュした。

しぶとい。さらにジャッキで持ち上げていく。幾度かのトライアルとその間の私のビッチに対する日本語での罵倒の言葉を交互に繰り返し(こういうときバイリンガルというのは非常に便利だ)最後は一気に押し立てた。

たったららー。

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さて、どうしよう。人力で運べる重さではない。No choice。行く手をはばかるラベンダーを掘り起こし、フラワーベッドの反対側に押し倒した。いずれはこの中央のフラワーベッドに沿って土を支える低いレンガの壁を作る予定。その時にその壁の土台の一部にするか、さもなければ壁の足元に沿ってフラワーベッドの底に埋めるしかないだろう。押し倒した後、旦那と二人で邪魔にならない様に動かした。てこの原理はすばらしい。

楽しいガーデニング、のはずだったのに...身体が、痛いぞ...。
ビルダーのばかやろ~っ...やろ~っ...やろ~っ...(エコー)
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# by uk_alien | 2006-03-06 02:16 | garden | Comments(17)

旦那のホリデー・クッキング

たららったたたたん、たららったたたたん、たららったったったったったったったったっったっったん。
(なんの節かお分かりになったらあなたも立派な日本人)

さて、今週いっぱいうちの旦那は身体安めホリデーだった。彼がストレスをためてしまったときの娯楽は
① Age of Empires(ゲームね)
② ガーデニング
③ クッキング
それに私が④ジムと⑤ウォーキングを無理くり加えるのだが、今回のホリデーは骨休めホリデーということでこれら全てを網羅している。

ジムにも行った。ウォーキングもした。よーし、食うぞー!

スターターにホタテのワイン煮の醤油バターソース添え。チリのソーヴィニオンブロン。
メインはオーガニックビーフサーロイン、にんにくとシュロット添え。ちょっと嗜好を変えてイタリア・キアンティ。

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付け合せはロースト・ベジタブルプロバンス風味と、

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ポテトグラタン gratin dauphinos

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このあと、チョコレートタルトとブリーとOssau-Iratyというバスク地方と隣のフランスのチーズが続くのだがさすがに一口づつかじっただけで冷蔵庫にもどした。
た、食べすぎだ。

今日は日曜日。ホリデー最後のガーデニングだ~!(げっぷ)

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# by uk_alien | 2006-03-05 19:45 | food & drink | Comments(7)

予感

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春から夏、そして秋までのすばらしさでやっとイギリスは冬の惨めさを補っていると思う。とはいえ、日が長くなり、3月の声をきいたとたんに...春の予感がするんだな~。もう、このタイトルを「...が好きなのよ~」に変えたくなるくらい。今週は寒くて風も強い週だったけど、空が....くっくっくっ(うれしい)...美しい!

ということで久しぶりに12キロのウォーキングに行ってきた。
これまた久しぶりにジムで内股を鍛えた後だったので、ウォーキングから帰ってきた後にはもう、身体がみしみし。

痛い...でも...美しかった...。
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# by uk_alien | 2006-03-04 18:36 | walks | Comments(11)

犬失敗、もとい、大失敗 (続き)

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私は「人生に後悔はない!」と大言をはけるタイプではなく、後悔はわんさかあるが、この犬の件に関しては「失敗」と「後悔」をそれぞれboldにしてアンダーラインを引いて32ポイントくらいのでかさにしてもまだ足りないくらい後悔している。

旦那と協力しあって交互に犬のために休暇をとった。人ごみ、電車、車慣れするようにつれて回った。ウェットフードとドライフードを合わせ、更に野菜を煮たものとコッドリバーオイルとマルチビタミンでバランスのいいダイエットを心がけた。朝晩と散歩に連れて行き、思いっきり走れる柵で囲われたフィールドも近くにあった。ビスケット、チーズ、犬笛を使ってトレーニングに時間をかけた。トイ、チュー、ブラッシング、歯磨きetc....出来ることは何でもした、と思う。

しかし、「穏やかな性質」の犬種のはずの彼は一年たっても狂ったように他の犬や子供を追い掛け回した。他の犬と遊びたがるのは1~2歳の子犬の性なのだが、彼の問題はこの、「狂ったように」というところだった。リードから放すのは気性が落ち着くまで無理と判断した。ADHDは犬にもあるんだろうか、とふと思った。

ある日、チェスターの川沿いを友人夫婦と彼らのGレトリバーと散歩した。彼らの説得もあって、「Gレトリバーに大分遊んでもらったし、大丈夫かもしれない」と思った私は彼をリードから放した。暫くして遠くにテリアを見つけた彼は、「喜びいさんで挨拶をしに行った」。テリアの飼い主はこれを「狂ったように襲いかかった」とみて私の犬を足蹴りしてテリアから遠ざけようとした。私は「やばい」と思い現場へ一目散にダッシュ。その間に足蹴りを目撃した別の犬の飼い主がその男性に食って掛かりはじめた。「何があっても犬は蹴るもんじゃない!」「冗談じゃない、こんな犬に私たちの犬を殺されてたまるものか!」大声の言い争いになった。私は二人の間に文字通り割って入って双方をなだめ、まだ遊びたがっている犬を連れてその場を離れた。

この犬が一番望んでいるのは常に一緒に遊んでくれる犬だというのが痛いくらい常に、常に感じられた。その欲求をそらしてあげるには、いつも片時も離れず誰かが近くにいて人の愛情をそそいであげることなのだろうと思った。しかし、フルタイムで働いている私達にはそれはできなかった。旦那と私、どちらもいなくなるのは6時間。6時間の孤独。

朝晩、週末、プラス休暇を使ってできる限りのことをしたがこういう気性の犬に6時間は長すぎた。(イギリスの一般常識では犬をスーパーバイズなしで置いておけるのは最長4時間だそうだ。)彼はフラストレーションから彼のスペースとして与えられたユーティリティールーム(5~6畳くらいの部屋)を可能な限り破壊し続けた。まだ、子犬なんだ、だからしょうがない、と思って一年努力したが、状況は全く変わらなかった。もう1匹の同種の犬を加えることも考慮したが、果てしない努力の末の無残な挫折感に仕事の疲労が加わって、私達にその気力はもう残っていなかった。もし同じような気性の犬が加わったら私たちの身が持たない...。

どんな激しい気質の犬でも3年たては落ち着いてくる。でも私たちはこの犬にあと2年がまんできるだろうか?私たちにこの犬への愛情が残っているのだろうか?意地で続けているんじゃないだろうか?この犬にとってフェアなのだろうか?

策がつき、意を決してブリーダーに相談をした。私達がしたこと、出来なかったこと、この犬がしたこと、しなかったことを出来るだけ説明し、写真も見せた。そして恐らく彼が一番幸せなのは同じ犬種の犬達と暮らすこと、それでなければフルタイムのスーバービジョンが必要だと思うが自分達にはそれを提供してやれない旨説明した。

明らかにこの犬種らしからぬ気性、行動と破壊行為にブリーダーは大変驚いた様子だった。私たちの「育児疲れ」があからさまに出ていたのか、彼女はリホームするにしろ、自分が飼うにしろ、まずは引き取りを申し出てくれた。私たちはそれが彼にとっても一番だと合意した。

それから一ヵ月後、彼は大喜びでブリーダーの飼う他の6頭に加わった。幸せそうだった。この犬種は特にパック・アニマルの傾向が強いと聞いていたが、この点はよくあてはまっているなと苦笑した。ブリーダーに対しては本当に申し訳なかった。自分が恥ずかしかった。こうして文字にしても、「最初からそんなことはわかっていたはず。無責任。」といわれてももう何もいえない。ただ、最終的には彼にとって一番幸せな選択をしたと思っている。
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# by uk_alien | 2006-03-03 22:14 | animals | Comments(4)

London, UK


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